真剣でうつけに恋しなさい!   作:ごえもん

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戦闘描写とか俺には無理そうだ…orz
恋姫の技を出すか迷ったんですが、この作品がどういう感じの物かわかってもらう為に出すことにしました。
それと初めに言っておきますが、主人公が修行もなしに強いとか無理という方はお引き取り頂いた方がよろしいかと思います。


強者の兆し

土曜日、先日の約束を果たす為に川神院に来た良晴。

 

「うわぁー。やる気満々だなモモ先輩、いつも以上に気が高ぶってるよ…。あぁ!何で俺はあんな約束をしてしまったんだー!まじで帰りたくなってきた」

 

秘密基地から家に帰り、冷静になって考えると自分がとんでもない約束をしてしまったことに今更ながらに気が付いた。

どうやらモモ先輩に本当に篭絡されていたらしい。普段は見ないモモ先輩のしおらしい一面を見てしまった事で冷静ではなくなっていたらしい。

 

要するにあの時の俺は何でもお願い聞いちゃうぞ☆彡という状態だったのだ。

 

しかし、そうは思っても一度約束してしまったものは仕方ないのでこうして渋々と川神院までやってきたわけである。

 

せめてもの抵抗に気を最小限まで抑えて、誰かが気付くまで川神院の門の前で待機して時間を遅らせようと考えていたが門の前にモモ先輩がいるので無理らしい。

 

「遅いぞ良晴!早く来い!皆はもうきているぞ!」

 

モモ先輩が言う皆は風間ファミリーの面々だろう。

 

「さぁこっちだこっち!」

 

「ちょ、そんな引っ張らなくても…」

 

「ずっと我慢してきたんだ。別にいいだろう?」

 

「言っておきますけど!今日の一回だけですからね!絶対ですからね!?」

 

「そんなに嫌がることないじゃないか…」

 

「別にモモ先輩が嫌いとかじゃないですよ?」

 

「じゃあ戦ってくれ」」

 

「それとこれとは別です」

 

「ちぇ、ケチなこというなよー」

 

「あぁー今日はもう帰ろうかなぁ」

 

「冗談ですはい。いやぁ良晴太っ腹ー!」

 

「切り返し早いなおい」

 

とそんな話をしているうちにどうやら今日戦う場所だろうと思われる舞台が見えた。そこには風間ファミリーが全員待機しておりこちらに気づいたようだ。

 

「うぃーす、やっぱり皆来たんだなー」

 

「当たり前だろ!こんな面白そうな勝負見逃したらぜってぇー後悔するからな!」

 

「昨日からアタシも楽しみだったわ!良晴の実力がどんなものか気になってしょうがないもの!」

 

「何かハードルが上がっていっている気がするのは気のせいか…」

 

「まぁ怪我しないようにな。姉さんが相手じゃ無理な話だろうけど」

 

「怖くなるからやめろよな大和。ただでさえ実戦は初めてなんだからよ」

 

「初めてがモモ先輩って大丈夫良晴?」

 

「不安を煽るようなことを言わないでくれよモロ…」

 

「だってLevel1の勇者が魔王に挑むもんじゃない」

 

「ひでぇ」

 

「俺様が骨を拾ってやるから思う存分に散ってこいよ良晴」

 

「散ってたまるかよ!」

 

「不安で一杯の良晴を優しく抱きしめてあげる。さぁこっちにきて良晴」

 

「お前はいつもブレないな京。おかげで一気に冷静になってきたわ。ありがとうな」

 

「おぉ予想外の反応。けど成果は上場のよう。また一歩妻に近づいたね。ククク」

 

 

するといつの間にいたのか学園長である川神鉄心が話しかけてきた。

 

「そろそろ準備はいいかのぅ?」

 

「どうして学園長が?」

 

「ジジイは今日の戦いの審判兼見届け人だ」

 

「了解。準備は大丈夫です」

 

そう言ってから既にモモ先輩がいる舞台の上にあがる。

 

「うわぁ舞台の上に上がるの初めてだなー。やっぱり緊張するもんだな」

 

「おいおいそんなんで大丈夫か良晴」

 

返答には答えず、とりあえず深呼吸。

すると次第に落ち着いてきて普段と同じ感じになることができた。

 

「すいません。待たせちゃって」

 

「いや、気にするな。じゃあもういいよな」

 

「ええ大丈夫です」

 

そう答えた瞬間、いままで抑えていたモモ先輩の気が俺に向けられる。

直接向けられたわけでもないが風間ファミリーの面々は少々きつそうにしていた。

そして良晴に向って少々憐みの目を向けていた。

 

向けられた本人は、やっぱりモモ先輩は凄いなーと他人事のようなことを思っていた。もちろん今からの戦いに恐怖を感じるかと問われればイエスと答える。しかし同時に嬉しいとも思う、こんなにも凄い人が自分に対して全力できてくれることがとてつもなく誇らしく感じられる。最初は嫌だったこの勝負もいまはそうは思わなくなっていた。

 

 

 

「ではこれより模擬戦を始める!」

 

「西方!川神百代!」

 

「あぁ!」

 

「東方!織田良晴!」

 

「はい!」

 

「では始めい!」

 

「いくぞ良晴!川神流・無双正拳突き!」

 

開始とともに放たれた高速のパンチ。

百代に挑んだ数多くの挑戦者がこの技によってやられている。

だけどそんな一撃もわかっていたら何の問題もなく対処できる。

 

パンチを横に流し、カウンターの蹴りを腹にくれてやる。

 

「ぐふっ」

 

そのまま舞台をすべるように吹き飛ばされるが、モモ先輩は何の問題もなく起き上がってくる。

 

さて今のは付き合いが長い人なら読める攻撃だったから良いもののこれからが本番だ。

初の実戦でどこまでやれるかはわからないがやるだけやってやる!

 

 

「……闇夜灯明(あんやとうみょう)」

 

 

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