ダンデ、キバナ、ソニアの昔馴染みのポンコツどく使い   作:剣盾に帰ってきたマン

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SVクリアしたらまた剣盾やりたくなったので書きました。


帰郷

「いやあ…久しぶりですねぇ、ガラルは…」

 

ガラル地方はシュートシティ。とある男が降り立った。

 

「私がいない間にチャンピオンも変わったそうですし…色々私の知らない場所になっていそうです」

 

男は、このガラル地方に懐古を覚えていた。それもそのはず、彼は数年ぶりにここへ帰ってきたのだ。

 

「ひとまず…1番簡単に会えそうなのはソニアですかね。研究所に向かうとしますか」

 

ガラガラと。キャリーケースを引き摺り彼は歩く。昔馴染みに会える楽しみで鼻唄を口ずさみながら。

 

──────────────────

 

場所は変わって、研究所。麗しい博士とその助手が資料を整理していた。

 

「ホップ〜。この前のデータ何処〜?」

 

「ちょっと待つんだぞ!俺も今資料探してるんだぞ!」

 

ワタワタと、慌ただしく動く2人。無理もない。2人とも、新米博士と新米助手。互いに不慣れな点は多いのだ。

 

リンゴーン♪

 

研究所のインターホンが鳴らされる。来客を知らせる音だが…

 

「あれ?ソニア、今日来客の予定なんかあったのか?」

 

「え?いやないはずなんだけど…コスメの配達かな?」

 

「またコスメ買ったのか…溢れてきてるからいい加減にしてほしいんだぞ」

 

「い、いいじゃない別に!たくさんあって困るものじゃないし!」

 

「それより早く出るんだぞ!」

 

「え、めんどくさいしホップ出てよ。その間に白衣着ておくからさ」

 

「もう…ちゃんとしてほしいんだぞ。はいはーい、お待たせしてごめんなんだぞ。どちら様で…」

 

「おや、ホップ。久しぶりですね。とても大きく立派になりましたねぇ」

 

ホップは硬直した。何故なら、そこにいたのはいるはずのない兄の友人で、昔自分が憧れたお兄さんで。

 

「おや…?どうしたのですか、ホップ。おーい?」

 

硬直して動かなくなったホップの目の前でフリフリとてを振る男の元に、

 

「ホップー?誰だったの随分と遅…」

 

ソニアがやって来た。ソニアを見た男はいっそう懐かしそうに声をかける。

 

「やあ、ソニア。何年ぶりですか?元気にしているようですね。何よりですよ。マグノリア博士のところに行ったら驚きましたよ。独立して博士になったと聞いてですね…」

 

懐かしそうに驚きと嬉しさを醸し出しうんうんと頷き、1人呟いていた所に…

 

「「ひ、ヒガン(兄)──!!!」」

 

2人の強烈な飛びつきが襲った。

 

「げふうっ」

 

──────────────

 

「さて、落ち着きましたか2人とも」

 

「「ハイ、ごめんなさいでした」」

 

「よろしい、正座を解くのを許しましょう」

 

研究所内で椅子に座る男と正座で反省の意を示す博士と助手。なんともよくわからない絵面であった。

俺は正座を解くことを許し、2人を座らせて…そんで少しでも落ち着いてほしいし、紅茶でも飲ましとくか。

ったく、帰ってきて早々にタックルとはね…

 

「どうぞ。カロスで見つけたとても美味しい紅茶です。落ち着きますよ」

 

「ありがとう」

 

「ありがとうなんだぞ!」

 

紅茶を啜る弟分と昔馴染み。ああ、本当にガラルに帰ってきたのだなと実感するな。

 

「それで…ヒガン、ホントに久しぶりね」

 

「ええ、お久しぶりですね」

 

「帰ってきてくれて嬉しいんだぞ!急にどうしたんだぞ?あとなんかお土産欲しいんだぞ!」

 

「そうね。急に帰ってきてどうしたの?ホームシックにでもなった?」

 

まあホームシックといえばホームシックなのかな…?でも率直に言えば

 

「いえ、別にこれといったことはないですよ?久しぶりに帰ってみようと思っただけです。ようは気まぐれ、ってやつですね」

 

ホントに気まぐれなんだよなぁ…特になんも理由もないし。

ってオイ、なんだその笑顔は。

 

「ホント、ヒガンは変わんないわねえ。あの時のまんま」

 

