Sword Art Online ~【道化の王冠】~ 作:蘭丸・オブ・ザ・デッド
絶「ないよ!出番ないよぉ!?」
閃「なんかユウキも壊れてるし………」
Side シロ
もはや絶望を通り越して無気力になったアスナに
ミトが一緒に付き添って宿屋に戻る。
「一部始終は撮れたか?」
「撮れたけド、何をしたかまでは分からなかったヨ」
「それに関しちゃ、多分だけど想像ついたわ」
「………っと、その前にアスナの剣だな」
「ちょっと待てよ!2人だけで話を進めないでくれ!」
「……こんな事……絶対にありえないのに…!」
本来の仕様では起こり得ない
『剣が折れる』という事態に困惑するキリト。
「……キリト…、強化で武器が壊れるって事は、絶対ねェンだな……?」
「あぁ、ありえない。」
「最悪でも強化値がマイナス1されるだけのハズだ……」
「さっきの鍛冶屋は、正式サービスで追加されたのかも知れないって言ってたが……」
「あの茅場晶彦が、そんなクソゲーまっしぐらな改悪するたァ、思えねェよな」
「だけど実際に破壊されたぞ?バグだって言うのか!?」
「バグで、ここ最近になって急に4件も起こるかよ」
「しかも、あの鍛冶屋だけでよ」
「4件?……あの鍛冶屋だけ………って、お前まさか…!」
「お前、アスナを実験台にしたのか!?」
僕の胸ぐらを掴み、激昂するキリト。
キリトの腹を蹴り飛ばしてから、僕は続ける。
「アイツがネズハんとこに走ってたのは予想外だったての」
「まァ、誰かの武器が壊れるとこは《隠蔽》使って詳しく見とかねェと」
「……とは思ってたけどな」
「そうか……。……悪い、……冷静じゃなかった」
「オメーに冷静な時期なンて。ありましたかねェ?」
「……っつーワケだ、アルゴ、鍛冶での武器破壊が起こる条件の方も調べてくれたか?」
「まったク……シロちゃんはオネーサン使いが荒いよナ…」
「やれやレ」と笑ったアルゴは続ける。
アルゴ曰く、
強化失敗による武器破壊のペナルティは、
β時代でも正式版ででも起こらない事が検証済みである。
武器破壊が起こる条件はただ1つ。
強化上限に達した武器、【エンド品】に対して強化を試行した場合のみである。
よくもまぁ、そんな事詳しく調べたなと思ってアルゴに聞いてみると、
このゲームについてとても詳しいβテスターがいて、
ソイツから聞いたんだそうな。
ゲーム廃人のキリトより詳しいヤツか……
……ちょっと気になるな………
「な…ッ!?アスナのフルーレが」
「エンド品と、すり替えられたって言うのか……!?」
「しーだヨ、キー坊。声が大きイ」
「でも、あの状況で……一体どうやって………」
「“いつ”、“どうやって”はこの際いいンじゃねーか?」
「あんまり放っとくと、時間がなくなるぜ………?」
「時間…?」
「そう、時間だ」
「確か300秒だったか?」
「そうか!すり替えられただけなら、所有権はアスナのままだ!!」
走りだすキリト。
でもさ……あれ、
分かってンのか?アイツ…?
