百合アニメの主人公に転生したけど『カリスマ』使えないかもしれない 作:星宮ひまり
アサルトリリィの二次創作は初投稿です。
アニメとアプリ+αの知識しかないけどネタが浮かんでしまったのだ……。
・転生者複数
・原作キャラに転生
・掲示板
・捏造設定
・TS要素
他にも知識あやふやなどなど色々地雷要素があるのでお気をつけください。
申し訳ないが全然話を考えていないのでマジで続きません。
1:主人公のイッチ
アニメ一話しか見てないから誰か内容おしぇーて!
2:名無しの転生者
草
3:名無しの転生者
イッチよ、まず何のアニメか言うんだ
4:名無しの転生者
きらら系ですか!
5:名無しの転生者
百合姫からアニメ化したやつですか!
6:名無しの転生者
ゲーム原作ですか!
7:名無しの転生者
待て
イノチ感じる……って、もしかして『アサルトリリィ』か?
8:名無しの転生者
>>7 どゆこと?
9:名無しの転生者
>>8 アニメのED聴けばわかる……
10:主人公のイッチ
>>7 お、正解
11:名無しの転生者
なんでイッチはそのフレーズだけ覚えているんだw
12:名無しの転生者
アサリリの主人公……梨璃さん!?
13:名無しの転生者
憑依転生とか梨璃さんのカリスマ消えちゃーう
14:名無しの転生者
レアスキルって魂依存なのか……?
15:名無しの転生者
カリスマはそもそもサブスキル……(小声)
16:名無しの転生者
レアスキルって本人の性格が反映されてるところあるらしいし、変わってるんじゃね?
17:名無しの転生者
誰か同じくアサリリ世界に転生した奴おらんか……?
18:名無しの転生者
あたしアサリリ世界の原作キャラに転生したけど、原作と同じレアスキルだったよ~
19:名無しの転生者
アサリリ世界転生ネキ!?
20:名無しの転生者
ほんまにおったんか、同じ世界に転生した奴w
21:名無しの転生者
原作同じなだけで同じ世界とは限らんぜよ……
22:主人公のイッチ
よし、なんかいっぱい原作知っている人が居るみたいで安心安心安心院
23:名無しの転生者
そういやイッチは原作どんくらいなら知ってるの?
24:名無しの転生者
アニメ一話以外にソシャゲとか舞台とかマンガとかドールとか、わかるの無い?
25:主人公のイッチ
まじでアニメ一話しか見てないわ
放送当時、受検勉強に忙しくてな……後から見ようと思って溜めてたら忘れてたw
26:名無しの転生者
草
27:名無しの転生者
秋アニメだったからね、仕方ないね
28:名無しの転生者
イッチ前世そこそこ若いんやな……
29:主人公のイッチ
まぁワイのことは良いんだわ
そんで、主人公になっちったんだけど、なんか気をつけることってある?
30:名無しの転生者
あー……結梨ちゃんを全力で守ってほしい
31:名無しの転生者
頑張って夢結様堕として♡
32:名無しの転生者
頑張ってレギオンの面子全員堕として♡
33:主人公のイッチ
>>31 >>32 TS転生者には難易度高くないっすか?
34:名無しの転生者
お前性転換してるんかいw
35:名無しの転生者
つまり前世男ね、把握
36:名無しの転生者
へー、TS転生してもリリィになれるんだ
37:名無しの転生者
ま、マギの扱いは肉体由来……ってこと、なんでしょうか?
38:名無しの転生者
若い女性にCHARMの高い適性があるだけで、理論上は男性にも扱えないわけではないですわ
一概に肉体由来とは言いがたいですが……転生者はイレギュラーが多いので、詳しいところはなんとも
39:名無しの転生者
(あれ、もしかしてこの掲示板、アサリリ世界に転生した人が結構居る……?)
40:名無しの転生者
この掲示板思考入力式だから、普段から意識して口調の矯正している人はこっちでもそうなる可能性が高いのである……
41:名無しの転生者
どうせキミらが一番情報出してくれるだろうからコテハン付けて♡
付けろ(豹変)
42:名無しの転生者
草
43:原作にわか系転生者@ラーメン好き
はいはい、これでいい?
44:たかなほを見守り隊隊長
こ、これで良いですか……?
45:モノホンお嬢様
これでよろしいかしら?
っていうか、>>44 は誰に転生したのかわかりやすいですわね……
46:名無しの転生者
>>45 おめーもな
47:名無しの転生者
いうてお嬢様ってだけで特定は無理では……?
48:名無しの転生者
原作キャラに転生したとは限らないしな
49:名無しの転生者
それはそう
50:主人公のイッチ
いやー色々詳しく教えてくれそうでありがたいわぁ
51:モノホンお嬢様
わたくしが手取り足取り教えて差し上げますので、まずは校門で待機していてくださる?
52:名無しの転生者
>>51 コイツもう確定だろ
53:名無しの転生者
>>51 中身の違う転生者でも狙うのか(困惑)
54:名無しの転生者
>>51 どっちも転生者で原作の性格関係無いはずなのにな……
55:主人公のイッチ
>>51 え、もしかして同じ学校なの?
