Sword Art Online ~【道化の王冠】~   作:蘭丸・オブ・ザ・デッド

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前回、前々回がシリアスだったので、
読者のみんなが「このss、シリアス物なんだ」ってならないように、今回は怒涛のギャグ回です。

かっ、勘違いしないでよねっ!別にギャグが書きたかったワケじゃないんだからねっ!!


004 「あ、ザンギエフだ」

Side シロ

 

目的地である《ホルンカの村》に辿り着いた僕たちは、一晩明かしてから、

クリームのクエストを受けられる民家にやってきた

 

ちなみに、クエストの内容はミトによると、村の各地に散らばった仔牛を捕まえるという、とても平和な物なんだそうだ

 

 

「はい、受注完了」

 

ミトが手慣れた動作でクエストを受注する。

 

 

「NPCとは言え、話ガン無視すると、なんか悪い事してる気分になるな」

 

「ここまでリアルだと、つい喋っちゃうよね」

 

ユウキが《はじまりの町》の雑貨屋で、「袋お願いします」って店員のNPCに言ったのは記憶に新しい。

 

何でコイツ、コンビニ感覚でPOT買ってんだよ

 

 

その際、解毒ポーションをいくつ買うかの話になって、

「バカは風邪ひかないから、ユウキの分はいいだろ」って言ったら

めっちゃ睨まれた。怖かった。

 

 

「少し会話するだけなら全然あるよ」

「でもアスナはNPCに私の本名を「あの話はしないでッ!!」」

 

アスナは一体何をやらかしたんだろうか?

ちょっと気になるな…

 

 

そんなこんなで仔牛を探す僕たち

 

ちなみに《索敵スキル》を持つのがユウキとアスナの2人なので、

僕・ユウキチーム、ミト・アスナチームに分かれて捜索した

 

 

しかし仔牛が可愛いな

 

………何この牧歌的な光景

ここがデスゲームだって事、忘れそうなんだけど

 

 

「あははっ!ユキちゃんかわいー!」

 

仔牛とじゃれ合うユウキ

 

何で牛に名前付けてんだコイツ?

つーかそれ、ヤギの名前じゃねーか

 

 

僕はもう一匹の仔牛を抱えて、

【牛にヤギの名前を付けるバカ】と遊んでるほうの仔牛に声をかける

 

「ほら、バカはほっといて行こうぜ?ポンゴ、パディータ」

 

「シロもそれ、牛に付ける名前じゃないからね?色しか合ってないから」

 

お前は色も合ってねーだろ

 

 

そんなこんなで牛を連れて行き、柵に戻す。

 

「ふぅ……けっこう捕まえたな」

 

「ミトとアスナも帰ってきたみたいだね」

 

向こうのほうから走ってくるミトとアスナを指さすユウキ

 

土煙を上げながら全力疾走するミトとアスナ。

朝っぱらから無駄に元気なヤツらだな

 

 

「ギャァァァァアアアア!!!」

 

「ミトってば大声上げてるよ。楽しそうだねー」

 

………いや、…あれ、悲鳴じゃね……?

 

 

「嫌ぁぁぁぁああアアアア!!!」

 

「アスナもはしゃいでるよ」

 

どこが?半泣きじゃねーか

 

 

ミトとアスナのさらに向こうには、何かタタリ神みてぇなゴツい雄牛が

 

その名も《リベンジャー・ブル》。

デザイン的にも、カーソルの色的にも、思いっきり敵モンスターだった。

 

 

「ギャァァアアア!!こっち来んなァァアアア!!!」

 

「ミト!アスナ!どうしたのさ、そのモンスター!?」

 

「急に可愛い仔牛がタタリ神みたいになったのよ!!」

 

半泣きのまま説明するアスナ。

 

 

「嘘つけ!アグモンからスカルグレイモンくらい変わってンじゃねーか!!」

 

「よく見たら、クエストが変わってたのよ!『迷子の仔牛』じゃなくて、『逆襲の雄牛』だった!!」

 

武器を構えながら叫ぶミト。

 

つーか、いくらβテスターだからって

クエストの説明くらいちゃんと確認しやがれ!

