Sword Art Online ~【道化の王冠】~ 作:蘭丸・オブ・ザ・デッド
閃「どれだけ無計画に書いてるのよ……」
Side シロ
どうもみなさん、おはようございます。
純真無垢な性格をした、【アインクラッドのピュアホワイト】ことシロです。
「ふわぁぁぁああ……」
クッソ眠みィんだよチクショオ…
今日は攻略会議、ちなみに集合時刻は昼の12:00。
バカじゃねーの?何でそんなに早えェんだよ
今日ボスのとこ行く訳でもねーのに、
どんだけクソ長い会議する気?
【攻略組】は作者の勤めてるブラック企業かなんか?
「ほらっ!起きてよ!会議始まっちゃうよ!?」
「ッせェなァ……」
「まだ11時50分……、…おねむの時間だろォが…」
「あぁもうっ!早く行くよ!!」
「あと普通の社会人なら、思いっきり働いてる時間だし!」
ツッコみながら、半分寝てる僕を担いで行くユウキ。
「いいのかぃ、嬢ちゃん!?」
「シロ、パジャマ着てるけど?」
「しょうがないじゃん!マダオも走ってついて来て!!」
「ちょッ!嬢ちゃん、早えぇって!!」
見かねたユウキが、
僕を担いだまま、マダオの手を引いて走る。
すげーなお前、
いつの間にそんな
「はぁっ、はぁっ……、…間に合った……?」
「うーい……」
「どっ……どうも………」
パジャマな僕と、いつもの装備のユウキが、
キリトたちを見つける。
ちなみにマダオは、《トールバーナ》に売ってるそこそこの革鎧だ。
「ギリギリだな………」
呆れた顔をした、黒っぽい服と革装備を身に着けたキリト。
コイツ、ゲームでも黒づくめかよ
もしかして、どっかの謎の組織にでも入ってる?
「もう少し、時間に余裕を持ちなさいよ…」
赤い服に軽金属の鎧を着たアスナも、
キリトに同意する。
「まア、シロちゃんらしいと言えばシロちゃんらしいナ」
ローブを着たアルゴが、ケラケラ笑う。
「なんでよ……!」
そして、震える声で、
「『今日は舐められないように最強の装備で集合』って、みんな言ってたじゃない!?」
《ユニフォーム・オブ・“F”》を身にまとったミトが叫んだ。
「騙されるほうが悪りィ」
「ほら…、……ボクたちは時間がなかったから…ね……?」
「でも、ステータス的にはいい装備だぜ?」
「ねぇミト、ネタ装備はゲームの醍醐味じゃないの?」
「似合ってるゾ?ミーちゃん」
「こんなんが似合ってたまるかぁぁぁァァァァアアア!!!」
【隊長】が吠えた。
「誰が【隊長】よッ!?」
前回から、地の文にツッコむな、っつってんだろーが
辺りを見渡すと、45人そこらのプレイヤーたちが。
流石にボス攻略を目指してるだけあって、
みんな緊張した面持ちである。
「おい……サイヤ人がいるぞ…」ザワザワ
「まさか、あのクエストを達成したのか………!?」ザワザワ
「という事は、スペシャルファイティングポーズを……!?」ザワザワ
「とんでもねぇ勇者もいたもんだぜ…!」ザワザワ
「武器を使うだと…?…サイヤ人なのに素手じゃないのか………!?」ザワザワ
ごめん、
しかしそこでアスナが立ち上がり、
「私の親友をジロジロ見ないで下さいっ!!!」
「アスナ………!」
ミトが友情に感動して、涙する。
「言っておきますけどね!?」
「ミトはサイヤ人じゃなくて、ギ〇ュー隊長ですッ!!!!」
「アスナぁっ!?」
