Sword Art Online ~【道化の王冠】~ 作:蘭丸・オブ・ザ・デッド
白「次回予告では、けっこう出てるから……(震え声)」
Side シロ
「あのー…、ユウキさん……?」
「……………」
「僕が悪かったから、そろそろ迷宮区入るし」
「機嫌直してもらえたらなぁ………なんて……」
「シロなんか知らないっ」プイッ
昨日の事で、ユウキにブチ切れられてます。
ほんまごめんて、悪ノリしすぎたよ
「ゴメンって、ユウキも胸あると思うよ?」
「……ほら、大潟富士(標高0m)くrのわッ!?」
「シロ~、ボク、ボス戦前に“アニールブレード”の試し斬りがしたいな~♪」
「ウソだって!ケルマデック海溝(標高マイナス1万m)くらいはあるって!!」
「バストが虚数って何さ!?」
「それもう胸、抉れてるじゃん!!」
「え?違うの?てっきりオメーはウルキオラの親戚か何かだと……」
「あれ?バレちゃった?」
「じゃぁ、大好きなシロの胸にも孔、開けてあげるね!!」
「ギャァァアアア!!すンませんでしたァァァアアアア!!!」
「刺さってるから!!剣ちょっと刺さってるからぁぁああ!?」
格闘しながら迷宮区に進む。
そこでアスナとミトに話しかけられる。
「ねぇシロ」
「ちょっと聞きたいんだけどさ」
「「シロが松中、主席で合格したって本当かな…?」」
なんか、2人から黒いオーラが出ていた。
松下村塾大学付属中学校。縮めて
これがそこそこ頭のいいとこで、どれくらいかってーと、
日本にここより難しい中学はないんじゃね?ってくらいだ。
女子なら松中スベったら、
エテルス女学園いくヤツが多いって感じである。
で、何でお嬢様コンビが僕の中学知ったかというと、
アスナが【攻略組】プレイヤーの心情を偏差値で例えて、
キリトが僕のことをうっかり口を滑らせたんだとさ
「悪い、リアルの話はするべきじゃなかったな」
両手をくっつけて謝るキリト。
でも今重要なのは、リアルの話をした事じゃなくて、
その内容についてだと思うんだ
「いや……ほら…、僕も血のにじむような努力があったからであってね…?」
「でもお前、受験前に2徹で桃鉄いっしょにやったよな?」
キリトぉぉぉぉぉおおおおおおッ!?
もうお前、面白がってるよな!?
両手くっつけて「ゴメン」ってしたら、
何でも許されると思うなよ!?
「こんなのおかしい……世の中狂ってるわ…!」
「私、受験勉強でいくつもレアアイテム取り逃がしたんだけど、」
「シロを倒したらドロップするのかな~?」
レイピアと鎌を僕に向けて黒い笑みを浮かべるアスナとミト。
「ちょッ!ユウキっ!!」
「なんか邪神みてェなのが生まれたから助けッ!?」
振り返ってユウキのほうを見ると、
「そうか……この掌にあるものが…」
「……………“怒り”か………………………!」
未だに怒りに震える
あぁ…このパーティの癒し枠はアルゴだけだな……
そんな事を思いながら
不当(内1人は僕の自業自得)なリンチを受けてから、
ようやく僕たちは迷宮区に辿り着いた。
久しぶりの迷宮区に、僕が若干、緊張感を高めていると
キバオウがトコトコやってきた。
「ワイはもうβテスターがみんな卑怯モンやとは思わんけどな、」
「それでも釘は刺しとかn「あ、モンスター」うぉおおッ!?」
キバオウがあまりにも不細工だから
モンスターかと思って、つい曲刀振っちまったよ
「何すんねんワレぇっ!?」
「ごめん、【トゲモン】の類かと思って」
「それモンスターやけど味方やん!斬ったらアカンやつやん!?」
「あァ?あんなメンヘラ女のペットが味方の訳ねーだろ」
「『真に恐ろしい敵は、無能な味方』っつーだろーが」
「ミミちゃんかァ!?ミミちゃんの事言いたいんか!?めっちゃええ子なんやぞ!!」
