Sword Art Online ~【道化の王冠】~   作:蘭丸・オブ・ザ・デッド

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やりたいネタ詰め込んだら、1万字超えたのマジ卍


騎「うぉぉぉおおおおおッ!」
「俺はまだ、生きているぞぉぉぉォォオオオオッ!!」

牙「ディアベルはん、どないしたんやっ!?」

白「ロウソクの火が消える直前に激しく燃えてるようなモンだ」
「……そっとしといてやれ」


012 「ワイはお前を殴らなアカン!」

Side ディアベル

 

コボルト王が俺をすくい上げるような体勢で、

赤黒いライトエフェクトを纏った刀を構える。

 

空中に打ち上げられ後はおそらく、コンボ攻撃がくる。

食らえば俺は死ぬだろう

 

キリトさん、後は頼む……ボスを倒してくれ………!

 

 

直後、俺とボスの間に白い影が入り込む

 

手に持った曲刀を鮮血のような真紅に輝かせ、

俺の【レイジ・スパイク】を、僅かに飛び上がり身を捻って躱す。

 

 

そして彼の曲刀のライトエフェクトと同じ色の

赤く輝く瞳と、俺の目が合い、

 

「オメーは生きろ」

 

確かにそう伝えられた。

 

 

直後、曲刀は俺の右斜め前の空間を

水平切りスキル【スライサー】で斬り裂いた。

 

そして振られた腕が、俺を刀の攻撃範囲から弾き飛ばす。

 

 

シロ……君は俺がリンドの囮になろうとしている事が分かって…

 

取り巻きと戦いながら俺の事を見抜いた洞察力に加えて、

【レイジ・スパイク】を躱した上に、

俺へのダメージを極力減らそうとする、その戦いのセンス……

 

君こそ、ここで失っていい人じゃない……!

 

 

体勢を立て直し、ボスのほうを見ると

俺の代わりに刀に跳ね上げられ、

無防備に空に浮かぶ小さな少年が。

 

HPは既に4割ほどになっていて、

ボスは追撃のために、再び剣を輝かせる。

 

 

「死ぬな!シロぉぉぉぉおおおおお!!!」

 

叫ぶ俺の横を5人の剣士が駆け抜け、

一迅の風が吹いた。

 

 

 

 

 

Side シロ

 

オイオイ、ソードスキルでコンボとかマジかよ……

 

そりゃ、上攻撃を始動にコンボ入れンのは

格ゲーの鉄板だけどさ………

 

 

空中受け身とか出来ねェかな…

つーか、そもそもSAOは受け身とれても

無敵時間って概念がねェか……

 

 

コボルト王の刀が汚ねェ赤色に光り、袈裟斬りが迫る

 

 

―――まァ死ぬ気はしねェけどな!!!―――

 

 

「なァ!【隊長】ッ!!」

 

「誰が【隊長】よ!!」

 

ミトが鎌を紫色に輝かせて僕とボスの間に割り込む。

 

 

「テメーらは手ェ出すな!この後のボスにダメージ入れろ!!」

 

2連続切り上げスキル【クロス・モーアー】で、

ボスの袈裟斬りと逆袈裟を相殺する。

 

ぶつかり合う鎌と刀。

 

ミトのHPが半分ほどに削れた。

 

さてはオメー、センチネルと戦った後、

回復してこないで割り込んだな?

 

 

ボスの攻撃はまだ続くようで刺突が迫る。

ミトはスキルを撃ち終わり、硬直時間で動けない。

 

「どうするのよ!?」

 

「戦闘服、支給したフ〇ーザ様を信じろ!!」

 

僕はミトの後ろから曲刀を振りかぶり、

ミトを踏み台に、空中で一歩前へ。

 

 

「これ作ったの、〇リーザ軍じゃなくて茅場晶彦だからっ!!」

 

 

そして、ミトのツッコミと共に、武器が燃えるように赤く染まる。

 

「オオオォォォォオオ!ルァァァァァァアアアアアアアッッッ!!!!!」

 

迫る刀に渾身の【リーバー】をぶち当て、刺突の威力を軽減。

ミトの硬直が解ける時間稼ぎをする

 

硬直が解けたミトは、僕を抱きかかえるような体勢になり、

 

 

「キリト!」 「アスナ!」

 

「「あとは頼むッ!!」」

 

僕とミトは曲刀と鎌を重ねて防御し、

コボルト王の刺突に、部屋の入口付近まで吹き飛ばされた。

 

 

「おう!」

 

「任せて!」

 

「約束破ったこと、覚えておいてよ!?」

 

「シロちゃんは本当に世話が焼けるナっ!!」

 

ソードスキルを撃ち終わり、しかも空中から落下する事で

大きな隙を晒すボスに、

キリト・アスナ・ユウキ・アルゴの4人が出せる最大火力をぶち込む。

 

 

仲間の活躍を見ながらHPを確認すると、

僕は0.5割くらい、

ミトは2割ほどを残して何とか生き残った。

 

 

「痛ッてて……せっかく強化した武器がパァじゃねーか…」

 

柄だけになった曲刀が、耐久値の限界を超え砕け散り、

 

 

