(若干ジパング要素入っています。)
鎮守府正面海域
三人の艦娘が海上を航行している。第六駆逐隊の暁、雷、電だ。なぜか響の姿はない。
暁 「どうしたのかしら。」
電 「そうなのです。」
雷 「司令官がいきなり…」
回想
提督 「悪いな、今日の遠征は三人で行ってきてくれないか?」
暁 「へ?どうして?」
栗林 「響さんの艤装に不具合がありまして、艤装が装着できないからです。」
電 「そうなのですか?」
提督 「装備の修理ができ次第、そっちに向かわせる。」
暁 「そう…。」
提督 「どうした?響がいないと不安か?」
暁 「へっ!?そ、そんなことないわよ!」
雷 「最近暁は響に頼りっきりだったもんねー。」
暁 「ちょっ!?なんでバラすのよ!」
栗林 「まあ、とりあえず響さんは艤装の不具合が治り次第、遠征に向かわせるのでそれまで三人で遠征を行っててください。」
提督 「それじゃあ頼んだぞ。」
回想終了
雷 「艤装の不具合って、昨日までなんともなかったけど。」
暁 「なんで響だけなのかしら。」
電 「気になるのです。」
雷 「それに三人だとなんだか心細いわね。」
普段遠征には必ず軽巡または空母の引率がついているが、今日は軽巡組は全員出撃している。度重なる出撃を初期の頃は戦艦や空母で編成していたが、資源の不足に悩み、最近は軽巡または重巡で編成している。第六駆逐隊の引率役の空母は蒼永と大永であるが、二人とも現在は一航戦の代役として動いているため、引率ができる状況ではない。
おまけに今日は響もいない。心細いはずだ。
電 「蒼永さんも大永さんも忙しいのでしょうがないと思うのです。」
雷 「それもそうね。」
暁 「でも、艤装の不具合が治り次第遠征にでるって栗林さんいってたわよ。」
雷 「そうだったわね。じゃあ響が来るまで遠征にいきましょう。」
電 「はいなのです。」
そう言いながら、響を除いた第六駆逐隊は遠征を開始した。
少し離れた海域では、影の艦隊の潜水空母700型が四隻浮上していた。艦載機発艦のために浮上したのだ。
潜母700型は口を開きカタパルトを出現させる。そしていきよいよく艦載機を発艦させる。発艦された艦載機は影の流星艦攻だ。発艦された流星艦攻は上空で編隊を組みながら、雷撃地点へと向かっていった。
暁が影の艦隊の艦上偵察機、”影の彩雲”を発見したのはちょうどその頃だ。
暁 「上空に偵察機確認!」
雷 「嘘っ!?電探に水上艦の反応はなかったわよ!」
電 「もしかして潜水空母がいたのです…?」
暁 「えぇ!!?またあの潜水艦もどきがいるの!」
以前、第六駆逐隊は影の艦隊の潜母700型と交戦したことがある。あの彗星艦爆による奇襲はできればもう受けたくない。
暁 「早く現海域から離脱するわよ!」
雷 「分かってるわ!」
電 「了解なのです!」
第六駆逐隊は直ちに現海域から離脱を開始した。居場所を特定される前にできる限り距離をとらなければいけない。
すると電が叫んだ。
電 「逆探に感ありなのです!」
雷 「嘘…、この海域に潜水艦が!!」
そうなのだ。第六駆逐隊のすぐ下には潜母700型が八隻潜航していたのだ。
潜母700型 「雷撃開始…!」
潜母700型が第六駆逐隊に向け、雷撃を開始する。
雷 「三時方向から魚雷多数!」
暁 「分かってるわよ!!」
暁、雷、電の三人は次々と迫ってくる魚雷を回避していく。対する潜母700型たちは群狼作戦で追い込んでいく。
暁 「こんどはこっちからいくわよ!」
そう言って暁は爆雷を投下した。二式爆雷だ。投下された二式爆雷は潜母700型のすぐ脇で炸裂した。
潜母700型 「ぐがあああああああああああああああああああああ!!?」
早速二隻の潜母700型が叫び声をあげながら撃沈された。
暁 「敵潜二隻制圧確認ね。」
暁が潜母700型の制圧を確認する。
雷 「そこよっ!!」
雷も二式爆雷を投射する。投射された二式爆雷は三隻の潜母700型の脇で炸裂した。
潜母700型 「があああああああああああああああああああああああ!!?」
またしても潜母700型を三隻撃沈することに成功した。
雷 「やっぱり艦載機が出せなければ攻撃力は大したことないわね!」
暁 「そうね!このまま全滅させちゃいましょ!ねっ、電!」
暁が電に声をかけた。
電 「暁ちゃん、さっきの偵察機は大丈夫なのです?」
暁 「あっ…」
暁が固まった。すっかり忘れていた。
すると案の定、
雷 「たっ、対空電探に感あり!!」
電 「やっぱりなのです…!」
上空を見上げると、小さくて見えにくいが敵航空隊が少しずつ近づいてきている。水中には潜水艦、上空には艦載機。まさに四面楚歌の状況になりえそうになった。
暁 「(一体どうすれば…)」
暁が頭を抱えた。
その時
ババーン!! ババーン!!