「ヒガン兄はスタイルを崩さないんだな!流石だぞ!」

 

「ま、これが私ですからね。他のみんなは元気ですか?」

 

「ええ、勿論よ。ダンテくんも、キバナくんも、ネズくんも変わりなく元気」

 

「そうですか。それは何よりで」

 

そら良かったよ。しばらく離れてたから心配だったんだ。特にダンテとか迷子でのたれ死んでないかと。

 

「そういえば、チャンピオンが変わったとか。それといくつかのジムリーダーも代替わりしたと聞きましたが…本当ですか?」

 

ガラルのチャンプ交代は他の地方にも届いたからな。それと街の人達も新しいジムリーダーがどうとか。

 

「チャンピオンはユウリだぞ!兄貴を倒したんだ!」

 

「ほう、ユウリがですか…意外ですね」

 

てっきりキバナあたりがついに勝ったのかと。てことはアイツまだダンテに勝ててねえのか…

 

「それで代替わりしたのはポプラさんとことネズくんのとこ。共に今回のジムチャレンジで結果を残したルーキーの子たちよ」

 

「そうだぞ!俺も同期として鼻が高いんだぞ!」

 

「おや、ホップも挑戦したのですか。結果はどうだったんです?」

 

「トーナメント準優勝だぞ!ユウリには敵わなかったけど…やりきったからいいんだ!」

 

「ふむ、後悔がないならそれが一番です。して、ジムの後継者とは…」

 

「ポプラさんとこはビートくんって男の子で、いたくポプラさんのお気に入りでね。ビシバシ鍛えられたみたいよ?」

 

「ネズさんとこはマリィだぞ!」

 

ほう、ジムリーダー交代はそこか。ポプラの婆さんはもう限界だったか…ってホップ。今なんて言った?マリィだと?

 

「ポプラさんが気に入ったというのも驚きですが…マリィ?あのマリィですか?」

 

「ん?ヒガン兄知り合いなのか?」

 

「ええ、まあ。ネズくんとは交友がありますし…いやそうですか…あのマリィが…」

 

あの小さくて会うたび抱き付いて来ていた甘えたのマリィが…?そうか、そうか。立派になったかあの娘は。

 

「ビックリです。久しぶりに会いたくなりましたね。ユウリにも、ダンテにもキバナにも。勿論、マリィやネズくんにも」

 

俺がいない間にそんなに変わったのか…なんか時が経ったのを実感するよな…

ふと、改めてソニアを見てみる。成長した彼女は、オシャレで女性的な魅力を身につけていた。

 

「どうしたの?急にジッと見てきて」

 

気づかれてしまった。気を悪くしていないだろうか。

 

「いやなに、随分と綺麗になったな、と。あの頃とは大違いですね。男子三日合わざれば活目してみよ、なんて言いますが、やはり女性のが変化は大きいですよねぇ…っと、ソニアどうしました?」

 

ソニアは顔を真っ赤にして固まり、ホップはジト目でこっちを見ている。なんだコラガキンチョその目は。

 

「ホント…ヒガン兄は変わらないぞ」

 

ホップは呆れたようなため息をつき、ソニアを揺さぶっていた。なんだ

そんな言われる筋合いはないぞ。

 

「はっ!」

 

「お、治ったんだぞ!」

 

「そうだアレはただのてんねん(特性)ヒガンはクソジゴロときめいてないときめいてない私にはダンデくんがいるんだ…!」

 

「治ってなかったんだぞ…」

 

なんだかブツブツとソニアが思考を始めてしまい、ホップから向けられるジト目が強くなる。な、なんだよ。

 

「あの…ソニア?ごめんなさいなんか私粗相でも…?」

 

「ん、ああいや大丈夫…久しぶりだと免疫ないなーと…」

 

「俺もヒガン兄のとくせい忘れてたんだぞ…」

 

はあ…と2人揃ってため息をつかれた。誠に遺憾である。

 

「ま、まあそれでですね…さっき名前をあげた人には会いたいなと思うのですが…何処にいるかとかわかります?」

 

とりあえず話題を変えよう。このままだとなんだか俺が可哀想だ。

 

「うーん…ジムリとかチャンピオンの子達は居場所はわかるけど暇じゃなさそうなんだよねぇ」

 

「兄貴は兄貴でまだ色々仕事してるみたいだしな…気軽にとはいかないと思うんだぞ…」

 

「そうですか…それは残念で「ソニアー!ホップー!ちょっと良いかー!?」この声は…」

 

