蝶舞う時、桜花咲く   作:週末ラテ少年

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胡桃復刻まだかなぁ…(投稿日現在)
あと七星召喚楽しぃ





執念

 洞窟の内部に突入。

 この辺りを治めてた魔神はからくりを得意としてた辺り、ところどころに仕掛けが見られた。

 

 

「なんか色々あるな…

奥に進むのは一苦労な気がするぜ…」

 

 

「遺跡の周りだし、そりゃそうだよ。

多分子供の霊は奥にいるだろうし、急ごう。」

 

 

「そうだね。」

 

 

 

 

 ◇

 

 

 

 

 難解な感じの仕掛けを突破しつつも奥へと向かう。

 侵入者を阻む為のものだろうが、神の目を活用していけばなんとかなった。

 空の協力もあったんだけどね。

 

 

「…そろそろ奥に行けてる気がする。」

 

 

「そうなのか!

早くこんな気味悪いところから出て、外の空気でも吸いたいぜ…」

 

 

「気味悪いって…ここは大昔の魔神が遺した遺跡なんだけど…

パイモンにはそういうのへの敬意とかないの?」

 

 

「俺が旅した間では、そんな雰囲気はあんまり感じてなかったよ。」

 

 

「おい! オイラだって敬意をはらうことくらいできるぞ!」

 

 

「ふーん…」

 

 

「パイモンは食べ物の事ばっかり考えてるからね。」

 

 

「2人してなんでそんなに信用しないんだよ!」

 

 

「ごめんごめん。

…でも、昔の事への敬意は必要だよ。今の璃月が、いくら人が治めてるって言っても、その土台には仙人たちが創り上げてきた璃月があるんだから。」

 

 

「なんか、そう言われたらそう考えそうだな…」

 

 

「まぁ誰がどう考えたって別にね。

それより、早く行こう! 師匠も心配だし!」

 

 

「だな!」

 

 

 

 

 ◇

 

 

 

 

 中にいた魔物を狩りつつ進んでいくと、大きな広間に出た。

 奥を見ると、小さな少年がいる。

 

 

「ここが最奥っぽいけど…」

 

 

「あれが、その霊なの?」

 

 

「…間違いない。あれは確かに幽霊だ。

とにかく、さっさと成仏させるに越したことはないね。」

 

 

 と、幽霊がこちらに近づいて口を開いた。

 

 

「…おにいさんたち、ぼくに何しにきたの?」

 

 

「?」

 

 

「…やっぱりいいや。ぼくは強くならなきゃいけないんだし。」

 

 

「外で聞いたのと同じこと言ってるな…」

 

 

「キミ。キミはどうして、そんなに強くなりたいの?」

 

 

「どうしてって…

…おかあさんのため。ぼくが弱いから、おかあさんはっ…」

 

 

「…なるほど、そういう事か…」

 

 

「何か分かったの?」

 

 

「おにいさんたちだけで話しててうらやましいよ!

ぼくも混ぜて!」

 

 

「…一つ聞くけど、キミのお母さんはどうなったの?」

 

 

「死んじゃった。

とつぜん周りのフンイキが変わったら、怖いのが友達をおそいはじめて…

ぼくだけ、おかあさんに連れられてここに…

で、おかあさんはぼくをにがそうとして…!」

 

 

「…やっぱり、空の推測通りみたい。

この子は、母親と一緒に魔神戦争で死んだんだ。

無力感に駆られて、力を求めたってわけか。」

 

 

「そ、そんな…!