「ひでぶっ!!」

 

僕はミトにビンタされた。

 

 

「って、もうHP、1ドットしか残ってないから!」

「タンスの角に小指でもぶつけたら、シロさん、さっきの曲刀みたいになるからァ!!」

 

「何であんな事したのよっ!?」

 

ミトは涙を流していた。

 

戦闘服じゃなきゃ、絵になるんだけどなぁ……

 

 

僕とミトはポーションを飲んで回復する。

 

「別に死ぬ気なンか、なかったっつーの…」

「走りながらオメーに言ったろ?『助けに来い』って」

 

「だからって、もしも私が間に合わなかったら……!」

 

「ハッ…そりゃねーよ………信じてたからな」

 

「なっ!?何よいきなりっ///!」

 

「だって今日の『めざまし占い』のラッキーアイテムは不良おんnごめんなさいぃっ!?」

 

「誰が不良よっ!?」

 

戦闘服なのもあって、拳を振り上げたミトがクッソ怖いです

 

完全にDB世界の住人ですやん

 

 

「よく分かンねーけど」

「その怒りは向こうのボスにぶつけてやってくンね?頼むから」

 

「そうするわ………」

「はぁ……乙女の純情を返しなさいよ…」

 

「え?乙女??誰が?」

「乙女なんて、この空間にはアルゴくらいしkぶべらッ!!」

 

STR型ビルド(筋力ゴリラ)にぶん殴られて

僕の残りHPが再び数ドットにまで戻される。

 

 

「何すンだテメー!?」

 

「いい加減にしないと殴るわよっ!?」

 

「殴ってから言ってンじゃねーよ!!」

 

 

僕はポーションを飲みながら戦場へ向かう。

 

「ちょっと!アンタまだレッドゾーンでしょ!?」

 

「オメーといた方が死の危険があるわ」

「ちょっと大事なモン拾って来るから、オメーそこで待機な」

 

「じゃあ私も!」

 

「オメーだってイエローだろーが」

「ボスに勝つ為にオメーの力がいンだよ」

「アイツの対策考えといてくれ、頼むぜ?【隊長】?」

 

 

歩き出す僕の後ろからミトが叫ぶ

 

「……絶対、死ぬんじゃないわよッ…!」

 

「たりめーだ」

「僕が可愛い女の子泣かせるヤツに見えるってか?」

 

「可愛いって………………あんた“どっち”なのよ………ばか…」

 

バカにバカって言われたくありませン

 

 

ポーションをチビチビ飲みつつ

飛びかかって来るセンチネルをほいほい躱して、

程なくして目的の人物を発見する。

 

 

剣と盾を駆使して、壁を背にする事で

何とか3体のセンチネルの攻撃を防いでるけど、

HPがレッドゾーンだ……ありゃヤベぇな………

 

僕は《隠蔽スキル》で音もなくセンチネルに忍び寄り、

予備の曲刀(カトラス)を抜き、

背後から1体の首を刎ねる。

 

「よォ、お互い生き残ったみてェだな、ディアベル」

 

「シロか!………生きていたんだね!……本当によかった…!」

 

どんな状況で会話しても実に爽やかなヤツである

 

捻くれた絡み方した僕が、嫌なヤツみてーじゃねーか

 

 

「とにかく、ここを切り抜けンぞ!!」

 

「あぁ!ってHPがレッドじゃないか!下がっていてくれ!」

 

「オメーよかマシだわ!下がって盾構えてろ!」

 

 

「君を死なせる訳にはいかない!俺が前に出る!」

 

「お前が死ンだらβテスターが針の筵になンだろーが!下がれ!!」

 

「その事に気づいて!!やはり君を失うべきじゃないッ!前衛は任せてくれ!!」

 

 

「人の話、聞いてたぁぁぁあああ!?」

「下がれっつってンだよ!死にかけイケメンがぁぁぁアアア!!」

 

「『死にかけイケメン』っ!?それは褒めてるのか!?貶しているのかい!?」

 

「貶してンだよ!バーカバーカっ!!」

 

僕とディアベルは背中合わせになり、

センチネルたちの攻撃をはじく

 

 

「危ねェ………なッ!とォッ!!」

 

僕は、メイスを黄色に光らせたセンチネルの攻撃を躱して、

足払いをかけて転ばせるとすぐにディアベル側のほうへ。

 

 

「“構えろ”!」

 

ディアベルの盾をメイスで殴りつけていたセンチネルの喉を

曲刀で突き、大きく仰け反らせる。

 

「スイッチ!!」

 

「おおおおオオォォォォォォオオオオオオオオ!!!」

 

ディアベルが放った【ホリゾンタル・アーク】により、

相手は鎧ごと3分割された。

 

 

しかし、転んでいたセンチネルが体勢を立て直し、

硬直により動けないディアベルを狙いメイスを振り上げる。

 

 

「ハッ!………見え!」

 

僕は、センチネルの腕を切りつけ、体勢を崩させる。

 

「てン!」

 

さらにヤクザキックの要領で

鳩尾を蹴り、距離を取って曲刀を振りかぶる。

 

「だよォォオオッ!!」

 