 

 

「クッ!……茅場晶彦にも性善説が当てはまると思った私がバカだったわ!」

 

「孔子と仔牛、かけてるつもりか!?」

「ぜんぜん上手くねーから!むしろムカつくから!!」

 

「意外とシロって博識なのね」

「小学校じゃ孔子なんて習わないでしょ?」

 

「これでも中1じゃボケぇ!!」

 

「3人とも喋ってる場合じゃないよ!……来るよッ!!」

 

 

 

 

 

何とか、タタリ神こと《リベンジャー・ブル》を倒した僕たち

 

…疲れた……

 

ブル自体はそこまで強くなかったけど、見た目のせいでSAN値が削られるし、

あとツッコみ疲れた……

 

「いや、シロも大概ボケてたからね…?」

 

お嬢様2人組よりかマシだろ

 

つーかユウキだって“ブル”の肉片に当たって、「タタリ神になんかなりたくない!」って叫んでたじゃねーか

 

 

「タタリ神を殺しちゃった………凄く強い弓、撃てたらどうしよう……」

 

“ブル”にしがみついて、「タタリ神になんかならないで!」とかほざいてた女、アスナが怯える。

 

だからタタリ神じゃねえって

 

そもそもこのゲームに弓ねえし

 

 

「わっ…私は首を返そうとしたよ!」

「でも、タタリ神がポリゴン片になったから………」

 

それデイダラボッチじゃねーか

アイツはタタリ神じゃねえから

宮崎駿監督に怒られろ

 

つーか首撥ねたの、お前の鎌だし

 

 

 

 

 

タタリ神に怯えるバカ2人を引っ張って、報酬のクリームを受け取る。

 

「あぁ疲れた……ツッコみ疲れた……」

 

「あのタタリ神、強かったねー」

 

「運動したらお腹空いてきちゃった。みんな、お昼にしない?」

 

「そうだね。この村でご飯が食べれる所はあっちだったかな」

 

持つべき物はβテスターの友達だね

 

 

誰だよ、このパーティーのアイドル、ミト様をバカとか言うヤツ

 

ミト様がタタリ神っつったらデイダラボッチだってタタリ神なんだよ

 

 

 

 

 

「この料理、美味しいね!」

 

「おう…、……美味いには美味いんだけどさ………」

 

「そうだった…、この村で食べられるのはこれだけだった………」

 

「ミトもシロもそれ以上、言わないでね………」

 

 

「どうしたの?3人とも苦手なの?牛ステーキ」

 

なんでユウキは仔牛と戯れた後に、

平気で牛ステーキむしゃむしゃ食ってんだよ

 

 

「うん!美味しい!!店員さーん、ボクおかわり!」

 

「ポンゴ……、パディータ………」

 

「ショーン………」

 

「ポルコぉ………あなたのお肉、美味しいよぉ……」

 

まさかゲームの中で『命の授業』みたいな事させられるとは……

 

つーか誰も牛の名前つけてねえ…

 

 

 

 

 

まさかの昼食にSAN値がダダ下がりした僕たちは

“アニールブレード”を取りに行く気力もなくして、

レストランのテーブルに突っ伏していた

 

 

「ショーン……私あなたの事、忘れないから……!」

 

「ポルコ…ポルコぉ………グスッ」

 

「ねぇ、ミトとアスナはどうしたの?」

 

「気にするな、ただのバカだ」

 

僕は流石に立ち直って

 

 

…立ち直って………

 

ポンゴ…パディータ……

 

 

とにかく話題を変えるべく、さっき手に入れたクリームを取り出す。

 

「おぉっ!このクリーム、美味いな!」

 

「うん!しつこすぎない甘さが美味しいね!」

 

………そうだ!クリームとあのアイテムを組み合わせれば!

 

 

「という事で、キュー〇ー、3秒クッキングー」

 

「シロ、また何か作るの?」

 

「あぁ、もしかして、《料理スキル》?」

 

ユウキとミトが反応する

 

 

「…グスッ……、ふぇ?……《料理スキル》って?」

 

「名前の通り、アイテムを使って料理するスキルだよ」

「この序盤で、しかもデスゲームで、そんなスキルを取ってるのは、色々とツッコみたいけどね」

 

「シロの料理は美味しい時は美味しいんだよ!」

 

アスナの疑問をミトが解説して、

ユウキが微妙なフォローを入れる。

 

 

ちなみに、SAOでの料理はどちゃくそ簡単で、

アイテムをいくつか選んで、《料理》のコマンドを押すだけである。

調理器具とか手に入ったら、また違うのかね?

 

クリームと、この前手に入れた、ラズベリーっぽい木の実を組み合わせれば

 

「ほい、完成!」

「名付けて……えーっと…『パフェの上のほう』!」

 

「また微妙なネーミングだね」パクパク

 

「料理もMMOの醍醐味だね」パクパク

 

「なんで攻略に関係ないスキルなんか……」

「…うん…パク……まぁ…パク……美味しいには美味しいけど?パク」

「ゲームの中の食べ物なんて…パク…所詮データなんだし…パク…貴重なスキルの枠を1つ使うなんて…パク…正気とは思えないわね…パクパクパクパク」

 

とか言いながら、めっちゃ食べてるアスナ。

顔がニヤけてんぞ

 

…さてはコイツ甘党か……?