「あの子は、めんどくさいヤツばっかの『選ばれし子供たち』の中で唯一の癒しキャラやろがい!!!」
うるせー、僕は空ちゃん派だ
でも最終回でミミの帽子が飛ばされる所は
みんな泣くよね
ミミちゃん派のキバオウは、キリトに話があるんだとさ
「ええかキリト!これだけは言わせてもらう!「キリトはデジモンのキャラだと誰が好きなの?」」
「シロぉぉぉおおお!?話の腰、折らんといてくれるかなァ!?」
「俺は、マサルの兄貴だな」
「それもう『アドベンチャー』関係なくなっとるやんけ!!」
兄貴が嫌いなヤツなんていないからね
しょうがないね
キバオウが言うには、キリトはβテスト時代に
汚い方法で
盾なしソードマンとして有名だったんだとさ
「汚い方法ってェと、まさか体を売って……」
「ディアベルはんがヤケにキリトの剣を欲しがっとったんも」
「“痴情のもつれ”からやったんやなぁ………」
「違うから!!そういう意味じゃないから!」
こんなにも慌てふためくキリトは初めて見た
「と言う事や!今日は大人しく、ワイらが狩り逃したMobだけ倒しとけ!!」
「え?なに?お前ら雑魚相手に狩り逃すの?」
「シロ!?話、聞いとった!?」
「そうだ、キバオウはトルネコ並みの雑魚だからしょうがないな」
「キリト!ワレ舐めとんのかい!?」
「じゃーなキバネコ。“はさみくわがた”にシバかれンなよ」スタスタ
「レイクナバでバイトでもして来いよ、キバネコ」スタスタ
「“はじゃのつるぎ”買うまで帰って来なくていいからね、キバネコ」スタスタ
「ボンモールで防具、転売するのも忘れるなヨ、キバネコ」スタスタ
「“銀の女神像”売ってズルしちゃダメだからね、キバネコ」スタスタ
「ゴールドそのままにして5章で努力が無駄になるのもドラクエ4の醍醐味よね、キバネコ」スタスタ
「いや誰がキバネコ!?剣士なんやから、そこはせめてライアンにせぇや!!」
どっちにしろ馬車メンバーじゃねーか
「ちょぉ待たんk「あ、モンスター」ぶぼぁッ!?」
キバオウが走り寄って来た時に、
ちょうどMobが出て来たので
「チッ!…1発じゃ倒せねーか……キリト!スイッチ!!」
「おう!!」
「ちょぉ待てぇ!ワイは武器っちゃう「ホリゾンタル!…アァァァックッ!!」グボッ!ぶるぁッ!!」
最後尾で騒ぐ僕たちを見かねて、
ディアベルが歩いてくる。
「君たち、これからボス戦なんだ。あまり体力は使わないように」
「「だってキバオウが不細工だったから……」」
「舐めとんのかい!ガキ共!!」
「キバオウが不細工ですまない」
「ディアベルはん!?」
「ほらキバオウ、ポーションを飲んで顔を治すんだ」
「ディアベルはん!このゲーム、ダメージ食らっても顔は変わらへん!!」
「これダメージエフェクトでも状態異常でもあらへんから!自前やから!!!」
「何……だと………」
「何で本気で驚いとんねん!?」
ディアベルに連れられて、自分の隊に帰って行くキバオウ。
憐れキバオウ
恨むなら茅場晶彦と、己の遺伝子を恨め
「なぁ……キバオウが、キリトの情報提供元、ネズミだって言ってたけど…」
「オレっちはβテスターの情報は売らないゾ」
「だよなァ………ってェと、あのイケメンは…」
「βテスト時代の俺を知ってるって事か……」
「もしくは、知ってる誰かとのパイプがあるかだナ」
そんなこんなでボス部屋の前。
「俺から言う事はたった1つだ!勝とうぜ!!」
疑惑の人、ディアベルの号令により、欲望渦巻くボス戦が始まった。
玉座に鎮座していたのは《イルファング・ザ・コボルトロード》。
こっからは“コボルト王”とか“ボス”で表記するんで覚えなくてもいいです。
「グワゥっ!?」
あ、コボルト王が唸った
…もしかしてツッコんだのか………?