「あー……ユウキ、…キリトを追いかけて、アスナの所に行ってくれるか?」
「……下手したらアイツ、【リニアー】で穴だらけにされるから…」
「あと、アスナの剣が戻って来たら、メッセよろしく」
「よく分かんないけど、了解!」
駆け出したユウキを
手を振って見送ると、アルゴに話しかけられる。
「すり替えたタイミングは、強化素材を炉にくべた瞬間だロ?」
「何で教えてやらなかったんダ?」
「んー、キリトって意外と感情的じゃん?」
「あいつ、教えたら何すっか分かンねーから」
キリトは楽しくゲームしてればいいんだよ
……できればキリト以外のみんなにもだけどさ…
「ふーン」
「……ところで、シロちゃんはどうするつもりダ?」
「そりゃオメー、犯人が特定できたら推理を突き付けンのが」
「探偵モノのお約束だろ?」
「それは危険なんじゃないのカ?」
「オレっちの
「んーにゃ、それだけは、やンな」
「下手に追い込むと、めんどくせェ事になる」
「どう言うことダ?」
「オメーのくれた情報からすると、アイツは【伝説の勇者】の一員だ」
「騙し取った武器の中には、アイツらが使わねェ武器も含まれてる」
「……アスナのレイピアなんかもそうだな」
「…………戦闘じゃ使わねェ武器なンか奪って、その後どーするンだろォな…?」
「そんなの売るに決まって……そうカ…」
「NPCの武器屋で換金していれば、その武器は永久に失われル」
「そうなれば、盗られたプレイヤーの怒りを鎮めるのは不可能に近いナ……」
「彼らが満足するような
「…………………まァ、そォだな………」
「変な間だナ」
「何か、おかしかったカ…?」
「んーにゃ?何でも?」
「アルゴは優しいいい子だな~ってだけの話だよ」
「シロちゃん!?オイラたち真面目な話、してるんだよナ!?」
「しーだよアルゴ?声がおっきい」
僕がクスクス笑ってアルゴをからかっていると、
ユウキからメッセージが届く。
どうやら、アスナのレイピアは無事に戻ってきたそうだ。
「さてさてさーて、そンじゃ東尋坊にでも行きますかィ」
「待てヨ、シロちゃん」
「キー坊たちを呼んでからでも、遅くはないだロ?」
「レイピアを取り返した事がバレたら、トリックを変えられるかも知れねェ」
「僕が今回、気付けたのは、同じスキルを持ってるからだしな…次は分からん」
「……分かっタ。…オレっちはどうすればいイ?」
「多分、客からは見えない角度で、メニューを操作してると思うから」
「できればネズハの真後ろ、もしくは見下ろせる場所から証拠を撮ってくれ」
そんな訳で、ネズハのところ
「よう、今開いてるかィ?」
「こ…こんばんは。……あなたは…!」
「どっかで会った事あったっけ?」
「……いえ、何でもありません………いらっしゃいませ」
「お買い物ですか?それともメンテですか?」
「んーにゃ、強化で頼まァ」
「強化………ですか…」
「なんかダメだった?」
「いえ、そんな……ッ、大丈夫です!」
やっぱ、好きで強化詐欺なんかやってる訳じゃないのかねェ……
「種類は《速さ》、素材は上限いっぱいで頼むぜ?」
「…すごい…ですね……。こんなに沢山」
「相棒にも手伝ってもらったからな」
ほんと、ユウキには助かってるよ
「“ダンシング・カトラス”のプラス5……軽くて耐久が高い、いい剣だ……」
「内訳は、《速さ》プラス5!……え…?……速さ極振りですか……?」
「この上さらに《速さ》を強化…。…使い手を選ぶどころの騒ぎじゃありませんね…」
うるせー、ほっとけ
「………では、始めます」
鍛冶屋ネズハが炉に素材をくべると、
炉が眩しく輝く。
改めて見ると、怪しい動きしてんなぁ……
カァンカァンと、心のこもった丁寧な槌音が響く。
それは詐欺に使われ破壊される“エンド品”の武器を
悼んでいるような悲しい音だった。
そして砕け散る曲刀。
「すみません!!すみませんッ!本当に…すみません!!!!」
額を地面にぶつけ、土下座するネズハ。
なんだかこっちが悪い事してる気分になる
「いいから頭、上げろって」
「……でも……「ほれ、僕のカトラスは無事だった訳だし」……え」
「恐ろしく速い《クイック・チェンジ》、僕じゃなきゃ見逃しちゃうねっ!」
僕は《クイック・チェンジ》で取り返したカトラスを
プラプラさせてネズハに見せつける。
「そうですか……全部分かって…」
「署までご同行、願おうカ」
アルゴがネズハの背後から現れr……って!
「バカ!なんで出てきた!?」
「何でって、オレっちが証拠を見せない………と」
しかしアルゴのセリフは
路地裏から全身をフーデッドマントに身を隠した4人組が
現れることによって遮られる。
4人だと!?最悪だ!!
