Sword Art Online ~【道化の王冠】~ 作:蘭丸・オブ・ザ・デッド
Side シロ
デスゲームが始まって二十数日。
僕たちは、《トールバーナ》を拠点として、
色んなクエストの情報集めや、迷宮区の探索などをして、
アルゴの手伝いをしつつ、着々とLvと装備の質を上げていた。
そんな時、1週間後にこの町で、
フロアボスの攻略会議が開かれるという情報を耳にする。
「……ってな訳で、僕は一旦、《はじまりの町》に戻ろうと思うンだ」
「そんな都合よく行くのかしら?」
「だガ、βテスターの事を、快く思ってない奴らがいるのは事実だナ」
僕の案を訝し気な顔で聞く5人。
「まァ僕自身、こんなンでβと普通のプレイヤーの溝がなくなるとは思ってねーよ」
「ぶっちゃけ、僕が得してェだけだ」
「ボクもシロについて行くよ」
「バカのシロだけじゃ、何するか分からないからね」
百歩譲って僕がバカだとしても、
想像を絶するバカのお前が着いて来てどーすんだよ
「OK。俺はこのまま《トールバーナ》でボス攻略の準備をするぜ」
「私もゲームの事はよく分からないから、この町に残る事にするわ」
「じゃあ、私もアスナと一緒に残るわ」
「私がアスナを守るって約束したからね」
「決まりだナ」
「シロちゃん、《はじまりの町》に戻るなら、いくつか仕事を頼んでいいカ?」
「バイト代は弾むからサ」
そう言ってアルゴに、僕たちが集めた情報をまとめた本を大量に手渡される。
βテスト時代から変わった点までまとめられた攻略本、
その名も『鼠の攻略本,改訂版』。
ネーミングセンス0かよ。
これを《はじまりの町》や《ホルンカの村》などの店で、
無料配布できるようにしてほしいんだとさ
「つーか、“シロちゃん”は何とかなんねーの?」
「僕は男だって言ってンだろーが」
「シロちゃんは可愛いからシロちゃんだゾ」
「そうだよ、今さら何言ってんの?」
「ほんとにシロはバカなんだから」
「そうね、私は未だにシロが男だなんて信じられないわ」
なんなの?この紫髪どもは、僕になんか恨みでもあんの?
「SAOの事は何となく分かってきたけど、シロの性別が一番の謎ね……」
「ぶふっwwwそうだなwww早く行ってこいよwwwシwロwwちゃwんwwww」
キリトはマジで覚えてろよ
「僕は安全なルートなんて無視して、最短距離で《はじまりの町》に行くつもりだぜ?」
「これだけ強化してりゃ大丈夫だとは思うけど、ほんとに着いて来るつもりか?」
「誰の心配してるのさ」
「言っとくけど、シロよりボクのほうが強いんだからね?」
「ハァ?そこまで言うならデュエルすっか?ア゛ァ?」
「よく言うよ、ボクに勝てた事なんて、ほとんどないクセに」
「いいから、行くなら早く行けヨ。時間ねーんだかラ」
【初撃決着モード】でデュエルしようとする僕とユウキに、ツッコむアルゴ。
《はじまりの町》に戻っても、経験値も装備も美味くないのに、
着いて来てくれるユウキには頭が上がらないね
かくして、僕とユウキは《はじまりの町》へ、
キリト、アスナ、ミトとアルゴは《トールバーナ》でさらに情報を集めつつ、
ボス攻略の準備をする事になった
そして2日後、《はじまりの町》は茅場晶彦が大演説を行った広場にて
「聞こえるかアァァアアアア!!凡ッ人共ォォォォオオオオオ!!!!!」
僕は大声を張り上げ、仮想の大気を震わせている。
「僕はシロ!ここからずっと先の《トールバーナ》の町から来た!!」
「今、《トールバーナ》に何十人もの剣士が集まって、」
「もうすぐ、フロアボスを倒す為の会議が始まる!!」
《はじまりの町》に引きこもりる絶望感を漂わせたプレイヤーたちが、チラチラとこちらを伺う。
「今日、僕たちがここに来たのは、この本を配るためだ!!」
