カペタに関しては榛名のレースをどうしても入れたかった。
第1話〜夕焼けでの邂逅〜
「はぁ〜…この店もダメか〜…クソっ。」
とある商店街の地にて鞄をかけ奔走する中学生がいた。彼の名は“安藤信”彼はレーシングチーム“チームカペタ”のマネージャーである。彼は今チームの資金を集めるため地元の商店街にてスポンサー集めをしていた。
(まずいな・・・・全然スポンサーが集まらない。レースのことも俺たちが遊びじゃなく真剣に闘ってることも解ってくれない・・・・。)
安藤信こと“ノブ”は焦っていた。
”モータースポーツ“は他のスポーツと比べ幾つか異なることがある。その一つが「お金」が莫大にかかるということだ。
今現在チームカペタは「全日本カート選手権 ICAクラス」に参戦してる。たかがカート、されどカートなのだ。
しかも全日本となると全国各地にあるサーキットへ行かないと行けないため遠征費もバカにならなず、年間1,000万円程かかるのだ。
”カペタ“こと平勝平太は若干14歳でありながら15歳からでしか参戦できないICAクラスだが、前年度参戦した「全日本ジュニア選手権」にてシリーズチャンピオンになりその成績が認められ特別昇格をしてる。ここで終わるわけにはいかない。
(サーキットでレースを観てもらえばその凄さが分かるっつっても、皆をサーキットへ連れてくるお金がある訳ねぇし…)
カペタには大丈夫だって言ったのに…結果を必ず出すって言ったのに…どうにかしないと…!
現状はカペタのお父さんを始め、彼のお父さんが勤めてる「(株)イカリ舗装」の社長さんが援助をしてるがそれでもキツい。自分が使わなくなった物をまた幾つか売ったりカペタステッカーをまた学校のクラスの皆に買ってもらうしかないのかと考えていた。
────ってあれ、カペタ?
偶然商店街にカペタが犬とサルッキーと一緒にいた。左手にはドックフードを持っていることから犬の散歩のバイト終わり、ドックフードを買ってこれから帰るのだろうと思った。ノブはカペタの元へ向かった。
「よっ、カペタ。今バイト終わりか?」
「あっ、ノブ。うん、丁度終わったところだよ。」
「そっか、じゃあ一緒に帰らねえか?」
「うん。ほら行くよサルッキー」
夕日が照らされる空に2人たちは歩いた。
────閑話休題────
「そっか、うまくいかなかったんだね。」
「ホントごめんなカペタ…。必ずスポンサーを見つけてくるって、結果を必ず出すっていったのによ…皆解ってくれないんだ。俺たちがどんなに真面目に取り組んでるのか、そのためにどれだけのお金が掛かるのかちゃんと説明したんだ。なのに…」
夕日が沈むように2人の会話が重く沈んでいく。先程まで聴こえていた街の
だがそんな2人に今まで聴いたことのない音が聴こえてきた。
「なぁかペタ、あっちに何かやってんのかな?ちょっと行ってみようぜ。」
「え?ノ、ノブ!?」
俺たちは夕焼けに染まるなか一際聴こえる音のする場所へ向かった。
しかしカペタはノブに大事な事を伝えないと行けないことがある。
ノブ、実は言わないと行けない事があるんだ。───あのマシンで戦えるのはあともう1レースだけなんだってことを───。