また美味いモン作れたら食わせてやるか

 

 

…それにしても、…よく見たら、ミトとどっかで会ったような気がするんだよなぁ…

 

何だっけ…えっと………

 

 

「…あ、……“ザンギエフ”だ」

 

「人を指さして、使用キャラ名で言わないで」

「………って、まさか……“いぶき”…?」

 

人を使用キャラ名で言うなし

 

 

「え?ミトとシロって知り合いだったの?」

 

パフェを食べ終わったアスナが尋ねる

 

 

「知り合いって程でもねェよ、コイツが何回も突っかかって来ただけだ」

 

「アンタがあんなに煽らなきゃ突っかからないわよ!!」

 

「なになに?どーゆーこと?」

 

僕のパフェを食べながらユウキが尋ねる

 

って、なに人のモン食ってんだテメー!?

 

 

そう、僕とミトは現実で何度か会っている。

 

 

それでは回想入りま~す

 

ほわんほわんほわ~ってユウキ!テメー、いい加減食うのやめろや!!

 

せめて最後の一口だkユウキぃぃぃぃいいいい!!!

 

 

 

 

 

『なっ……私が…負けた…!?……こんな子供に…?』

 

『テメーだって充分、子供だろーがよ』

 

『ありえないわ!それに《Shiro》なんて名前、全国のランキングでも大会でも、見たことない……』

『…まさか、海外からの遠征………!?』

 

『なワケねーだろ、僕はツレとちょっと遊んでるだけだ』

 

『ハァ!?エンジョイ勢でその強さなんて絶対ウソよ!』

『そんなのチーターよ!』

『エンジョイ勢のチーターで《エーター》よ!!』

 

『変な造語、作ってンじゃねーよ』

『じゃーな、けっこう楽しかったぜ』スタスタ

 

『ちょっと!待ちなさい!ねぇ!!もう一回、勝負しなさいってば!!』

 

 

 

『ふっ、…また会ったわね……白いの』

 

『また会ったわね、じゃねーから』

『足で通行止めするとか、昭和のヤンキーかテメーは』

 

『とにかくもう一回、勝負よ!負けっぱなしじゃ終われないわ!』

 

『引っぱンじゃねーよ!わァったから!!』

 

『悪いけど、“いぶき”対策は完璧にして来たの』

『絶対に負けn…えっ!?こんなハメ技知らない!ちょっと待っ…キャアアアァァァアアアア!!!』

 

『こんな綺麗な即堕ち2コマ初めて見たぜ』

『……で?対策が何だって?』スタスタ

 

『今ので見切ったわ!さぁ!もう一度勝負……って何で帰っちゃうのよ!』

 

 

 

『よう、不良娘』

『なんなの?一々、足上げないと会話できないの?』

 

『誰が不良よ!これでも私はエテr…何でもないわ』

 

『エテ?………あぁ、私立、餌帝坊珠(エテボース)中学か』

『血で血を洗う魔窟だって聞いてたけど、確かにオメーみてェなのがゴロゴロいそうだな』

 

『どこよそこ!?とにかくコッチ来なさい!!』

 

『だから引きずンじゃねェっての!』

『店員さーん!痴女の誘拐犯がいまーす!!』

 

『なんてこと言うのよ!?』

『違いますから!ただの友達ですから!!』

 

『ただの友達は、ストリートでストリートファイター挑んで来ねェよ』

 

『いいから早く座る!』

『………いけるッ!今日こそ勝てるわ!オラオラオラオラ!!!』

 

『無駄無駄ってか?』

『全部ジャストガードされといてオラオラもクソもねーンだよ……ほれ、KOだ』

 

『16連続ジャスガって、まさかあんたウメハラの隠し子『そンじゃァ、ウメハラが待ってるから、けーるわ』』

『あぁもう!何で一回しか戦わないのよ!?』

 

 

 

『………』クイッ

 

『ついに足だけじゃなくて、親指で後ろまで指しだしたよ』

『オメー、マジでヤンキーだろ』

『で?何?今日は引きずらねェの?』

 

『あれは周りの目が痛かったからやめるわ』

 

『まさかお前にそんな感性があるとは』

『どっかのビリビリ中学生みてェなモンだと思ってたぜ』

『勝負に負けてから絡み続けて来るとことか、そっくりだしな』

 

『負けたらスカートに短パンでも履く?』

『うんと可愛いの用意してあげるわよ?』

 

『ハッ、上等ォ』

『………小足見てから“風斬り”余裕でした、っと』

『明日は短パンな?ザンギ』スタスタ

 

 

 

『スカートでも、足上げンのかよ』

『なんなの?生足見せつけたいの?』

 