あ、涙ひっこんだ
そんな茶番の後、会議が始まる。
1人の爽やかイケメンが壇上に立ち、
「今日は、俺の呼びかけに応じてくれてありがとう!」
「俺はディアベル!」
「職業は気持ち的に、
冗談を交えた自己紹介で、
みんなを和ませる。
すると座席のほうから、
「このゲームに
「ホントは【勇者】って言いt……いや、それはあの女だろ…」
「いや、どちらかと言うと【隊長】じゃね?」
「気持ち的どころか、身も心も【隊長】だよな」
おそらくディアベルの仲間と思われるプレイヤーのヤジ(?)が飛び、
ミトが顔を覆って、さめざめと泣きだしてしまう。
「あのイケメン、なんてヤロォだ……!」
「ボクの友達に酷い事言わないでよ!!」
「仲間を使っての精神攻撃だなんて…」
「……これも《システム外スキル》なのか…!」
「よくも私の親友を!許せないッ!!」
「女を泣かせるなんテ、罪な男だナ!」
僕たちはなんとかミトを元気付けようとするが、
「あんたらのせいよ!!!」
ミトの怒りの矛先はこっちに向かった。
いったい何でだろう?シロさん分かんない
「えぇっと……紫髪の嬢ちゃん、…その服けっこう似合って「なんか言った?」ヒイィッ!?」
マダオに鎌を向けるミトの目は座っていた。
「えっと……俺と仲間たちが、なんかすまない………」
困惑したまま謝るディアベル。
イケメンは心までイケメンなのである。
そんな微妙な空気の中、
男の大声が、会場に響き渡る。
「ちょぉ待たんかい!!」
そう叫んだヤケに刺々しい頭をした男は、
颯爽と壇上に飛び降りる。
ディアベルに名乗りを促されてから、トゲ男が続けた
「ワイは“キバオウ”ってモンや!!」
「こん中に!今まで死んでった2000人のヤツらに、詫び入れなアカン奴らがおるはずや!!!」
なんでも、βテスターは資源を独り占めして、初心者を見捨てたから、
持ってるコルと武器やアイテムを差し出せだとさ
βテスターを不快に思うプレイヤーはいると思ったけど、
まさかここまでコッテコテのヤツが来るとはなぁ………
しかも、すっげえ怒り様である。
仲間でも死んだのかね?
ほっとくと、せっかくの努力が無に帰しそうなので、
「ちょぉ待たんかいっ!!」
僕もノリノリの関西弁で、
壇上に降り立つ事にした。
「なんや…ワレ……」
訝しむようなキバオウ。
さらにディアベルが続ける
「発言をするなら名乗ってほしいし……………」
「会議にパジャマを着てくるのはどうなのかな……?」
そういや、今の僕パジャマだったわ
「どーもー、シロで~す」
「気持ち的には【遊び人】やってまーす」
混沌に満ち、静まり返った会場に、僕の気だるげな声が響いた。
そして僕はキバオウと向かい合う。
「まァ服については、止むに止まれぬ事情があったから許してくれ」
「な……なんやねんな…」
「起きたら会議の10分前だった」
「ただの寝坊やんけェ!!!」
おお、これが本場関西のツッコミか
「なんやワレ、ここにふざけに来たんか…?」
「な訳ねーだろ」
「オメーに言いてェ事があって、わざわざ降りて来てやったに決まってんだろォが、ア゛ァ゛?」
「な……なんか文句あんのかい…」
コイツ、ちょっと凄んだらビビりやがったよ
よくこんな小物がステージに上がれたな
βテスターを悪く言えば、みんなが同調すると思ったのかね?