仲間が出てくるかもしれないのは予想してたけど
伏兵忍ばせるなんて味な真似をッ!!
しかも、アルゴが出てきたのも予想外だ!
アルゴは最後まで隠れてると思ったのに!
……クソッ!焦らずに、ちゃんと打ち合わせしときゃよかった!!
「やべェ!1人足りねェ!!」
「コイツらは食い止めるから、もう1人に気を付けて早く逃げろ!!」
僕はアルゴを庇うように前に出て、
4人にカトラスを突きつける。
「は?1人って」
「
「…ッ!……待ってロ!すぐにキー坊たちを呼んでくル!!」
しかし走りだそうと、足に力を込めたアルゴは………
「「「「すいませんでしたぁぁぁあああ!!!!」」」」
「「………は?」」
ネズハを含めた5人の土下座によって、勢いを削がれた。
場所を移して、ネズハの宿屋。
狭い安宿に7人も入ってるんで、人口密度がえげつない事になってます。
しかも、アルゴ以外、全員男だからむさ苦しい事この上ない
なんつーかもう、ゴキブリホイホイみてぇだ
「そンで?詐欺で稼いだ金は、宿代や飲み食いに消えたと?」
「なんと……お詫びすればよいか……ッ!」
「つくなら、もーちょいマシな嘘つきやがれ」
「なっ!?」
「いくら最近になって鍛冶屋が増えたっつっても」
「最前線まで来れンのはオメーくれェだ」
「飲食なんて【伝説の勇者】みんなで飲み食いしても」
「詐欺の分考えなくても、余裕で払えるわ」
「そンで、宿に関しちゃ言うまでもねェしな」
「騙す気あンなら、今日くれェ、いいとこ泊まりゃよかったじゃねェか」
「騙し盗った金で、そンなとこ泊まンのは気が引けたってか?」
「そンな善人が、私利私欲の為に詐欺なンざできねェよなァ?」
「………オメーはコイツらの装備の為にやってたンだろ…?」
「は……はは!…そんな!なんの根拠があって!?」
「この人たちは関係ない!!僕1人でやったんだ!!」
「一緒に謝った時点で仲間っつてるようなモンだが……」
「まァいいや、………アルゴせんせー」
「いヤ、誰が先生?」
「“
「………ッ!!!」
「……なるほどな…N・e・z・h・aで、ナーザ…
「スペル見る機会がなかったから気付かなかったぜ……」
「藤崎竜先生の漫画『封神演義』のキャラの名だナ「いえ、そっちのじゃないです」」
硬直して顔を赤くするアルゴ。
「えぇっと…あれだヨ……なんか凄い、……中国の昔の人だよ…ネ………」
「おい情報屋。情報ガバッガバじゃねえか」
「知らないヨ!ヒースクリフがそうだって言ってたんだもンっ!!」
いや誰だよ、ヒースクリフって
「なんかアレだろ?」
「太乙真人がミスって女の身体で復活させたヤツ、クラスはランサー」
「確か宝具は【
「ジャンプ漫画のキャラでも型月の英霊でもないです」
「……哪吒は中国の小説“封神演義”に登場する少年の神。」
「多彩な宝具を操り、二つの輪に乗って空を飛ぶんです………」
「へぇー、それは凄いネー。……オネーサンは知ってたけど」
「あぁ、全くだ。…僕は知ってたけど」
「シロちゃん、こういうの、何て言うんだっケ?」
「アレだよな?“せーの”で言おうぜ?………せーの…」
「「
「………ッ!」
ネズハ……もといナーザは、ついに項垂れてしまった。
ナーザは語りだす。
自分は
そしてパーティのみんなは、そんな自分を見捨てず
自分のリカバーを優先した結果、大きく出遅れたこと。
自分も戦うために《投剣》を伸ばしていたが、
とてもそれだけでは最前線で戦える物ではなく、
僕のスピーチをきっかけに、鍛冶屋へ転向した事。
そんな時、とある男にそそのかされて、強化詐欺の手口を教えられた事。
「でもッ!勘違いしないでください!!」
「全部僕が!僕自身のために!勝手にやった事なんです……!」
ナーザは叫び、バルコニーへ走る。
「だから……ッ!!」
「だからどうか……これで…!」
そしてバルコニーから飛び降りた。
「馬ッ鹿、野郎――――ッ!!!」
僕とアルゴが駆け出し、ナーザの足を掴む。
「やっべェ……このままじゃ………!」
「オレっちとシロちゃんじゃ、引き上げるのに筋力パラメータが足りないのカ!!」
「待ってロ!全ブーストアイテムを…ッ!」
ナーザの足を抱えたままメニューを操作するアルゴだが、
「アイテムだァ?ンなモンいらねーよ」
「はっ…放してください!!僕はもうこれ以上……ッ」
「俺たちは仲間だろ!?」
「お前だけに責任を押し付けられるか!」
「勝手に死ぬなよネズハ!!」
「ネズオ!嫌な事をさせてて悪かったな!…だからこれからは………!」
「「「「一緒に戦おう!!!!」」」」
なんせ勇者が5人もいるンだからよ?