潜母700型 「ぐがああああああああああああああああああああああ!!?」
遠方よりなにかが飛来し、水中の潜母700型の生き残りに着弾した。なにかの直撃を受けた潜母700型の生き残りはすべて撃沈された。
暁 「えっ、い、一体なにがおきたの?」
雷 「私たちなにもしてないわよ。」
水柱が晴れたその先に見えたのは、
??? 「みんな、遅れてごめん。」
暁・雷・電 「響!!(ちゃん)」
そうだ。響がいたのだ。しかし、姿が変わっていた。緑を基調とした半袖のセーラー服にスカート、緑色の帽子を着用している。
艤装にも変化があった。見慣れない単装砲を右手に持ち、左腕には何らかの四連装のポッドを装備しており、太ももには変わった形の魚雷発射管を装備している。背中にはなにかの格納庫らしきものを背負っている。
暁 「響、その姿は一体…」
響 「説明はあとだよ。今は航空隊を撃退しないと。」
艦載機を発艦させた潜母700型はその様子を彗星艦爆を通して見ていた。潜母700型は発艦させた艦載機と意思を共用することができるからだ。
潜母700型 「アンナ一門ノ単装砲デナニガデキル?」
大した脅威ではないと判断した潜母700型は艦載機に突撃を命令した。次々と彗星艦爆が急降下爆撃の準備にはいる。
すると
響 「シースパロー撃ち方はじめ!!」
響がそう叫んだ途端、背部の格納庫”VLS”から短距離対空ミサイル”シースパロー”が発射された。
発射されたシースパローは急降下爆撃を始めていた一機の彗星艦爆に向かっていった。次の瞬間、彗星艦爆は爆発した。シースパローが命中したのだ。
潜母700型 「!?」
その様子を見て、彗星艦爆の意思を共用していた潜母700型が驚愕する。その間も響はシースパローを次々と発射していた。
狙われた彗星艦爆は瞬時に回避行動を行った。しかし、その程度ではシースパローからは逃れられなかった。瞬く間に全機の後方にシースパローがはりついた。レシプロ機が音速を超えるミサイルからは逃げられない。次々と彗星艦爆は火を吹いて落ちていった。
潜母700型 「オノレ…!」
潜母700型は悪態をついた。続いて流星艦攻に意識を移す。こちらはまだ無傷のようだ。
潜母700型 「全機突撃!」
ミサイルが相手では勝ち目がないと判断した潜母700型は全機を突撃させた。影の流星艦攻は海上ぎりぎりを飛行していった。これではシースパローでは迎撃ができない。
響 「主砲、撃ち方はじめ!」
響が127mm速射砲を構えた。そして127mm速射砲で砲撃を開始した。毎秒最大一発を撃てる砲だ。対空砲としても兼用されているためかなりの命中精度を誇る。
潜母700型 「!?」
早速一機の流星艦攻が撃墜された。潜母700型は回避行動を命じるも、次々と流星艦攻は速射砲弾に被弾、撃墜されていった。
潜母700型1 「雷撃隊ガ全滅シタゾ!!」
潜母700型2 「グッ、オノレ…!」
潜母700型3 「アレハタダノ単装砲デハナイッ!」
どうやら、もう潜母700型たちは有効な攻撃手段を持っていないようだった。
響 「今度はこっちからいかせてもらうよ。」
そう言って響は左腕を前に出した。そして左腕についた四連装ポッドのような艤装、”ハープーン対艦ミサイル発射装置”の安全装置を外した。
