豪運すぎるシーフ 作:不幸運児
「ってことでいい?」
「うん。いいけど。草川くんはそれでいいの?」
「別に俺はガチ勢じゃないからな。友達付き合いだってあるし、ある程度遊んである程度ぶくらいかな?」
翌日、11月6日になりソードアートオンライン正式サービス開始まであと少しになった。
「でも、昨日気まずそうにしてたのってこういうことだったんだ。ごめんね。ベット使ってしまって。」
「プレイ中は無防備になるからなぁ。今後オートロックとか増えてくるだろうけど、こういった犯罪は増えてくるだろうし。出来るだけ一人で一応、今度からは家でやって欲しいなぁ。こういうことにやる方が安全かな。そっちこそいいのか?」
「まぁ草川くんだからかな?悪い噂は聞かないしね。」
思っているより信頼はされてるらしい。まぁ、手を出す度胸もないけれど。
「でもお昼ご馳走になっちゃって。ごめんね。」
「まぁ共働きだし、料理はできるからな。お口にあったなら良かった。まぁそろそろ行くか。」
「うん。えっとリンクスタートであってるよね?」
「そうだぞ。それじゃああの世界で。」
俺もナーヴギアをはめ、あの世界に潜る準備をする。
それは桐ヶ谷さんもおおなじ同じようでナーヴギアを装着すると意図していなかったが同じタイミングで言葉を告げる。
「「リンクスタート」」
その言葉ひとつで一つで俺たちは電子の渦に潜り込む。β版のsoraというデータを基にWelcome to Sword Art Onlineの表示が見えた後俺の視界は世界へと降りる。
「すげぇ人。」
サービス開始すぐなのに広場には大量の人がいる。前までにSAOの最初の街であるはじまりのまちである噴水広場である。
その噴水に軽く腰をかけ桐ヶ谷さんを待つ。そしてしばらくして
「あっ!もしかしてソラくん?」
「?って、もしかして、リーファ?」
「うん。やっぱりキャラクターだと見つけ辛いよね。」
桐ヶ谷さん金髪の綺麗の美人と呼べるキャラである。元々黒髪の幼い感じが残った可愛い雰囲気ではない。まるでエルフみたいだなぁ。
「…つーかめちゃくちゃ派手だな。綺麗だけど。」
「えっ?」
「そのアバター。」
「こっちの方が目立つかなぁって思ったからね。でも、思ってた以上に普通に見えるね。」
「アバターは、普段と違って人それぞれのあアバターに変えられるしな。黒髪も多いけど。んで、どうする?街中探検するか?それともフィールドでるか?」
「えっ?街中?」
「闘うだけのゲームってことじゃないぞ。一応味覚エンジンを実装していることもあって調味料いがいはないけど、甘味とかはあるしなぁ。二層ではショートケーキとかあったし。……高いけど。」
「もしかして、太らないでたべれるの?」
「…食べすぎると精神的に満腹感が残るからリアルにご飯食べれなくなるけどな。」
実際それで一度怒られた経験がある。まぁ、実際てきど適度に甘味を食べれるのはとてもいい機材なのだ。
「ちょっと楽しみかも。」
「一応水分系の描写は難しいのか少し違和感があるけどな。何故か分からないけどお風呂とかもあるし。本当にリアルな世界に近いんだよ。」
この世界とリアルはほぼ変わらない。だからこSAOは新規でも面白いと思うのはこういうのが理由だろう。
「まぁ、だからこそクエストとかやってお金を稼ぎながら遊ぶっていうのが普通なんだろうなぁ。実際俺はそういうくちだし。新エリアを出すたびに美味しい飯屋を探して、そこでレビューを書いていただけで結構儲けたなぁ。SAOグルメってサイトを作って書いたんだけど。」
「ちゃっかりしてるね。」
「まぁ個人の感想だけどな。それでもこのゲームでは戦闘だけじゃないってことだよ。ゲームだから何しようが自由なんだ。俺たちだって戦えるし、鍛治などのスキルを使えば自分の店を持つ事だってできる。」
「草川くんが一番嵌ってない?のめりこんでもしらないよ。」
「俺は三時間までって決めてるから。リーファは受験は推薦もらえるかもしれないけど俺は勉強しないといけないし。そこまで頭がいいってわけではないしな。」
だからこそこの時間帯は新鮮になっているのだと思う。いずれ飽きが出やすいのもゲームであり、継続することも難しい。
「それでどうする?」
「私はちょっとフィールドに行きたいかな。」
「了解。それなら、事前に調べたんならソードスキルも知ってるか?」
「ソードスキル?」
「そこからかな。とりあえず武器を決めようか。」
意外にも戦闘を希望らしいのでフィールドに行く前にレクチャーを行う。
この時はまだ気づいてはいなかった。
もうすでに事件の歯車は動き始めていることを。
「……教えるところがないんだけど。飲み込み早いよなぁ。」
「そうかな?」
「俺、慣れるのさえかかなり時間かかったんだけど。まぁ、こんな感じだなぁ。戦闘面に関しては俺はそこまで上手くなかったから。」
戦術面ではとあることを覚えなければ戦闘では最前線に行けなかった。まぁだからこそ工夫せざるを得なかったけど。
「まぁ、もうそろそろログアウトしようかな。もう5時半近いし。」
「えっ?もう?」
「もうだよ。その様子だったら楽しめたらしいな。」
「うん。ありがとう。草川くん。あのさ。草川くんが良かったらだけど……また一緒に潜らない?」
「別にそれはいいぞ。こっちも暇な時の方が多いしな。んじゃログアウトの方法を。」
と俺は今まで気付かなかったことに気がついた。画面の一番下にβ版にはあったボタンがなくなっていることに。
「えっ?ログアウトボタンがない。」
「ログアウト?」
「あぁ。いわゆるゲームを終了するボタンがないんだよ。特にオンラインゲームならログアウトするっていうのが基本なんだけど。……そのボタンがないんだよ。」
「…つまり?」
「外部からの干渉がないと出られないってことだな。」
「……それって閉じ込められたってこと?」
「そゆこと。……トラブルが起こったのかな?まぁ時間になったら母さんにケーブル引っこ抜いてくれって伝えてあるから。」
多分大丈夫だと思うけど。でも、これもまた問題になるだろうなぁとは思ってしまう。
そんな時どこからか鐘の音が聞こえてくる。時間としてはとても違和感を覚えてしまうと同時に俺たちは白い光に飲み込まれるのであった。