死人は死人に、生人は生人に
「行方不明はその中に入らない、か」
俺はノートパソコンをため息を着きながら見る
そのサイトをささっと閉じて検索履歴からも消す
これでもし奴らに見られても特に問題は無い
そう思いながら階段を降りる
早く朝飯を食べて学校に行こう
「起きるのが早い」
「あなたが起きた瞬間に皆起きましたよ」
さとりがリビングに入ってきた俺にそういった
こいつら自分で料理とか出来ねぇのかな…
いや出来ねぇとやべぇのが1部いるんだよな
特にあの紅魔館の連中、誰がやるんだ?
あのメイドっぽいやつに全部任せてるのか…?
「俺は急いでんだ、カロリーメイトでも食っとけ」
起きたのがなんとバス30分前である
思い切りパンを頬張るとそのまま玄関に急ぐ
そのまま靴を履いて急いで学校に向かったのだった
〇
「行った?カロリーメイトあった?」
「あったわよ、メープルとチョコとバニラ」
「どれにする?どれも美味しそうよね」
「どうしようか…まようぜ」
「あなた達フラン知らない?」
灰汁宅の台所にて
味に迷っている彼女達にレミリアが聞く
彼女達はほぼ全員が首を振る
レミリアは少し頭を抱えた後どこかに歩いていく
「何だったんだろうな」
「さぁ?どうせろくでもないことよ」
魔理沙の疑問に霊夢は素っ気なく返す
大体ろくでもないことを持ち込まれた彼女だから言えることだろう
言ってしまえば今回もろくなことでは無いのだが
「にしてもメープル美味い、カロリーメイトはメープル一択だぜ」
「は?どう考えてもチョコでしょ」
「あ?おいおいその脳味噌は飾りかよ」
一瞬で辺りが戦闘の雰囲気を帯びていく
魔理沙はミニ八卦炉を取り出し、箒に跨る
霊夢は気だるそうに大幣と札を取り出す
一触即発の空気が当たりを覆う
それから間もなくして、台所は戦場と化す
その惨状を見た紫の胃に穴が3つ位の穴が空いたのは別のお話。
〇
「はい、ここЭй, послушай меня, идиоты!!!」
そんなことが聞こえたかと思えばまた別の言葉が飛んでくる
先生の話す言葉は何故か椅子に座ると理解ができなくなる
呼び出された時や何か用がある時はハッキリ分かるのに…
何故か教卓にたった途端日本語でおk状態になるのだ
もう頭が聞くのを拒否して眠りの準備を始める
最近は性欲では無く睡眠欲の方が勝っている
例えれば最大を10として…性欲2、食欲1…
んでもって睡眠欲97である
誰も10が最大とは言っていない
そんなことを思っても黒板は書かなければならない
しかしペンを取り出すほどの気力も無い
あまりに面倒すぎてやる気が出ない
ただ、ここで書かないと後々面倒くさい
そう思いながらシャーペンを取り出し――
「…むにゃ…すぅ…すぅ…」
「…???」
なんだこの羽付き金髪幼女
「私たちも居るぞ!」
「…あの、本当にすみません」
なんだこの緑と桃色
その後授業が終わるまで思考放棄していたのは別の話
だって100ファンon1d100で100出たから仕方ない
俺のSAN値?101だよ
〇
死人は死人
ただ、生きていればそれは死人じゃない
探していたのは恐らく…
ただ、本当にそうか分からない
同じか、それとも他人の空似か
後者じゃないのが良い
どうして
どうして
どうして、そこに
誰もいなくなって、消えて。
終わりは終わり?それとも終わりの始まり?
いつまでも、納豆のように粘っこく、粘り強く
彼女が必要としているか、分からないけど
こっちは今でも、求めている
――"兄妹"
〇
「起きろよ、起きろよ、みーな起きろー、班長さんにーしばかれるー」
「う、うーん…痛いのはいや…」
「あ、起きたぞ」
「あっちにも起床ラッパとかいう概念あんのか?」
野郎4人に囲まれての起床、俺だったら発狂しちゃうね
まぁ野郎+幼女2という地獄絵図なんですけどね、実際は
んなことたぁどうでもいい
ひとまず起きたから、何かゲロってもらおうか
「ここ、どこ?」
もうダメそう
この言葉だけでもう諦めがついた気がする
他の野郎共の目から光が一瞬で消えたのも見えた
ちなみに現在地はジョンの親が経営するバーである
親は今汚れ仕事をしているらしくバーには居ない
客も扉にCLOSEと貼ってあるので俺たちしかいない
友にこういったものを持った奴がいると楽だ…
それはそうとして、どうしてようかこれ
…あ、そうか、こいつに聞かなくても…
「分かってますよ」
さとりがそう答えてくれた
うん、心が読めるって便利な所もあるわ
デメリットが現代社会では鬱になるってのもあるけど
こいしは今霊覇"で"遊びながら斬鬼とジョンと会話している
斬鬼は基本誰とも話せる、羨ましい
ジョンに関しては何故か誰からも好かれる、妬ましい
「彼女フランドール・スカーレット、吸血鬼
貴方が四肢捥いで食べた吸血鬼の妹よ」
「え!お姉様食べられたの!?」
「あぁ、腕と足食べてやった」
フランドールがまじまじと俺の事を見てくる
そりゃ姉の四肢食ったって言ったら怒るよな…
こいつの能力よく分からないが…取り敢えず大丈夫だろ
あっても「相手をロリ好きにする程度の能力」だろ
「はっ、ざまぁないわね!」
「oh......」
思ったよりグチグチの仲だった
仲つむまじい姉妹かと思えばそうでも無いらしい…
「姉妹仲は最低ですよ、それと能力は…合ってるには合ってますが…
本当の能力は「ありとあらゆる物を破壊する程度の能力」です」
「ぶっは」
おい出禁級の能力出てきたぞ
思いもよらぬ発言に飲んでた水を吹き出す
なにそのチート、明らかにやばい能力じゃないか
凄まじく頭痛くなってきた、こんなのいたのか
「ありとあらゆる、ねぇ…」
斬鬼がおお怖い怖いとみを震わせる
そりゃ俺たちにとって相手は人間のみだから能力もクソもない
しかしまぁ、幻想郷はこことは違って反則能力がある
生まれた時から途中経過か知らんが、怖いなぁ…
「あ、能力は自己申告制ですよ
なので…そうですね、「胡瓜を100本食べる程度の能力」とか」
「なんだその使えそうで使えない能力」
んな早食い能力要らんわ
というか自己申告制か…
それなら今自宅にいる奴らの能力ってなんなんだ
このパツキンの時点でヤバいやつがいる事確定したんだが
「例えば…歴史を消す程度の能力とか」
「怖いな、ソレ、現代社会だったらどんな悪用方法があるか…」
思いつくだけでも多すぎる政治家になってしまえばあとはもう世界征服まで出来そうだ
自分に都合の良い歴史だけを残して…そこから
「何かしらの弊害はあると思いますよ」
「だろうな…それより問題なのは…」
俺は視線を机に戻す
ジョンが経営しているバーのカウンターの上
その上で金髪幼女がキラキラと目を輝かせる
恐らく聞きたいのは、どうしてそうなったかとか…だろうな
見た目どうりの精神年齢と見た目詐欺の精神年齢、嫌になる
そう思いながら、俺は彼女に事の顛末を聞かせてやるのだった