響 「ハープーン、発射!!」
ハープーン対艦ミサイルが発射された。目標は遠方にいる四隻の潜母700型。ハープーンは海上すれすれを飛翔していきあっという間に、潜母700型の集まる海域に到達した。
潜母700型4 「!?ナンダ、アレハ!!」
潜母700型2 「マズイッ!!」
そのままハープーンは潜母700型にまさしく銛のように命中した。
次々と巨大な爆発音が響く。
潜母700型たち「ぐがああああああああああああああああああああああああ!!」
潜母700型たちが叫び声をあげながら轟沈していった。
暁 「…すごい。」
響に暁が見とれていると、水中に先程の潜母700型の生き残りが接近した。すでに体は爆雷攻撃でボロボロのようだが、三発の魚雷を発射した。暁は気づいていなかった。
しかし、響は気づいていた。
響 「短魚雷発射!!」
太ももに取り付けられた魚雷発射管から短魚雷が四発発射された。短魚雷はそのまま潜母700型が発射した魚雷に向かっていき、着弾した。水中で爆発が起こり、魚雷の破壊に成功した。残り一発は生き物のように動きながら、満身創痍の潜母700型に命中した。当然のごとく、潜母700型は沈んでいった。
響 「暁、無事でよかった。」
暁 「あっ、ありがとう!」
しかし、まだ終わりではなかった。響は上空に一機の航空機が飛行しているのを発見した。影の彗星艦爆だ。どうやら撃ち漏らしてしまったようだ。急降下爆撃を行おうとしている。
響 「逃さないよ!」
響は彗星艦爆に向け、シースパローを発射した。しかし、遅かった。彗星艦爆を撃墜することには成功したが、彗星艦爆は撃墜させる寸前に爆弾を切り離したのだ。
響 「(シースパローじゃ間に合わない。)」
そう判断した響は両肩にある、艤装を起動させる。
響 「CIWS起動!撃ち方はじめ!」
響は多銃身高性能機関砲”20mmCIWS”を起動させ、爆弾の迎撃を開始した。
CIWSは撃ち漏らした対艦ミサイルの最後の迎撃のために開発された機関砲だ。コンピュータにより制御されているため命中精度は高い。爆弾に弾丸が命中したその途端、爆弾は暁たちに届く前に空中で爆発した。
響 「…危なかった。」
なんとか迎撃に成功した。すると、
暁 「響すごいわ〜!!」
響 「あっ、暁!?どうしたんだい?」
雷 「すごいじゃない!!」
電 「本当にすごいのです!」
響 「そ、そうかな…///]
褒められて照れる響であった。
正面海域 とある島
??? 「影浦提督、潜母艦隊が全滅した模様です。」
影浦提督 「…なぜだ?かなりの数を投入したはずだ。」
??? 「一隻の艦娘に全滅されたようです。偵察機からの写真を表示します。」
※写真が表示される
影浦提督 「…そういうことか。奴らは近いうちに何かを仕掛けてくるぞ。」
??? 「やはりそうですか。」
影浦提督 「全艦隊に通達しろ。限界まで練度をあげろ。そして、この写真の艦娘を見つけ次第沈めろとな…」
影浦は写真に写った響を見ながらそう言い放った。
次回 第二次い号作戦 前夜
ジパング見てたらこうなっていた…。(響改三もこれ参考)
そして次回は第二次い号作戦開始前夜です。