艦これ2 光の絶望と影の希望   作:蒼海 輪斗

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このssには以下の要素が含まれています。
原作と違う設定、オリキャラ、初心者、オリ主
構わない方は御覧ください。



本編
第一話 提督着任


 

海軍五省

 

一、至誠に悖るなかりしか

一、言行に恥づるなかりしか

一、気力にかくるなかりしか

一、努力に憾みなかりしか

一、不精に亘るなかりしか

 

 

 

 

 

ある日を境に現れた、謎の大艦艇軍。人類はこれらを”深海棲艦”と呼称した。深海棲艦は駆逐艦級から超弩級大型戦艦など幅広い艦艇が存在し、圧倒的力の前に人類は制海権を損失した。

 

これらの深海棲艦に唯一対抗することができるのは、在りし日の軍艦の魂を持つ娘たち…”艦娘”

 

艦娘たちの活躍により20XX年現在、世界の四割の海を奪還した。

 

そして、精鋭を誇る三代鎮守府の”呉鎮守府”に新たな提督が着任しようとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

呉鎮守府  正門

 

???    「ここが呉鎮守府か…。」

 

???    「そうみたいですね。」

 

???    「今日から提督として、頑張っていくか。」

 

???    「そうですね、僕も提督補佐官として頑張ります。」

 

自己紹介が遅れて申し訳ない。俺の名前は蒼海 輪斗。今日からこの鎮守府で提督をしていくものだ。自慢ではないが練習生時代に深海棲艦の空母ヲ級を撃沈したことがある。我ながら力はあると思う。

えっ、なんで提督になったか、だって?…”大切な人”を守るためだ。俺には家族がいたが俺が小学一年の頃に全員死んだ。深海棲艦の空襲で。実際守りたいものなんてとっくの昔に失っている。だから、同じ思いを他人にさせないために俺は提督になった。

 

???    「提督、ではいきましょうか。」

 

提督     「ああ、そうだな。」

 

自己紹介が長くなったな。俺の隣にいるやつは、俺の補佐官の栗林 学だ。海軍省内でも名前が知られたやつだ。おそらくIQは3000くらいある。まあ、多分嘘だけどな…。とても優秀なやつだ。

 

さて、おしゃべりこれくらいにするか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

呉鎮守府 本庁舎

 

俺たちは今、提督室(執務室)前にいる。さて、なかに入るか。

 

トントントン…

 

???    「どうぞ。」

 

ガチャ…   

 

提督     「はじめまして、今日からここの提督になるものだ。よろしくお願いします。」

 

栗林     「提督の補佐官を務める、栗林 学です。よろしくお願いします。」

 

???    「こちらこそ、よろしくお願いします。私は軽巡洋艦大淀です。」

 

眼鏡をかけた黒髪の艦娘…大淀はニコリと笑った。

 

大淀     「それでは、まず最初にこの五人のなかから秘書艦となる艦娘を選んで下さい。」

 

提督     「そうだな、…選ばないってのはありか?」

 

大淀     「えっ?」

 

大淀が困惑の表情を浮かべた。それはそうだろう。選べと言ったのに選ばないと言われれば誰だって困惑するだろう。

 

しかし、俺も策もなしにこんなことは言わない。俺の頭には一つの”考え”があったからだ。

 

提督     「”建造”できめてもいいか?」

 

大淀     「建造で、ですか?」

 

提督     「そうだ。」

 

建造というのは、名前の通り新しい艦娘を建造することだ。ここの前提督は初期艦に確か吹雪を呼んだ気がする。

 

栗林     「なので大淀さん、工廠まで案内してくれますか。」

 

大淀     「ああ、はい。分かりました。ついてきて下さい。」

 

 

呉鎮守府 海軍工廠

 

???    「えぇ、それで建造をするんですか?」

 

栗林     「なにか問題でも?」

 

???    「い、いえ、別に何も問題ありません!それじゃあ建造の仕方を説明しますね。」

 

このように、工作艦 明石から建造について説明を受けた。

 

明石     「それでは、始めますね!」

 

提督     「ああ、お願いする。」

 

20分後

 

明石     「建造が終了しました!」

 

提督     「そうか。誰が建造されたんだ?」

 

栗林     「見てみましょう。」

 

 

 

 

???    「こんにちは!十六夜型艦隊防空駆逐艦一番艦、十六夜です!よろしくお願いします!」

 

提督     「十六夜型駆逐艦?」

 

十六夜    「?提督?どーしたんですか?」

 

提督     「ん、あ、いや、なんでもない。はじめまして。俺がこの鎮守府の提督だ。」

 

栗林     「僕は補佐官の栗林 学です。」

 

十六夜    「はい!はじめまして、栗林さん!」

 

明石     「(十六夜型駆逐艦?そんな艦娘いましたっけ?)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

提督室(執務室)

 

大淀     「それで建造した十六夜さんを秘書艦にするんですか?」

 

提督     「そのとおりだ。だからよろしく頼むぞ、十六夜。」

 

十六夜    「はいっ!頑張ります!」

 

トントントン…

 

栗林     「どうぞ。」

 

ガチャ…

 

???    「失礼します。」

 

提督     「きたか、”長門”。」

 

長門     「はい。ところで提督、私になんの用ですか?」

 

