Sword Art Online ~【道化の王冠】~   作:蘭丸・オブ・ザ・デッド

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閃「キリトくん、」
「原作ではこの辺りで《投剣》が死にスキルって言ってなかったかしら?」

黒「なのに何故か、この世界の俺はピック投げたりしてるな」

閃「どうする?もう《投剣スキル》消しちゃう?」

黒「せっかくここまで育ててるのに嫌だよっ!!」


015 「ないよ!剣ないよぉ!?」

Side シロ

 

僕たちが第二層に辿り着いてから数日後、

【攻略組】で集まり、

フィールドボス《ブルバス・バウ》の討伐が行われる事となった。

 

ちなみに、どんなモンスターかと言うと、でっかい牛さんである。

 

それ以外、コレと言って特徴はなく

マジで、デカいだけの牛である。

 

 

アスナなんか「ステーキ何枚分かしら」って呟いてたし

 

……成長しきった牛は、肉が固いから食うのはやめとけ…

 

 

………まァ、それは何でもいいんだけどさ……

 

 

「さぁ!我らも戦うぞ!アストルフォ!!」

 

「いや!誰がアストルフォ!?」

 

…どうしてこうなった……?

 

 

「なんだ?アストルぶふっwフォは、別行動かwww」

 

「おう【不審者】、ぶっとばすぞテメー」

 

 

「で?何でこうなったのさ?」

 

「こっちが聞きてェわ」

「なんか厨二病のオッサンに跳び蹴りかましたら、仲間に入れられた」

 

「「いや、ほんとにどう言うことッ!?」」

 

 

お嬢様2人がツッコんだところで回想入りま~す

 

 

『ベオウルフ!』

 

『クーフーリン!』

 

『ギルガメッシュ!』

 

『ヘクトール!』

 

『そしてオルランド!!』

 

『『『『『我ら!“伝説の勇(レジェンド・ブレイ)『世界観、合わせろやァァァァアアアア!!!』ぶるわァッ!?』』』』』

 

 

 

「とまァ、こんな感じだ」

 

「いや、訳が分からん」

 

「それで仲良くなれるのはドMだけだよ」

 

「ええっと、……とにかくシロは、今回はあの人たちと一緒に戦うのね?」

 

「色んなパーティに入るのもゲームの醍醐味よね」

 

ちなみにアルゴは、仕事があるから、今回の討伐には参加していない。

 

そもそも“コボルト王”の時がレアケースで、

本来は最前線で戦うようなヤツじゃないしね

 

 

唯一の女キャラがいなくなって寂しいって?

僕もそう思うよ

 

【攻略組】が男しかいなくなって

男子校みたいな空間n「ぶべらッ!?」

 

「「「シロ、なんか失礼なこと考えたでしょ?」」」

 

最近バカ共がテレパシーを身に付けつつあって怖いです

 

 

 

 

 

Side ネズハ

 

フィールドボスの討伐戦が始まった。

 

 

ボスの弱点は頭のコブで、

ボスに挑むパーティの中に1人は

身軽なアタッカーがいる事が望ましい。

 

それは理解できるけど、

やっぱりみんなと一緒に戦えないのは悔しいな………

 

 

確か、オルランドさんたちと一緒にいるのはシロさんだ。

 

第一層のフロアボス討伐から【攻略組】にいる先輩プレイヤーであり、

僕が生産職に転向したきっかけになった人だ

 

 

武器もいい物を使ってるな

 

見たこともない綺麗な曲刀だ

 

売ったら何コルくらいになるんだろう

 

 

「ヌハハハハ!フォーメーション“Z”!攻撃(アタック)!!」

 

「いや!何の“Z”っ!?」

 

ベテランだけあって動きもいい。

オルランドさんの滅茶苦茶な指示にすぐに対応している。

 

流石に、みんなよりは出だしが遅いけど

高い俊敏(AGI)でカバーしてるのか……

 

 

しかし、そこに飛来する取り巻きの蜂型Mob。

 

取り巻き担当が狩り逃がしたのか……?