56:名無しの転生者
百合ヶ丘やで
57:名無しの転生者
百合ヶ丘女学院……ってか入学した学校は原作と同じだよな?
58:主人公のイッチ
うむ、百合ヶ丘だぜい
学校の名前と自分の名前と世界の状況……ていうかヒュージやらCHARMやらリリィやら聞いて思い出したんや……入学直前にな!
59:名無しの転生者
ええ……
60:名無しの転生者
そんなだったのに百合ヶ丘目指したのか……?
61:名無しの転生者
確か夢結様に憧れて受検したんだっけ?
62:名無しの転生者
そんな感じだった希ガス
63:主人公のイッチ
へー原作はそうなんか
64:名無しの転生者
ってイッチは違うの?
65:名無しの転生者
世界の修正力でも働いたんかねw
66:名無しの転生者
転生する世界によってはそういうのあるんだっけ?
67:名無しの転生者
IFが多い世界……派生作品やら原作情報のアップデートが多い作品はそうでもないけど、アサリリ世界はどうだろう……?
68:名無しの転生者
そこそこあるから修正力は無さそう
69:名無しの転生者
というか>>51 は同じ世界とは限らないのに接触しようとしたのか……
70:名無しの転生者
その血の定めなんでしょ
71:モノホンお嬢様
あああああリアル梨璃さんきゃわわわあああああお可愛すぎて体が言うことを聞きませんわぁああ!!
72:主人公のイッチ
あああああいきなり美少女が抱きついてきて柔らか良い匂いががががうえええなんか深呼吸してるなにしてんだこいつぅぅうううう!?
73:名無しの転生者
草
74:名無しの転生者
www
75:名無しの転生者
同じ世界でしたねぇw
76:名無しの転生者
ハッスルしてるなw
77:名無しの転生者
さすが楓・事案・ヌーベルさんだ……
78:名無しの転生者
コテハン『事案お嬢様』にでも変えとけ
79:名無しの転生者
というか入学式の日だったんですね
80:名無しの転生者
アニメでの初遭遇はそこだからな……ってことはイッチの世界はアニメ基準?
81:名無しの転生者
つまりラスバレまでの情報は使える……?
82:名無しの転生者
一応舞台の情報もある程度は通用すると思うけど……
83:主人公のイッチ
ちょちょちょなに胸揉んでるんだこの人は同性でもセクハラって適応されますかああああああ!?
84:モノホンお嬢様
うふふふふふよいではないかよいではないか、ですわー!
85:名無しの転生者
これが日常的に繰り広げられる世界……ごくり
86:原作にわか系転生者@ラーメン好き
いやあ、これが日常だと思われるのは……
87:たかなほを見守り隊隊長
え、探せば結構美しい光景を目にすることができますよ?
88:原作にわか系転生者@ラーメン好き
同じ世界だと思いたくないなぁ……
89:名無しの転生者
>>88 原作同じだけで、世界まで同じとは限らないのでは?
90:原作にわか系転生者@ラーメン好き
>>89 調べてみたら、百合ヶ丘の入学式ってあたしの世界でも今日だったんだよね……
91:たかなほを見守り隊隊長
>>90 あ、わたしの世界も同じでした
92:名無しの転生者
これは……高確率で同じ世界ですね……
93:名無しの転生者
転生掲示板は時間の流れ違うから……必ずしもそうとは限らん……かなぁ……?
94:主人公のイッチ
あ、なんか騒ぎが起きてる
95:モノホンお嬢様
梨璃さんの拳……愛が籠もっていましたわ。ぐふっ(吐血)
96:名無しの転生者
わからされてて草
97:名無しの転生者
やはり暴力……暴力は全てを解決する……!
98:名無しの転生者
入学式の騒ぎ……って、夢結様登場シーンやんけ
99:名無しの転生者
イッチ! その人を攻略するんだ!
100:主人公のイッチ
そんなギャルゲみたいな……
101:名無しの転生者
アサリリアニメは梨璃が夢結様を堕とすお話なので……
102:名無しの転生者
その道中であと九人くらい堕とすけどな
103:名無しの転生者
いや普通に仲間になるだけで堕としたわけではないでしょ……
104:名無しの転生者
せやろか?
105:名無しの転生者
まぁその辺りは個人の解釈なんで……
というか鶴紗や結梨ちゃんはともかく、梅様は墜ちたわけじゃなくない……?
106:モノホンお嬢様
これ、わたくし、アニメ通りに動いた方が良いのでしょうか?
107:名無しの転生者
話進めるためには必要……か?
108:名無しの転生者
どうせすぐ警報鳴って中断するし……
109:名無しの転生者
でも夢結様と亜羅椰さんの間に割り込まないと、夢結様に連れてってもらえなくない?
110:名無しの転生者
単独行動は禁止ってことで生徒会の人から楓さんがお供に付けられて、梨璃がそれについて行くんだっけ?