センチネルの頭に【リーバー】が炸裂。

一時的に行動不能にした。

 

 

「ディアベル!あっち!!」

 

僕は、ある方向を指さし、

 

「!…分かった!!」

 

瞬時に理解してくれたディアベルが、

【レイジ・スパイク】でそっちに相手を吹っ飛ばす。

 

 

その方向には………

 

 

「「キバオウ!!コイツを任せる!」」

 

E隊メンバーに檄を飛ばすキバオウが。

 

 

「あ?…って、のわぁぁぁあああッ!?」

 

慌てふためくキバオウだが、両手剣を振りかぶり

【アバンラシュ】で飛んできたセンチネルを仕留めた。

 

 

「E隊!F隊とアタッカーを交代できるように準備してくれ!!」

 

「分かったで!ディアベルはん!!」

 

 

「テメーらもだ!腐れガチムチが!!」

「エギル!いつまでキリトたちにタンクの真似事させてやがる!!!」

 

「言ってくれるじゃねーか……!」

「B隊!回復してF隊と入れ替われるぞ!!」

 

「ディアベルの指示が出るまで待っとけよ!?」

 

「あぁ!分かってる!!」

 

 

僕とディアベルは回復しながら、

ミトの待つ比較的安全な入口付近へと向かう。

 

「いいのかい?あまり時間をかけてはF隊が危険じゃ……?」

 

「ハッ……あいつらが犬ッコロなんかにやられるタマかよ」

「それよりだ………センチネルの鎧ごと斬るとか、すげェパワーだな」

「結構、STRに振ってンのか」

 

「あぁ、まあね」

 

「だから、いい装備いっぱい付けて命拾いしたってワケだ」

「……それ、“4万コル”くれェしたのかィ?」

 

「なっ!……そうか…知っていたんだね…」

 

ポーションを落っことして驚愕した後に、

どこか諦めたような表情をするイケメン。

 

 

「まァ、その話はボス倒した後だ」

「それよりオメー……《刀スキル》はどこまで知ってンだ?」

 

「《刀スキル》…。それがボスの副武器か」

「………そうか、君もβテスターだったn「いや、ちげーから」なっ!?」

 

「『なっ!?』じゃねーよ」

「何、『納得がいった!』みてェな顔してンだ」

「……僕は初心者だけど、あっちに《刀スキル》に詳しいヤツがいる」

「…あとは分かンだろ………?」

 

「……!…そういう事か!任せてくれ!!」

 

 

『一を聞いて十を知る』ってのはいいねぇ

 

これがキバオウ(バカ)とかなら

十までしっかり説明しなきゃいけなかっただろーな

 

ちなみに、ユウキ(超絶バカ)の場合、

“一”理解させんのに、100は教えなきゃいけなかったと思う

 

 

「君なら有能な指揮官になれるな」

 

「ンなモン、ガラじゃねーよ」

「それに、こんなガキ、誰が信用するってンだ?」

 

「それは時間をかければ問題ないさ」

 

「ここで誰か1人でも死ンだら、時間もクソもなくなるけどな」

 

「あぁ、だからこそ誰も死なせる訳にはいかない」

「……勝とうぜ!」

 

「了解だ、リーダー」

 

 

そんなこんなで、ミトの元に辿り着いて

 

 

「ってな訳で、イケメン連れてきたぜ!!」

 

「いきなり合コンのセッティングみたいな事言われても、どうしろってのよ!?」

 

チッ、これだからバカは

 

 

「いや、俺もこんな紹介されたら理解できなかったと思うからね?」

 

あ、やっぱり?

 

 

 

 

 

Side ディアベル

 

ミトさんが《刀》について説明し終えるとシロが口を開いた。

 

「ミトはキリトと交代してやってくれ」

「アイツが主軸になってボスと戦ってる分、いい加減危ねェ」

 

「分かったわ!」

 

走り出すミトさん。

 

 

「ディアベルは、ボス攻略の指示中心で頼まァ」

「とっととクリアしちまった方が安全だ」

「取り巻きについては、みんな腐ってもトッププレイヤーだ」

「死にたくなきゃ、何とかすンだろ」

 

「あぁ、そのつもりだ」

 

だが、俺が言い終わる前にシロは

飲みかけのポーションを投げ捨て、

フラフラと歩き出す。

 

 

「待てっ!君は!?」

 

「ちょっと雑魚と遊んでくらァ」

 

シロのHPは俺より少し多いが、まだ4割に達したばかりだ。

その状態で遊撃をこなすのは、余りにも危険すぎる。

 

 

「止めンじゃねーよ、……時間ねェのは分かってンだろ」

 

まだ全員が生きているが、

パニックを起こしている今の状態では、

いつ戦死者が出てもおかしくはないだろう。

 

俊敏(AGI)が高いシロが遊撃をするのは理にかなっている。

 

…だが、君は……簡単に自分の命を懸けすぎじゃないか………?

