(アニメ第一期と似ているところがあるのでご了承ください)
晴天の爽やかな朝の呉鎮守府。その呉鎮守府の提督室から思わず「うるさい」と言ってしまうくらいの叫び声が聞こえてきた。
十六夜 「ええええええええええええええええ!!?再編成!!?」
栗林 「はい。分かりましたからもう少し声のボリューム下げてください。」
長門 「なぜ今更になって再編成を?」
提督 「最近の南西諸島海域の戦闘により空母赤城、加賀、蒼龍の三人が現在戦闘不能の状況になっている。」
栗林 「よって現在は航空戦力が乏しい状況下です。一航戦代役として正規空母蒼永、大永が配属されていますが、大まかな問題解決の為には再編成がもっとも効果的だと踏んだからです。」
長門 「なるほど。要は戦力の再増強ですね。」
十六夜 「そうなんだ。」
栗林 「もちろん他の艦隊も再編成を行います。」
こうして、呉鎮守府の艦隊の再編成が始まった。
十六夜 「次はどこの艦隊なんだろうー。」
大淀 「次、駆逐艦十六夜。」
十六夜 「あっ、はい!」
5分後
十六夜 「また第七艦隊!?」
提督 「そうだ。お前は駆逐艦では最大の火力も持っているし速度も速い。」
栗林 「なので第七艦隊に留めることにありました。」
十六夜 「ええ…私でいいんですか。」
提督 「俺がいいといってるからいい。」
十六夜 「よく分からないな…」
十六夜は第七艦隊の部屋の前にたどり着いた。
トントントン…
十六夜 「あのー、お邪魔します。」
ドアを開けて中の様子をうかがう。
すると誰かが言い争っていた。
曙 「つまり、クソ提督の編成が気に入らなかった訳?」
大永 「いいや、ただ私はこんな駆逐艦と一緒の艦隊になりたくないと言っただけよ。」
曙 「ちょっと!それどういうこと!?」
大永 「そのままよ。」
十六夜 「(なんか言い合ってるな…)」
十六夜はそう思いつつも、部屋の中に入った。
大永 「あら、十六夜じゃない。あなたも同じ艦隊?」
十六夜 「あっ、はい!そうなんです。よろしくおねがいします。」
すると奥の部屋から、二人の艦娘が現れた。
出羽 「あっ、十六夜ちゃん。」
十六夜 「出羽さん!出羽さんも同じ艦隊なんですか?」
出羽 「そうよ。よろしくね。」
出羽はそういって笑った。
一方でもうひとりは…
馬見ヶ崎 「な…なんで私なんかが精鋭の艦隊に配属されたんですか…。結局私なにもできないだけで、艦隊のお荷物になるだけなんですよ…」
情緒不安定な馬見ヶ崎がいた。
十六夜 「ま、馬見ヶ崎さん…。」
馬見ヶ崎 「あっ…十六夜ちゃん。私なんかに気を使わなくていいからね…。」
十六夜 「えぇ…」
大永、出羽、馬見ヶ崎、曙、そして十六夜が今この部屋の中にいる。
十六夜 「(あれ?一人足りないな。)」
十六夜がそう思った時、
立春 「失礼します。第七艦隊配属となった駆逐艦立春です。」
十六夜 「へ?り、立春!?」
立春 「えっ、お、お姉さま!?」
十六型駆逐艦、十六夜型駆逐艦の二番艦の立春は十六夜の妹だ。ちなみに十六夜は立春を含めてあと五人妹がいる。
十六夜 「よかった〜。立春が同じ艦隊に来てくれて!」
立春 「私もですお姉さま!」
出羽 「それでは全員揃ったので艦隊の旗艦と部屋割りを決めましょうか。」
出羽がそう言った途端
大永 「私はそこの駆逐艦と違う部屋でお願い。」
そこの駆逐艦とは曙のことである。
曙 「私も、あの空母なんかと一緒なんかゴメンだわ。」
出羽 「………」
出羽が困り果てた。十六夜も同様である。
癖の強い艦隊になりそうだ。
提督室
提督 「艦隊の様子はどうだ?」
栗林 「うまくいってる艦隊とそうでもない艦隊がありますね。まあ、当然でしょうけど。」
提督 「そういえばい号作戦の作戦詳細はどうなっている?」
栗林 「元帥によると、持てる限りの航空戦力をもって硫黄島海域の敵潜水空母大規模泊地を殲滅せよ、とのことです。」
提督 「硫黄島海域か…。距離はどれくらいだ?」
栗林 「簡単に計算して1,348キロですね。」
栗林が正確に答えた。本当に栗林の頭の中はどうなってるんだ?下手したら鎮守府の七不思議にはいるぞこれ。