111:名無しの転生者
タブンネ
112:名無しの転生者
>>110 詳しく覚えてないけど恐らくそう
113:主人公のイッチ
え、なんで新入生のワイを連れていくんですか……?
114:モノホンお嬢様
ちょっとお!
どうしてわたくしの梨璃さんを連れて行くんですのぉ!?
115:名無しの転生者
何があった?
116:名無しの転生者
なんかアニメの内容からズレたことが起きてそうですね……
117:主人公のイッチ
ほえー、指輪に血を吸わせて契約するって、CHARMは妖刀かなにかなの……?
118:名無しの転生者
ファンタジーの武器契約もの、血を吸わせがち
119:モノホンお嬢様
ちょちょちょっと夢結様ぁ! 梨璃さんとくっつきすぎじゃありません!?
120:名無しの転生者
CHARM契約のときめっちゃくっついてましたねぇ
121:名無しの転生者
おぉ美しきかな百合の花……
122:モノホンお嬢様
ガス!?
ちょっと、目眩ましのせいでわたくしの活躍が梨璃さんに見せられませんわ!
123:名無しの転生者
ここアニメだと夢結様に~だったんだっけ
124:名無しの転生者
この時点ではね
125:名無しの転生者
そして真実の愛に気づくのである……
126:名無しの転生者
目覚めない方が梨璃的には平和だったのでは?
127:名無しの転生者
>>126 なんだかんだ色々協力してくれているので……
128:名無しの転生者
あそこまで愛が過剰でなければ良かったの……か?
129:名無しの転生者
美しき百合の花なのでおーけーです!
130:名無しの転生者
うん……まぁ、本人たち次第ということで……
131:モノホンお嬢様
え、梨璃さんホントにさっきCHARMと契約したばかりですの?
132:名無しの転生者
お、なにかあったのか?
133:名無しの転生者
チート転生者のごとく無双でもしてんのかw
134:名無しの転生者
ここにいる奴らみんな掲示板能力しか貰ってないだろうが……
135:名無しの転生者
転生先の肉体の能力が凄ければ無双できるかもしれんけど……梨璃って強い?
136:名無しの転生者
>>135 全体の志気を上げるリーダーであって、戦闘力自体は……うん……
137:たかなほを見守り隊隊長
か、カリスマ……というかラプラスを使えるだけで十分に優秀だと思います
138:名無しの転生者
あれホントにラプラスなんですかね……?
139:名無しの転生者
知らね
140:名無しの転生者
ラプラス自体よくわからんしな
141:主人公のイッチ
あー久しぶりに体動かしたわ。ちかれた
142:名無しの転生者
乙
143:名無しの転生者
いやいやいや
144:名無しの転生者
戦闘終わってて草
145:モノホンお嬢様
うっ……梨璃さんの可愛らしくも勇ましいお姿、カメラに収められなかったことが悔やまれますわ……!
146:名無しの転生者
こいつブレないな……
147:名無しの転生者
ってかマジで戦えたんかイッチ
148:主人公のイッチ
つっても訓練積んだリリィから見たらツッコミどころ満載な適当な戦い方だと思うけどなー
149:名無しの転生者
それで戦えるとか、どこのラノベの主人公やねん
150:名無しの転生者
前世で戦闘していた人間かもしれんやろ
151:名無しの転生者
>>150 それホントに俺らと同じ世界から来てますか……?
152:名無しの転生者
掲示板の転生者は一応みんな同じ世界出身のはずなんだけどなぁ
153:名無しの転生者
時代が違う可能性
154:名無しの転生者
>>153 少なくともアニメ放送してた時期に受験生なのはわかってたでしょうが
155:主人公のイッチ
ちょ、白井先輩どうしたんですか……?
156:名無しの転生者
呼び方ぁ!
157:名無しの転生者
めっちゃ一般人の呼び方で草
158:モノホンお嬢様
わたくしはヌーベルさん呼びされた時に勢いで名前呼びを強要しましたわ!
159:名無しの転生者
知らんがな
160:名無しの転生者
草
161:主人公のイッチ
なんかよくわからんけど、白井先輩……夢結先輩がワイを見る目、楓さん以上にヤバいんやが……?
162:名無しの転生者
ふぁ?
163:名無しの転生者
まさか夢結様も転生者?
164:名無しの転生者
中身が違うの認めない系転生者か?
165:名無しの転生者
>>164 それだとお前も中身違う転生者だろ、ってなるんだが?
166:名無しの転生者
同じ世界に転生者が複数いるのを知らなくて、あと自分は例外とか、そういう面倒なタイプである可能性
167:モノホンお嬢様
……夢結様が転生者なのは確定ですわね
ただ、これは、なんというか……狂信者? ううむ、表現が難しいですわね
168:名無しの転生者
狂信者w
169:名無しの転生者
どんな目してんだ夢結様w
170:主人公のイッチ
えー……まぁとりあえずこれから関わらなければ問題ないっしょ、うん
171:名無しの転生者
いや無理でしょ
172:名無しの転生者
イッチが夢結様に関わらなきゃアサリリ始まらんで
173:名無しの転生者
正確にはアニメとソシャゲの物語が始まらない
174:モノホンお嬢様
わたくしと梨璃さんの愛の物語は始まりますわよ?