 

 

その蜂がボスを針で刺すと、

 

「ン゛モ゛オ゛オ゛オ゛オ゛ォ゛オ゛!!」

 

突如、凶暴化するボスモンスター。

 

 

ディアベルさんやキバオウさんと言った

名だたる【攻略組】の人たちが、次々にボスに吹き飛ばされる。

 

 

あの牛の攻撃を止められる程の重装備をしたプレイヤーは……

 

「テメーら!2秒持ち堪えれるか!?」

 

「当然だ!今こそ我らの力を見せる時ぞ!!」

 

オルランドさんたちが、牛と正面からぶつかって、

 

 

【触れれば転倒!】(トラップ・オブ・アルガリア)ってかァッ!!」

 

シロさんが投げた曲刀が、弧を描くような軌道で

牛のコブに突き刺さった。

 

 

彼も《投剣スキル》を伸ばしているのか……

 

と言うか、曲刀って投げれるんだ…

 

 

しかしボスは少し怯んだだけに終わる。

 

《投剣》の威力が低かったのか!

 

このままじゃ、オルランドさんたちも、シロさんも!!

 

 

しかし、シロさんは足を青く光らせて

ボスが怯んだ隙に鼻を蹴りつけると、

その勢いでさらに跳躍。

 

 

「やっちまえ!厨二病ども!」

 

シロさんは、いつのまにか握っていた曲刀を赤く光らせ、

 

「フォーメーション”Z”!アタァァアッック!!!」

 

《曲刀スキル》の回転2連撃【ダブル・サイズ】で頭を切りつけ、

今度こそボスを完全にダウンさせた。

 

……凄い…!…空中でソードスキルを!!

 

 

「厨二病ではない!我らッ!!」

 

「「「「「【伝説の勇者】(レジェンド・ブレイブス)也ィィィイイッッッ!!!!!」」」」」

 

その後のオルランドさんたちの総攻撃で、

ボスのHPはみるみるうちに削れ、

 

LAをきめたのはシロさんだった。

 

 

やっぱりオルランドさんたちは凄い…!

 

…でも、さっきのシロさんのコンボは何をしたんだ……?

 

 

3連続であんなに早くソードスキルを使うなんて滅茶苦茶だ。

 

あの蹴りは、【不審者】のキリトさんも使ってたスキルだ。

彼も早く動いてたから、あの“格闘技”のようなスキルは

そもそもクールタイムが短いんだろう。

 

でも、《投剣》を使ってから動きだすのが早すぎなかったか…?

 

 

それに、投げたハズの曲刀が、いつの間にか手元に戻っていたのも謎だ。

 

……いや、それは僕も使っている

スキルModの《クイック・チェンジ》か?

 

 

そうか!スキルModで全て説明がつくんだ!

 

《投剣》には《クールタイム短縮》のModを付けていて、

《曲刀》に《クイック・チェンジ》を付けてあの動きをしていたんだ!

 

 

……《投剣スキル》と、《クイック・チェンジ》か………

 

僕も同じスキルを持っているのに

僕じゃあんな戦い方はできない……

 

シロさんが羨ましいな………

 

 

 

 

 

Side シロ

 

「ヌハハハハ!見事な勝利であったな!アストルフォ殿!!」

 

「誰がアストルフォ?何で頑なにアストルフォ呼び?」

 

「ヌ?貴殿が世界観を合わせろと言ったのであろう?」

「故に、我、オルランドに近い勇者という事でアストルフォだ!」

 

「誰がテメーらンとこに入れてくれッっつたよ!?」

「お前ら自身の世界観を合わせろッっつてンの!!」

 

 

「ヌハハハハ!貴殿も勇者として共に戦ってほしいが」

「既に勇者は6人おるのだ!誠にすまなく思う!!」

 

「いや、別にいいから。つーか当分オメーらに関わりたくねーから」

 

「だが、またどこかで7人目の勇者として共闘しようぞ!」

「ヌハハハハ!では、さらばだ!アストルフォ殿!!」

 

「人の話、聞けやァァァアアアアアアア!!!!!」

 

 

 

 

 

そんな訳で、

時代も出自もバラバラの勇者共と別れてから

僕はキリトの元へ。

 

 

このLAボーナスどーしよっかな…?

