Sword Art Online ~【道化の王冠】~ 作:蘭丸・オブ・ザ・デッド
白「作者が下らんギャグ入れまくるせいで、類を見ない程のスローペースになってンだよ」
Side シロ
ネズハが岩を砕けそうというメッセージを送ってきたので、
現場へと急行する僕とアルゴ。
ちなみにネズハは、呪いのような怪文書と
岩砕きの進捗状況をランダムに、1時間ごとに送ってきたので
毎回メッセを開くのが怖かった。
「もうネズハを怒らせるのは、やめとこうぜ……」
「そうだネ…、……ここ数日、メール見るのが怖かったヨ…」
そんな訳で高台へ。
「見てください!今度こそ岩を砕きましたよ!」
僕たちを発見するなり、チャクラムを投擲するネズハ。
「ギャァァァァアア!!ここ圏外だから!HP減るヤツだから!!」
「オネーサンが悪かったかラ!やるならシロちゃんだけにしテ!!」
怒り狂うネズハを鎮めると、
どうやら、砕いた岩の下に階段が隠されているそうな。
「モンスターがいるかも知れないので、僕はまだ入ってません…」
「じゃァ、こっからは未知の領域ってワケだ…」
「ナー坊を1人にするのも危ないカ……3人で入ろウ」
「シロちゃん、前衛たのム」
僕、アルゴ、ネズハの順に階段を下りると
出迎えてくれたのは、いつかの牛男だった。
「げェっ……ガチムチか……」
「AGI型のオイラたちじゃノックバックさせにくいゾ………!」
「お2人とも!ここは
及び腰になる僕とアルゴから一歩前に出たネズハは
牛男の頭にチャクラムを投げつける。
すると敵は怯んで、大きな隙が生まれる。
「行くヨ!シロちゃん!!」
「おうよッ!!」
僕とアルゴの渾身のソードスキルが
牛男のHPを削りきった。
「『俺』ねェ…?……そっちが“素”なのか、
「かっこよかったじゃないカ、ナー坊?」
僕たちは危機を救ってくれた勇者に
ニヤニヤして問いかける。
「ほ…ほとんど、システムアシストですけどね……あはは…」
「………それでも…、……やっと僕も…、なりたかった者になれました…!」
勇者は、僕たちには想像も出来ない思いを拳に乗せて
グッっと握った。
そして洞窟の奥にまで辿り着いくと……
「ナっ…!?……これハ…ッ!!」
絶句するアルゴ。
そこには、いるハズのない
ソイツに輪っか状の武器を投げる人間の壁画があった。
「つまり、ボスの弱点は“気円斬”か……」
「違いますよッ!!僕の武器、忘れましたか!?」
「ナー坊の言う通りだゾ?」
「シロちゃん、こんな一大事に、ふざけるナ」
「アルゴさん…!」
「人間がいっぱいいるんだかラ、」
「“スーパーゴーストカミカゼアタック”からの、」
「“ギャラクティカドーナツ”に決まってるだロ」
「アルゴさんっ!?」
「2人とも、DBから離れてください!!」
「ほら!“輪っか”って言ったらコレがあるでしょう!?」
「だってネズハなんかが切り札ってのは……」
「なんかムカつくしナ………」
「お2人とも、僕に恨みでもあるんですかっ!?」
そんな訳でボス戦当日。
「シロさん、ユウキさんとは、いつからお付き合いされてるんですか?」
ボス部屋まで行く途中、ネズハから訳分らん質問をされた。
