「いやぁ、じ、実は…」
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「羽沢珈琲店さんが今人手を探してるみたいでバイトしてくれるなら少しだけどスポンサー料も含めてお金出してくれるんだってさ!」
「えぇ!?じゃ、じゃあノブがバイトするの?」
「何言ってんだよ!カペタが注目されないと意味ねぇだろ!」
「えぇ〜!?で、でも俺バイト4つになっちゃうよ…」
「安心しなって、俺が代わりにイカリ舗装の倉庫を手伝うからさ!折角掴んだチャンスなんだ!だからやろうぜ!カペタ!」
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ということが今日の学校であったやりとりである。先日スポンサーが見つからないって落ち込んでたが彼女たちのライブを観てまた商店街へ向かってからスポンサーが条件付きだが見つかった。
一体どうやってやったのか、夏祭りのことも気にはなるが今は目の前のバイトに集中しよう。
「にしてもびっくりしたよ!またいつか会えたらいいなって思ってたけどまさかこんなにすぐ会えるなんてね!」
「ホントそうだよね!しかも私の店で働くなんて。お父さん言ってくれたら良いのに。」
「蘭も今日なんだかしょんぼりしてたけど、カっちゃんと会えなかったから〜?」
「ち、違う…!」
「まぁ、なんにせよまた会えて嬉しいよ!」
「うん。」
流石にずっとお客様を立たせたままでいる訳にはいかないので、席へご案内し注文を取る事にした。
俺は幼い時にお母ちゃんが亡くなって、お父ちゃんも遅くまで仕事をしてるのもあって料理は人並みにはできる。けど珈琲や、カフェなどに出してる菓子関係は作ったことはない。色々大変だ。
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夕方の時間帯もあり、お客様も彼女達しかいなかった。宇多川さんが「折角だから一緒に話そうぜ。」と誘われたが一応店長の許可を得て彼女たちと一緒に雑談をしてる。
「そういえば商店街の夏祭り、またライブをするんだっけ?」
「うん、そうだよ〜!そろそろ新曲を出そうってことで蘭がいつも以上に“ムムッ”と悩んでまーす!」
「モカァ!恥ずかしいこと言わないで。」
「へぇ〜三竹さんが作ってるの?」
「…ま、まぁ。」
「凄いね、三竹さんは。俺も頑張らないと!」
「そういえばカペタ君は夏祭り結局何するの?」
「いや〜それが聞き損ねちゃって…今度会う時聞こうって思ってるよ。」
そういえば今日ノブは何してんだろう。イカリ舗装の倉庫の整理代わりにしてんのかな?まぁノブの事だから大丈夫だろ。
と思ってると宇多川さんが
「カペタは夏の予定ってどんな感じなんだ?この前ライブ観てもらったからアタシらも時間が合えばだけどカートレース?っての観に行こうって思ってるんだ。」
巴の言葉にひまりもつぐ達も賛同した。蘭はぶっきらぼうだが彼女も同意だそうだ。
「えぇっとバイトもあるけど、それ以外は最初に商店街の夏祭りとその後が“雲原カートランドまつり”の手伝いと群馬県にある榛名でのレースがあるくらいかな?一応。」
現状確実にある直近のイベントを伝えてみた。雲原カートランドは神奈川県にあるカート場であるため移動に関してはそこまで問題ではないが、榛名は群馬にある。
移動もクルマになるため観に行くことは難しいだろう。それにあのカートで戦えるのは後1レースだけ。その1レースは源と戦うために残したい。だから榛名のレースに出るかは悩んでいた。だから榛名のレースは観に行かなくて良いよって遠回しにお断りを言おうとしたが、
「群馬かー、どうやって行く?」
「んー、あ、つぐのお父さんに頼んでみるのはどうだ?カペタの“スポンサー”になったんだろ?」
「そうだね!うん、お父さんに相談して皆で行けるようにしてみるよ!」
「折角皆で群馬県に行くんだし折角だからあたしらもレース観に行く以外に何かやらない?…平君も頑張ってるんだ…」
「ならバンド合宿はどーう?」
「「「「いいね!」」」」
という形でどんどん皆で観に行く計画が進んでしまっている。その光景はまるで、チームかペタ発足した時の皆でカートが速くなる方法を図書館の本で調べてあれコレ言い合って試していた時を思い出す。あの時はただただ楽しかった。と巴が続けて気になってた事でもあるのだろうか、また聞いてきた。
「なぁカペタ、さっき商店街の夏祭り以外にも何かまつりって言ったなかったか?カートランドまつりって。まつりがあるって。」
「え?うんあるよ。たしかミスコンテストと2時間耐久レースだったかな?」
「アタシもそのまつり行きたい!」
その巴の表情は自分の好きなものを見つけ絶対逃さないかのようなそんな笑みを浮かべていた。