『あんたが履かせたんでしょ!!』

 

『人を特殊性癖みてェに言うんじゃねェ!オメーが言いだしたンだろーが!!』

 

『あぁもう……私はこんな可愛い恰好、似合わないのに………』

 

『…まァ、恥ずかしがってるほうが、罰ゲームらしくていいンじゃねーの?』

 

『覚えてなさいよ!この、まっしろしろすけ!』

『今日こそ負かしてやるんだから!』

 

『へいへい、……今日もせいぜい、いいリアクションして負けてくれよ?』

『………何……だと…』

 

『ふふっ、私の勝ちね!』

『………そうだ!あんた、髪伸ばしてみない?この髪形、可愛いと思うんだけど』

 

『ハァ?……そこまで伸ばすのに何年かかんだよ…』

『じゃァ、罰ゲームはそれにするとして、髪結ぶ練習しとけよ?』

『つーか、ザンギの髪ならできそうだし、やってみるか?』

 

『私はこういう可愛いのは似合わないって』

 

『………そうかィ…?』

『まァ、他の友達にでもやってやれば?』

 

『そうしようかな?あの子も似合うと思うし』

『それはそうと、ザンギザンギって、人をキャラ名で呼ばないでよ』

 

『オメーだって、人を綿ぼこりみてェに言ってンだろーが』

『じゃァな、ザンギ』

 

『だからキャラ名d『またな、《mito》!』』

『うん、…またね《Shiro》……』

 

 

 

 

 

「とまァ、ミトは僕以外にゲーセン行く友達がいない悲しいヤツだったんだ」

 

「語弊のある言い方しないで!」

 

 

「ごめんねミト……、私がもっとゲーム上手かったら…」

 

「ボクも、リアルだと友達いなかったから大丈夫だよ!」

 

「アスナとユウキも便乗しないでよ!?」

 

 

お揃いの髪型でじゃれ合うミトとアスナを見る

 

「…やっぱ、似合ってるよなァ……」

 

「シロ、何か言った?」

 

「んーにゃ、何でも」

 




おしえてっ!奈っ代せんせ~い!!


白「どーもー、シロでぃーす」
「今日のゲストは、みんな大好き原作メインヒロインだ」

閃「はぁ………ついに呼ばれちゃったか……」

白「何でそンなに嫌そうな顔してンだよ」

閃「だって、このコーナー以上に無意味な物ってないじゃない」
「日当たりがいいからって、攻略サボってお昼寝するより意味がないわ」


白「じゃァ、『圏内事件』の昼寝みたいに、うっかりこのコーナーを楽しむ事もあるってワケd「それはないわ」……あっ、はい………」

閃「こんな事、手早く済ませちゃいましょ」
「さっそく、質問するわね」
「あなたが仔牛に付けた名前の元ネタって何なの?」

白「よりにもよって、そンな事、聞くのかよ……」
「僕が付けた『ポンゴ,パディータ』は”101匹ワンちゃん”の父ちゃん母ちゃんだな」
「ちなみに紺野の元ネタは”アルプスの少女ハイジ”」
「結城は”紅の豚”」
「兎沢は”ひつじのショーン”か、大穴で”経歴詐称したオッサン”ってところだ」


閃「ディズニー、フジテレビ、ジブリ、イギリスのアニメか……」
「制作したところが絶妙にバラけてるのが、何だか腹が立つわね………」
「じゃぁ、二つ目の質問」
「このタイミングで美味しい物を食べちゃったら、キリトくんが私にパンを食べさせるイベントが起こらないんじゃないの……?」

白「そォだな、なんならテメーでクリーム取っちまったしな」
「もっと言ったら、このssのオメーは兎沢と一緒に《トールバーナ》まで行っちまったら、風呂覗かれるイベントも省かれるぞ?」
「アイツもβテスターだから、風呂入れる民家くらい知ってンだろ」

閃「………それは覗かれなくって良かったと考えるか、出番が減ったと考えるか悩みどころね……」

白「そんなどっかの裏表紙で看板持った2人組みてーな心配しなくても、オメーはキリトのヒロインなンだから、いくらでも出番なンざあンだろ」
「変な事で悩んでるバカは放っといて、次回予告だ」



~次回予告~

アスナとミトは友情にヒビが入りかけ、シロは命の危機に瀕し、
彼らは”リトルネペント”に深いトラウマを植え付けられた……

しかし、新たに出会った仲間、前より強固になった絆を頼りに
4人は再び”ネペント”に挑む!


次回、ソードアートオンライン【道化の王冠】第5話

『唸れ!友情の”アニールブレード”!!』



閃「出番が欲しいわ……」
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