そんな訳で、
勇者たちは揃って泣き出してしまった。
「ちょっとは落ち着いたか?」
「はい……すみませんでした………」
なんかコイツ、謝ってばっかだな
「さて、オメーは《投剣》を伸ばしてるっつてたけど、」
「そっちの方向で、パーティで活躍したらいいンじゃねーか?」
「でもあんなモノ、実践では何の役にも立ちませんよ!」
「……弾数無制限の武器でもない限りは!!」
「じゃァ、オメーも曲刀を投げr「そんな変態はあなただけです!!」」
なんで僕、罵倒されてんの?
「ゴホンッ……冗談は置いといてだ…」
「無制限なんてチート臭せェモンはねーけど、戻って来るヤツならあるぜ?」
「だから曲刀は!「いや、それじゃなくて」」
あの話は忘れてくれ
僕も変態扱いされたくねーし
僕はメニューを操作して、あるアイテムを取り出す。
「ほれ、この“チャクラム”なら、投げても戻って来ンだろ?」
まァ、曲刀ぶん投げて《クイック・チェンジ》駆使するのと
チャクラムなんてマイナーな武器使うのじゃ
どっちが変態か分かンねーけど
「ただな、コイツを使うには、《投剣》の他に、《体術》が必要になる」
「《体術》は………持ってねェよな?」
「持ってません……スキルスロットの空きも……」
希望が打ち砕かれたかのように、表情が絶望に染まるナーザだが、
「じゃぁ鍛冶屋なんてやめようぜ!」
「お前も本当は戦いたいんだろ?」
「俺もネズオと一緒に《体術》取ってやるよ!」
「チャクラム使いネズハか!かっこいいじゃねえか!!」
「……あぁ………あぁ!」
勇者は涙を流しながら決意した。
…つーか、誰もナーザって呼んでねぇ……
あれから、【伝説の勇者】に話を聞いたところ、
リーダーであるオルランドは、この詐欺に関わっていないらしい。
なので明日からの方針としては、
まずオルランドに事情を説明して、
その後、詐欺の被害に遭ったヤツらに謝罪するって感じになった。
ってなワケで、僕はアルゴに
詐欺に遭ったヤツの、名前と弱みの調査を依頼しつつ
キリトたちの所に戻る事に。
「何でそこまでするんダ?」
「うん?そりゃオメー、僕が弱った人は見過ごせねェ聖人君子だからだろーよ」
「嘘つケ。だとしても、事件の火消しまでするなんてシロちゃんらしくないだロ」
「………変なこと調べねェって約束してくれっか?」
「話を聞いてからじゃないと約束なんて出来ないネ」
「シロちゃんはオレっちに、情報を買う立場だったと思うんだけどナー」
「……わァったよ………アイツらに詐欺の手口教えたヤツさ」
「………何か聞いた事ある気がしねェか?」
「…………第一層の“隠しログアウトスポット”のデマを広めた人物カ……」
「ご名答。……下手に広めンのも、何の手も打たねェのも」
「なーんか、ソイツの掌の上で踊ってるよォな気がすンだよなぁ……」
「“隠しログアウトスポット”に“強化詐欺”……こんな事して何の意味ガ………」
考え込むアルゴ。
…だから教えたくなかったんだよ
……ここまで来たら、僕の考えを全部言っちまった方がいいか…?