何かできないのか?」

 

 

「どうもこうも言われても…」

 

 

 と、突然周りの空気感が変わった。

 

 

「そうだ…ぼくは強くならなくちゃ…

つよく…………ツヨクッ!」

 

 

 霊はその体を崩し、散らばる。

 宿った先は、何体もの遺跡機械だ。

 

 

「ちょっ…! まずいぞ!」

 

 

「戦いたくはないけど、今はこうするしかないか…!」

 

 

 お互い武器を抜き、先を別の方向に向ける。

 そして駆け出した。

 

 

 遺跡機械の大抵は目やコアが弱点。

 槍の先に氷元素を集中させ、跳び上がってそこに叩きつける。

 元素はコアへの衝撃と共に、槍にも染み込むようにして武器に纏う。

 

 と、背後から殺気。

 手を挟み込むようにして襲う機械に対し、跳びつつ反転してまた目に氷元素の塊をぶつける。

 殺気を出す辺り、暴走してるなこりゃ。

 

 

「まだまだ来てるぞ!

こんなんじゃキリがないぞ…」

 

 

「…なら」

 

 

さて、本気を出そうか!

 

 

 神の目に溜め込んだ元素エネルギーを解放。

 エネルギーの奔流が雹群として形を成し、そして槍を持つ手に拍車がかかる。

 槍を一振りすれば、雹は敵を襲い、その鋭さで遺跡機械の鎧に大きな傷をつけていく。

 

 

 そうやって機械を減らしてきたところ…

 

 

「…何だ、この騒ぎは。」

 

 

「師匠!」

 

 

「魈じゃないか! 今すぐ助けを「いや、いい事思いついた!」

…はぁ!?」

 

 

「…一体何のことだ?」

 

 

「とにかく、今は緊急事態なんです。耳、貸してください。」

 

 

 そう言って師匠に耳打ち。

 全て聞いた師匠は、仕方ないなと頷いた。

 

 

「キミ! ちょっと話がある!

キミの強さを証明できる方法があるよ!」

 

 

「…突然、ナニ?」

 

 

「この横にいる人は俺の師匠!

この人を倒せば、キミはお母さんを倒した奴より強いと証明できる!」

 

 

「…桜雹、何言い出してんだ?」

 

 

「いや、案外悪くない案かも。」

 

 

 空の言う通りだ。

 師匠ら夜叉は強い力を持ち、璃月を守ってきた。

 魔神戦争の時代を生きてきたと本にはあり、それならばと思ってとった選択だ。

 あの幽霊にさせるべき事は「自分が強いと証明させる」。

 師匠ならこの大群も対処できるだろうが、わざと負けてもらって自己満に浸らせる。

 それが作戦だ。

 

 

「俺たちは手を出さない!

キミの力でやってみせろ!」

 

 

「…ウン」

 

 

 遺跡機械の視線は一気に師匠に集まる。

 と、師匠が両手を広げた。

 

 

「…こいつはこんな事を言ったが、戦う前だが降参だ。

我には解る。この状況、本気を出した我でも手に負えん。」

 

 

「…ホント?」

 

 

「ああ、本当だ。」

 

 

「ソっか…」

 

 

 遺跡機械は止まり、そしてまた少年の形をとる。

 

 

「ぼく、あの怖いのに勝てるんだ! これでやっと、おかあさんを守れる!

おにいさん、ありがとう!」

 

 

「どういたしまして。」

 

 

 そう言って幽霊は消えていく。

 未練は、なくなったようだ。

 

 

「…さて、これにて一件落着かな?」

 

 

「だろうね。」

 

 

「あー…

ほんの少しの出来事のはずなのに、すごく疲れたぞ…」

 

 

「確かに、今日一日は結構忙しかったもんね。

…そうだ、璃月港に戻ったら、お礼に何か奢るよ!」

 

 

「いいのか!?」

 

 

「…あでも、三杯酔だよ?」

 

 

「別に、奢ってくれるなら何でもいいぜ〜!」

 

 

 何やらパイモンがクズっぽい気がするが、悪い気は起きない。

 そうとして、空にはとても力になって貰ったから。

 

 

 4人揃って、外へと足を運ぶ。

 背後から、何かが解放されたように風が吹いた気がした。





 活動報告の所にこのシリーズ関係のものを貼りました!
 読者さんの協力も必要になりそうなので、お願いします!
 ここです↓
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=290549&uid=411313
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