 

 

とにかく今は自分の仕事をしよう

 

「B隊!F隊と交代!!ソードスキルは使わずに防御に徹するんだ!」

「E隊はB隊の後ろに控えてスイッチ用意!!」

「F隊はタンクの到着まで、もう少しボスを引き付けてくれ!!」

「交代した後に回復!」

「その後、E隊と一緒に、引き続きダメージディーラーを頼む!!」

 

「ボスを取り囲まないように!範囲攻撃が来るぞ!!」

 

「A,D、俺たちC隊は取り巻きの相手だ!ボスに近づけさせるな!!」

 

指示と同時に、エギルさん率いるB隊と、キバオウ率いるE隊が動き出す。

ここに来る前に声をかけておいてよかった。

 

 

俺もみんなに加勢する為、ポーションを煽る。

 

ふと、ボスから目線を外すと

センチネルに矢のような飛び蹴りをするシロの姿が。

 

なるほど、HPがレッドになっている彼を守ったのか。

 

 

そのままメイスを掠め取ると、別の取り巻きに投げつけ、

E隊に向かおうとする取り巻きにぶつけヘイトを稼ぎ、

自身に向かわせる。

 

メイスをなくし、無力化させた方は助けたプレイヤーに仕留めさせ、

ボスの近くの方はリンド達C隊を向かわせる。

 

人の使い方が上手いな……

 

 

足払いや不意打ちばかりの、チンピラの喧嘩のような戦い方だ。

 

声をかける相手だって、ほとんどが面識のないプレイヤーばかりで、

指示通り動かない事も多い、…博打のような即興の共闘を繰り返している。

 

なのに、不思議と死者を出さずに取り巻きを倒し続けている。

 

 

「見てるとハラハラするだロ?」

 

「うぉっ!?…ゴホッゴホッ!…アルゴさんか……」

 

いきなり声をかけられ、むせながら隣を見ると

アルゴさんがポーションを飲んでいた。

 

喋りかけられるまで気づかなかったな………

高い俊敏(AGI)と、《隠蔽スキル》でここまで避難して来たのか

 

 

「ミーちゃんが来てくれたからナ、オネーサンはちょっと休憩ダ」

「おっト、回復しながら話そウ」

 

「あぁ、そうだな」

「……彼はいつも“ああ”なのかい?」

 

「そーだナ、…いつの間にか人の心にすり寄ってきテ」

「無茶ばかりするかラ、目が離せなくなるんダ」

「…シロちゃんは魔性の女だヨ……」

 

「………彼は男だろ」

 

「にゃははは、こーゆーのは気分の話なのサ」

 

俺も、シロの性別は疑わしいと思うが……

 

MMORPGは性的なトラブルを避ける為や、単に趣味として

ネナベする女性プレイヤーもいるから、彼(?)もその類なんじゃないだろうか

 

 

「このまま行けば、何とか死者を出さずに倒せそうだな」

「どうやら、生け贄(スケープゴート)の心配はいらなさそうだ」

 

「ボスに殺されかけたやつの言うことカ?」

「シロちゃんやミーちゃん、キー坊たちには感謝しろヨ?」

 

「当然しているさ……どれだけしても、し足りないくらいにね」

 

 

シロを見つめるアルゴさんの顔を見ると、

“うっとり”と“心配”がない交ぜになったような

表情をしているのに気付いた。

 

「もしかして、君はシロの事g「その情報は“100万コル”ダ」いや、何でもない」

 

その答えはもう、“そうだ”と言っているような物じゃないのかい…?

 

 

「………何と言うか、……彼は将来、女性関係で苦労しそうだな…」

 

「全くダ」

「シロちゃんの死因はモンスターにやられるカ、」

「女に刺されるかの五分五分ってとこだナ」

 

「ははっ……、笑えない冗談だ」

 

 

そんな会話をしていると、話題の人物がやってくる。

 

 

「よォ、【騎士】(ナイト)と情報屋の密談たァ、また何か企んでンのかィ?」

 

「いや、もうそんな事はしないよ」

「それより面白い事を話していt………何でもないんだ、忘れてくれ」

 

アルゴさんにジト目で睨まれた。

 

 

キリトさんの剣を買いとる為などに、幾度も彼女と言葉を交わしたが

まさかこんな表情をする事があるとは

 

 

案外、アルゴさんをからかうのも面白そうd

………いや、やめておこう

俺のどんな情報を売り物にされるか分かったもんじゃない

 

 

シロは俺の隣、アルゴさんの反対側に座ると

ポーションをグビグビと飲み始める。

 

「不ッッ味ッッッ!!日常的に飲むモンなんだからよォ…」

「茅場も、もうちょい味、考えろよなァ………」

 

「うげぇー」と舌を出し、おどけて見せるシロ。

 

 

「もっと上層に行けば、味も回復量もよくなるんだけどね」

 

「あーーアァ………しばらくは我慢かよ…」

 

「みんなでなら、すぐに行けるさ」

 

「マ、頑張れヨ、シロちゃん、ディア坊」

 

 

「へいへい」と薄ら笑いを浮かべたシロが急に真剣な表情になり、

 

 

「ポーションっつったら、オメーはいつまで飲んでンだよ」

 

「ディア坊のHPはとっくに満タンだナ」

 

「……俺は、みんなに指示を出さないといけないからね」

「全体を見られる、この位置がいいんだよ」

 

 