さすが茅場、芸が細かい
そして現れる《ルイン・コボルト・センチネル》。
僕たちとキバオウ隊が担当する敵である。
コイツらも“番兵”か“センチネル”って表記するんで、
覚えなくてもいいです。
キバオウ率いるE隊に飛びかかるセンチネル。
流石にコイツらにはツッコむ知能はないみたいだ。
あぁ、“雑魚”って表記でもいいかもな
「「「ガウ!!!」」」
いや、こっち向いて吠えんなし
流石に“雑魚”呼ばわりは腹が立ったらしい。
そりゃボスの取り巻きやってるような、
コボルト界のエリートだもんな、悪かったよ
「しかし、お茶が美味いな~」ズズズ
「そうだナ~、シロちゃん」ズズズ
「シロもアルゴも何やってんの!?」
「今ボス戦だから!!頼むから真面目にやってくれ!」
みんなが命懸けで戦ってるの見ながら飲むお茶が
美味いったらなんの
「ほれ、煎餅も焼いてきたぞ」
「おっ、悪いネ、シロちゃん」ボリボリ
「高みの見物も、ゲームの醍醐味よね」ボリボリ
「ミトまで何やってるのよ!?」
つーか、戦闘服着たヤツ(ミトのみ)が
煎餅食いながら呑気にお茶啜ってんの、
めっちゃシュールだな
そうこうしてる内にE隊のHPが心もとなくなってきたので、
しょうがなく交代してやる事に。
「オラオラ【サンボ】共!死にたくなけりゃ下がってろ!!」
「誰がマリオのモンスターじゃ!」
【サンボ】でマリオ連想する辺り、
しっかりサボテンの自覚あんじゃねーか
「お前ら気ぃつけろよ!取り巻きはボス倒すまで無限湧きやぞ!!」
知っとるわボケ
誰が情報集めたと思っとんねん
「俺の名はキ~リト~♪ふふふん~のパ~ワーさ~♪」
「レア泥~を頂戴しちゃうか~ら~ね~♪」
「とうっ!!」と掛け声と共に、センチネルに斬りかかるキリト。
「16連~げ~きの~♪チートの~ス~キ~ル~で~♪」
「ボスはみんな、ふ~ふふ~ん~しちゃ~うよ~♪」
つーか何で歌ってんの?
なにそのクソみたいな替え歌
何でみんなこっち見てンだよ
僕も歌えってか
「ぼ~くがシ~ロさ♪ふ~ふふ、ふ~ふふふんさ~Wow♪」
「ふ~ふふのスピ~~ド♪」
仕方なく、センチネルの首を鎧の隙間から掻き切りつつ歌う僕。
つーか僕のパート少なくね?
一応このssの主人公だよね?
「私こそがア~スナ~♪赤いふ~ふふ~と呼べ♪」
「私が~KoBの~No.2よ~♪」
キリトと同じくメタネタ満載の歌を歌うアスナ。
「最速~【リニア―】で~♪ふふふふんってや~ろおか~♪」
「ふふふふんって~“よしよし”~じゃないわよ~♪」
余談だが、アスナが一番ノリノリで歌っている。
「ア~ルゴ~は~オイラ~♪ふ~ふふ止~めてや~るヨ~Wow♪」
「ネズミの~じょ~うほ~うヤ~♪」
独特な喋り方をしっかり出して歌うとか言う
無駄に凄い事をするアルゴ。
「お~やつ~は“パ~フェの上のほ~う”でッ決~まりなんだよ~♪」
「シロに~分けてなど、あ~げないか~らね~♪』
ユウキてめー、
その替え歌、めっちゃ腹立つからやめろっつってんだろ
「私こそがミ~トだ~♪【隊長】~と呼~ばれる~♪」
ついに【隊長】自称しやがったよコイツ
「ふふふ~ん力~全て~見せる~ふふふ~ん♪」
「団長~様の~ため~♪私は~たたか~うのよ~♪」
「あなたが~誰で~あろうと~も、た~おす~♪」
めっちゃ元気よく「チェーーーーンジっ!!」と叫んだミト。
お前、実はギ〇ュー扱いされンの、そんな嫌がってねーだろ
「は~いやく決めはっ公~平にねっ♪じゃ~んけん~でしょ~♪」
「剣士~はフェアな~のよッ♪覚えとく~がいい~♪」
再び歌いだすアスナ。
オメーどんだけ歌いてェんだよ
「「「「「「Yes!We are!!!」」」」」」
「「「「「「た~だいま参上っ!!♪」」」」」」
「「「「「「仮想世界の、エ~リート剣士~♪」」」」」」
「「「「「「泣く子~も黙る~ぜ、ミ~~ト~と~くせ~んた~い♪」」」」」」
世界一バカな替え歌を、声を揃えて歌う僕たち。
最後にミトのソロパートに入り、
……つーか、お前ら出番多くていいな
僕なんか一瞬だったぞ
「「「「「「Yes! We are!!!」」」」」」
「ス~ペシャ~ル〇ァイティンっグポーズを~見せてや~ろうぉ~♪」
「そのう~つくしさ~に、さぁッ!ひ~ざまずく~がいい~♪」
「「「「「とっくせんたい!とっくせんたい!とっくせんたい!とっくせんたい!!!!!」」」」」
歌の最後に、ミトに被せるように「特戦隊」を連呼して、
スペシャルファイティング〇ーズを決める僕たち。
当然ながら周りはドン引きである。
しかもユウキにポーズがない為、
ユウキだけはポーズを決める僕たちに
センチネルが来ないように牽制してると言う、
何ともシュールな絵面になっている。
……いや、マジでなんだこれ…………
Side ディアベル
やはりキリトさんは危惧していた通り凄まじい強さだ。
【攻略組】の中でも頭1つ抜けているだろう。
……でも、何で歌ってるんだ…
いや、無限湧きの番兵を相手にするのは飽きるの分かるよ?