 

投擲武器はカトラスで足りてるんだよなぁ………

 

 

「お前、《空中ソードスキル》なんていつの間に……」

 

「やろうとしたら出来たんだから、しゃーねーだろ?」

 

「いや、そんな簡単に……結構タイミングがシビアなnッ!?」

 

しかしキリトのセリフは、

飛んできた蜂に、剣を弾き飛ばされた事で途切れる。

 

 

って!あれ、谷底に落っこちてくコースじゃねーか!!

 

 

「やっべェッ!!」

 

AGIが高い僕とアスナが真っ先に駆け出すが、

キリトの剣は、努力の甲斐も虚しく谷底へ。

 

 

「キリトくん!どうしよう!剣が!?」

 

「キリト……なんつーかスマン……」

「…憐れすぎて、かける言葉も見つかンねーわ……」

 

「あらら、落ちちゃった?」

 

駆け寄ってきたキリトは、

僕やアスナとは対照的に余裕そうだ。

 

大丈夫?現実を受け入れられなくて

精神崩壊してない?

 

 

精神崩壊したキリトは「後で回収する」とかのたまって、

僕たちは次の町、《タラン》に向かう事にした。

 

 

ところで、取り巻きと戦っていたキリトたちは、

一番倒した数が少なかった人がケーキを奢る賭けをしてたそうだ。

 

ちなみに、最も多く倒したのはアスナで27匹。

 

次にユウキが26匹。

 

次いでミトが24匹。

 

最後にキリトが22匹だったそうな。

 

そりゃ、キリトはバランス型な上に、範囲攻撃の択が少ない片手直剣じゃ

撃墜数、競うのは厳しいだろーよ

 

何でこんな勝負受けたし

 

 

「そんじゃ、僕もケーキもらっていいよな?」

 

「何言ってるんだ、お前は“ワスプ”と戦ってないだろ?」

 

「だってキリトが蜂、逃がしてなかったら、ボスは凶暴化してなかっただろ?」

 

「なっ……!」

 

「あーぁあ……あの牛、怖かったなー」

「もし《空中ソードスキル》外してたら、大ダメージ食らってただろーなー」

 

「分かったよ!食べればいいだろ!食べれば!!」

 

ヤケクソ気味で叫んだキリトのお陰で、

僕もケーキにありつける事に。

 

ゴチになりまーす

 

 

 

 

 

 

そんな訳で《タラン》のレストランへ。

 

「そんで?オメー、剣どーすンの?」

 

「キリト君は、いやらしくコソコソ変なスキル取ってるから」

「素手でもいいんじゃない?」

 

「縛りプレイもゲームの醍醐味よね」

 

「ないよ!剣ないよぉ!?」

 

 

「だから、剣は回収するって」

「最後のユウキのセリフは何か腹立つな……」

 

そんな事を言いながらキリトが何やらメニューを操作すると

大量のアイテムが落ちてくる。

 

 

その中をキリトはゴソゴソと漁り、

 

「おっ!あったあった!ほら!」

 

川に流されたハズの剣を握っていた。

 

 

「はあ……《所有アイテム全オブジェクト化》ねえ…」

 

「ちょっとチート臭せェな…」

 

「私もβテスターだけど、こんなの知らなかったわ………」

 

「まぁその代わり、」

「装備中のアイテムで3600秒、所有してるだけだと300秒しか使えない手だけどね」

 

 

「つまり、1日~10分しか使えないんだね!」

 

 

「はァ?」 「は?」 「え?」 「はい?」

 

「ほぇ?みんなして、どうしたの?」

 

僕たち4人が怪訝な顔をした事に

困惑するユウキ。

 

マジかコイツ……

 

 

「俺……こんな時、どうしていいか分からないんだ………」

 

「笑えばいいと思うぜ?腹抱えて」

 

 

「ユウキ、これから時間を作って一緒に勉強しましょう…」

 

「えっ!?アスナ、いきなり何!?」

 

 

「ちょっとシロ!なんでこんなの放っておいたのよ!」

 

「いや…僕も、ユウキがここまでバカだとは思わなかったから……」

 

 

なんなのコイツ?なんで1分が30秒だと思ってんの?

 

そんで何で、3600秒で1日だと思ったの?

