艦これ2 光の絶望と影の希望   作:蒼海 輪斗

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注)轟沈描写あり!
トラウマを抱えている提督の皆さん、ごめんなさい。
キャラ崩壊注意!


第二話 第一次鎮守府正面海域海戦

提督になってから、早くも三日がたった。執務仕事には俺と栗林、長門、そして秘書艦の十六夜と一緒にしている。元帥から俺は最初に”五人制”を使用していいと言う許可がおりていたが、いまだに五人目を決めていない。

 

さて、誰にしようか…。

 

栗林     「提督、こちらの書類は終わりました。」

 

長門     「提督、こちらもです。」

 

提督     「そうか、流石だな。スピードがはやい。十六夜、そっちはどうだ?」

 

十六夜    「えっ、もう30分前に終わったよ。」

 

三人     「えっ?」

 

十六夜    「ホラ、全部終わってるでしょ。」

 

提督     「…本当だ。全部終わってる…。」

 

栗林     「それに字も綺麗です…。」

 

長門     「驚いた…。あの量の書類を60分程で…。」

 

十六夜    「そうなの?これくらい簡単でしょ?」

 

どうやら俺は、とんでもない艦娘を建造してしまったようだ…。

それは演習でもだった…。

 

演習場

 

吹雪     「いくよ~、十六夜ちゃん!」

 

十六夜    「じゃあ、始めよ〜。」

 

長門     「演習開始!」

 

今回の演習の参加艦娘は、自軍は十六夜、相手が吹雪だ。

建造してからまだ十六夜の戦闘力がどれくらいなのか俺たちはまだ知らないので、十六夜の戦闘力をしるいい機会になったと思う。

…でも流石に建造したてに改二相手は荷が重いと、今更思う俺がいた。

 

※呉鎮守府の艦娘は殆どが改二、改になっています。吹雪も例外なく改二状態です。

 

しばらく、砲雷撃の音がした後に演習は終了した。

 

 

 

 

 

十六夜     「やったぁ〜!」

 

吹雪      「ま、負けた…。」

 

いや嘘だろ!?レベルもまだ低いのに高レベルの改二相手に勝った!?

 

栗林      「いや、これには僕も驚きましたね…。」

 

長門      「私も驚いた…。本当に駆逐艦なのかと疑うくらいの火力だった…。」

 

後で栗林に調べてもらったところ、十六夜型駆逐艦は日本海軍が建造した最初で最後の”艦隊型防空大型駆逐艦”であると判明した。実際は本土決戦の為に温存されたため、実戦に出ることはあまりなかったと記録に残っている。

 

そうか、だから俺はもちろん建造に詳しい明石でさえも分からなかった訳か…。

 

栗林      「調べてみたところ、艤装は試製13糎連装砲、長10糎連装砲、25粍三連装機銃を搭載した大型駆逐艦だったみたいです。」

 

提督      「すごいな、十六夜そんな凄い駆逐艦だったのか…。」

 

十六夜     「そんな事無いよ。さっき戦った吹雪ちゃんもすごく強かったよ!」

 

それ以前にお前が強いんだよなあ…、改二よりも…。

 

5日後     

 

提督      「君たちが、新しく佐世保鎮守府から配属された娘か?」

 

???     「はい、私は十六夜型駆逐艦二番艦、立春です。よろしくお願いします。」

 

???     「私は、十六夜型駆逐艦の、三番艦!駆逐艦のアイドル、星空だよ〜!」

 

???     「僕は、十六夜型駆逐艦の四番艦、四葉だよ。」

 

???     「私は、十六夜型駆逐艦の五番艦、雫です…。」

 

???     「私は、十六夜型駆逐艦六番艦の、向日葵だよ!よろしくね!」

 

栗林      「皆さんは十六夜さんの姉妹艦なんですね。」

 

立春      「はい。お姉さまがこちらにいると聞きまして。」

 

四葉      「だから僕らはここの鎮守府に配属してもらったんだ。」

 

提督      「今十六夜は遠征に出ていてな、しばらくしたら戻って来るから少し待っていてくれ。」

 

五人      「はい(は〜い)。」

 

 

 

40分後 

 

トントントン…

 

提督      「入れ。」

 

ガチャ…

 

十六夜     「提督!遠征から帰投しました!」

 

提督      「そうか、ご苦労さま。補給の前に少しいいか?」

 

十六夜     「はい!なんですか?」

 

提督      「お前に姉妹艦がいるのは知っているな。」

 

十六夜     「はい!いつか会ってみたいです!」

 

栗林      「皆さん、十六夜さんが帰って来ましたよ。」

 

十六夜     「へっ?」

 

立春      「はじめまして、お姉さま。二番艦の立春です。」

 

星空      「お姉ちゃん!三番艦の星空だよ〜。」

 

十六夜     「えええ!?」

 

四葉      「お姉さま、四葉だよ。これからよろしくね。」

 

雫       「雫です…。これからよろしく、姉さん。」

 

向日葵     「お姉ちゃん!向日葵だよ〜!ひーちゃんって呼んでね!」

 

なんだかすごく取り囲まれてるな…。

 

十六夜     「うええ〜!?提督〜!こんなに妹がいたんですか〜!?」

 

提督      「仲良くしろよ。」

 

十六夜     「あっ、うん!」

 