「えっ…///……付き合うって、そんn「は?ねーよ」なんで真顔で即答するのさっ!?」
いや、だって、ありえないモンは、ありえねーし
「いやいや、お2人が付き合ってるのは、」
「噂どころか常識ですよ?」
「何でそうなンだよ。」
「誰だ、そんな“隠しログアウトスポット”よりバカな常識を流布させたヤツは」
「だってシロさん、いっつもユウキさんと一緒じゃないですか!」
「同じ宿屋に出入りする姿だって、大勢のプレイヤーに見られてますよ!」
「はァ?だから何だよ?パーティ組んでりゃ当たり前だろ」
「何なの?じゃあオメーはオルランドのオッサンと付き合ってンの?」
「いや、だって年頃の男女が……」
「僕は男だッっつてンだろ!コノヤロー!!!」
「何でそうなるんですか!?女性はユウキさんのほうです!!」
「は?女?誰が?」
「だから、ユウキさんが」
「オメー、目ェ腐ってンのか?こんなンどー見てもメスゴリrごぶるァッ!!」
「シロ、何か言った?」
「な……何でもないです…」
僕たちがしてるのは、お付き合いじゃなくて
“どつきあい”だと思う
「と言う事は、やっぱりアルゴさんの方なんですか?」
「ふえっ!?ナー坊!この流れで、いきなりオネーサンの名前を出すなヨっ!」
「アルゴさんも噂になってるんですよ?」
「シロさんとよく一緒にいて、密会までしてるって」
「そっ、それは……情報交換をしてるだけで…///」
「僕とアルゴは別に付き合ってる訳じゃ……ない…のかな………///?」
「シロ!?ボクの時と反応が違いすぎない!?」
そりゃオメー、女子力の差ってヤツじゃね?
「それにミトさんとも、お付き合いしている噂がありますよ」
「…ッ!……す、すみません!僕、そういうのに気が回らなくて!!」
「何が言いてェんだ!テメーは!!」
「僕が3股するような男に見えるってか!?」
「うん」「そうね」「見えるナ」
バカ共からの僕の評価が酷いです
「オメーら僕の事、何だと思ってンの!?」
「バカ」「朴念仁」「甲斐性なシ」
「ぶっ飛ばすぞ!テメーら!?」
そこでネズハの野郎が、とんでもない爆弾を投下する。
「実際のところ、シロさんって、このお三方の事どう思ってるんですか?」
「はァ?……どうもクソも…「それはボクも聞きたいな」「同感ね」「デ?どうなんダ、シロちゃん?」」
何かバカ3人が、
黒いオーラを放ちながら笑顔で詰め寄ってくる件について
「ネズハ!オメーなんかやべえスイッチ踏んだみたいだから、助け……」
ネズハのほうを振り向くと。
彼は非常に悪い笑顔をして自分のパーティのところへ戻って行った。
……なんか、お前の恨みを買うような事したっけ…?
………いや、結構してたわ……
って!そんな場合じゃないッ!
そんな事より、上手く3バカをやりすごさないと
コイツらに八つ裂きにされる予感がする!!
「シロ~、どうして顔が引きつってるの~?」
「ちょっと誰かの名前を言うだけでいいのよ?」
「オネーサンたちに教えてほしいナ~?」
どうする!?テキトーに誰かの名前を挙げたところで
残り2人にやられる未来が見える!!
なんなら名前を言ったヤツにも、やられる気がする!
…3人を刺激しないように、上手くこの場を治める方法は……!?