めんどくさくて計算するのやめて、とりあえず、1日って言っちゃった?

 

 

「なぁユウキ……」

「僕はお前の事を、ひょっとしたらバカなんじゃないかって思ってたんだ…」

 

「ふふん、ボクのこと見直した?」

「ボクって計算は、けっこう早いんだよ?」

 

「あぁ見直したよ、お前は正真正銘のバカだ」

 

「なんでさっ!?」

 

“何で”もクソもあるか

茅場に「SAOはデスゲームだよ」って言われた時と同じくらい驚いたわ

 

 

高速を生きるバカ(ユウキ)の思考を考察する事を諦めたボクたちは

ケーキを注文することに。

 

「このケーキ、《トレンブル・ショートケーキ》って言うんだが、」

「βテストの時から、大きいホールのケーキなんだよな……」

「修正されなかったのか……」

 

「“ショートニング”のほうのショートケーキなンじゃねェの?」

 

「は?ショート…なにって?………ショートソードの亜種か…?」

 

キリトも、ユウキの事を馬鹿にできないと思う

 

 

その後、アスナとミトに説明してもらい

納得がいった様子のキリト。

 

詳しいショートケーキの由来は

小説版プログレッシブか

“チコちゃんに〇られる”でも見てくれ。

 

漫画版だとカットされてるから注意な?ケーキだけに。

 

 

そんな訳で、ボーッと生きてるバカ(キリト)

奢ってくれたケーキがやって来る。

 

 

「じゃあ、25%ずつ私とミトでもらうわね」

 

「そンじゃ、1/3と1/6はユウキと僕な?残りがお前で」

 

「ん?あぁ。って事は、えぇ~っと………」

 

キリトが空返事で了解し、考え込む中、

僕とアスナでナイフを持ってソードスキルを発動。

さっさと切って、小皿に取り分ける。

 

 

そして大皿に残ったのは、

スポンジケーキのカスと、僅かなクリームのみとなった。

 

「って!?あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!?」

 

「さーてと、食べますかァ」

 

「我ながら綺麗に切り分けられたわね」

 

「「「「いただきまーす」」」」

 

 

「ちょっと待てぇぇぇええ!!俺の分はぁ!?」

 

「だってオメー、『全部くれ』っつったら了承したじゃねーか」モグモグ

 

「わざわざパーセンテージと、分数使って惑わせておいてか!?」

 

 

「1つの料理をシェアするのも、パーティの醍醐味よね」モグモグ

 

「シェアって言葉の意味、知ってる!?俺のケーキなくなってるんだけど!?」

 

 

「キリトくん、小学校レベルの分数ができないのはどうかと思うわ」モグモグ

「今度、ユウキと一緒に勉強しましょう」モグモグ

 

「キリトは算数もできないバカなんだね!」モグモグ

 

「ユウキにだけはバカって言われたくない!」

「アレはビックリして計算が遅れただけだから!!」

 

あんなのすぐに暗算できない時点でダメだろ

 

 

うん、程よい甘さで美味いな

 

 

「頼むから俺の話を聞いてくれぇぇぇぇえええええ!!」

 

皿に残ったケーキのカスをフォークでこそぎ取るキリトは

非常に哀愁を誘った。

 

 

「キー坊は意外と抜けてるからナ「びゃあぁぁあああっ!?」」

 

「いきなり出てきて、ビビらせンじゃねーよッ!?」

 

いつの間にかアルゴが、僕の肩に、腕を置いていた。

 

話しかけられるまで、気付かなかったぞ!?