研究所の外から聞こえる大声。これは昔何度も聞いた声。

 

「クスッ…運がいいわね、ヒガン?」

 

「たまに来るけど…引き当てるのは流石と思うんだぞ!」

 

「うーん…褒められても微妙な気持ちになる話ですね…」

 

「ちょうど良いじゃん。ヒガンが出てよ。サプライズサプライズ♪」

 

「だぞだぞ!!」

 

「わかりましたよ…」

 

2人に押され、研究所のドアの前へ。ドアの向こうからは、昔何度も共に歩いた友の暑苦しい気配が。

 

「変わりませんね…」

 

意を決してドアを開く。そして地図を持ったヤツが。

 

「いやぁすまんな!!実はここに行きたくて…どっちかついてきてくれない…「え、あなたまさかまだ迷子グセ治ってないんですか?筋金入りですねホントに…」か…ってえ…?」

 

地図から顔をあげて此方を見るダンデ。その顔は俺を見て固まったホップと瓜二つで。

 

「くはっ。やはり兄弟ですねあなたた「ヒガンーー!!!」

 

弟と同じように急に動き出してとっしんしてきた。

 

「ぐほぁっ」

 

────────

 

「いやあホントに久しぶりだなヒガン!会えて嬉しいぞ!元気だったか!?」

 

「ええ久しぶりですねダンデ。私も会えて嬉しいですよ。ですがね,貴方自分の質量考えてください?その身長と筋肉で『とっしん』なんて辞めてくださいよ。大ダメージじゃないですか」

 

「威力的には『すてみタックル』だったぞ!」

 

「ちょっと黙ってなさいホップ」

 

あの『とっしん』により肋骨を負傷した俺をダンデが抱えてホップとソニアの元へ運び、ようやく痛みが治ってきたのでこのアホ(ダンデ)を正座させ、説教をかましている俺である。ホント,帰ってきて早々この仕打ちはなんだよ…

 

「まあ良いじゃない、久しぶりに会えたんだしさ。ホラ、話したいこといっぱいあるんじゃない?ダンデくん」

 

「おお、そうだ!ヒガンが旅に出ている間、色々あったんだ!聞いてくれるか!?」

 

あの頃と変わらぬソニアとダンデの笑顔を見て、怒気は霧のように消えてしまった。ホントにコイツらは…

 

「そうですね、たくさん話してください。積もる話、全部崩してしまいましょう。私も話したいことはありますし、ね」

 

結局、こいつらのことが俺は大好きなのだ。だから、きっと。移ろいが激しい俺の心も再びここへ戻ってくることを選んだのだろう。

 

「そうと決まれば久しぶりに紅茶をご馳走しましょう。ちょっと待っていてくださいね」

 

「おお!ヒガンの紅茶が久しぶりに飲めるのか!楽しみだ!」

 

「じゃあ私もおかわりもらっていい?ヒガン」

 

「おれもー!」

 

「ええ、勿論。旅の土産の茶菓子も開けましょう。美味しいですよ」

 

「「「わーい!!!」」」

 

ああ、こうやって。彼らと笑うのは本当に楽しい。旅に出て,色んな出会いはあったけれど。彼らといる、この時間が一番だと俺は改めて感じる。

 

「あ!そうだ!ねえ3人とも、写真とらない?」

 

「お!良い考えなんだぞ!」

 

「そうだな!ヒガンが久しぶりに帰ってきてくれたんだ。そのことを伝えるためにも写真撮ろう!おれのブログにアップするぞ!」

 

「え、気恥ずかしいのですが…強制ですか?」

 

「当たり前でしょ?ヒガンが主役なんだから!ロトム、よろしく!」

 

ソニアのスマホロトムが浮かび上がり、カメラモードを起動する。

 

『それじゃ、撮るロトー!もっと寄るロトー!』

 

俺が真ん中で肩を組むダンデ。抱きついてきているソニアと隣でピースをするホップ。4人での記念写真。

 

『ハイ、チーズ!ロト!』

 

パシャ。

 

俺自身も驚くくらいの良い笑顔が。その写真に収まっていた。

 

「わぁ!良い笑顔なんだぞ!」

 

「よし,早速アップだ!えと、どうやるんだっけ、ソニア?」

 

「もう!貸してよダンデくん!」

 

本当に帰ってきてよかったと。自然と、笑みが溢れた。

 