「キチゲエの考える事なんて想像してもしょうがねェよ」
「…ここは共通点で考えてみようぜ?」
「共通点って言っても何ガ…」
「……ターゲットは《はじまりの町》と【攻略組】でバラバラだシ………」
「もっと単純化してみ?」
「“隠しログアウトスポット”の目的は何だったンだろォな?」
「そりゃ、デマを広める事によるイタズラ……では済まされないネ」
「………殺人ダ…」
「じゃァ、今回の件が大きく知れ渡れば最終的にどォなる?」
しばらく考え込むアルゴだが、
「………罰としてのPK…」
「この詐欺を償わせられる罰則システムがSAOにはないかラ…」
「……シロちゃんは、それを心配してたんだナ………」
そういう事だ
そして、アルゴにだけは気付いてほしくなかった事でもある
「このままにしておいたら危ないナ」
「その男についてはオイラが調査を「やめろ」」
「絶対に関わンな」
「単純なデマだけならまだしも、こんな回りくどい手口で殺し合いさせようとしてるかも知れねェヤツだ」
「……嗅ぎまわってンのがバレたら、どォなるか分からん」
語気を強めてアルゴを諌めようとするが、
「だからこそ、放っておいたら全プレイヤーの危機だロ」
「オレっちの名前を使って、デマを広めた事を……、」
「…【ネズミ】の名に傷を付けた事を後悔させてやるのサ」
月明りに照らされたどこか陰のある笑みは
いつもの一緒にバカをやる時の物じゃなく、
“情報屋アルゴ”の仕事人としての顔で、
その表情が、1人の女性としてカッコよくて、
そして美しく見えて
それに言ってる事も理屈が通ってたから
僕は何も言えなかった。
でもよ…分かってンのか……?
お前が追いかけようとしてるヤツは
第一層からずっと尻尾を掴ませてないほど狡猾なんだぜ…?
「あーぁ、明日にはどっかの路地裏で、ネズミの惨殺死体が転がってンのかぁ」
「ナンマンダブ、ナンマンダブ」
「縁起でもないこと言うなヨっ!!」
アルゴがいつもの表情に戻った事に
少し安心感を覚えた僕だが、
強いモンスターとも茅場晶彦とも違う
異質な気持ち悪さは、
僕の心にまとわりついたままだった………
「ようキリト、戻った………ぜ……?」
キリトが借りている宿の扉を開けるとそこには
焦った様子で立ち尽くすキリト
だいたいキリトの腰が自分の口に来るくらいの中腰になってる
アスナとミトとユウキ
さらに、その女子3人の顔や胸には
白濁色の粘り気のある液体が。
………どう見てもBUKKAKEです
本当にありがとうございました
「はわワ……」
赤面しつつ青ざめて腰を抜かす
なんかキカイダーみてぇになったアルゴを支え、
「4
「いや、“精”は出した後だったな」
僕はそっとドアを閉めてクールに立ち去った。
「待てぇぇぇええええ!!違うから!!」
「あと、その伏せ字は何も隠れてない!!!」
「寄るなよキリト、イカ臭せェから」
「オネーサンとシロちゃんにもBUKKAKEる気だロっ!?」
「エロ同人みたいニっ!!!!」
「違うんだ!話を聞いてくれ!!」
「そうだぞアルゴ?」
「エロ同人がBUKKAKEるだけで終わる訳がねーだろーが」
「BUKKAKEた“アレ”を飲んで発情して、本番までがワンセットだ」
「きゅウ~///」
僕を守るように抱きついてたアルゴが
目を回してショートしてしまった。
「おのれ、卑劣な強姦魔キリトめ」
「お前のせいだろッ!?」
そんな訳で部屋に戻り、
キリトの精sもとい“タラン饅頭”のクリームを拭き取ってから。
「今日は災難だったネ、アーちゃん」
「オネーサンが来たから、もう安心だヨー」
アルゴが頭を撫でながら言うと、
アスナはアルゴの腹に顔をうずめた。
それに何やらご満悦のアルゴが
渾身のドヤ顔ダブルピースをきめると、
キリトは非常にウザったそうに
盛大な貧乏ゆすりをし始める。
そんな3人をミトがジッと見て、
「……あんたもお腹、貸しなさい」
僕もベッドに腰掛けさせられ、
そのまま僕の腹に顔をうずめるミト。
なんなの?キリトの“アレ”には
人に抱きつきたくなる呪いでもかかってんの?