「LAは、もういいのか?」

 

「オレっちに何度も交渉を頼んだのにナ」

 

「正直、1人のゲーマーとしては悔しいさ」

「だが、ここからは、もっといい物が見られる」

 

「……ケッ…イケメンが言うと、こっ恥ずかしいセリフも様になるモンだな」

 

そこで、ミトさんの鎌がコボルト王の足を払い、

浮いた体に、アスナさんの【リニアー】が突き刺さってコボルト王が倒れる。

 

 

転倒(タンブル)だ!取り囲んでもいい!!」

 

「テメーら!!総攻撃でぶっ殺せェッ!!!」

 

俺とシロの掛け声で、アタッカー達の総攻撃が始まる。

 

 

起き上がろうとしたコボルト王に

最後の攻撃を入れたのはキリトさん。

 

俺があれほど欲した彼の“アニールブレード”が

ライトグリーンに輝き、ボスの身体を逆袈裟に切り裂く。

 

そして、HPを残り数ドットまで削った。

 

 

体力を残したボスは、反撃するため刀を強く握り、

牙を剥き出しにして獰猛な笑みを浮かべる。

 

 

だが、俺でも使えるスキルを

【攻略組】最強の剣士が使えないと思うか……?

 

 

キリトさんが使ったのは、

2連続攻撃スキル【ホリゾンタル・アーク】。

 

“アニールブレード”が再び輝き出し、右上に切り上げられ、

コボルト王は綺麗なV字のダメージエフェクトと共に

ついに、力尽きた。

 

 

「随分嬉しそうな顔しやがって」

「結局、キリトにLA取られてやンの」

 

「オレっちは何となくこうなる気がしてたヨ」

 

「ふっ……“LA泥棒”の名は伊達ではないな………」

 

ニヤニヤと笑うシロとアルゴさんに、

俺も薄い笑いを浮かべて返す。

 

 

キリトさんがこのLAボーナスの防具を装備する瞬間を見るのは2度目だ

 

 

βテストの時は悔しさに歯嚙みした物だが、

今は不思議と、そこまで悪い気分じゃない

 

 

何より、《コート・オブ・ミッドナイト》は彼によく似合う

 

 

 

 

 

Side シロ

 

『congratulation!』の浮かぶ文字と共に歓声に包まれるボス部屋で

僕はディアベルに問いかける。

 

「本気でやるつもりか………?」

 

「あぁ、ケジメは付けなければ仲間たちに顔向けできない」

 

 

「シロちゃん、ディア坊は止められないヨ」

 

「まァ、そーだろーなァ……」

 

だからって、ディアベルが正直に打ち明けたら、

どーなりますかねぇ………

 

 

「みんな!聞いてくれ!!」

 

ディアベルの声で、ボス部屋は俄かに静かになる。

 

 

「俺は……βテスターだ………!」

 

 

ディアベルは全て語った。

 

攻略会議前から一緒に行動していたリンドやキバオウにも

βテスターである事実を黙っていた事。

 

キバオウの言う“卑怯なβテスター”と同じく、

デスゲームが始まった際、リンドと共に

すぐに《はじまりの町》を出た事。

 

他のβテスターを牽制する為に、

キバオウと一芝居打ち、

βテスターと初心者の対立を煽った事。

 

LAボーナス欲しさに自分の隊を、

【攻略組】全員を危険に晒した事。

 

そして、その危機を救ったのは

周りがパニックに陥る中、ボスと戦い

《刀スキル》の情報を教え、

自身を救ったF隊の功績である事。

 

 

「なんでや!?」

 

突然の告白により、混沌とした部屋に

キバオウの声が響く。

 

 

「ディアベルはん………何で隠しとったんや……!」

 

キバオウが涙ながらに訴える。

 

 

「相棒がのぉなってもうて………《ホルンカの村》から動けんくなって…」

「そんな時、助けてくれたんがディアベルはんらやった!!」

「そん時に打ち明けてくれたら、ワイはあんなにβテスターを憎まんかった!」

「今ならβテスターにも、ええヤツと悪いヤツがおるんが分かる………」

「ワイはディアベルはんの話を聞いた後も、ジブンがええヤツに見える…」

「なぁ……ディアベルはん………ジブン、どんな気持ちで、ワイらとおったんや………?」

 

キバオウの最後の問いかけは、声が震えていた。

 

 

「俺は………君と初めて会った時、βテスターへの恨み言を聞いて、心が痛かったよ」

「だけど、キバオウやリンド、君たちと共に過ごした時間は楽しかった」

「騙していた俺が言えた事じゃないけど、本当に仲間だったと思っている」

 

そう伝えディアベルは、僕たちに背を向け、

入口のほうに向かって迷宮区へ戻ろうとする。

 

 

「ディアベル!俺は最初に出会った時から、今でもずっとお前の仲間だ!」

 

しかし、駆け寄ろうとするリンドを

ディアベルは手で制して、

 

 

「キバオウ、リンド、君たちが協力し合えば、【攻略組】は上手く回るだろう」

「2人とも………みんなをよろしく頼む……」

 

ディアベルは1人でボス部屋から出ようとして、

 

 