175:名無しの転生者
始めるな
176:名無しの転生者
終われ
177:名無しの転生者
いや始めろ
178:名無しの転生者
塔を建てろ
179:名無しの転生者
どっちだよw
「あぁ梨璃さんのお手々がすべすべもちもちで幸せですわ~」
「あの、マジで黙ってくれませんか、楓さん……」
この世界で、前世とは違う性別で生きて、十五年目。
ヒュージやらリリィやら
わたしは元々リリィになるつもりなどなかったし、縁もないと思っていたが、ある日家に届いた一通の手紙によって、百合ヶ丘の
と、それはさておき。
百合ヶ丘女学院の記念すべき入学式の日。転生者特典で与えられる『転生掲示板』を駆使して情報を集めようとしたわたしは、同じ世界にこれまたわたしと同じく原作キャラに転生していた
掲示板を使わなければ出会わなかったかな……でもアニメ一話でこの人と接触するシーンがあったようななかったような気がするし……。
一度拳が出てしまったためこれ以上の暴力は自重し、好きにさせた結果わたしの左手を妖しい手つきで撫で回す楓さんを務めて無視しながら入学式の会場を目指していると、人だまりが目に入る。
「あれは……?」
「『アールヴヘイム』の
わたしの呟きに答えたのは、段々とわたしのお尻に手を伸ばし始めた楓さんではなく――。
「あ、わたし、
「えっと、どうも、一柳梨璃です。……その、鼻血大丈夫?」
小ぶりの鼻からたらたらと零れる赤い雫に、わたしは思わず引き気味で言った。
すると茶色セミロングの少女……二川さんは、いそいそと制服のポケットからティッシュを取り出すと、長く丸めて鼻に詰め始める。可愛い顔が台無しである。
「いえ、大丈夫です、いつものことなので!」
「あらあら、わたくしと梨璃さんの睦言に割り込んできたのは、どこの誰かしら……?」
じぃっとわたし越しに二川さんを睨み付ける楓さん。うん、とりあえずわたしの下腹部に手を伸ばすのはやめようか。
変態淑女ではあるが一応(黙っていれば)美人に分類される楓さんの睨みはさぞ怖いだろう……というわたしの思考は、しかし二川さんの素っ頓狂な声に吹き飛ばされる。
「かかかか楓・J・ヌーベルさんんんん!? グランギニョルの総帥を父に持ち自身も超優秀なリリィであるあの楓・J・ヌーベルさんをこんな至近距離で見ることができるなんてぇええええ――!!」
「すごい説明口調だ……」
「持っている知識を語りたい系オタクなのでしょう、恐らく」
一部に大ダメージを与えそうなことを囁く楓さん。耳元でやめてくれないかな……前世は健全な男子だったわたしには効果抜群すぎてそろそろキツいのだが……。
そんなすり寄ってくる煩悩だか欲望だかを振り払うように、わたしは
「……どっちが白井夢結さん?」
「あの黒髪の……
「へぇ……」
美人さんだなぁ、というのが正直な感想だった。
前世で見たアニメの内容は、実はほとんど覚えていない。ゆえに見ただけではわからなかったが、掲示板の様子から原作知識が豊富(だと思われる)楓さんのおかげで判別できた。
「……というか、決闘って……リリィ同士でそんなことするの?」
「血の気が多いのでしょう。はしたないですわ、まったく」
「楓さんはまずわたしのお尻から手を放してからその台詞を言おうか」
「嫌ですわ、梨璃さん。これは愛の触れ合いであって、下劣な感情など欠片もなくてですね……いたっ、痛い痛たたたたあぁああおやめください梨璃さん!」
さすがに我慢の限界を迎えたわたしは、楓さんの腕を掴んで捻り上げる。ギリギリギチギチと音が鳴りそうなほど力を加えると、楓さんは白目を剥いて暴れるが、わたしを振りほどけるほどの力は掛けてこなかった。
そんなわたしたちに、二川さんはたらりと冷や汗のようなものを一筋垂らしながら言う。
「仲が良い……んですかね? ヌーベルさんと一柳さん……」
「あはは、梨璃でいいよ」
「あ、ならわたしも二水でお願いします!」
元気が良くて可愛らしいなぁ、二川さん……二水さんは。
「梨璃さんの愛が強すぎる仕置きを止めてくださるなら、わたくしも楓で良いですわよぉ二水さん!」
「あ、それはちょっと難しいですね……」
「これは躾だよ、楓さん」
「あっ、あっ、なんかこれはこれで良い気がしてきましたわぁ!」
なにかイケない扉を開きかけた(すでに色々開いているとは言ってはいけない)楓さんの絶叫は――しかし、校内に響き渡る警報によって遮られた。
一瞬で静まりかえった場で、一人の生徒――掲示板によれば生徒会の人――が指示を出す。