『鼠の攻略本,改訂版』を2冊取り出して、1冊を近くにいたヤツに投げ渡して続ける。
「この本は『鼠の攻略本,改訂版』!」
「今までの物より正確に、僕たちが調査した、この世界で生きるための情報が書いてある!!」
遠くで様子を見ていたプレイヤーも集まって来て、
我先にと、本を読もうとする。
僕は充分な人数が集まるのを待ってから、
「この本は、各町や村のNPCショップで無料で買えるから、」
「奪い合わずに、この話を聞いた後に各自で読んでくれ!!」
そこでさらに一呼吸おいて、ウロチョロと動き回り、
大袈裟な身振り手振りを交えて、
アドルフ・ヒトラーもかくやと言うほどの、スピーチを始める。
「いいか!?この世界はあくまでゲームだ!」
「クリアできないゲームなんて存在しねェ!!」
「僕たちが必ず、このデスゲームを突破してみせる!」
「だから、みんなは無理だけは絶対しないで、この本を頼りにSAOを生き抜いてくれ!!!」
プレイヤーたちの目に光が燈り、「おぉ…」と小さなどよめきが起こる。
「いいか!途中から来てくれたヤツらの為に、もう一度名乗るぞ!!」
「僕はシロ!!このデスゲームの【攻略組】の剣士の1人!」
「この剣でお前らを上まで導く、曲刀使いのシロだ!!!」
武器を天高く突き出すと、
「オオオオォォォォオオオ!!!」と大歓声が起こる。
……まァ叫んだ内の数人くらいは、あらかじめコルで雇ったサクラなんだけどな
「僕が剣を抜いたら、とりあえず叫んどけ」って、言っておいたのだ
ただ、金を使った甲斐はあったようで、
どんどん人が集まって来て、サクラの数倍ほどのプレイヤーが声を上げている。
え?人が集まって来た理由もサクラだけど??
「僕が本を持ったら、『何か面白い事やってるぜ』って宣伝しに行け」っつって、雇っただけですが何か?
この『面白い』ってのが肝心だ。
絶望しきった引きこもり共には、希望を見せても信じようとしないからね
まずは希望よりも娯楽なのだ
いやー、和人で“引きこもりの扱い”を学んどいてよかったよ(ゲス顔)
「僕たちが必ず1層のフロアボスを倒してみせる!!」
「この
僕が剣と本をクロスするように掲げると、
広場が割れんばかりの大歓声。
はっはっは、バカしかいねーや
僕は本をストレージに戻して、
代わりに、大量のコルとアイテムを取り出す。
「ここに15万コルある!!」
「みんなには、僕たちを助けて欲しいんだ!!」
話を聞くヤツらは、“何を言ってるのか理解できない”って顔だ。
さて、頭が回りだす前に、たたみかけちまうか
「SAOには《鍛冶スキル》、《料理スキル》、《裁縫スキル》に《釣りスキル》!」
「様々なスキルを活かした【生産職】や、アイテムを売買する【商人】プレイヤーがいる!!」
ここで悲しそうな顔を作って僕は続ける。
こういう時、SAOは感情表現がオーバーなのが便利だね
「店売りの装備やポーションには限界がある!」
「例えば!強い武器は、モンスターのレアドロップ!そして宝箱からゲットできる剣!!」
僕は自分の曲刀で、《はじまりの町》で買っておいた短剣を投げて、
ソードスキルで打ち砕く。
ちなみに、
あらかじめ、ユウキに短剣の耐久値をゴリゴリ削ってもらっておいたからだ。
それなのにコイツらと来たら、通販番組でも見てるみたいに
「おぉ…」とか言ってるよ
マジモンのバカなんだろーな
「そして、【鍛冶職人】が作った、“プレイヤーメイド”の装備だッ!!」
この話は、半分ほんとで半分ウソなんだけどな
キリトたちによると、初期のまだスキルが低い【鍛冶職人】が作った剣は、
とても使えたモンじゃないらしいし
まァ、武器の強化でもして、熟練度かせいだらいいんじゃね?