「ワイはな……ニュ…
「それモンスターやんけぇッ!?」
「あー、…【サボテンボール】だった……?」
「やからモンスターちゃう、ゆってんねん!」
「サボテンとモンスターから離れんかい!!」
「…チッ、………わァったよ…【サボネア】…」
「全く離れてへんけど!?」
「むしろ、砂漠のオアシスからまんじりとも動いてへんけど!?」
「さっきの舌打ちなんやねんな!?何を譲歩した舌打ちやねん!!!」
バイきんぐの小峠さんばりに、大声を張り上げてツッコみまくったキバオウが、
息を切らせながら、睨み返してくる
いや、全然怖くねーけど
「はぁっ…はぁっ……なんやジブン、」
「…ワイの事、おちょくりに来たんけ……」
「あァ、そーだよ」
「このデスゲームを生き抜くにあたって、」
「プレイヤー同士で協力しなきゃいけねェ事も分かンねーバカをな」
さぁ、こっからは、ずっと僕のターンだ
「ハァッ!?何ふざけt「オメーさ、『βテスターが資源を独占した』っつったけどよ?テメーはどうやってここまで来たンだよ」」
「あぁ?……そんなもん、普通に来たに決まっとるやろ…」
「普通ってェと、どうやって?」
「普通は普通じゃ!何でそれ以上、ジブンなんかに教えたらなアカンねん!?」
「え?なに?言えねェよーな事でもしたの?」
「そんなワケあるかい!ワイはジブンに教えたないy「例えば
ワザとPKの部分だけ、強調して煽る。
このデスゲームにおける禁忌、PKという言葉に
プレイヤーたちが俄かに騒めく。
「なっ……なんでワイがそんな事しやなアカンねん!!」
「だって、人に言えねー事したんだろ?」
「じゃなきゃ、今までの事、言えるよなァ?」
どーだよ?人殺し扱いされる気分は?
キリキリ吐かねェと、
初心者の代表ヅラしてたテメーに集まってたみんなの心が、
どんどん離れてくぜ……?
「じゃあ、ゆーたろーやないか!!」
「ワイら初心者がどんな目に合ったかをな!?」
キバオウがβテスターに憎しみを込めて語りだす。
キバオウが《はじまりの町》を出発したのは、
デスゲーム開始から5日後。
なんとか仲間を集めて、町を出発したが、
“アニールブレード”のクエストの際、
実付きの“ネペント”を攻撃してしまい、仲間が一人死んだんだと
そんで、その責任は自分たちを助けてくれなかったβテスターにあるから
責任取れだってさ
ちなみに後は、命からがら《トールバーナ》に辿り着いて、
迷宮区でLv上げしてたんだとさ
コイツが初心者の代表ってのも、あながち間違いじゃねーんだろーな
キバオウの話は、ほとんどのプレイヤーに同感な所があるんだろう。
会場中の敵意が僕に集中する。
わぁこわーい
つーか何で、初心者の代表が、初心者である僕とケンカしてんだよ
まぁ、あのタイミングで出てった以上、
いまさら僕が初心者だっつっても誰も信じやしねェだろーけどよ
つーか、さっさと誰か割り込んで『攻略本』の話しろよ
コイツのエピソード、「本読みゃよかったじゃねーか」で終わりだろーが
僕たち、本を作ったヤツ以外が言わねーと意味ねェんだよ
あくしろよ
「ワイらは……ワイらはβテスターに見殺しにされたんや!!」
「嫌なこと聞いちまったな……僕が悪かったよ」
なに勝ち誇った顔してんだよ、キバオウ?
「あぁ、確かにオメーは被害者だよ、……茅場晶彦のな」
まだ僕のバトルフェイズは終了してないぜ?
「なッ……それはせやけど、ワイが言いたいんは「だって、オメーのやってる事、βテスターと一緒じゃねーか」」
キバオウの肩がワナワナと震え、怒りに燃える。
「なんでや!?ワイらは被害者やぞ!!」
「だってよ?条件はβテスターも一緒だろ?」
「ハァッ!?あいつらは資源を「テメーらの事なんざ知るかよ」アァッ!?」
「だってそーだろ?」
「βテスターだって死んだら終わりなのは一緒だぜ?ステータスも僕たちと変わンねェ」
「そんな状況で『自分たちだけ助けてください』とかバカじゃねーの?」
「2000人の死んだプレイヤーだァ?」
「そン中には自殺したヤツまでいるんだぜ?」
「勝手に死ぬヤツなんざ、誰が面倒見れンだよ」
ヘラヘラと嘲笑うかのように言うと、
キバオウが、まるで悪魔にでも会ったかのように僕を見る。
なんて失礼なヤツだ
「なんやねんジブン……ジブンには人の心がないんか…!?」
「オメーだって僕と同類なンだぜ?」
「オメーが助けたのはパーティの仲間くらいだもんなァ?」
「そ……それが普通やろ…何が悪いねん………」
「んー?悪かねェよ?“普通”だもンなァ……?」
「βテスターと同じく“普通に”来たンだろ?いいじゃねーか」
「僕がいつ、それを悪りィっつったよ?」
「……ソイツを悪りィっつったのはテメーだろォが」
キバオウがハッっと息を吞む。
「語るに落ちてンだよテメーは」
「で?どーなの?オメーは誰か助けてやったの?」
「そんなん出来る訳ないやろ!!」
「このデスゲームで、どこの誰が他人のこと、助けれんねん!?」
その言葉を聞きたかった!!