「先ほど、校内の生体標本のヒュージが脱走したと連絡が入りました。出動可能な皆さんは、捕獲に協力してください」
「わかりました」
答えたのは、黒髪の少女――白井さん。CHARMが入っているのであろうケースを手に歩き出す彼女を、生徒会の人が「待ちなさい」と止める。
「単独行動は禁じます。このヒュージは、周囲の環境に擬態するそうです。必ず二人以上で行動してください」
「そうですか……なら」
ふと、白井さんの視線が私に向いた――ような気がした。
いや、ただ単に白井さんが周囲を見渡した際に、偶々目が合っただけだ。別にアニメの登場人物同士だからといって、物語の修正力が如く引き合わされることなどないだろう。
……という考えは、白井さんがわたしの手を取ったことで跡形もなく吹き飛ばされた。
「なら、この子を連れて行くわ」
「は、え?」
「ちょ……夢結様!?」
「ふべば!?」
わたしの困惑も、楓さんの驚愕も、二水さんが吹き出す鼻血も置いて、白井さんは強引にわたしの手を引く。
一呼吸置いて響いた二水さんの絶叫を背に、わたしはなぜか、(掲示板で)話題の先輩によって戦闘に駆り出されたのだった――。
「先に契約を済ませておきましょう。CHARMを出して」
「え、はい」
どうしてわたしを連れ出したのか、とか。楓さんもついてきているけど無視するのか、とか。色々と言いたいことはあるが、とりあえず白井さん……白井先輩の指示に従う。
「これは……」
「……グングニルでは、ない?」
わたしのCHARMをじっと見つめる二人に、ただただ困惑するしかなかった。
「えっと……?」
「……ごめんなさい、なんでもないわ。CHARMをしっかり握って。……少し痛むけど、我慢して」
白井先輩は素早くわたしの背後に回ると、腕を取る。直後、チクッとした痛み。右手首から細く流れ出した血が、中指の指輪に触れ――光り出す。
指輪を通じてわたしのマギがCHARMに流れているのだ。事前に聞いていた契約方法とは違うが、略式と称される――しかし、本来の形での契約。
「……ちょっと、夢結様。必要以上にくっついておりません?」
「気のせいよ、ヌーベルさん」
「…………、楓でよろしくてよ。百合ヶ丘では、それが基本のようですし」
「理由は諸説あるけれどね。まぁ、呼びやすい方で呼ばせてもらうわ」
なにやら険悪な気配を醸しながら目を鋭くする楓さんに、白井先輩はあくまでドライに返した。……なぜかわたしを抱き締める白井先輩の腕に、さらに力が籠もった気がするが……。
「むきーっ! ちょっと、抱きつく必要なんてないはずですわよ!?」
「あら。わたしはただ、
「ぐぬぬぬいつの間に名前呼びにぃ!? お優しい梨璃さんが許しても、梨璃さんの虜でありパートナーであるこのわたくしが許しませんわーっ!」
なに、この……なんだこれ?
掲示板の民から「そういうもの」という扱いを受けていたモノホンお嬢様こと楓さんはともかく、白井先輩は今日が初対面では……?
……もしかして、いやもしかしなくとも、この人も転生者で、わたしを『原作の梨璃』だと思って接している……?
沈み始めたわたしの思考は――しかし決定的な言葉を口にする前に、突如響いた轟音によって打ち消された。
――PIGYAAAAAAAAAA!!
甲高い、耳を
「――ヒュージッ!」
「迎撃態勢! 梨璃、あなたはCHARMが起動するまで後方で待機よッ」
素早く出された白井先輩の指示に、わたしは頷いて後退する。
反対に、楓さんは前へ。彼女はCHARMを保管ケースから素早く抜き放つと、刀身を二つに裂いて中の砲門を開く。だが、狙うべき敵が見当たらず、シューティングモードになったCHARMの射線は中空を彷徨うばかり。
「く……どこに――」
「上よッ!」
白井先輩の鋭い声に、楓さんが反射的に銃口を上へ向け、射撃。ダダダンッと連続で放たれた
「迷彩っ?」
「環境に擬態する……って、そんな万能なものじゃないでしょうっ」
楓さんの放った魔力弾が、空中のある一点で弾ける。直後、そこから波打つように景色が切り替わり、そいつは現れた。
鋼鉄を思わせる灰色がかった球形のボディに、碇のような形をした三つの足。
サイズ、ミドル級。
保有マギ量、同等級と比べて倍以上。
一昔前の、いわゆるデュエル世代なら一人で撃破していただろうが――新入生のわたしを守りながらでは、白井先輩や楓さんでも厳しいのではないだろうか。
――早く。早く、起動して……っ!