「3人とも大切な友達だよっ!!」
「「「この鈍感野郎が(ガ)ぁッ!!!」」」
いったい僕は何を間違えたんだろう……
……その答えがあるとすれば
それは、コイツらバカ共と関わった事だと思う…
そんな事を思いながら僕が最後に見たのは、
彼女たちの武器がライトエフェクトに包まれる光景だった……
ここは第二層のボス部屋。
「みんな!聞いてくれ!!」
ディアベルのよく通る爽やかな声が迷宮区に響く。
「みんなに注意してほしい事は2つ!」
「まずは敵が使う攻撃、“ナミング”だ!」
「次に、β時代にはなかった未知の敵がいる可能性!」
ここで一呼吸おいてディアベルは続ける。
「この情報を教えてくれたアルゴさんとシロに感謝する!」
「………しているのだが……」
「……その片方が死にかけているように見えるんだが大丈夫だろうか…?」
「「「大丈夫です(ス)」」」
だいじょばない
「いや、どう見ても大丈夫じゃないんだが……」
「剣と鎌と爪が、突き刺さってるように見えるんだが」
「「「気にしないでください(イ)」」」
「そ…、…そうか……君たちが問題ないと言うなら、そうなんだろう」
ディアベルはん、こんな殺人鬼どもの言うことなんか信じんといてや…
「シロの自業自得だから、問題ないよね?」
「何とか言ったらどうなの?」
「シロちゃんは、そうやって反省してロ」
「……は…、はい……大丈夫です…」
言い返したら、ただでさえ減ってるHPが0になる気がして
僕はイエスと答えるしかなかった。
そんなこんなでボス戦だが、
まあ普通に危なげもなく勝ちました。
え?全カットですけどなにか?
だってネズハのチャクラムで完封できたんだもん
最後になんかヒョロっこい3体目のボスが出てきたけど、
アイツに至っては、何か行動しようとするたびに
チャクラム食らって、何もさせてもらえなかったからね?
何しに出てきたんだアイツ?
ちなみにLAボーナスに関しては、
バラン将軍がキリト、3体目はオルランドのオッサンが
もらってました。
そんな歓声に包まれるボス部屋でネズハたちが喋り出す。
「強化による武器破壊は、僕たちで仕組んだ詐欺です……」
ネズハは強化詐欺の手口を語り、
最後に勇者たち6人で土下座した。
「と、言う訳だ。強化をして武器が壊れる事はない!」
ディアベルが話をまとめ、
「せやからお前ら、安心して鍛冶屋、行けや!」
キバオウが続けた。
詐欺の被害に遭わなかった者も、とても許せる話ではないが、
この件はもう決着が付いているという事で、
口を挟む者もおらず、アイテムの分配に話が移ろうとしたのだが、
「そんな事で許されるわけねぇだろ!?」
キバオウ隊にいた、鎖頭巾の男が怒号を上げる。
「アイテムやコル、Lv上げの手伝いで武器の弁償はできただろうよ!!」
「でもなぁ!死んだ人間は帰ってこねぇんだよ!!」
その男いわく、
ネズハに武器を騙し盗られたプレイヤーが
代用の安物で狩りに出て、雑魚Mobに殺されたんだと。
バカがかかった…!
僕がここでネズハに話させた理由は、
まず、強化詐欺に狙われやすいトッププレイヤーに
対策を啓蒙して、被害に遭わないようにし、
同じ方法で詐欺をしようとする犯人を即座に捕まえられるようにする、
治安維持の狙いがあった。
そしてもう一つは、コイツみたいなのをおびき出す為だ。
「テメーが話聞いてねェことは、よォく分かったぜ?」
「はぁ!?」
「だってよォ?ネズハは剣盗られたヤツ全員に謝ったっつったンだぜ?」
「ソイツらが全員生きてるかどォかなンざ、調べてねェ訳がねェだろーよ?」
男はハッと息を吞むが、すぐに
「そんなもん、この鍛冶屋が覚えてないだけで、」
「対応しきれてねぇプレイヤーもいるだろ!!」
まァ、そう返すしかねェわな?
