幻想郷in my house   作:回忌

16 / 22
胃が痛む

「あぁ…はぁ…」

 

ソファーに座って机の上にいるヤツらを見る

なんともまぁ面倒なことをしてくれるものである

火柱を上げていたコンロは現在焦げているだけだ

あのあとよく見れば赤い霧が煙の代わりに出ていた事を知った

 

焦げてるっことは燃えてたということだ

多分放置したら家燃えてた

火柱は実体である事にキレそうになる

なんともまぁ、安全事に配慮がかけた連中だ

 

 

あかん気が狂いそうになる

頭の中で右目が紅で瞳孔が青になったビジョンが見えた

こいつらにんなもん抱かれても俺が困る…

 

「ちょいと事情聴取だ、霊夢と魔理沙は何をしてやがった」

 

「何って…異変解決よ」

 

「そこの"クズ"をシバいてか?火柱先に止めろよ」

 

クズ、という単語にレミリア…だったがビクリと震える

どうにも自分が思ってたより強かったらしい

少し目の前で座ってる面子が震えたような

 

ま、ええか

 

「お前ならあんな魔法陣解けそうだが?」

 

「かなり固くて無理よ、それに異変は元凶をぶっ飛ばすのが定石なのよ」

 

「なるほどねぇ、あんたらはやることはやったと

 俺もそれ程鬼じゃない、ほら崩していいぞ」

 

主人公組が正座を崩す

大体1時間くらい座らせてたので若干の悲鳴が笑える

アリスのあの、酷い声だって…あれこいしがつついてらぁ

そりゃ酷い声くらいでるか…それもそうだな

 

なにか、視線を感じた

 

その先に視線を向ければあの門番が居た

恐らく瞬殺されたであろうマヌケだ、Nyeh heh heh heh

すごい懇願するような目で俺を見てやがる

 

 

 

 

もしかしてオレが敵に容赦すると思ったか?

俺は冷たい目線をぶつけた後肘をつく

許して貰えないという絶望とこの正座が続くという現実に酷い間抜けな声が聞こえた

 

「あ、あぁ…」

 

個人的に楽しいわコレ

そんなまま苦しんどけばいいのにな

 

「逃げようなんて思うなよ、俺だって人肉は食いたかねぇんだ」

 

「え。」

 

驚いた声が聞こえた

どことは分からん、ただすごい驚いた声だった

そんなおかしいこと言ったか?

 

「いやねぇ、最近は肉が高騰してるからな

 食料が自ら来るんだったそりゃ食うだろ?」

 

一部顔面蒼白になってる気がする

人間が人外食うとどうなるんだ?

そこら辺ようわからんが、まぁ…良いか

寿命長くなろうが短くなろうがどうでもいい

それに加え体がどうなろうが――

 

「俺としてはお前らの命心配して言ってんだ

 あの天井の丸いヤツ、もう少し遅かったら雨降り注いでいたぞ」

 

ぴっと天井を指さす

そこには火災報知器がひとつあった

どうやら奇跡的に起動しなかったらしい

あんな煙の量で起動しないは故障しているのでは?

 

「…くっ」

 

くっ…、じゃねーんだわ

このレミリアだったか?命の危機感が無さすぎでは

頭の中FrostBeit状態になりながらため息をつく

なんか途中で腐ったネズミが出てきそうだ

お前がそんな手段使わなかったらな、言う必要も無いんだが

 

「というかいくら固いからって直ぐに諦めてシバキに行ったのか?

 何かの術でも使って遅延位は出来たんじゃないのか?

 なんなら水ぶっかけてもよかったが…

 あんたらにとってはあれがベストだった、ね」

 

皮肉はポイポイでてくる

俺は彼女が強気でてくると思った

しかし想像全く違い、彼女はバツの悪そうな顔をしている

いや、そんな顔をされるとは思わなかったんだが

 

皮肉を皮肉と思わず皮肉で返すアホよりマシか

野郎天然すぎて皮肉に気付かずに皮肉を返しやがる

しかもその皮肉がアホみたいに鋭い事鋭い事

 

『君って有名人だよね』

『君ってやっぱりアホだよねぇ』

『君みたいな凄い人も始めてみるよ』

 

有名人とかいう最高な皮肉ありがとう、死ね

 

「…あぁ、取り敢えず解散解散、主犯格以外解散だ

 腹減ったよ、頭使いすぎた」

 

俺はそう言ってソファーから立ち上がるとリビングに向かう

包丁やまな板を用意して、まだ襲われてない白菜を置く

そして冷蔵庫に向かって中身を見た

 

「えぇ....(困惑)」

 

「何にもないね!なんでだろうね!」

 

「あらら…」

 

からっぽぉ^〜

いやアホか?前まで1ヶ月は置いておいたぞ

どうしてだよ、ここにはアホみたいな大食いが居るのか?

あぁ…食い物が…食い物が足りない

 

 

 

 

 

 

 

食い物が…

 

食い、物…

 

 

食い物?

 

 

食い、"者"

 

 

 

 

 

「ああ、そうだな」

 

 

 

 

俺は包丁を手に取る

長方形の、長い包丁

 

それをとって、リビングに向かった

 

「いい、食べ物、あったな」

 

「へ?」

 

俺は正座して、何も出来ないであろう彼女たちに向けて包丁を構える

ひっと悲鳴が聞こえ後退ろうとするが、足が痺れて動けない

 

俺は無表情で、呟く

 

「お前らは怯えながらではなく、藁のように死ぬんだ」

 

 

 

 

 

 

 

レミリアの、四肢に包丁を振り下ろす

俺は振り下ろす瞬間、ぽつりと呟いたのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

「ARMEN」

 

吸血鬼に言うのも、やはり運命か

運命を操るものに運命を言うのも、どうかと思うがね

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。