催淫効果のある“アレ”ってマジでエロ同人じゃねーか
ってか、こんなにド下ネタ連発して大丈夫?
このss消されない?
「………アーちゃん、ちょっと移動しようカ」
アルゴがアスナをくっつけたまま
少し移動して僕にしがみつく
なんかミツバチの集団戦法にこんなのあったなぁ…
……外敵にまとわりついて、熱殺するヤツ………
えっ?今僕、殺されかけてんの!?何で?僕なんかした!?
シロさん、心当たりがありすぎて分かんない!!!
しかし、アルゴの部屋着姿って新鮮だな
今までマントしか見てなかったから、余計見ちゃうよね
なんつーか、
同棲し始めた彼女がラフな格好を見せてくれたみたいな感じのエロさがある。
普段は見れない、細くて健康的な生足が素晴らしい」
「ふエっ!?…彼女っテ……///」
やべっ、途中から声に出てたか
つーか、横っ腹に顔埋めたまま喋んな
くすぐってぇわ
「ねぇ、私はどうなのよ?」
ミトが尋ねるので
「戦闘服じゃないと違和感がすごい」
「なんでよっ!?」
だってミトはもう【隊長】のイメージしかねえもん
「じゃぁ、ボクは……?」
髪にクリームが付いたままのユウキが
おずおずと問いかける。
「なんつーか、バカ丸出しだな」
「何でだよっ!!」
何でって鏡見ろy…ってクリーム付けたまま寄って来ンじゃねェ!!
服にクリームが!……ギャァァァァアアアアアア!!!!
僕の腹やら腰やら背中にしがみつく
さらにアルゴに抱きつくアスナという
なんともシュールな絵が完成した。
まぁ何はともあれ、今はこうしよう
僕たちは、キリトに向けて合計10個のVサインを送る。
(僕以外は全員、誰かの身体に顔を埋めたままだが)
「UZEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEッ!!!!!」
イライラが限界点を突破したキリトの足踏みが
破壊不能のハズの宿屋の床を
大きく抉ったとか抉らなかったとか。
おしえてっ!奈っ代せんせ~い!!
白「というワケで、今回のゲストはBUKKAKE魔こと、桐ケ谷くんで~す」
黒「違うんだ!アレはそう言うアレじゃないっ!!」
白「いや、アレはアレ以外に見えねーよ」
「アレじゃなかったら、どォ言うアレだってンだ」
黒「それで?原作より早く“強化詐欺”が解決したけど、ここからの展開はどうする気だよ?」
白「話逸らしやがったよコイツ……」
「こっからは、原作にないオリ展開になるンじゃねーか?」
「……例のごとく、1文字も書けてねェから分かンねェけどよ」
黒「書けてなくても、構想くらいはあるだろ?」
白「あァ、…そォ言や作者が『なんくるないさー』っつってたな……」
黒「全く考えてないのか!しかも何で沖縄弁!?」
「本当にどうする気だよ……」
白「しゃーねーだろ、あのバカがノリ以外で物を書けるかよ」
「そんな作者の暗中模索を嘲笑いつつ、次回予告だ」
~次回予告~
キリトは、ネズハを引き連れ《体術スキル》を得られる岩場に来たが、
そこは“ネズミ隠れの里”と名を変え、
“ペイン”と名乗る謎の忍者が支配する、
テロリスト集団《風魔忍軍》の本拠地へと変貌していた。
どうやら“ペイン”はキリトに恨みがあるようだが、
本人には全く心当たりがなくて………
次回、ソードアートオンライン【道化の王冠】第17話
『仮想世界に降り立つ暁の忍』
黒「だから余所の二次小説をネタにするなって言ってるだろ!」
「いい加減、本気で怒られるぞ!このssっ!!!」