「僕は“思い出す”じゃなくて、“調べた”っつたろーが」
「……なァ?アルゴ?」
「うム、オレっちが調べた限りでハ、強化詐欺の被害者は計4人。」
「ナー坊たちは、その全員に被害額以上の賠償をしているヨ」
「そしテ、彼らが詐欺を開始してからの死亡者も全て調査したガ、詐欺と関連性のある死因の者はいなかっタ」
「……オイラの調査でも見つからなかった被害者カー…」
「とっても気になるナー?」
「そっ、……それは…!」
たじろぐ鎖頭巾だが、何か喋り出そうとする前に
キバオウがガッシリと捕まえて、
「それはワイも気になんなぁ……?……なぁ、モルテ?」
「あいつらが狙うLvの使い手や……、」
「ワイらが知ってて当然やろな?」
「……俺も、人から聞いt「キバオウ、そのフード取っちまえ」は!?「せやな、人前で喋る時は、しっかり顔、出さんかい!!」ちょっ!!」
晒されたモルテとやらの顔は、
「ハッ!こりゃ、黒ポンチョの使いッ走りらしい、三下っぽい顔だわwww!」
「お前は!……お前は…ッ!」
これでもかと言う程、怒りを表しワナワナと震えるモルテ。
僕はそんな
「『お前は』何だよ?大きな声で言いにくい事なら近くで聞いてやンぜ?」
キスでもするんじゃないかってくらいの距離にまで
近づいてやると、
(お前は絶対殺す……ッ!)ボソッ
(上等だ、やってみろよ)ボソッ
いかにも三下らしいセリフを言って来たので、
同じように返してやった。
そんな事をしていると、ディアベルが手をパンパン鳴らして
「強化詐欺の犯人、“鍛冶屋”ネズハはもういない!」
「卑怯な詐欺師を許す事はできないが、」
「【攻略組】は“勇者”たちを歓迎する!!」
そんな実にイケメンらしいセリフで、
一連の話は終結した。
そんな訳で、第三層へと向かう
僕・キリト・ユウキ・アスナ・ミト。
アルゴ・ディアベル・キバオウは、アイテムの分配や、
モルテに話を聞くって事で、ボス部屋に残る事となった。
「「「「なんで俺(ボク)(私)たちに黙ってたんだよ(のよ)!?」」」」
「え?教える必要あった?」
「「「「大ありだ(だよ)(よ)っ!!!!」」」」
仲いいなお前ら
「だってお前らバカだから顔に出たら困るs…ゴメン!悪かったから!!突き落そうとするのはやめてぇぇぇぇぇええええええッ!?」
だってお前らがPK集団に睨まれたらどうすんだよ…
ふと思い出したのは、デスゲームが始まる前にキリトが言った、
『この世界は剣1本でどこまでも行ける』という言葉。
それってつまり、
システムが許せば人殺しすら可能になるって事なんだよな……
……キリト、…僕はこの世界が怖いよ………
でも、目下で一番怖いのはPK集団じゃなくて
目の前のバカ共なんだけどな…
果たして第三層につくまでに、僕の命はあるんだろうか……
おしえてっ!奈っ代せんせ~い!!
白「今回でやっと、3層突入だな」
黒「と言う事は、次からはエルフクエか」
「オリ展開になるかも、とか言ってたけど、作者は何か思い付いたのか?」
白「『“ノープ”なんとか』っつってたな、そォ言や」
黒「『ノープロブレム』なのか『ノープラン』なのかで意味が180度変わってくるな……」
黒「ところで、今回出てきた“PK集団”の一味が“ジョー”じゃなくて“モルテ”だったけど、何でだ?」
白「そりゃ、西野にあンだけぶん殴られたら、周りの人間に顔覚えられて扇動どころじゃねーからだろ」
黒「また変な理由で改変したな………」
白「あとは僕とモルテに因縁作っておきたかったからだな」
「こうして原作とは変質していく物語!」
「だれも知らないSAOが今始まる!!」
「………ってな感じで次回予告だ」
~次回予告~
Mobに襲われるエルフ、“リュー・リオン”を助けたシロたちは
彼女が経営する酒場、『豊饒の女主人』へ招待される。
そうして始まったクエストにより、酒場で働く事になって、
そこを訪れる様々な種族、時には神様の客と関わり成長していく……
次回、ソードアートオンライン【道化の王冠】第21話
『エルフクエに出会いを求めるのは間違っているだろうか』
黒「『誰も知らない』ってそりゃそうだろ」
「作者ですら次の展開、思いついてないんだから………」