僕は周りを見渡しながら続ける。
「SAOのシステムは簡略化されてる!」
「ここにいる誰でも、スキルさえ取れば【生産職】になれるんだ!!」
「僕について来てくれるヤツには、1000コルとアイテムを配る!!」
「軍資金とアイテムを使って、みんなは商売で僕たちを助けてくれ!!!」
話を聞くプレイヤーが、生唾をゴクリと飲む。
中には薄汚い笑みを浮かべてるゲスもいるけど、
大方、誘いに乗るフリして、金とアイテムを売っぱらって、引きこもり生活をエンジョイしようとか考えてんだろーな
「金とアイテムを使って、戦うのもいいだろう!!」
「アイテムを売って、生活資金にしてこの町で引きこもるのもいいだろう!」
ゲスの顔が引きつる。
別にいいよ?元々、赤字覚悟の慈善事業としてやってるんだし
なのにユウキは自分のコルや、いらないアイテムまで、僕にくれたのだ。
アイツ大丈夫か?将来、悪い男に騙されない?
具体的に言うと、白髪で目が死んでるダメ人間とかに
「けど、第一層で取れる物なんてたかが知れてる!」
「《はじまりの町》より、もっと先の町や村!!」
「第一層より第二層の物のほうがいい物が揃ってる!!!」
ここで、残りのストレージいっぱいに買っておいた“黒パン”をばらまき、
歩きながら辺りを見渡して、まくし立てるように続ける。
うーむ、劇場のスターになったような気分だぜ
「1コルで買える“黒パン”は美味いか!?」
「噴水広場でタダで飲める水は美味いか!?!?」
「そこに人間らしい生活はあるのか!?」
建物にもたれて座っている幼い女の子の近くに歩いて行き、話しかける。
ちっちゃい子なら、ひねくれた事も言わないだろ
…っつーか、この子、下手したら僕やユウキより年下じゃね?
SAOのレーティングって、13歳以上だろ
コイツに売ったゲーム屋、仕事しろよ
「《はじまりの町》のベッドしかない、安くて狭い宿屋の寝心地はどうだ?」
「……嫌です…」
震える声で、幼女は呟く。
うーん、これはこれで近くにいる大人は庇護欲がそそられそうだけど、
それじゃ、広場全体には届かないんだよなぁ……
僕はしゃがんで、幼女のツインテにした頭を撫でながら、
周りの人たちに聞こえないように呟く。
(もっと大きな声で言ってみて)ボソッ
幼女がピクリと肩を震わせる
幼女を驚かせない程度に、声のトーンを大きくして尋ねる。
「この町でずっと暮らすのは嫌?」
「はい!嫌です!!」
「ここで引きこもる生活の、何が嫌だった?」
「固いパンも、ぬるいお水も、固いベッドも………全部嫌でした……!」
「誰も助けてくれなくて!ここでゆっくり腐っていく自分たちが嫌でした!!」
「私は、楽しいゲームがしたかったのに!」
「元の世界では、美味しい料理もフカフカのベッドも何でもあったのに!」
「何でこんな事しないといけないんですか!?」
「私……みんなに、……ピナに会いたい…」
……やっべぇ…
焚き付けすぎた…
女の子、泣かしちったよ………
つーかピナってなんぞ?落花生の亜種?
僕は幼女の頭を撫でて落ち着かせながら、ストレージを操作する。
………やべぇよ、周りの視線が痛てェよ…
完全にやりすぎたよ……
「ありがとう、……よく頑張ってくれたね」
「これはお礼だから、よかったら食べて…?」
『“パフェの上のほう”~コーヒーゼリー的な何かを添えて~』と、
スプーンを取り出して幼女に食べさせる。
ちなみにコーヒーゼリー的なアレは、
《トールバーナ》周辺で出てくるスライム型のモンスターの肉なのだが、
この場では黙っておこう
…言ったら、この子の涙が別の意味の物になりそうだし……
「グスッ……美味しいです…」
扱いやす…ゲフンゲフンッ!……素直な幼女でよかったよ
しかもユウキみたいに変にスれてない所がいいね
さて、この子が泣き止むまで待ってたら
せっかくの観客………じゃねーや、
建前上は、『共に生きる、同士たち』が帰っちゃうからな
とっとと結論まで持ってくか
僕は再び、広場の真ん中まで戻りながら続ける。
「この子が今食べてるデザートは、この中の誰でも手に入る物だ!!」
…いや、正確には《料理スキル》持ってるヤツがいないとダメだけどね?