 

 

「……流石《ネズミ》、ハイド率、高いな………」

 

皿をペロペロしながらキリトが言う。

 

何してんだコイツ

みっともないから、やめろよ

 

 

「そりゃぁこちとら、《隠蔽》も《看破》も大事な商品だからネ」ヒョイッ

「片手間のスキルで見破ろうなんて、10Lv早いってもんサ」パクッ

「うン、β時代より美味しいナ」モグモグ

 

アルゴは、僕のフォークを掠め取って、ケーキを食べながら答えr……

 

 

「って!なに人のモン食ってンだテメー!?」

 

「いいだロ?オネーサンとシロちゃんの仲ダ」

 

「どんな仲ァ!?フォーク返せやゴラ゛ア゛ァ゛ァ゛ア゛ア゛ッ!!」

 

 

「ねぇ、あれって間接キs「アスナ…言わないで……」」

 

「敵はユウキだけだと思ってたのに、意外な伏兵がいたわね……」

 

「シロも同じフォーク取り合いしてるし…、何なんだよぉ……もぅ………」

 

 

 

 

 

そんなこんなで、アスナとミトが1/4ずつ、

ユウキが1/3、

僕とアルゴが1/12ずつ、

キリトが0個のケーキを食べ終わり、

 

 

「あァ……食った気がしねェ………」

 

「そうカ?オレっちは満足だゾ?」

 

「ソイツは小食な事で……」

 

「お前ら2人はマシだろ……俺なんて、食べたのかも怪しいぞ…」

 

 

(ユウキ、アルゴの言う“満足”って違う意味よね…)ボソボソ

 

(そうだね…最後は“あーん”ってし合ってたし……あんなのケーキより甘いよ…)ボソボソ

 

 

「キリトくん、HPの横に何か出てるんだけど……」

 

「ん?《幸運判定ボーナス》だな。β時代にはなかった………」

 

「そうだ、キリトくん!この子の強化、付き合ってっ!!」

 

アスナがキリトの手を引いて走りだした。

 

 

それを追いかけるため、歩き出す僕たち。

 

「なぁアルゴ、強化っつったら、あの件どーだった?」

 

「返事があっただけで、フロントランナーを中心に4件」

「それも鍛え上げたレア装備ばかりダ」

 

「……マジかァ…4件も…」

 

胃が痛いよぉ……

 

カヤバーン……胃薬の実装はよ…

 

 

キリキリと痛む胃を押さえつつアルゴに謝礼を払うと、

ミトとユウキにジト目で見られる。

 

「武器の強化がどうかしたの?」

 

「なにシロ?また悪巧み?」

 

「そんなンじゃねェっての」

「……まァ、“探偵ごっこ”ってとこかねェ…?」

 

 

僕たちが追い付くと、

アスナが鍛冶屋にレイピアを渡して、強化し始めるところだった。

 

 

武器を預かった鍛冶屋が強化素材を炉にくべると、

炉は眩しく光り輝く。

 

 

 

「あなたの幸運も、ちょっと貸して…」

 

「…っ……!?……の…残りの分はご随意に……」

 

若干、裏返った声で言うキリト。

 

いやぁ、青春ですなぁ……

 

 

カァン、カァンと、心地いい槌の音が響き

 

 

レイピアはポキンと折れた。

 

 

「……ポキン………?」

 

アスナが見たことのないような間の抜けた表情になった。

 

 

ないよ!剣ないよぉ!?

 




おしえてっ!奈っ代せんせ~い!!


白「今回を総評するとアルゴ回だったな」

鼠「まさか『剣ないよぉ!?』が隙を生じぬ2段構えだったとはネ……」

白「この作者、ギャグには無駄なこだわりがあるからなぁ………」


鼠「作者、ジョニー・ブラックのこと好きすぎないカ?」

白「SAO屈指のネタキャラだからな」
「今後も、本人の関係ない所で『ないよぉ!?構文』が使われまくる未来しか見えねェよ……」

鼠「キー坊に重症負わせた張本人なのに高待遇っテ…」
「相変わらず、このss、狂ってるヨ」


鼠「そんな狂った作品の主人公であるシロちゃんに質問ダ。」
「“強化詐欺”に遭ったプレイヤーの人数が、原作より少なくなっているガ、どうしてダ?」

白「ソイツは、《始まりの町》での演説の効果で鍛冶をやってるプレイヤーが増えてるからだな」
「結果、ネ〇ハを利用して被害に遭うヤツも減ったってワケだ」


鼠「まさカ、ノリと勢いだけで書いてるのに、前にとった行動が役立つ事があるなんてナ」

白「全くだ。僕もビックリだよ」


鼠「じゃア、もうひとつ質問するナ?」
「今更なんだガ、ツッコミでシロちゃんのHPが減ってる時があるけド、あれでカーソルがオレンジになる事はないのカ?」

白「マジで今更だな」
「お互いに悪感情がなけりゃセーフって事で頼むわ」
「……アレだな、ハラスメントコードも関係性によって、出たり出なかったりするだろ?そんな感じだ」