でもだからって歌わなくてよくない?
ほんとに強さはとんでもないのだ。
ほとんどダメージをもらっているように見えないし。
キリトさん・ミトさんはセンチネルをほぼ一撃で倒してるし、
残り4人はハッキリと見えないほど攻撃が速い。
それが番兵3匹に対して2人ずつ付いているのだ。
安定感が凄まじい。
本来、取り巻きの相手をする筈のE隊が暇になって、
ボスの攻撃を担当しているくらいだ。
でもさ……歌わなくてよくない?
そして連携も素晴らしい。
攻略会議で初めて組んだ即席のパーティ達とは違い、
彼らは、普段からパーティを組んでいるんだろう。
互いが互いを補い合うような動きが自然にできている。
さらに「スイッチ」の掛け声なしに
入れ替わって戦い続けるなんて、
βテスト時代に1ヶ月ずっとパーティを組んでいた者同士でも難しいだろう。
……だからって歌う必要なくない………?
しかも何で〇ニューのキャラソン?
「何あの汚いシン〇ォギア………」
そう呟いた俺は悪くないと思う。
キリトさん達の寄行(?)を観察しつつ、みんなを指揮していると、
ボスのHPは残り1ゲージ。
βテスト時代や『攻略本』の情報通り、
副武器の
「C隊!ボスを取り囲め!ターゲットは俺が取るッ!!」
さぁ、LAは俺の物だ!!
俺の片手剣が黄金のライトエフェクトを放ち、
単発水平斬り【スラント】を撃とうとするが、
ボスは飛び上がり、回避してしまう。
ボスの湾刀は血のように赤黒く輝き、
武器を地面に叩きつけた衝撃で、
俺たちは吹き飛ばされる。
………いや…湾刀にしては、反りがなさすぎる……!
何だアレは…刀か……!?
こんな武器……こんなソードスキル…、俺は知らない………!!
回復する為、退避しようとするが体が動かない。
これはスタンか!?まさか周りにいるC隊のみんなも!?
死の気配が間近に迫る中、走馬灯が駆け巡る。
思い出すのは、昨日の決起集会の際、アルゴさんと2人きりで会話した記憶。
『明日のボス戦、……もしβテスト時代と違っていたら…』
『もし対応が遅れて、誰か1人でも死なせてしまったら………』
『βテスターへの不信は………もはや抑えきれない……!』
そこでアルゴは、「自分に非難の矛先を向けるように誘導しろ」と言ったが、
彼女にだけはさせられない。
βテスターと初心者の橋渡しを公然と行えるのは、彼女だけだ。
『ところで、今回依頼したβテスターの死者数の件、』
『他に同じことを聞いてきた奴はいるか?』
『……2人だけネ………』
『そうか……』
『…つまり、……いざという時、俺の代役を任せられる奴が、2人はいる訳だ』
『残念だけド』
『どっちモ、【攻略組】のリーダーなんて買って出るタイプじゃないヨ』
『いや、その場合に求められる役回りは多分』
『………リーダーではなく、……
2人とは一体誰の事だろうか
俺の予想だとキリトさんと、もう1人は彼のパーティメンバーの誰かだ
シロが最有力候補だろうか……?
《はじまりの町》と【攻略組】の橋渡しをし、
βテスターと初心者のわだかまりを解こうとした彼を
生け贄にするのは申し訳なく思う
もしかしたら、彼なら生け贄にされても
上手く【攻略組】を誘導するかもな……
俺が死んだ後、【攻略組】を率いるのは誰になるのだろう?