まァ、趣味スキルなんて上げてるバカなんていないってミトに言われたし、
こういう演説はウソをついたモン勝ちだろ
「肉汁が輝く、牛ステーキも!」
「フカフカのベッドに、お風呂がついてきて、さらにミルク飲み放題の民家も!」
噴水の囲いに飛び乗って、辺りを見渡す。
「剣士だけに与えられる栄光じゃない!!」
「誰もが手に入れられる正当な権利であり、労働の対価だ!!」
一拍おいて、大きく息を吸い込んでから続ける。
「豊かになりたいヤツは、僕について来いッ!!!!」
僕は今日一番の大声を張り上げた。
『オオオオオオォォオォォォォォオオオオオオオッ!!』
「俺はやる!!やってやるぞォォオオオ!!」
「私だって戦えるんだから!」
「サポートは僕に任せてよ!」
「シロさん!何でも言ってくれ!!」
バカの大合唱が響き渡る。
最初のほうに意気込んでくれたサクラ以外にも、
何人ものプレイヤーが声を上げる
そして、数人がアイテムへと走り出す。
今、アイテムを取られるワケにはいかないので、ストレージに戻して、
代わり、白紙の紙束を取り出してから、
観客が冷静さを取り戻す前に、演説を続ける。
「この計画を本格的に始めるのは、第一層のフロアボスを倒してからだ!」
「今回は、何人がついてきてくれるか調査しようと思う!!」
まずは、走って来たプレイヤーに名前を書かせる。
アイテムを売って生活資金にしようとしてるクズでも、
戦闘や生産職を目指すバカだとしても、
行動が早いのはいい事だ。
コイツらの名前と顔はしっかり覚えておこう
「ついて来てくれる人数が多くて、コルやアイテムが足りなくなっても、」
「第二層で稼いで、順次みんなに渡していく!!」
「今回は仮の人数を確認するだけだから、とりあえず保留って人も、紙に名前を書いてくれ!!!」
「書いてくれた人は、ここに来れなかったヤツらに、この話を広めてくれ!!」
「それじゃあ、みんな!2層で会おう!!!」
僕が言いきると、プレイヤーたちの雄たけびと歓声が、
さらに拍手が響く。
中には号泣する人までいる始末。
コイツらの頭、マジで大丈夫か?
しかし中には否定的なヤツらもいて、
「このゲームをクリアするとか無理ゲーだろ…」
「こんな子供なんて信用できるのか……?」
あぁそうさ、僕は子供だし、年以上に幼く見える
…認めたくはねェけどな
僕は下卑た笑いを浮かべて、煽るように言う。
「そうだよ?僕は中1のガキだよ?」
「ところでオメーらオッサン共はよォ…?」
「こんな子供に最前線で戦わせといて、口だけ開けて、雨と埃だけ食って辛うじて生きてンのかな?」
……でも、この見た目を武器にする事もできるんだぜ…?
「ふざけんな!オレらだって戦えらァ!!」
「オッサン舐めんじゃねえぞ!クソガキがァァアアア!!!」
「【生産職】がナンボのモンじゃァァアアア!!」
だっはっは、焚き付け役、ご苦労
kbtit先生の煽り力パねえwww
長蛇の列ができた名簿作成は、
アイテムに群がってたヤツらに捌くのを任せて、
僕はユウキが待つ路地裏へ歩いていく
今回の作戦は、
まず、『攻略本』という餌をばらまく。
さらに、サクラを使って民衆の心を操る。
そんでもって、『自分たちは戦わなくていい事』や『豊かな生活』、『タダで手に入るはした金や、使わないアイテム』で人を引き付ける。
そいで、『名前を書くだけ』という手軽さで、バカ共を行動させる。
「名付けて、作戦名『サクラを見る会』!」
「どうだった?」
「シロはとんでもなく性格が悪いね」
おいおい、そこは頭が切れると言いたまえよ
僕とユウキが話していると、
1人の男に声をかけられる
「よう!シロにユウキ!ずいぶん立派になりやがったなぁ!」
振り返ると、赤い髪をバンダナで上げた野武士ヅラの男が
「……僕に、こんな野武士ヅラのモテなさそうなツレはいねえ」
「シロ、この不細工だれ?」
「ボクとバンダナの個性が被ってるんだけど」
「うえぇっ!?そりゃねえよォ!!」
僕とユウキの辛辣な発言に、
泣き叫ぶクライン
「ほら、ユウキはバカだから忘れたかも知れねェけど、」
「初日に出会った、キリトの事可愛いって言ってたホモのクラインがいただろ?」
「シロはバカなのに、よく覚えてたね」
「モテなすぎて、キリ子ちゃんに欲情しちゃったクラインだよねっ」
「お前らなぁ!俺だって泣く時はあるんだぞ!?」
モテない男の慟哭が《はじまりの町》に木霊した。
おしえてっ!奈っ代せんせ~い!!