わたしが願っている間にも、ヒュージと二人のリリィの戦闘は進む。
「楓さんは援護。わたしが斬り込むッ」
「了解ですわ!」
ブレードモードのCHARMを手に、白井先輩はヒュージへ斬りかかる。対し、ヒュージは三日月を描くように
追い打ちとばかりに、七つの射撃音。ヒュージの顔……のように見える部位、その中央に灯る三つの光点へ、楓さんの魔力弾が吸い込まれるように直撃した。ヒュージの情けない悲鳴が上がる。
その隙を逃さないとばかりに、白井先輩の剣が踊る。ガガガ――ッと、斬るというよりは砕くような勢いでCHARMが振るわれ、マギを纏った刃がヒュージの体を打ちのめす。
だが、切断には到らない。白井先輩の想定以上に硬かったのか、或いは何か別のことを考えたのか、彼女は顔を歪めてバックステップ。直後、一秒前まで彼女が居た場所を新たな触手が貫いた。
「硬いですわね」
「……。ええ、通るのは『目』くらいかしら」
「まったく……百合ヶ丘はよくあんなものを飼っていたものです、わ!」
気合いと共に、楓さんはブレードモードへ切り替えたCHARMで伸びてきた触手を切り払う。弾かれた方向には、狙い澄ましたように白井先輩の剣があり――いや、実際に狙ったのだろう。即席の連携は功を奏し、先輩は見事に触手を切り飛ばした。
――だが。
それがヒュージの狙いだったのか。「PIGYUGYU」などとどこか笑うような不協和音を鳴らして、ヒュージが
いや、実際に爆発したわけではない。爆弾を思わせるような勢いで白い煙を噴出したのだ。
「ガス!?」
「二人とも、息を止めて!」
不用意に吸うな、という先輩の指示に従い、CHARMを握る手と反対の手で口と鼻を覆う。目にしみるようなものじゃなくて良かったな、と頭の片隅で考えながら、必死に耳を澄ませる。
――白井先輩と楓さんの息づかい。草木が風に揺られる音。それらを縫うように、空気を裂く音――。
「ッ、攻撃来ます!」
叫んで、わたしは体を横に投げた。咄嗟の判断は正しかったようで、わたしの体のわずか五センチ横を何かが――ヒュージの触手が通り過ぎる。
「梨璃!?」
「梨璃さん、ご無事ですか!」
「わたしは大丈夫、それよりも――」
ぷしゅううう――っとさらにガスが噴出する音。視界は真っ白に染まり、自分の体すら満足に見られないほどであった。
ヒュージは、視覚でわたしたちを認識していない。聴覚か、嗅覚か……それとも、マギか。
「マギ――」
呟いた、その時。
わたしの手に、震えが伝わってくる。
――CHARMが、起動したのだ。
「……これなら」
ぎゅ、と。一際強くCHARMを握り、構える。入学前に届いた教本を軽く読んだ程度の知識だが、うろ覚えなそれらの最適解をひとまず置いて、自分が一番しっくりくると思った姿勢を取る。
きっと、楓さんや白井先輩から見たら酷いものだろう。けれど、幸い今は見られていないし、これから直していけば良い。
「……ふぅ――」
ガスのせいで深く空気を吸い込むことは躊躇われるが、慎重に肺に空気を取り込んで、ゆっくりと吐き出す。
そして、全身の感覚を研ぎ澄ませて、
炎のように激しく情熱的な、苛烈に燃える魔力――楓さん。
冷たく鋭い、けれど魂が震えるほど美しい魔力――白井先輩。
深い闇のような、息が詰まるほど禍々しい魔力――。
「――見えた」
言って、地を強く蹴る。
空間の高いマギ濃度とわたし自身のマギを使って加速した体は、平素の何倍もの加速を生み出した。視界は相変わらず白一色。だが、わたしには
「せぁあッ!!」
気合い一閃。CHARM『ラグナレク』を横一文字に斬り払った。
直後、腕に伝わる重い感触に浸る間もなく、先ほどの軌跡をなぞるように刃を返す。深く何かを抉る感覚。耳障りなヒュージの絶叫が白い空間を引き裂いた。
「ヒュージの悲鳴……!?」
「っ、梨璃……!」
「楓さん、白井先輩――マギを感じるか、音で判断してください!」
二人は優秀なリリィだと聞く。わたしにできたことなど、元々できていただろう。意味のない言葉だったか。
言ってからそう思ったが、訂正も謝罪もする余裕は無い。聴覚か、それ以外の感覚か。何らかの手段でわたしの位置を察知したヒュージが、触手の槍を突き出してくる。
最小限の動きで回避し、無防備に伸ばされた柔らかい部位をCHARMの刃で切り落とす。白井先輩のマネだ。彼女ほど上手くはないが、有効なダメージを与えられたはず。
だが、奴も学習していたようで、すぐにいくつもの触手がわたしを貫かんと伸びてくる。眼前へ迫るそれを素早く弾いて捌ききると、強く足を踏み出してヒュージへ急接近、『目』があるであろう中央部を狙ってCHARMを突き入れた。
ガギュイ――ッと奇妙な音が鳴り、腕に硬いものを貫いた感触が返ってくる。
