Scarlet Overdrive   作:我来也

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オーバーテイク!!というF4という主に高校生たちが参戦できるフォーミュラカーレースを舞台にしたアニメが放送するみたいです。


第8話〜scarlet sky〜

 カペタのデモランが終わり周りから沢山の拍手が巻き起こった。シートから降りヘルメットを外したところでノブが駆け寄り「やったな!」と肩を組んでイベントの成功を実感した。ただいつまでも余韻に浸ってる訳にはいかない。この後はAfterglowのライブがあるからだ。ノブは

 

「この後Afterglowのライブがあるから一緒に観ようぜ!」

 

 と言ってきたから急いで片付けをしていく。あの時以来彼女たちの歌を聴けるから凄く楽しみだ。カートをスタンドの上に置き保管場所に向かって押して行く。

 

『この後のイベントは中学生ガールズバンド“Afterglow”のライブが始まります!』

 

 カペタのデモラン終了してから10分後にアナウンスが始まった。カペタ達は急いでイベント広場に着き1番後ろに立って待つ。

程なくして彼女らがステージに立ち準備を始めた。そして

 

「Afterglowです!」

 

 中央に立つ赤メッシュがかった少女、三竹蘭が第一声をあげ一曲目を紹介し演奏を始めた。

 うん、やっぱり彼女たちの奏でる温かい音色。そう信頼しあってる協調された音が聴こえる。最初の数曲は既存の曲を演奏している為カペタでも聴いたことのある曲もあった。オリジナルとの違いがあるがこれはこれで彼女らしさがあり良い曲だなと思う。

 

 楽しかったライブもいよいよラスト1曲となった

 

「最後はあたし達のオリジナル曲『scarlet sky』です!」

 

当たり前のように♪

こんなにも近くでつながってて

欠けるなんて思わないよ♪

 

 そんな歌詞から始まった曲にカペタは引き込まれる。そう、それはまるで

 

───今の俺・・・?

 

 その歌詞はまるで今のカペタのカートレースの現状を描いてるかのようなものだった。

 カートを続けて5年経っていつの間にか当たり前のように優勝して当たり前のようにレースを続けれた。だけど今は勝つことも難しい上に今はマシンが思うような走りが出来ない。レースももしかしたら続けれるかどうか…。

 今まで歌をしっかりと聴いた事はなかった。歌詞なんて歌を聴いてる時は楽器のメロディと一緒でただ流されて聴いていた。

 だけど

 この歌はこの歌詞は自分だと思った。

 

 このscarlet sky は思春期の学生特有の気持ちの変化を描いている。

 学校や家族など色々なしがらみからの抑圧された感情を解放したような、でもそれでいて決して忘れてはいけないもの、この歌ではあの日見た夕焼けだけは忘れないと言ったものだった。

 俺にとって決して忘れないものは何だろう───。

 ふと思い浮かぶ光景は初めてゴーカートに乗った時。真っ直ぐ走らないマシンをどうにか制御して目の前にいるマシンを抜くためにスピードが出なくても頭を使った。

 でもそれでも簡単に抜かれカートとはレースとは何だったんだろうってレーシングスーツの太もも部分が血塗れで汚れた状態で叫んだっけ。

 あとは初めてのレースで優勝して表彰台に登った景色や源・・・。思えば俺も夕焼けの染まる時間帯だった。

 

 

「みんなありがとう!またライブするからまた会おう!」

 

 なんてことを思い耽っている間にあっという間にお気に入りになった曲が終わりライブも終わってしまった。

 

「いやー!にしても同じ中学生とは思えないパフォーマンスだったな!カペタ!」

 

 ライブが終わりノブの感想とも言えない言葉が聞こえる。俺はまださっきの余韻というべきだろうか心ここに在らずという感じで適当に相槌をつく。

 

 イベント広場でしばらく待つとAfterglowの皆が「お待たせー!」と手を大きく振りながらこちらにやって来た。カペタも小さく手を出し「おつかれ様。」と返事をした。

 合流してもおそらくライブが終わってから会話が続いていたのだろう。今日のライブのアレこれのお話が続いていた。

 程なくして話が落ち着いたので俺とノブは今日のライブの感想を伝えた。と言ってもそこまでの語彙力がある訳じゃないので「凄かった。」「カッコよかった。」「綺麗だった。」という小学生の読書感想文程度しか伝えれてない。彼女たちはこの程度の感想でも嬉しいのかどうかわからないけど、ひまりやつぐみはニコッと笑って「ありがとう!」と言ってくれた。

 

「やっぱりこうやって直接感想聴けるのって良いよね、嬉しくなっちゃうね!」

「そうだね、あ、カペタ君のデモランも凄かったよ!」

 

 ね、みんな。とつぐみがモカや巴、蘭たちに呼びかけ皆うんうんと頷く。

 

「デモランってどんなもんかなって思ったけど、アレ凄いな!アタシテンション上がっちゃってドラム叩きたくなっちゃったもん!」

「あたしもびっくりしたよー。片方浮いてたよねー、あれモカちゃんも出来るかなー?」

「…モカ危ないからダメだよ。というより出来ないよ…でもホント凄かった。お客さんも驚いてた。」

「あ、ありがとう。」

「良かったな、カペタ!」

 

 夏祭りの2つのイベント後に見えたのは赤い夕焼けが広がっていた。




カペタがAfterglowのメンバーの呼び方がバラバラなのでどこかで統一します。

一応

三竹蘭  →三竹さん(まだ深い関わりがないため)
青葉モカ →青葉さん(以下同文+掴みどころが分からない。)
上原ひまり→ひまりさん(呼びやすいから)
羽沢つぐみ→つぐみさん(ひまり>つぐみの関わりやすさ)
宇多川巴 →宇多川さん(青葉モカと同じ)

でいきます。

しかし執筆者がモカ、ひまり、つぐみ
の方が描きやすい為今後展開考えます。
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