白「気づけばもう6話か、アニメで言ったらサチが2回死ねるな」
黒「何だその嫌な数え方は」
「それにしても、原作にない流れになって来たな。こんなオリ展開、作者はちゃんとこの後の事、考えてるのか?」
白「勢いだけで連載してるゴミssだぞ。うちのクソ作者が考えてる訳ねーだろ」
黒「ほんとに、ここからどうする気だよ……」
「………じゃぁ、1つ目の質問な。」
「『攻略会議が1週間後に開かれる』って所から、この話が始まった訳だが、流石に都合がよすぎないか?」
「ディアベルなら、ボス部屋を見つけたらすぐに会議を開きそうだが………」
白「あァ、それは僕たちが先に部屋を見つけて、帆坂がディアベルとかのリーダーシップがあって、先走って無茶しなさそうなプレイヤーに情報を配ったンだよ」
「それで、僕たちが裏で悪巧みできる時間を上手いこと稼いだって感じだな」
「βテスターじゃねェけど、アンドリューにも配ったそォだぞ」
黒「アンドリュー……あぁ、エギルか………本名で呼ぶよりエギルのほうが楽だし伝わりやすいだろ……」
白「こっちの方が先生っぽいだろ?」
黒「だから先生っぽさを求めるなら、まず教師役の人間が間違ってるって1話から言ってるだろ」
「そんな明らかに人選ミスな先生に2つ目の質問。」
「《始まりの町》でお前が微妙な創作スイーツ食べさせてたのは、やっぱりシリカなのか?」
白「アレは伏線にしときたかったンだがなァ……まァ、”ピナ”って言及しちまってるしいいか………」
「そうだ。オメーの言う通り綾野だ」
「……つーか、何が微妙な創作スイーツだ。人の自信作を捕まえてよ」
黒「自信作ならまず『パフェの上の方』とか言うふざけた名前を変えろよ…」
「シリカの所もそうだけど、お前の心理描写、もっとマシにできないのか?」
「あれがなかったから、ちゃんといい事してるのに………」
白「うるせー。アインクラッドのヒーローはあくまでオメーじゃなきゃ『SAO』じゃねーだろーが」
「それに僕はオメーみてーに目立ちてェわけじゃねーしな」
黒「俺だって、目立つのが好きな訳じゃないんだが………」
白「ウソつけ。目立つのが嫌いなヤツが、」
「『みんなっ、応援してねっ♡(メス声)』とか言わねェよ」
黒「『GGOの”BoB”決勝の前』のセリフか……アレはその場の雰囲気にだな………」
白「オメーのそういうノリのいいとこ好きだぜ?」
「ただの俺TUEEEとかニヒルぶった主人公じゃない所が、オメーがみんなに愛されて『SAO』がここまで人気な理由なンだろォな」
黒「お前が素直に褒めてくれるなんて珍しいな」
「ちょっと照れくさいけど嬉しいよ」
白「ハァアァァアアっっっ!?ちっげーからっ!!アレだから!………えーっと…アレだ……」
「……オメーじゃなくって原作のキリト様が好きなだけだから!!」
黒「…もしかしてお前、照れてるのか?」
白「誰が本心言って照れるかっ!この厨二病!引きこもり!ぼっち!廃ゲーマー!!」
黒「何もそこまで言わなくてもいいだろ………」
「………あれ……?…でもお前、『キリト様』じゃなくて『お前』って言ってたような………」
白「言ってねェよ!耳ついてンのかテメーは!!」
黒「分かったから、そんなに照れるなって」ニヤニヤ
白「照れてねェっつってンだろーが!!バーカバーカっ!!!」
黒「幼馴染が照れすぎてポンコツになったから、今日は俺が次回予告するな」
~次回予告~
万全を期して挑む攻略会議。
しかし、プレイヤーたちの陰謀が渦巻くそこでは予想外の事態が起こって……
次回、ソードアートオンライン【道化の王冠】第7話
『漢の告白!ワイはディアベルはんを愛しとんのや!!』
黒「お前って、めんどくさいツンデレだよな」
白「誰がいつテメーにデレたよ!?バーカバーカっっ!!!」