「ちょぉ待たんかい!!!」

 

 

キバオウが肩を掴んで止めた。

 

 

「これからも、【攻略組】の指揮はジブンがやるんや…!」

 

「だけど!それでは!!「ディアベルはん以上に指揮力のある人がおるんか!?」」

 

キバオウは声を張り上げ、続ける。

 

 

「想定外の事はあったけど、それでも誰も死なさんとクリアできたんや!」

「ワイらなら、こうは行かんかった!」

「【攻略組】には、ディアベルはんが必要や!!」

 

 

「まァ、そーゆーこった」

 

「シロまで!」

 

「リーダーやンのに必要なのは信頼だろーが」

「オメーが指示出したら、みんなすぐに動いたンだぜ?」

「それは、いくら《刀》のこと知ってたミトやキr…、アルゴでも出来ねェ事だ」

「そンで、オメーが信頼されてっかどーかは、そこのバカ2人が示してンだろ」

 

「「誰がバカだ(や)!?」」

 

とりあえず今はシリアスなんで、

バカ2匹はスルーの方向で

 

 

「つーか、勝手にどっか行こうとして逃げてンじゃねーよ」

「まずセコい事したの謝れや、……話はそっからだろ」

 

 

「あぁ、……そうだな………その通りだ…」

 

ディアベルがみんなの方に向き直る。

 

 

「みんな、すまなかった!」

「こんな俺だが、これからも攻略に協力させてくれないだろうか!?」

 

 

みんなは、頷いて同意する形で

ディアベルを歓迎した。

 

 

「待てよ!!」

「ディアベルもF隊も、βテスター同士でグルだったんじゃないか!?」

 

しかし、白髪のプレイヤーが大円団だったムードを遮る。

 

 

「βテスターが俺たちに取り入る為に、一芝居打ってディアベルを助けさせt「ちょぉ待たんかいッ!!」あるよォッ!?」

 

キバオウの右ストレートが白髪を黙らせた。

 

 

いいパンチだなぁ……

 

これ現実なら、歯ァ折れたんじゃねーか?

 

 

「芝居であんな(タマ)ァ、張ったマネできるかぃ!!!」

 

「ひぃぃぃいいい!逃げるよ!逃げるよぉぉお!!!」ダッ

 

逃げ出す白髪を、

 

 

「ワイは!!お前を!!!殴らなアカン!!!!!」ガシッ

 

キバオウは引っ掴んでマウントを取り、

 

 

「痛いよ!!!痛いよぉぉぉぉおおおお!!!!」ドカッ バキッ

 

タコ殴りにし始めた。

 

 

白髪の断末魔を聞きながら、みんなでアイテムやコルの分配をしていると

エギルがやってくる。

 

「今日の事と言い、会議と言い、あんたに踊らされた気分だぜ」

「Congratulations!この勝利はあんた達の物だ!」

 

「ケッ、毎回、おどンのが遅せェンだよ」

「筋肉に油、差して出直して来やがれ」

 

「やれやれ…、……口の減らない小僧だな………」

 

「こちとら、口先だけでやってンでね」

 

実際、剣の腕はアルゴとどっこいだし

隠蔽率(ハイドレート)は、そのアルゴに思っクソ負けてるのだ

 

僕の力なんて【攻略組】では、

下から数えたほうが早かったりするんですたい

 

 

「シロ、もしかして照れてるのか?」

 

「んーだと?クソキリト」

 

 

「シロってけっこうツンデレだよね」

 

「はァ!?僕が何時何分何秒、地球が何周回った日にデレたってンだ!?アァ゛!?」

 

 

「そんなこと言って、耳まで真っ赤じゃない」

 

「肌が真っ白なぶん、分かりやすいわね」

 

「オメーらも黙っててくンねェかな!?マジでェ!!!」

「これ怒りだから!ありもしねェこと言われてる怒りだから!!」

 

 

「照れ顔のシロちゃんカ、これは高く売れるナ」パシャッ

 

「売るって何するつもりだテメー!?」

「つーか『パシャッ』って何だ!?何の音だ!!!」

 

「気にするなヨ、ただの“スクリーンショット”ダ」

 

「気にするわぁぁァァァアアアアアア!!」

「肖像権って知らねェのか!バカネズミがぁぁぁァァアアア!!!」

 

 

「“バカ”カー?オネーサン傷ついちゃったナー?」

 

「すんませンでしたぁ!」

「ミステリアスで、お美しいアルゴ様なら許してくンねェかなァ!?」

 

「ン~?オレっちが一番可愛いってことかナ?」

 

「それはマジでうん」

 

 

「アルゴ、5000コル出すわ、その写真できるだけバラまいて」

 

「何やってンだよ!【隊長】!!「やっぱり6000コル」もう【隊長】とか言わねェからやめてぇぇぇえええ!?」

 

「ボクも3000コル出すよ、なんかムカついた」

 

「シロちゃんは片手剣と鎌と爪に刺されるかもしれないのカ……」

「強く生きろヨ?」

 

「なンで惨殺される前提!?マジで何の話!?」

 

 

「待て!アルゴ!!僕も金ならあr「それ、《はじまりの町》で配るためのお金だよね?」……ぬぐッ………!」

 

