皇塚桔梗少年の身に突如訪れた奇妙な目覚めから暫く。
入学までの1週間をネットでの情報収集*1に費やした事ですっかりこの世界に馴染んだ桔梗少年は、今日この日、『私立
遠方とはいえ可愛い末っ子の晴れ舞台に両親と姉達が駆け付けないわけもなく、滅茶苦茶写真を撮られたりといったイベントこそあったものの、恙無く式次第通りに進んだ式典は既に終了し、今は自己紹介や教科書・物品配布などを行うためのLHRの時間である。とはいえ、教科書は学校指定のタブレットPCにインストール済みなので、配布物がメインなのだが。
その配布物に関しても学校指定のジャージや生徒手帳、体育館用のシューズなどを出席番号順に配り終ってしまえばおしまいなのだから、どうも桔梗少年の前世より全体的に色々と合理化されているようだ。
さて、そんなこんなでチャキチャキと進んでいくLHRはいよいよメインイベントの自己紹介。桔梗少年自身はすっかり品定めモード*2に入っているが、クラス全体が彼を品定めしていることには逆に無自覚的なようだ*3。
まず初めに目についたのは、出席番号1番の
これで茶髪が染めた物なら微妙だったが、そもそも天然パーマという物は毛髪の断面が楕円状になる事で生まれる髪質。薄く平たいその髪は光が透けやすく、彼女の髪色は天然の物だろう。それに加えて自己紹介で小中学校で水泳部だったと述べているので、塩素焼けもあるのかもしれない。
茶色いパーマ、色白、雀斑。それらの要素はどこか洋風なのに、顔の造形は切れ長一重の弥生系日本人顔というのもグッとくる。
体型はスポーツマンらしくスラリとしているが、バタ足やドルフィンキックの賜物なのか、尻と太腿は大きめだ。だがその胸元は、平均より少しばかりささやかである。水泳部的には抵抗が減って有利なのかも知れないが。
総論すれば、洋風っぽいのに和風でサッパリ系な、チキンカツ系女子。モモ肉が実に美味そうである。
その次に桔梗少年の琴線に触れたのは、出席番号4番の
帰宅部を自称する彼女は粟草さんとは打って変わって長めのストレートヘアだが、問題なのはそのストレートっぷりだ。毛が強靭過ぎるのか、直毛体質らしい彼女の毛は極太であり、キューティクルの輝きもあって針金めいている。それを無理矢理一つ括りにしているせいで、尻尾部分が箒のようになってしまっているのだ。
は? 可愛過ぎるが?
と桔梗少年が内心でブチ切れているほどの魅惑のボサボサ尻尾。あのゴワゴワボサボサをメチャメチャモシャモシャしたいという素直な欲望が桔梗少年の胸を焦がし、追撃の奥二重垂れ目とボサボサ太眉でエッチコンロ*4は完全に点火した。
顔立ちはどちらかといえば縄文顔。身長は低め*5で、体型面では特に個性がない女子だ。しかしボサボサパワーのイモさで無事桔梗少年の欲しいものリストにイン。彼女の学生時代が滅茶苦茶にされることは哀れにも確定してしまった。
そして、コレだけ剛毛ならあの服の下も期待ができるぜ!*6 などと露骨にイヤらしい事を考えている桔梗少年の視線にオドオドと緊張しているようなのも高ポイントだ。
ねっとり視姦が美少年流し目に変換される桔梗少年のチート顔面*7が原因とはいえ、異性慣れしていない感じが良い。
イモ娘よ陰キャであれ。とまでは言わないが、陰キャイモ娘にはやっぱりご飯に味噌汁的な安心感があるなぁ、などとクソ失礼な思考に及んでいる桔梗少年。
だが、
「皆さん初めまして!*9 出席番号7番の皇塚桔梗です。このクラスでは1年間、皆さんと楽しく過ごしたいと思っています。*10……なんて堅苦しく言っちゃいましたけど、ホントに楽しくしたいので気軽に話しかけて下さいね!*11 見ての通り背が低い*12ですけど、運動は意外と得意なので、保健体育の授業も遠慮しないで下さいね♡*13 では改めて、1年間宜しくお願いします!*14」
直後、クラス全体がちょっぴりムワッとした女の子臭*15に包まれ、妙に頬を紅潮させた生徒ばかりになったのは言うまでもない。
挙句、トイレ離脱率が97.5%*16に達したためなし崩し的なトイレ休憩が取られ、自己紹介はしばしの中断を余儀なくされたのであった。
Tips
錫は英語でTin。
なので、錫鉾学院高等学校の生徒は愛称としてチンポコ学院やチンコー(錫高)と呼ぶ事がある。
一応学院名の由来は地域名で、近くの大きな神社の御神体が錫器で出来た大きな鉾な事に由来しているのだが……地元民にはその錫鉾が思いっきり男性器を暗喩した子宝祈願の祭神様なのはよく知られている事だったり。
結局チンポコじゃねえか! とは一度このあたりについて調査した新聞部部長の弁。
好きなキャラクター
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皇塚桔梗
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粟草紀子
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尾花茅子
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河原撫子
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袴田藤子
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萩原久仁子
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諸葛芳子