栗林 「あっ、そろそろ見回りの時間ですね。少し見回りに行ってきます。」
提督 「ああ、分かった。」
栗林が出ていくと、部屋が静まり返った。
提督 「さて、第七艦隊は大丈夫かな…」
響 「大丈夫だと思うよ。」
俺はもうツッコまないぞ。響がいることに。
提督 「そうか。俺からしたら馬見ヶ崎が心配だけど。」
響 「私には司令官がいるから大丈夫だよ♪」
お前のことを言ってるんじゃないんだけどな…
第七艦隊部屋
曙 「何よそれ!!」
大永 「ふんっ。」
曙 「ぐぬぬ…」
十六夜 「二人とも喧嘩しないで。」
立春 「お姉さまの言う通りですよ。」
出羽 「そもそもなにが原因で喧嘩してるんですか?」
大永 「この駆逐艦が私に悪意をもって雷撃処分しようとしたからよ。」
曙 「だ か ら !あれは間違いだって言ってるでしょ!!」
史実では、駆逐艦曙は空母大永のことを電信の手違いにより雷撃処分しかけたことがある。(作者の設定)なのでいまだにそのことを大永は根に持っているようだ。
十六夜 「そんなことがあったんですね…。」
出羽 「そこまで根に持たなくても…」
大永 「私は許しませんから。」
出羽 「えぇ…。」
十六夜 「(本当に大丈夫かな…)」
本当に大丈夫か、この艦隊…。
呉鎮 海軍工廠
栗林 「新型の艤装ですか?」
明石 「はい!そうなんです。遂に現代兵器も艤装化することができたんです!」
今まで艦娘の艤装は、大東亜戦争当時の艦船、航空機、砲、魚雷などが使用されていた。日本国海軍工廠はミサイルや速射砲、航空機などの現代兵器も艤装化するために長い研究を続けていたが、実現できずにいた。
栗林 「なんの兵器が艤装化に成功したんですか?」
明石 「127ミリ速射砲、ハープーン対艦ミサイル、VLS,SAMミサイル、20ミリCIWS、追尾魚雷です!」
栗林 「誰に装備するんですか?」
明石 「それはまだ決まってません。それにこの装備に耐えられる艦娘がいるのかも…」
栗林 「なんですかそれ。」
明石 「それに装着できる艦娘は駆逐艦だけなんです。」
栗林 「駆逐艦ですか…」
明石 「できれば練度も高い艦娘が好ましいですね…。」
栗林 「(駆逐艦…練度が高い…。)」
しばらく栗林はなにかを考えていた。
執務室
十六夜 「はあーーーーーーーーーーー。」
提督 「お〜い、いつもの元気はどこにいった?」
十六夜 「提督〜、あの艦隊本当に大丈夫なの〜?」
提督 「お前次第だな。」
十六夜 「へ?なんで?」
提督 「お前はまとめるのが得意だろう?」
十六夜 「そうなの?」
提督 「そうだ。だから第七艦隊を頼んだぞ。」
十六夜 「えぇぇぇぇぇーーー…」
頼まれた十六夜であった。
フタマルサンマル
第七艦隊部屋
十六夜 「大丈夫かなぁ。」
出羽 「大丈夫ですよ。」
十六夜 「そうですか、出羽さん。」
出羽 「はい。大丈夫です。いつかみんな仲良くなれます。曙ちゃんも大永さんも。」
一方、
曙 「だーかーらー、謝ってるんだから許してくれたっていいでしょ!!」
大永 「私は絶対許しません。」
曙 「ぐぬぬ…」
今でに二人はバチっている。さらに、
馬見ヶ崎 「どうせこの間みたいに速攻で大破するんですよ…。結局皆の足を引っ張るだけなんですから…ははははは…。」←情緒不安定
馬見ヶ崎は病んでいる(重症)。もうまともな艦娘は出羽と立春、そして十六夜だけだ。
十六夜 「出羽さん…ほんとに大丈夫?」
出羽 「大丈夫、だと信じましょう。」
響 「司令官、どうしたんだい。急に呼び出したりして。」
提督 「悪いな。栗林から響が最高練度だと言われてな。」
響 「それがどうしたんだい?」←Lv.175
提督 「”第三改装”のことなんだけどな…」
響 「第三改装?」
提督 「実はな…」
鎮守府正面海域 とある島
影浦提督 「潜母700型は今何隻出れる?」
??? 「十二隻は出撃可能です。」
影浦提督 「分かった。潜母たちに伝えろ。正面海域を通る駆逐艦は容赦なく沈めろとな…。」
次回 護衛艦、響
次回、改三登場!!