「ぜ、あ、あぁ――ッ!!」
裂帛の気合いで吠えて、そのままCHARMを左に薙ぐ。刺さった刃はヒュージの体を抉り、ねじ切った。
PIGYAAAAAAA――という叫び声。
まだ鳴く元気があったか、なんて口の中で吐き捨てて――。
「――はあッ!」
白井先輩の声。鉄を砕くような斬撃音とともに、ヒュージの巨体が
「わたくしのことも忘れないでくださいまし!」
射撃音、そして弾けるマギ。楓さんの弾丸が痛烈にヒュージの弱点に突き刺さり、わずかに体が浮く。
――ここだ。
わたしは体内のマギを一気に
膨大な魔力にマギクリスタルが震える。溢れんばかりの潤沢なマギを纏った刃は陽炎のように空間を歪め、手に感じる重みが増したような気がした。
「っらあぁぁあああああ――ッ!!」
渾身の力を込めて――一閃。
紫のマギが、真っ白な空間を両断する。
轟音、そして絶叫。
直後、わたしの視界を覆い尽くしたのは、青い粘液のような負のマギ――。
「梨璃ッ!」
浮遊感。
抱きかかえられたのだと気づいたのは、徐々に薄れてきた煙の隙間から、白井先輩の必死な顔が見えた時だった。
「梨璃さん!」
背後から迫る負属性の液状マギ……ヒュージの『血』から逃げながら、楓さんが駆け寄ってくる。
わたしは白井先輩の腕を努めて優しくほどき、自分の足で立った。だが、白井先輩はわたしから手を放さない。一度緩んだ腕は再び力を取り戻し、わたしを強く抱き締める。
「し、白井先輩……?」
「……夢結、よ」
「えっと……夢結先輩」
少しだけ腕が緩められ、白井先輩――夢結先輩と至近距離で見つめ合う。
やばい、こんな近くで女の子と見つめ合った経験なんてない。……いや、そこじゃない。夢結先輩の目が、どこか恐ろしい
よくわからない感情に支配されたわたしは、されるがままだった状態から体を動かし、夢結先輩を抱き締め返していた。
「……り、り?」
「夢結先輩。――大丈夫です。わたしは、ここにいます。生きています」
「――、」
冷静になってから思い返せば、きっと、意味のわからない言葉だろう。
でも、わたしは、そう伝えなきゃいけない気がして――。
「……ありがとう」
囁くようなお礼。
「あなたが覚えていなくても、それでもわたしは、ずっとあなたに救われているわ」
続く言葉の意味は、わたしには理解できなかったけれど――。
心に染みこむようなその声を、わたしは大切に抱き留める。
いつか、夢結先輩の言葉を理解できるようになった時に、ふさわしい言葉を返せるように。
「…………って、いつまで抱き合っていますの!? ちょっと、わたくしにも梨璃さんを抱き締めさせてくださいましーっ!」
「ふっ。楓さん、あなたはご自身のCHARMでも抱き締めていなさい。好きなんでしょう? グランギニョル社が」
「そりゃわたくしのお父様の会社ですからね好きですわよ!? でもわたくしの愛は、この溢れんばかりの情熱は、梨璃さんに向いているのですわーっ!!」
……賑やかな人達と、この世界で頑張ってみようと。
わたしはそう、思ったのだった。
原作あまり知らない系TS主人公が性癖なのかもしれない。知らんけど。
以下、読まなくても良い超ネタバレ転生者情報。続かないから載せます。万が一億が一を期待して見たくない人は反転しないように気をつけてください。続かないけど。(あっちが完結するまではさすがに書けん)
◆一柳梨璃
コテハン:主人公のイッチ
カリスマ使えない系主人公。強さの代わりに魅力を失った(とスレ民には思われることになる)主人公。TS転生者。
2020年10月(アニメ放送開始時)に受験生だった。原作はアニメの一話しか知らず、百合ヶ丘に
戦闘時に見せたマギを感じとる技術は、たぶん全てのリリィが大なり小なりできることだろうが、イッチのそれはもはやレアスキルレベル。近いのは『この世の理』だが、イッチが読んでいるのはあくまでマギだけ。本人は超感覚だとか気配察知だとか呼んでいる。たぶん夢結や他の上位リリィも似たようなことができると思う。
実は夢結と初めて会った時(甲州撤退戦)、拾った誰かのCHARMを自身のマギで塗り潰して契約を乗っ取り戦っていたところを一部の人間に見られている。
正確には アサリリに酷似した世界 → 転生者たちの前世世界 → アサリリ世界 の順で転生している。戦えたのは前前世の記憶によるもの。本人は自覚していないが、『ラプラス』を無意識に使えたのも、前衛で一対一で戦いたがるのもこのせい。
ちなみに百合ヶ丘から送られてきた手紙は、理事長代行が送ったもの。前世、前前世とイッチと友人(イッチの信者)だった彼(彼女)は、いち早くイッチを見つけ、最前線へ招待した。
◆白井夢結
掲示板には接続できない。
原作知ってる系ヒロイン? 梨璃ガチ勢。