「あとで写真、ちょうだいねアルゴ」チャリンッ

 

「ボクにもお願いね」チャリンッ

 

「うム、たしかニ」

 

「ちくしょおおおおおおおおおおおーーーーっ!!!」

 

僕がどこぞの人造人間みてぇな叫び声を上げてる間に

2層の転移門を有効化(アクティベート)するのは、

今回のMVPである我らF隊に決まったそうだ。

 

 

そりゃ名誉な事なんだけどさ………

 

嬉しいんだけどさ…

 

 

僕は名誉を手に入れたけど、

他に大事な何かを失った気がするよ……

 

 

「おう、ちょっと待てや“黒いの”」

 

ボス部屋を出て2層に行こうとしたキリトを

キバオウが呼び止める。

 

つーかコイツは、“白いの”とか“黒いの”とか

色でしか人を識別できねーの?

 

 

「ジブンもβテスターなんやな……?」

 

「…ッ……それは………」

 

「隠さんくてもええで?」

「ボスのソードスキル、キャンセルさせるとこ見たら誰でも分かるわ」

「いまさらβテスターに難癖付けるようなヤツはワイがシバいちゃる」ゲシッ

 

足元に転がる、ピクピクと痙攣する

ボロ雑巾のようになった白髪男を蹴りつけると

ペッっと唾を吐き捨てる。

 

憐れ、名も知らぬ白髪のプレイヤー

安らかに眠れ

 

 

「……あぁ…………俺もβテスターなんだ……」

「…黙ってて悪かった………」

 

「謝らんくてもええわい」

「……ワイがジブンらに言いづらくさせてもーたんやしな」

 

 

「言いたい事は、そんなんちゃうねん」

「……キリトって、ゆーたな…ボスと戦ってくれて、おおきにな」

「ジブンらが時間、稼いでくれんかったら、ワイらは死んどったかも知れん」

「ホンマにおおきに!会議では嫌な思いさせて悪かった!!」

 

 

「そっ……そうっすか………ふひへへへへ………」

 

 

((((((((笑い方、気持ち悪ッ!!!!)))))))

 

【攻略組】の心が、悪い意味で1つになった。

 

 

キリト、褒められ慣れてないからなぁ……

 

 

「ほらな?照れ顔ってのは、あーゆーのを言うンだ」

 

「うん、あれは気持ち悪いね………」

 

「キリトくん、気持ち悪いわ……」

 

「アスナ見ちゃダメよ、目の毒だわ」

 

「流石にキー坊が可哀想だから、あれは撮らないでおいてやるカ………」パシャッ

 

不審者にも優しいアルゴたんマジ女神

 

……でも何か「パシャッ」って音しなかった…?

 

 

「気のせいダ」

 

気のせいなら仕方ないな

 

 

のちに、第一層のボス攻略に関わった者たちは語る。

「黒ずくめで、気持ち悪い照れ笑いを浮かべるキリトは、」

「不審者を絵に描いたようだった」と………。

 

 

そんなワケで不審者(キリト)を引き連れた僕たちは

ボス部屋から出て、2層へと上がる。

 

僕たちを出迎えてくれたのは

美しい草原と、夕焼け空だった

 

 

「ほう……コイツは…」

 

「シロ!すっごく綺麗だね!」

 

初心者3人組は、この光景に目を奪われた。

特にアスナが感動している。

 

 

「綺麗………」

 

「だろ?俺もβテストで初めて見た時は感動s「あのキリト君を見た後だから、なおさら綺麗に見えるわ」……アスナ………あれは忘れてくれ……」

 

『ふひへへへへ』の衝撃は中々忘れれないと思う

 

つーかあんなん夢に出たらどうしてくれる

 

 

 

 

 

悲しみに暮れるキリトを慰めながら辿り着いたのは

第二層の主街区《ウルバス》。

 

そこの転移門を有効化すると、

 

 

「おぉっ!これが転移か!!」

「1週間ぶりだな!シロ!!約束通りボスを倒してくれたんだな!!」

「よっしゃぁぁああ!!こっからは俺たちの仕事だ!ガンガン剣、作ってやるからな!」

 

《はじまりの町》から人が押し寄せてくる。

 

 

アイテムやコルを渡す人の確認などは明日からやる、という事で

今日は深夜まで《ウルバス》に訪れたみんなによる宴会が続いた。

 

 

そんなこんなで、NPCの民家を借りまして、

 

………は?宿屋?ねーよ

だって風呂が付いて来ねェんだもん

 

 

「あぁー!食った食ったァ!!」

 

「昨日以上に大暴れだったね」

 

「オメーもな?」

 

ユウキが「モーニングスターは回さなきゃダメでしょ!」

とか言って、キバオウにジャイアントスイングかましてたのは

忘れられない。

 

 

たまにお前の筋力値(STR)、バグるよな

 

 

「オメーが自分から風呂に入るなんて、珍しい事もあるモンだ」

 

「明日からは大仕事だからね!手早く済ませないと」

 

「…?……手早くってェと……?」

 

 

「ねぇシロ、……約束破ったよね?」

 

「は…?」

 

顔を上げると、何やら黒い笑みを浮かべたユウキさんが。

 

 

「攻略会議で『もう無茶しない』って約束したよね?」

 

「………あー…、……したにはしたけどさ………?」

「ほら、今日のはディアベル助ける為に、仕方なくって「約束したよね?」………はい」

 

 

ユウキによるお仕置きは明け方にまで及んだ。

 

内容を思い出そうとすると

身体の震えが止まらなくなるので思い出したくない。

 

 

 

 

 

Side ???

