真剣でうつけに恋しなさい!   作:ごえもん

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いやぁ戦闘書くのまじむずいっす。
他の作者さん達のこと尊敬しますわ。


三千世界!

「ははっ、やっぱり強いじゃないか良晴!」

 

「ありがとうございます。でも油断しすぎですよモモ先輩。さっきのカウンターにまさか当たるとは思いませんでしたよ」

 

「もう油断なんかしないさ!」

 

それからの戦いはは気合を入れなおしたモモ先輩の一方的な展開とはならず、百代の攻撃を良晴が受け流し、体勢が崩れたときに良晴がカウンターの蹴りやパンチを繰り出す。

そこで不思議なのは良晴のカウンターが必ずといってしまっていいほどに百代に決まっている。百代ほどの者になればカウンターを防いで再び攻撃となってもいいはずなのだがそうはならず相変わらず良晴のカウンターは決まっている。

 

「(くそ、何故こっちの攻撃が当たらない。カウンターもだ何故防げない?いや理由は分かっている。だがどう対処すれば)

 

流石にずっと攻撃をくらっていれば良晴のカウンターの秘密に気付く、カウンターを防ぐ為に出した手や足を、まるで百代がそうすることがわかっていたみたいに位置を少しずらして攻撃をしてくる。

 

「考え事とは余裕ですねモモ先輩!」

 

考える時間を与えないとばかりに百代が身を引いた瞬間に良晴が詰めてくるものだからいまいち対処が追い付かない百代。

 

「(これならいけるか?)」

 

戦闘に関する経験が豊富な百代は、考える時間がなくとも感覚で攻撃する。

 

「はぁぁぁあ!」

 

「無駄無駄無駄ぁ!!」

 

さっきまでと同じように攻撃する百代。しかし今度はただ我武者羅に、相手のカウンターのことなど考えずに。

 

「(もっと!もっと速くだ!)」

 

さっきまでの攻撃よりも速度が全然違い。試合を見ている鉄心ですらすべて捉えられていないようだ。

これには良晴も当たってはいないものの攻撃を捌く表情は苦しそうだ。

しかしこの攻防も長くは続かなかった。

攻撃を流されるごとに体勢を崩しそうになるのを堪えていた百代だったが体勢を崩してしまった。

 

そこを突こうとした良晴だったが、ふと百代がにやりと笑っている顔が見えた。

 

「(っまず!)」

 

そう思った瞬間。

 

「川神流・人間爆弾!」

 

 

 

 

 

舞台から離れて観戦していた風間ファミリーはというと、皆驚きの表情で試合を眺めていた。

 

「俺様、開いた口が塞がらないんだが」

 

「ほんとほんと!良晴があんな強かったなんて!」

 

「お姉様と互角にやりあえるなんてね」

 

「でもほとんど見えなかったけど良晴は攻撃もらってなかったと思うよ」

 

「ほんとか京!」

 

「うーん、多分だけどね」

 

「でも最後の姉さんの技をくらったっぽいから終わったかもな」

 

「良晴じゃったか。あの者は攻撃を避けておったよ。多少はダメージがあるとは思うがの」

 

するといつ来たのか気付いた時には鉄心が近くにいた。

 

「あ!じいちゃん!」

 

「学園長!?」

 

「いや、それにしてもまだ川神にあのような実力者がいるとはのぅ。これからが楽しみじゃわい」

 

 

 

 

爆発により煙で視界がはっきりしないが良晴がほとんどダメージを負っていないことがわかっていた。そして自分の攻撃が何故当たらなかったのかも理解した。

 

 

「さっさと出て来い良晴」

 

「あら?ばれてたか」

 

「さっきのでよーやくわかったぞ。お前私の思考が読めるな?だから攻撃も余裕を持って捌けるし、ガードした時も少し攻撃をずらしたりできたんだろ」

 

「あちゃー、ばれちゃいましたか。でもモモ先輩、一つ訂正する部分があります。俺の技“闇夜灯明(あんやとうみょう)”は思考を読むことはできません。相手の動きを読むことができる技です」

 

「それにお前、まだまだ技を隠してるな?」

 

「そんなことまでわかんの!?」

 

「まぁ勘だがな」

 

「女の勘は怖いなぁ。じゃあ次の技のお披露目といきますか!」

 

「あぁそうこなくっちゃな良晴!」

 

 

今から使う技は疲れるんだよなー。でも出し惜しみなんてできる相手でもないし覚悟決めますかね。

目を閉じて集中する…

 

「そう。須弥山《しゅみせん》の周りに四大州《しだいしゅう》。その周りに九山八海《くさんはっかい》。その上は色界、下は風輪までを一世界として、千で小千世界、その千で中千世界、更に千で大千世界」

 

「全てを称して三千大千世界、通称・三千世界という」

 

「三千世界は果てもなく、この世にあるとも、しかしながら、ないとも言える。現であり、幻である」

 

「この三千世界は足利将軍の足利義輝が使っていたお家流。その力、たっぷりと味わってくださいモモ先輩」

 

不敵な笑みを浮かべた良晴が、スーッと、宙に手を滑らせる。

 

「なっ!」

 

そこに現われたのは、本物なのかそれとも幻なのか……数十、数百にも見える数多の刀だった。

 

 

これには百代だけではなく見ていた全ての者が驚いたようだ。

 

「さて、今回は刃を潰しているので切れませんが当たると痛いですよ。……いけ」

 

短く発した良晴の命令を受け、数多の刀が宙より百代に襲いかかった。

 

 

「ちっ、はぁぁぁあ!くそっ!数が、多いな!ぐぁあ!」

 

最初の何本かは対処できていた百代もいかんせん数が多いので対応することができず、刀の波に呑まれてしまった。

 

一方技を使った良晴は片膝をついて少ししんどそうにしていた。

 

「(あー、まじ疲れるはこの技。モモ先輩も瞬間回復ですぐ元気になるしどうしたもんかなー)」

 

刀は役目を果たしたのか音もなく消えてしまい、その場には無傷のモモ先輩がいた。

 

「凄いな今の技は、瞬間回復を何回か使わないとやられていたぞ良晴」

 

「いやぁ、俺は今ので終わっていて欲しかったんですけど…」

 

「そんなつれないこと言うな。こんな楽しい戦いは久しぶりだ」

 

「すいませんモモ先輩。俺も、もう少しいけると思ったんですけど…ね……」

 

すると良晴の体が前後に揺れ、後ろに倒れてしまった。

 

「(あー、このままいくと後頭部にタンコブできるなぁ)」

 

良晴は倒れる最中、そんなことを考えていたがそんな衝撃はこず、逆に柔らかい感触が

 

「…モモ先輩?」

 

すると気付けば百代が良晴を後ろから支えていた。

 

「あぁ、こうなるまでよく戦ってくれたな。私は嬉しいぞ良晴。ありがとな」

 

「中途半端に終わっちゃってすいませんね」

 

「気にするな。それよりも休め」

 

モモ先輩は俺が意識を保つのが限界とわかってたのかそんなことを言ってくれたのでお言葉に甘えることにした。

 

「すいません。後はよろしく頼みます」

 

そう言った瞬間、俺の意識は沈んでいった。

 

「勝者!川神百代!」

 

 




うん!戦闘描写無理だね!でも頑張ったんだよこれでも…ってことで納得して
ください。
主人公が倒れた理由は次回お話いたします。
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