「いるさっ!ここに、ひとりな!!」
某、最強の宇宙海賊のポーズをする
待たせたな!来やがれ、マダオ!!
「ちょぉ待たんkって、うおおおぉぉォォオオオ!?」
マダオが足を滑らせ、頭から降ってきた。
真面目な雰囲気を台無しにするおっさん、略してマダオである。
「シロ……なんかすまん…」
「お……、…おう……」
「えぇ………なんやねんな……」
「えーっと…、……まずは起き上がって、それから名乗ってもらってもいいかな…?」
地面と熱い接吻をしていたマダオが起き上がる。
「どうも、マダオって言います……ヘヘッ」
「えっと、職業はそうっすね……ヘヘッ、気分的に【勇sy「【無職】をしています」シロぉぉぉおおお!?」
「気分的に【無職】をしてるって何!?」
「それもうただ働いてないだけだから!!名実ともに【無職】だから!」
だってオメー、数日前までマジでプー太郎だったじゃねェか
それがお前、さっき何て言おうとした?
お前程度が【勇者】とか、おこがましいにも程があるわ!!
無駄に上手ェなオイ
連れて来たのコイツで、ほんとに大丈夫か……?
《はじまりの町》で声かけるヤツ間違えたかも………
おしえてっ!奈っ代せんせ~い!!
白「というワケで、謎のベールに包まれていた兎沢の『隊』表記の理由が明らかになった回でした」
隊「もう5話の時点で、薄々、感づかれてたと思うけどね……」
白「まァ、よかったじゃねーか。二つ名が付いて」
隊「こんな二つ名、不名誉でしかないわよっ!!」
白「っつっても、オメーの親友も原作では”副団長”とか呼ばれたりしてンだぞ?」
隊「あぁ、そっか……SAOでは普通の事なんだ………」
「……って、ならないわよ!!!アレは”血盟騎士団”の副団長って事でしょ!?」
「ギ〇ュー隊長のコスプレしてる私とは、ぜんぜん意味が違うじゃない!」
白「つーか、あんまりこのネタ引きずってると、」
「マジで二つ名が【隊長】になりかねねーぞ?」
隊「…分かったわよ……この場では、これ以上の言及はしないわ」
「それじゃぁ質問ね。」
「キバオウの二人称って『おどれ』とか『お前』とかよね?」
「あの人が『ジブン』なんて言ってるの聞いた事ないんだけど」
白「ソイツは単純に、キャラの書き分けだな」
「『お前』だと誰のセリフか分かりにくいのはもちろん、」
「『おどれ』も、その前後にひらがなが続いたら読みにくいだろ?」
隊「……そんな理由で、キャラの喋りかた変えたの…?」
「やっぱり、このss狂ってるわ………」
白「そンな当たり前のこと、今さら言ってどーすンだよ」
「ちなみに”コボルト”って表記も、原作なら本来”コボルド”だからな?違和感が凄いっつって、作者が勝手に変えてやがるけど」
「バカの【隊長】は放っといて次回予告だ」
~次回予告~
ついに始まった第一層フロアボス戦。
刀を抜いた”コボルト王”が予想外の力で【攻略組】を追い詰める!
そんな時、ミトの決死の作戦が始まる………
次回、ソードアートオンライン【道化の王冠】第9話
『ビックリ!!ミトがボスで、ボスがミト!?』
隊「チェーーーンジ!!…って、誰がやるかぁぁァァァアアアッ!!!」