 

ここは第一層、《トールバーナ》。

 

 

「シロのやつ……いつ迎えに来てくれるのかな…」

 

【攻略組】にも、読者にも忘れられた

“まるでダメなおっさん”の孤独な呟きが

日が昇り始めた町に消えた。

 




おしえてっ!奈っ代せんせ~い!!


白「オイ!僕のピチューにブーメラン投げたリンクは誰だ!!」

茅「さぁ、誰だろうね?」


絶「ねぇ………」


須「スマッシュボールを取るのは、僕のデデデだッ!!」

茅「Yeah! That's exactly what l've been wanting BOOMERANG!!!」

須「僕の王の力がぁぁぁぁァアアアアッ!!!!」


絶「ちょっと………」


茅「これが私の神聖剣(トライフォーススラッシュ)だ!」

PoH「You morn! そこには俺のスネークが仕掛けた地雷があるぜ?」

茅「何だとッ!?」

PoH「最後の切り札を使うのは俺だ!やっちまえ!スネーーークッ!!」

『ショータイムだ!』

「「「ギャァァァァアアアアッ!!!」」」


絶「始まってるよっ!!!」


「「「「………は?」」」」


絶「だからもう、おまけコーナーが始まってるんだって!!」
「ていうか、何で章ボスとスマ〇ラやってるんだよ!?」


白「マジで……?本編で1万2千字もやったのに?」
「今日くれェ休ませろや」

絶「仮になかったとしても、」
「教室で先生たちがス〇ブラで遊んでるのは問題だからね!?」


白「はぁ………めんどくせェ……」
「せっかくいい所だったのによォ………」

茅「これはスマブ〇であって、遊びではない」

須「ユウキ君はレクト以上のブラック上司だね」

PoH「Fuck」

絶「何でボクが罵倒されてるのさ!!」
「章ボス3人に凄まれるの、めちゃくちゃ怖いんだけど!!!」


白「オメーだって”マザーズ・ロザリオ”編の、章ボスみてェなモンだろーが」
「……っつーワケで、しゃーねーからやるかぁ………」

絶「やっと第一層クリアしたのに、テンション低すぎない……?」

白「オメーなァ……『勝って兜の緒を締めよ』ってことわざ、知らねーのか?」
「こーゆー時こそ、気合を入れなおさなきゃいけねェンだよ」


絶「常にダルンダルンなシロにだけは言われたくないんだけど!?」
「………それにね……今日はシロに1つ、文句があって来たの…!」

白「はァ?いきなり何なんだよ」

絶「単刀直入に言うね。」
「………ボクの出番が少なすぎるよ!!」

白「………………は……?」


絶「『は?』じゃなくって!!」
「ボス戦だって言うのに、今回ボクが登場したの、『約束破ったこと、覚えておいてよ!?』の一言だけだよ!!!」

白「その後、2層の民家でしっかり出番あンじゃねーかよ」

絶「それとこれとは違うの!!」
「SAOのコボルト王って言ったら、どの二次小説でも山場だよ!?」
「それなのに、メインヒロインがロクに活躍しないって何なんだよ!!」


白「…だってオメー、桐ケ谷たちと一緒に、コボルト王の相手してたじゃねーか。」
「………アレだからね?オメーはしっかりボスと戦ってたから」
「ただ、そこにはロクにスポットが当たらなかっただけだ」

絶「ボスと戦ってたミトやアルゴは、しっかり出番あったじゃん!!」
「なんなら2人と思いっきりフラグ立ててたよねぇっ!?」

白「………まァ……それはまァ……うん…」
「…作者もまさか、こんな事になるとは思ってなかったって、……多分」


絶「『多分』って何だよ!『多分』って!!!」
「シロ!一回ハッキリさせたいんだけど、ボクがメインヒロインなんだよね!?」

白「だから、そォだっつってンじゃねーか……」
「………ちゃんとタグ見てンのかオメーは」

絶「だからアレは不安にしかならないって言ってるでしょぉぉォォオオオ!!!」

白「なんか、バカが発狂してるンで、次回予告だ」



~次回予告~

LAボーナスの魅力に取りつかれたプレイヤーたちは、
ボーナスを奪い合って”聖LAボーナス戦争”を開始する。

それはマスターとなり【勇者】と契約する
血で血を洗う魔の儀式。

少年”衛宮シロ”は”聖LAボーナス戦争”に巻き込まれて


―――その日、”運命”に出会う―――


次回、ソードアートオンライン【道化の王冠】第13話

『Fate/legend braves』



白「僕の【勇者】は最強なんだ!」

オルランド「Arrrrrrrrrrーーーーーッ!!!」
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