鼠「なるほどナー」
「……ユーちゃん、思いっきりやって大丈夫だそうだゾ」

白「………へ……?」


絶「来ちゃった♡」ゴゴゴ

白「『来ちゃった』、じゃねーよ」
「いい笑顔しながら、ドス黒いオーラ放ってンじゃねェ」

絶「またアルゴがヒロインしてるじゃん!」
「ボク、この前『メインヒロイン(笑)』って言われたんだよ!?」


白「そんな『(笑)』に残念なお知らせだ」
「2層は、ずっと帆坂のターンになる予定らしいぞ」

絶「………………………」チャキッ


白「待てぇぇぇえええっ!無表情で剣を抜くンじゃねェッ!!!」
「ちゃんとした理由があンだって!!」

絶「……辞世の句くらいは詠ませてあげるよ」

白「それ、死ぬヤツじゃねーかっ!!」


白「違げェンだよ!!」
「……アレだよ…2層は強化詐欺やら何やらあってギスギスしてンだろ?」

絶「それで…?」シュッシュッ

白「目の前で素振りすンの、やめてもらっていいっすかねェ………」


白「だから、どーしても僕と帆坂が裏で動き回る展開になンだよ」
「つまり不可抗力ってヤツだ!僕も作者も悪くねェ!!」
「悪いのは全部ネズ〇と、FNCに対応できるアップデートを怠ってる茅場の野郎なンだよ!OK!?」

絶「なんだか浮気の言い訳みたいだね☆」スッ

白「あれー……一応マトモな理由のハズなのに、なんで首筋に剣、当てられてンのかなー…」
「………つーか、うっすら血ィ出てンだけど…」


白「それにアレだよ、やっぱ紺野には楽しく冒険して欲しいだろ?」
「だからオメーが活躍すンのはエルフクエからなんだって」

絶「つまり、3層からはボクの見せ場がちゃんとあると?」

白「………………多分な……」

絶「ボクは、シロが物言わぬ“お人形”になっても愛してあげるからねっ!!」

白「だってしょーがねーじゃねーかっ!!」
「3層どころか、次回すら1文字もできてねェンだぞ!?」


絶「はぁ……じゃぁ、2層までは待っててあげるよ…」
「3層からは、ちゃんと活躍させてよね?」

白「まァ、期待しない程度に期待しといてくれや……」
「もうこの空間にいるのが怖いンで次回予k…」
「……って、下手に話が進んでゲームオーバーになるより、このまま次回が書かれなけりゃ安全じゃね………?」

絶「早く3層に行かなかったら、分かるよね…?」

白「はい!そーゆーワケで次回予告入りまぁぁァァァアアアっすッ!!!」
「次も楽しみだなぁぁあああ!!」
「作者ァァアアア!!早く続き書けよぉぉォォォオオオオオオッ!?」



~次回予告~

フロアボスを倒し第3層に進むとそこは、
木々が生い茂る森の中だった。

「なァ、アルゴ……」
「………SAOに結婚システムがあるのは知ってるか…?」

「うン…オネーサンは情報屋だからネ……」
「でモ、結婚すると、ストレージが共有されるんダ」
「仕事柄、オイラがこの世界で結婚する事はねーだろーナ」

「アルゴ、好きだ。…僕と結婚してくれ!」

「……もウ…、そんナ、真っすぐなプロポーズなんてズルいじゃないカ…」
「………シロちゃんになら、オレっちの全部、…見せてあげてもいいヨ……?」

差し込む木漏れ日は、2人を祝福しているようで……


「ふーん……やっぱりそうなったんだ~♪」

その背後に“アニールブレード”を携えた剣士が立っていた。


次回、ソードアートオンライン【道化の王冠】第16話

『ヤンデレの相棒に死ぬほど愛されて眠れない主人公 ギャァァアアアッ!!』



白「不吉な予告してンじゃねェっ!!!」
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