提督     「お前に常任秘書艦になってもらいたい。」

 

※蒼海提督は、新たに海軍省が制定した艦娘を最大五人まで秘書艦にできる制度、”五人制”をどの鎮守府よりも先に導入しました。

 

大淀     「提督、なぜ長門さんなのですか?」

 

提督     「記録書に前提督が長い間、長門が秘書艦にしていたみたいだから、秘書艦としての知識が豊富にあると思ったからだ。」

 

栗林     「なので、十六夜さんのお手本になってもらいたいんです。」

 

長門     「私がですか?」

 

提督     「ああ、頼めるか?」

 

長門     「…………分かりました。この長門謹んで拝命しよう。」

 

提督     「ありがとう。」

 

十六夜    「よろしくね!長門さん!」

 

長門     「あ、ああ…。」

 

大淀     「それでは、次に鎮守府の設備を説明するのでついてきて下さい。」

 

提督     「ああ、分かった。では行くか。」

 

 

 

 

鎮守府 演習場

 

吹雪     「ええっ!?新しい司令官が来るの!」

 

夕立     「昨日長門さんが言ってたっぽいっ!」

 

睦月     「およよ〜、唐突すぎるね…。それにしても前の提督はどこに行ったのかな?」

 

吹雪     「そういえば、前線の視察をしに行くと言ったっきり会ってないね…。」

 

夕立     「あっ、あの人っぽいっ!?」

 

睦月     「えっ、どこどこ!」

 

 

 

大淀     「こちらが演習場になります。」

 

提督     「おっ、演習してるな。」

 

栗林     「さすが最前線の鎮守府。ほとんどの艦娘の皆さんが改二か改です。」

 

提督     「前提督がここまで戦力を上げていたとはな…驚いた。」

 

大淀     「それでは、説明も終わりましたし艦娘の皆さんに挨拶にいきましょう。」

 

栗林     「そうですね。そろそろ艦娘の皆さんがどんな娘なのか知りたいですしね。」

 

 

 

 

提督室(執務室)前

 

大淀     「次!駆逐艦吹雪。」

 

吹雪     「は、はいっ!」

 

ガチャ…

 

吹雪     「(一人ずつ挨拶するんだ…。)」

 

吹雪     「駆逐艦吹雪、参りました!」

 

提督     「はじめまして、俺が今日からこの鎮守府の提督になった者だ。これからよろしく。」

 

吹雪     「はい!よろしくお願いします!(良かった〜。とてもいい人そう…。)」

 

栗林     「僕は提督の補佐官を務める、栗林 学です。よろしくお願いします。」

 

吹雪     「はい!こちらこそ!」

 

俺はこのように艦娘一人ずつと挨拶を交わしていった。

その中で、一人気になる艦娘がいた。

 

 

 

 

 

???    「響だよ。その活躍ぶりから”不死鳥”と言う通り名もあるよ。」

 

提督     「ああ、よろしく。」

 

栗林が艦娘の詳細を説明する。やっぱり補佐官がいるのはいいな。

 

栗林     「駆逐艦響は特三型駆逐艦、暁型の二番艦です。大規模改装を行うことで響改二ことВерный(ヴェールヌイ)になります。」

 

ちなみにВерныйとはロシア語で”信頼できる”という意味だ。

 

響が去った後、その後も艦娘たちと挨拶をしていた。

 

 

ヒトナナサンマル(17:30)にようやく挨拶が終わった。…思ったけど最初から全員一緒に挨拶したほうが早かったな…。

 

それにしてもやっぱりこの鎮守府は大きい。陸軍の連隊が駐屯しているし、駆逐艦(人間用)や巡洋艦も港に停泊している。憲兵も通常の鎮守府より人数が多い。

 

提督     「はあ…。」

カチャ…

 

懐から銀色の懐中時計を取り出す。…これは父さんの形見だ。そういえば父さんは生前軍令部総長をしていたな…。いまごろ息子が軍隊に入っていたと知ったら驚いていたかもな。…いきていたらの話だけど。

 

パカァ…

 

懐中時計の蓋をあける。中には一枚の写真が入っている。俺と家族で撮った家族写真だ。これは俺の唯一の妹が撮ろうと提案して撮ったものだ。8年間の長い軍隊生活にがんばれたのはこの写真のおかげだ。

 

あっ、そういえば香水もしまっておかないとな。ラベンダーの香水。これは母さんのものだ。この香水はいつもつけている。

 

 

父さん、母さん、どうか見守っていて下さい。

 

十六夜     「提督?」

 

提督      「うわっ!びっくりした…。どうした十六夜。」

 

十六夜     「なんだかぼーっとしてるので、どうしたのかなって。」

 

提督      「いや、大丈夫だ。少し考え事をしていただけだ。」

 

十六夜     「そうですか〜。」

 

そういえば、十六夜は死んだ俺の妹に似ているな…。まあ、きっときのせいだろう。

さて、今日から提督として頑張るか!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鎮守府正面海域  とある島

 

???     「我、進行作戦ヲ開始ス…。」

 

新たな勢力が現れる。

 

 

 

次回  第一次鎮守府正面海域海戦

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




三日に一度くらいのペースで投稿します。(たまに不定期)
別作品、”蒼焔の機影”も読んでくださるとうれしいです。by作者
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