このように、十六夜は俺と一緒にいろんな艦娘たちと交流をしていった。驚いたのは、あの表情をあまり顔にださない一航戦の加賀を笑顔にしたことだ。きっと十六夜には、他の娘にはないものを持っているんだと俺は思う。(余談だが、この日以降加賀は十六夜にかなりなついていくようになった。)

このように、ほのぼのとした十六夜の姿がみていけると思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この日までは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鎮守府着任 七日目

 

確か、昼くらいだと思う。

 

長門      「提督!震洋偵察隊から連絡です!重巡リ級を主力とした艦隊が鎮守府めがけて侵攻中とのことです!」

 

提督      「そうか!分かった。第七艦隊に出撃命令を出せ!」

 

長門      「分かりました!」

 

俺は、旗艦長門、戦艦金剛、駆逐艦十六夜、吹雪、夕立、睦月で編成された第七艦隊に出撃命令を出した。このときが十六夜の初陣となった。

 

長門      「第七艦隊、旗艦長門、抜錨する!」

 

金剛      「皆さん、本気でついてきて下サーイ!」

 

こうして、第七艦隊は出撃していった。

 

 

 

 

 

長門      「敵の数は?」

 

金剛      「確か重巡リ級二隻、駆逐イ級四隻って聞いてマース!」

 

十六夜     「そうですか!分かりました!」

 

吹雪      「十六夜ちゃん戦闘初めてだもんね。頑張って!」

 

夕立      「気をつけるっぽいっ!」

 

睦月      「そうだよ!油断は禁物だよ!」

 

十六夜     「大丈夫、ありがとう。」

 

ツーツー

 

長門      「水上電探に感あり。来るぞ!」

 

長門の声に反応するかのように、敵、”深海棲艦”は現れた。

駆逐イ級が咆哮をあげる。

 

長門      「砲雷撃戦、始めっ!」

 

長門の掛け声とともに、重巡リ級にむかい砲弾が降り注ぐ。

それと同時に吹雪、夕立が魚雷を発射する。

 

金剛      「夾叉デース!次はいけマース!」

 

夾叉とは、敵を挟んで砲弾が着弾することである。敵の目の前で着弾することを「至近弾」、遠くに着弾することを「遠弾」、そして敵を挟むように着弾することを「夾叉弾」と言い、照準が合ったことを意味する。

 

金剛      「全砲門、ファイヤァ〜!!」

 

金剛の36糎連装砲が火を吹く。

 

十六夜も13糎連装砲で砲撃を行う。深海棲艦も攻撃を行うが、砲弾が届く前に次々と撃沈されていった。

 

夕立      「大したことないっぽいっ。」

 

睦月      「後はリ級だけだからもう大丈夫!」

 

十六夜     「そんなことないよ!最後まで気を抜かないで!」

 

長門      「十六夜の言う通りだ。全員、最後まで気を緩めるな!」

 

吹雪      「そうですね。さあ、最後のリ級を…。」

 

ツーツー

 

金剛      「?水上電探に感がありマース!」

 

夕立      「えっ、他にもいるっぽいっ?」

 

その時、重巡リ級に向かい幾多の”砲弾”が降り注いだ。

 

全員      「!?」

 

長門たちは、驚いていた。なぜなら誰一人として砲撃をしていなかったからだ…。

 

長門      「いっ、一体なにが起こっている!?」

 

その時、十六夜が叫んだ。

 

十六夜     「皆さん!二時の方向です!」

 

二時の方向には、深海棲艦に向けて砲撃をする”艦隊”の姿があった…。

その姿は、艦娘と似ている者もあれば、巨大な鮫のようなものもいた。…そして、その全てが”艤装”を装着していた…。

 

 

夕立      「あれは一体なにっぽいっ〜!?」

 

長門      「この海域に私達と深海棲艦の他には何も存在していない。…まさか、新手の敵か…?」

 

金剛      「だったら、早く攻撃しましょう!」

 

そう言って金剛は砲の照準を合わせた。

 

十六夜     「あっ、ちょっと、待って下さいっ!」

 

十六夜は金剛を呼び止めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、遅かった。

 

 

 

 

 

 

金剛の放った砲弾は、謎の艦隊の至近に着弾した。…そして、謎の艦隊はゆっくりとこちらを振り向いた。

 

長門      「くっ、見つかったか!ここは撤退だ!」

 

吹雪      「わ、分かりましたっ!」

 

謎の艦隊は、長門達にむかい砲撃を開始した。長門達は、飛来する砲弾をかいくぐりながら撤退を開始した。

 

???     「があああああああああああああ!!」

 

謎艦隊の鮫に似た艦艇が、咆哮した。おそらく駆逐艦級だろう。

つづいて、重巡と思わしき艦艇が砲撃を行う。

 

十六夜     「くっ、一体なにが目的で私達を攻撃しているの!?」

 

夕立      「全くわからないっぽいっ!!」

 

十六夜     「あっ!」

 

その時、十六夜は見た。幾多の砲弾が長門の背後に向かって放たれたのを…。

 

 

 

 

考えるのよりも、体が先に動いた。

 

 

 

 

十六夜      「長門さんっ!危ないっ!!」

 

ドン!!

 

長門       「なっ・・・!」

 

その途端、大爆発が起きた。

 

長門       「十六夜ぃ〜〜〜!!!」

 

長門は叫んだ。

 

 

 

…しかし、その声に返事をする十六夜の姿は、どこにもなかった…。

 

 

 

 

次回    影の艦隊

 

 

 

 

 




果たして、十六夜の運命は…

次回、設定崩壊注意です。by作者
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