皇塚桔梗セックス事変から一夜明けた錫鉾学院高校1年A組。1人の
その議題は時期的に当然ながら、委員決め。来週からは部活勧誘も解禁されるという情報連絡を手早く済ませた山田教員が黒板に書き記すのは、学級委員、図書委員、保健委員、風紀委員、美化委員、体育委員といった一般的な内容だ。
だが、桔梗少年はそういった内申稼ぎの役職関係には興味が無いし、出来るなら放課後は早く帰って恋人との時間を過ごしたい派である。
当然、このLHRには積極的な口出しはせず、帰宅委員に就任するつもりだ。
そもそも、彼には今朝愛しい芳子ちゃんに頼まれた重要任務『妾候補の捜索』が存在しているため、委員会活動などという面倒毎は御免なのである。
というのも昨日、一昨日と続いた愛の営みが『激しすぎるし多すぎる』という事で、目に入れても痛くない芳子ちゃんから「う、嬉しいけど私1人じゃ、その、死んじゃう……」という可愛いクレームを昨日の36回戦目辺りで頂いたのだ。
もちろんそれはそれとしてその後28回戦ほど楽しんだ桔梗少年だが、終わってみれば目の前には全身余す所なく真っ白に染まり、穴という穴から色々垂れちゃっている芳子ちゃんが1人。
幸福に蕩け切った顔で涎を垂らしてはいるものの、コレには流石に桔梗少年も「確かに『死んじゃう』という言も本心なのだろう」と思ってしまった次第。
その結果、翌朝一緒にシャワーを浴びつつ「本当に妾探しした方がいい?」と芳子ちゃんに改めて意思を問うた後、妾候補の捜索に乗り出したのだ。
よって、桔梗少年は早急にクラス内の地味子と接点を持ち、今後の人生における『僕が考えた最強のお嫁さんデッキ』を構築するつもりだった。
が。
「先生! 学級委員は皇塚くんが良いと思います!」
そんな
どうしたものか、と流石に悩む桔梗少年はしかし、先生によって『ではLHRの司会は此処から皇塚くんにお願いします。先生は書記をしますね』と白紙の委員会名簿を渡された事で、そこに書かれた『各委員2名ずつ』という但し書きに気がついた。
————なるほど、コレが狙いか。
などと色々察して教壇からクラス内を眺めてみれば、鼻息荒くもう1人の学級委員の座を狙う
それを『愛しい芳子ちゃんはこの機会に妾候補にアプローチしろと仰せの様だ』と受け取った桔梗少年は、早速自身の性癖に合致している地味子達へと視線を向けて、彼らの思念を傍受する。
まず
であれば、と順繰りに目を向けたその先、ちょうど窓側2列目最前列に座っていた
『わ。え。皇塚くんこっち見てる! なんで? もしかしてウチに何か用が————2人で学級委員、放課後の交流、「撫子さん、僕と付き合って下さい」、卒業後の学生結婚、丘の上の大きな家で白い犬を————待て待て無い無い有り得ない。皇塚くんには諸葛さんが居るじゃん! 多分ウチの顔になんか顔について……無いな? あれ? じゃあ何で? やっぱり用事? まさか————2人で学級委員、諸葛さんを交えての交流、深まる仲、プライベートでの交友、「君も僕たちの家族になってよ」、そして3P————わぁぁぁッ!? 馬鹿馬鹿ウチの馬鹿、何考えてんの!? ヒェ、皇塚くんまだ見てる、何で、どうして? 変な事考えてるのがバレたんじゃ————うひゃァ!?!!? 』
この間、2秒。だがその僅かな時間で自身の乙女回路をクルクル回している河原撫子の存在は、皇塚桔梗という性癖屈折ド変態野郎にとって余りにも『ちんちんに悪い』物だった。
何しろ最後の「うひゃァ!?」は勃起した桔梗少年の逸物が教卓*3を引っ掛けて5cm程持ち上げてしまい、その後ガタンと大きな音と共に落としたのが原因である。*4
まぁ、その勃起自体は撫子の内心に響いた可愛いびっくり声により事で収まりはした*5のだが、3日ぶり2度目のパンツガビガビ状態は流石の桔梗少年にとっても若干恥ずかしい状態だ。
故にほんのり頬が羞恥に染まってしまうのも、仕方のない事ではある。あるのだが、その軽い赤面状態でこんなセリフを吐き出せば、誤解もされようという物である。
「えっと。ごめんなさい。教卓に足*6が当たっちゃって。それで、えー。僕と一緒に学級委員をしたい人————多いな? じゃあ、僕の独断と偏見で河原撫子さんにお願いします」
そう告げて、頬を染めたままニッコリと微笑む桔梗少年。*7そんな彼の視線を真っ向から受け止めてしまった河原撫子の脳内には結婚式場の鐘が鳴り響き、その顔が茹蛸の様に赤く染まって、辛うじて「はい」と答えた直後、あまりの情報量に白目を剥いて気絶してしまう。
彼女の妄想に現実が追いついて来たのだから、脳がバグるのも致し方無し。とはいえ、そんな事を知らぬクラスメイト達から見れば、昨日のセックス宣言も相まって『謎のエロ光線か何かで意識を奪われた』としか思えず、改めて自分達のクラスにいるドスケベ美少年の凶悪さに戦慄するばかり。もはや湯気のようにピンクのオーラが立ち昇っている様にすら感じる圧倒的存在感は、否が応でもクラスメイト達の注目を集めてしまっている。
そんな中、大多数が意識を逸らしている事をいい事に「では次に図書委員は……挙手2名ですね。じゃあ諸葛さんと荻原さん、宜しくお願いします」と桔梗少年は依怙贔屓気味に図書委員を決める。
結果、河原撫子への接点構築と芳子ちゃんの図書委員就任という最低限抑えるべき点は押さえた事で、気を抜いた彼から『謎のピンクオーラ』*8が消失する。
その段になって漸くクラスメイト達は正気に帰り、桔梗少年もすっかり賢者モードになって淡々と司会を務め始めた事で、1-AのLHRはどうにか正常な進行状態を取り戻したのであった。
好きなキャラクター
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皇塚桔梗
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粟草紀子
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尾花茅子
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河原撫子
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袴田藤子
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萩原久仁子
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諸葛芳子