やはり俺の近くにいたリンドかキバオウだろうか?
性格面ならエギルさんなのだが、
【攻略組】に彼を知る人物が少ないのが問題だ。
能力ならシロもいいのだが、
言動と幼い容姿の為、みんなが彼についていく事はないだろう。
リンドは直情的で、キバオウは視野が狭く、対立する事も多い。
もし勢力が彼らに二分すれば、
俺が死んだ後は【攻略組】はかなり荒れるだろうな……
生け贄候補が2人の年端もいかない少年
……あるいは両方か…
自分がキバオウやリンド、
仲間たちを騙してLAを取りに行く屑の自覚はあるが、
ここまで来ると嫌になるな……
ボスの視線がリンドのほうを向く。
……まさか狙っているのか…!?
みんなは動けないのに、俺だけもう動ける……?
そうか!【スラント】がボスのソードスキルを僅かに防御したのか…!
リンドを犠牲にこのまま撤退して、
【攻略組】の指揮を執り、再び立て直す事もできるだろう…
だが、最期にお前の仲間として散らせてくれ!
βテスターである事を隠して、お前を騙していた俺だが
お前の仲間でいたいんだ!!
「こっちだ!デカブツ!!」
俺の剣が再び黄金に輝く。
使う技は出が早い下段突進技【レイジ・スパイク】。
ソードスキルに反応したコボルト王が、
赤く光った刀を構えながら、こちらを振り向く。
リーダーとして、この行動は失格だが悔いはない
「スキルモーションを起こすなぁぁぁぁあああああ!!!!」
叫んでいるのはキリトさんか
辺りを見ると、取り巻きも十数体に増えている。
しかし、ここで倒せなければ
再びフロアボスに挑むまで長い期間が必要になるだろう……
キリトさん、後は頼む……ボスを倒してくれ………!
おしえてっ!奈っ代せんせ~い!!
白「はい、と言うワケで、僕以外に初めてスポットが当たったのは騎士辺でした」
騎「その『騎士辺』というのは、俺の苗字でいいのかな……?」
白「おう、お前の本名は『騎士辺露伴(きしべ・ろはん)』だ」
騎「どこの売れっ子マンガ家だっ!?」
白「もういいンだよ、本名ネタは……オメーは西野の二番煎じなンだよ………」
騎「いや、勝手にそんな名前を設定されて、ツッコまない人間はいないからね?」
「ところで、俺が『さん』を付ける人と、付けない人がいるが、何か違いはあるのかい?」
白「アレは単純に、ソイツと仲がいいかどうかだな」
「元から仲間だったリンドと西野はもちろん、僕も会議の後の飲み会でオメーと仲良くなったから”呼び捨て”だ」
「………って言うのが建前で、本音はあんまし『さん』付けてっと、文量がムダに多くなるからだな」
騎「酷い理由で、俺のアイデンティティが失われた気がする……」
白「今後も順次、色んなキャラと仲良くなって『さん』の撤廃を目指してもらうからよろしくな?」
「……騎士辺が『さん』を付けてなかったら、作者が書き忘れたンじゃなくて、そのキャラと仲良くなったって事でよろしく頼まァ」
「逆に、今まで呼び捨てだったキャラに『さん』が付いてたら、仲が険悪になったとかで」
騎「結局、作者が楽をしたいだけじゃないか!!」
白「………まァ、今後もクソも、騎士辺の命はこれまでだけどな」
騎「そんなっ!ミトさんにだって改変があったんだから、俺もなんとかならないのか!?」
白「無茶言うなよ。」
「オメーを生かしといたら、そっからの攻略組が書きにくいだろーが」
「そンじゃァ、騎士辺の死亡が確定した所で、次回予告入りまーす」
~次回予告~
やめて!
コボルト王の刀で、ディアベルを斬り刻まれたら、
ナーヴギアでアバターと繋がってる騎士辺の脳ミソまで燃え尽きちゃう!
お願い、死なないでディアベル!
あんたが今ここで倒れたら、攻略組の結束はどうなっちゃうの?
HPはまだ残ってる!
ここを耐えれば、キリトが助けてくれるかも知れないんだから!
次回、ソードアートオンライン【道化の王冠】第12話
『ディアベル 死す』
デュエルスタンバイ!!
騎「嫌だ!死にたくない!!」
「俺を置いて行くなぁぁぁァァァアアアアアア!!!」
白「そのネタ、僕がもう7話でやった」