第六駆逐隊の戦闘から翌日
呉鎮守府 提督室
暁 「ど、どどどどういうことよ司令官!いっ、いつの間に響がこんなに強くなってるのよ!」
雷 「まあ暁、落ち着きなさいよ〜。」
栗林 「暁さんが驚くのも無理はありません。なにせ響さんがいつの間にかとんでもない戦闘力を持っていたんですから。」
提督 「実はな…」
回想
響 「イージス艦化?私がかい?」
提督 「そうだ。本当は他の艦娘でもよかったらしいが…」
栗林 「鎮守府で最高練度の駆逐艦は響さんしかいなかったのでお願いしました。」
提督 「どうだ響。受けてくれるか?」
響 「…。司令官。私でいいのかい?」
提督 「ああ、今ではお前のことを心から信頼している。Верныйの名の通り。」
響 「それじゃあ断る理由はないね♪」
回想終了
提督 「みたいな感じで改装したんだ。」
暁 「(なんだか響、以前より軽くなった気がする。)」
雷 「(私もそう思ったわ。)」
電 「(そうなのです)」
提督 「そういえば響はどこだ?」
栗林 「まだ入渠中です。」
提督 「昨日からずっとだけど…」
栗林 「提督、響さんは今までの艦娘とは少し違います。」
暁 「えっ、そうなの?」
栗林 「はい。イージス艦改装されたので攻撃力及び防御力は格段に向上しました。しかし、その分消費する資材の量も多いです。また被弾はしなくても入渠が必要です。」
駆逐艦響から『護衛艦響』へと改装された響。通常の駆逐艦娘とは比べ物にならない対艦能力を持ち、対空能力はもはや最強。速力もあり、イージス艦のなかでは重武装重装甲である。下手をすると戦艦とも同等に戦いあえる力を持っている。
しかし、その強力な性能をもつ反面、護衛艦にしてはかなりの量の資材を消費する。また、被弾しなくても数時間の入渠が必要であり、連続して出撃はできない。現在も昨日から入渠中だ。
栗林 「ミサイルの補給も必要ですし、いざというときに出撃させるのがいいでしょう。」
提督 「まあ、そうだな。」
その時、提督室の机の黒電話が鳴った。栗林がすぐさま受話器を手に取った。
栗林 「はい。こちら呉鎮守府です。…はい。提督ならいます。…はい、分かりました。すぐかわります。」
そう言うと、栗林は提督に言い受話器を渡した。
栗林 「元帥からです。」
提督は受け取った受話器を耳にあてた。
提督 「はい。かわりました。蒼海です。」
雷 「(司令官の名字って蒼海なのね…)」
元帥 『忙しいところ悪いね。次の作戦についてなんだが。』
提督 「はい。」
元帥 『作戦決行日が明日に変わった。』
提督 「!!」
元帥 『急で悪いね。軍令部総長が勝手にね…』
提督 「そ…そうですか。大丈夫です、明日に作戦を行いますので。」
元帥 『無理しなくてもいいんだが…』
提督 「いや、大丈夫です。それではきります。」
そう言って、提督は電話を切った。
提督 「作戦は明日決行だ。」
演習場
十六夜 「作戦明日決行になったらしいよ。」
馬見ヶ崎 「明日…ですか?」
出羽 「そうなんです。なんだか海軍省の都合らしいって提督はおっしゃってました。」
大永 「まあ、作戦日が変わったところで慌てることはないと思うけど。」
演習を終えた第七艦隊が、作戦日変更について話している。
立春 「確か、敵の航空戦力を壊滅させるのが目的でしたよね。」
曙 「とは言ってもこっちも前の作戦で赤城さんたちが除隊待ちみたいな状態になってるから、航空戦力の低下はたしかね。」
大永 「そのために私やお姉さまがいるんだけどね…。」
馬見ヶ崎 「どうせ私は必要ない存在なんですけど…」
十六夜 「もう〜。馬見ヶ崎さん!自身持ってくださいよ!」
事あるごとに自分を追い込む馬見ヶ崎であった。
その夜、提督と栗林、長門の三人で明日の作戦の編成を確認していた。
提督 「長門、編成案はどうだ?」
長門 「はい。先程完了しました。」
栗林 「空母中心の機動部隊と戦艦中心の艦隊ですね。」
長門 「赤城たちが出撃できないことはかなりの痛手ですね。」
提督 「そうだな…。蒼永と大永がいなかったら詰んでいたな。」
栗林 「まあ、飛龍さんは無事ですし五航戦の皆さんも健在です。正規空母三隻の分は軽空母の皆さんで埋めましょう。」
長門 「そうですね。その手がありました。」
そうこう話していると、ドアがノックされた。
提督 「誰だ?」
開かれたドアの先には、十六夜と響が立っていた。
響 「司令官、入渠と補給完了したよ。」
提督 「そうか。」
十六夜 「そういえば提督、明日の作戦の動きってなんだっけ?」
栗林 「えっ、聞いてなかったんですか?」
長門 「確かその時十六夜は、遠征にでていました。」
提督 「だからか。分かった。栗林、説明を頼む。」
栗林 「分かりました。今回の作戦は南西諸島海域及び南鳥島付近の影の艦隊の掃討です。この各海域には、潜水空母700型を中心とする大機動部隊が少なくとも三艦隊は確認されています。本作戦はこの艦隊の殲滅と南西諸島海域、南鳥島海域の奪還になります。空母には空母、戦艦には戦艦です。」
十六夜 「三艦隊も!?」
提督 「そうだ。だから敵の勢力はかなりのものと見ている。」
栗林 「なので近代化改装されイージス艦になった響さんを投下する…予定だったんですけど。」
長門 「作戦が明日に変更されてしまったからな。響は準備が間に合わない。」
イージス艦に改装された響は、出撃には三日の時間を要する。ミサイルやレーダー、魚雷、CIWAなどの整備や準備が必要だからだ。
栗林 「作戦はもともと一週間後だったので準備は十分間に合う予定だったんです。しかし、明日になったらもう無理です。」
十六夜 「そうなんですね…」
提督 「響、お前には悪いな。」
響 「いや、司令官、そんなことないよ。あの時司令官が私に出撃命令をだしてくれたから暁たちを守れたんだ。作戦にでれなくても大丈夫だよ。」
提督 「そうか。ありがとな。」
長門 「提督、佐世保鎮守府からの応援はいつ到着する予定ですか?」
十六夜 「へ?応援がくるの?」
提督 「ああ、そうだ。戦艦が三隻だ。」
栗林 「そのうち一隻は航空戦艦です。戦艦と空母の両方を兼ね備える軍艦です。」
十六夜 「それはすごいですね!」
提督 「(駆逐艦にしてはお前のほうがすごいけどな…)」
長門 「では会議はこれくらいにしましょう。」
栗林 「そうですね。明日も早いですし。」
十六夜 「じゃあおやすみ〜」
同じ頃
佐世保鎮守府
西沢 「呉鎮守府に応援に行く三人は出撃した?」
副司令 「はい。先程出撃しました。」
西沢 「じゃあ後は輪斗に頼めばいーか!」
副司令 「提督…、もう少し頑張りましょう。」
第二次い号作戦開始まで あと9時間
次回 開始!!第二次い号作戦
遂にい号作戦が開始される。
(次回、オリキャラ投下します)