実はアサリリ世界に転生してからもう一度逆行転生をした転生者。原作とほぼ同じように川添美鈴が亡くなり、世界の強制力を疑い、同時に自身の至らなさ具合を呪い、絶望していた。そんななかで縋ったのは梨璃――原作で白井夢結を救った主人公を求め続け、依存した。そして原作とはちょっと違う梨璃に救われ、LGラーズグリーズで一緒に戦って、笑い合って、――全滅し、最初に戻った。
◆楓・J・ヌーベル
コテハン:モノホンお嬢様
原作知っている系ヒロイン? 梨璃ガチ勢。TS転生梨璃さんに即墜ちして、原作と違うことも気にせずハスハスしたやべー奴。
実はイッチの前世の妹。兄以外には隠していたが、前世から可愛い女の子が大好き系少女であった。そして今世で爆発した。あと本人は絶対に認めないがブラコンだった。つまり今の状況は本人的に最高だったりする。
◆飯島恋花
コテハン:原作にわか系転生者@ラーメン好き
どうとでもなるさ系原作知識あやふや転生者。ラスバレの知識だけ持っているが、ほぼ忘れた。
◆土岐紅巴
コテハン:たかなほを見守り隊隊長
原作を知っており、さらに神庭女子組が大好きだったので大勝利しているオタク。
◆宮川高嶺
掲示板には接続できない。
前世から叶星と親友だったし、イッチの前前世とも友人だった。
実は何度も何度も逆行転生(やりなおし、或いは巻き戻し)を繰り返している系転生者。一つ前の周回で梨璃と夢結が前世を取り戻したことを知り、それを前提に今回の周回での流れを構築しようとしている。
転生時に獲得した能力により、擬似的な『ゼノンパラドキサ』と『Z』のデュアルスキル状態。ただ、他人に把握されているのは『ゼノンパラドキサ』だけで、『Z』は叶星と御台場女子時代の数人しか知らない。
◆今叶星
掲示板には接続できない。
前世から高嶺と親友だったし、イッチの前前世とも友人だった。
実はある事情により、前世の記憶をほぼ失ってしまった系転生者。正確には、心が折れて全ての記憶を封印してしまった系転生者。高嶺の逆行転生する能力『反転時計』は元々叶星のものであり、諦めないと誓った高嶺に能力を預けている。そのことを高嶺は覚えていないが、思い出せば彼女は本来の能力を再び使えるようになる。叶星はそれが運命を乗り越える切っ掛けになると期待したのかもしれないし、ただ諦めてしまっただけなのかもしれない。
Q.これで全員?
A.実は他にも沢山居るし、なんなら原作キャラ以外に転生した者も結構居る。むしろそっちの方が多い。そのせいで色々なところが変わっていたりそうでなかったりする。
Q.つまりどういうこと?
A.最悪の運命を変えるために繰り返し続ける高嶺を、転生者が助けたり無意識に妨害したりしていたが、一つ前の周回で梨璃と夢結が前世を取り戻したせいで流れが変わった(周回ごとに転生者が増えているわけではなく、流れが変わって前世の記憶を取り戻したりしなかったりしているだけ)。それを踏まえて、高嶺は運命を乗り越えようとしている――それが成功するかどうかはともかくとして。
梨璃(イッチ)のCHARMが原作と(前回とも)違ったのは、百合ヶ丘の理事長代行(こちらも転生者)に高嶺が接触したため。『ラグナレク』は梨璃(イッチ)の専用機で、超攻撃特化の近接タイプという脳筋仕様。
Q.じゃあなんで高嶺様は周回の記憶が残っていて、他は覚えていないの?
A.高嶺は『掲示板転生者』ではなく『チート転生者』のため。逆行転生も彼女のチート能力『反転時計』によるもの。夢結も同じく『チート転生者』であったが、前世の記憶を取り戻したのは前回の周回から。一度記憶が戻ったので、今回は最初から前世も前の周回も覚えていた(それでも美鈴様を助けられなかった)。ちなみに夢結の能力は『無限魔力』……つまりマギが尽きないというもの。レアスキルが『フェイズトランセンデンス』だったら最強の固定砲台になれたかもしれない。原作通り『ルナティックトランサー』なので超出力バーサーカーと化しているが。
Q.掲示板の人達の記憶は?
A.周回ごとにリセットされる。高嶺の『チート能力』をレジストできるレベルの力を持った人はリセットされないが、現状ほとんどいない。
原作キャラに転生する場合は、転生先のキャラクターと魂の性質が似ているとか傾向が同じとか、そういう設定があったりなかったりする。口調の矯正もほとんどの人はしていないが、自分から変えようとした楓や環境に合わせて変えた梨璃みたいな人もいるにはいる。
掲示板上でリアルの口調がそのまま出ているのは、誰が同じ世界の転生者なのかをわかりやすくする演出上の意味もありますが、本人たちがイッチ(と、他の同じ世界の転生者)に配慮しているところもあります。(ただしイッチは掲示板であることを強く意識しているため、ああいうノリになっている)