────────

ガラルの某所。ジムリーダー・チャンピオン会議が行われてる場所。

 

「ふう。ジムリーダーは大変ですねやっぱり」

 

休憩時間に首を回しながら外の空気を吸いにいくと、キバナさんがいた。

 

「お疲れ様です、キバナさん」

 

「ん?おうお疲れさん、ビート」

 

現在、ガラルのトップのジムリーダー、キバナさん。タイプ的には有利なはずなのに、僕との戦績は五分。本当に強い人だ。それに、今日の会議でも意外なほど意見をまとめ、議題を出し、と大活躍だった。凄い人だと思う。しかし、それでもそこまで話すことはないわけで。隣でスマホを触りながら休憩をする。すると、目についたのは前チャンピオン、ダンデの更新されたブログ。

 

『俺たちの同期が帰ってきたぞ!』

 

その一文と共に、ダンデさん、ホップ、それとソニアさんともう1人の4人で写っている写真が。

 

「キバナさん」

 

「ん?」

 

「キバナさんとダンデさんって同期でしたよね」

 

「そうだが…それがどうした?」

 

「この写真の人って誰ですか?」

 

そう言ってスマホロトムの画面をキバナさんに見せる。

すると、目を見開き、自らのスマホを取り出したキバナさんは素早い手つきでチャンピオンダンデのブログを開いた。そして

 

「そうか…帰ってきたのか…!」

 

とくしゃっと笑った。そうしてボクに向き直り、

 

「すまん、ビート。オレ様、今から行かなきゃいけないとこ出来たから。他のジムリーダーに伝えておいてくれるか?『ヒガンに会いに行った』って」

 

「え?いや…あの…え?」

 

「じゃ、そういうことだから。よろしく!」

 

そう言って颯爽とキバナさんは去っていってしまった。

 

「ええ…」

 

質問にも答えず、身勝手に僕に伝言を預けて飛んでいってしまった。

 

「あれ?ビート君何してるの?」

 

「そろそろ会議再開よ、はや戻りんしゃい」

 

呆然と立ち尽くす僕に、背後からの声。同期のユウリとマリィだった。

 

「実はですね…キバナさんが急にどっか言ってしまって…」

 

「へ?キバナさんが?」

 

「はい。なんでも「ヒガン」って人に会いにいくとかなんとか…」

 

そう言った瞬間、ガッと。ユウリに右肩、マリィに左肩を掴まれた。

 

「え?あの…痛いんですけど…」

 

「何処?」

 

「え?」

 

「何処に…誰に会いにいくと?」

 

「え?いや何処は分からず…ダンデさんのブログをみて急に…」

 

「そう。ありがとうビート君。それで私たちもお願いなんだけど…」

 

にっこりとした笑顔でこちらを見る2人。

 

「あたしらも今から行くとこできたけんね、伝言お願いしとーと」

 

「え?いやあの…そんな簡単に抜けて良いことじゃ…」

 

「大丈夫大丈夫。ビートくん、よろしくね?」

 

「いや、あの…」

 

「「よ ろ し く ね ?」」

 

「ハイ…」

 

2人の圧の強い笑顔に、これ以上の抵抗は無理だった。『かなしばり』でもされたみたいに身体が動かなかった。

 

「うんうん、ありがとね今度スイーツ奢るね?」

 

「伝言の内容はキバナさんと同じでだいじょうぶやけん」

 

そう言って2人も立ち去ってしまった。

その後、会議に戻り3人が『ヒガン』に会いに行くとどっかいってしまったと伝えると、ジムリーダー達は納得した様子で会議を進行した。

 

結局、誰なんだろう。『ヒガン』って。




マリィの口調わからん…




キャラクタープロフィール
ヒガン(男、どくタイプ使い)
長身細身。見た目のイメージは黒○事のオ○ロの顔で背高くして髪長めにした感じ。
ダンデやキバナ、ソニアと同期で、ネズとも仲が良い。
ここ暫くガラルから離れて色んな地方を旅していた。
口調と内心のキャラが全然違うのは昔に
「丁寧口調のキャラってカッコ良くね?」と思って始めたことが染みついた結果。
基本まともだが、所々ポンコツ。
昔の彼を知るものは口を揃えて「肝心な時にやらかす」と言う。

ヒガンくんの相棒は?※全員手持ちの予定ではいます

  • ゲンガー
  • ドラミドロ
  • ストリンダー
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