間桐慎二は一人で暮らしたい   作:色々残念

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第10話、英雄

空に歯車が回る、剣が突き立つ赤い荒野で、大英雄ヘラクレスであるバーサーカーと戦う僕達は、アーチャーの操る無限の剣によるサポートを受けて、バーサーカーを圧倒する。

 

無限の剣がバーサーカーを貫き絶命させていき、ランサーの槍がバーサーカーの心臓を抉った。

 

再生するバーサーカーに休む間も与えず、天馬を呼び出したライダーが天馬に跨がるとそのままバーサーカーに向かっていくライダーと天馬。

 

そしてライダーと天馬は眩い光を放ちながら高速でバーサーカーに突撃すると、バーサーカーの命の残量を確実に減らしていった。

 

僕はオオスズメバチの針を前腕部から生やし、拳の上から突き出た針をバーサーカーの心臓に叩き込んで、致死量の毒を注入。

 

種類は違えど毒によって死を迎えることになったバーサーカーにとって、毒による攻撃は効果があったらしい。

 

あと僅かとなったバーサーカーの命にトドメを刺したのは、衛宮が投影して射出した黄金の剣を受け取ったセイバーによる一撃だ。

 

霊核まで両断されたバーサーカーは、もう再生することなく消滅していった。

 

バーサーカーの魂が小聖杯に回収されたことは間違いないだろう。

 

肝心の小聖杯であるアインツベルンのマスターが、いまだに全裸のままなのはどうにかしてほしいけどね。

 

アーチャーが絶対にアインツベルンのマスターのことを見ようとしないから、早く服を着てほしい。

 

バーサーカーとの戦闘も終わり、服を着たアインツベルンのマスターが衛宮家に着いてきて「士郎の姉の私が一緒に住むのは当然!」とか言い出して衛宮家に住み着いてしまった。

 

小聖杯を確保したとも言える状況ではあるが、衛宮を性的に狙っている存在が更に増えたことは確実だろう。

 

被害を防ぐのはアーチャーに頑張ってもらうとして、これから聖杯戦争を続けられるのかどうかという話になる。

 

願いが既に叶ってしまっているキャスター組は戦う理由がなく、ライダーも積極的に聖杯戦争をする気がないようだった。

 

半数以上が聖杯戦争を続ける気がない今回の聖杯戦争は、これで終わりになるのだろうかと思っていたら「私は戦う!聖杯で願いを叶える為に!」と言ったセイバーだけは聖杯戦争を継続する気であるらしい。

 

セイバーの願いが何なのか聞いてみることにすると「故郷の食事が美味しくないことを改善したいのです!あんな雑なものを料理とは呼ばない!」と大きな声でセイバーは答えた。

 

「可哀想ですけど、聖杯でもその願いは叶えられませんよ」

 

小聖杯の確認の為に衛宮家に来ていたギルくんが、きっぱりとセイバーに言い放つと「聖杯でも無理だと言うのですか!我がブリテンの食事を改善することは!」とセイバーは故郷を想って涙を流していく。

 

すっかりしょんぼりとしたセイバーが部屋に戻って落ち込んでいるのを励ましにいった衛宮は、相変わらずお人好しらしい。

 

バーサーカーも倒して小聖杯も確保したことで終わりに近付いた聖杯戦争。

 

今後のことをギルくんと話し合っていると、セイバーと衛宮の居る部屋が、何故かどたばたと騒がしくなる。

 

今度は何だろうと思って部屋に向かうと、セイバーが衛宮の尻を撫で回しながら「士郎、貴方が私の鞘だったのですね!」とか言ってるところを目撃した。

 

間違いなく衛宮の尻がセイバーに狙われていたことは確かだ。

 

助けに入ったアーチャーの顔は、普通に泣きそうだったが、しっかりと衛宮を助けたあたり、令呪によってアーチャーが完璧に縛られていることは間違いない。

 

衛宮を救出してから、正直聞きたくはないけどセイバーに詳しく話を聞いてみると「士郎のお尻が完全に私を誘ってるのがいけないのです!あのプリっとした士郎のお尻が悪いんです!あんなお尻、触らない方が騎士として失礼というものですよ!」とか悪びれもなく言い出したセイバーは、完全に手遅れだった。

 

「おそらきれい」

 

体育座りで空を見ながらそんなことを言っていたアーチャーは、セイバーまで変態になったことで精神的なダメージが大き過ぎたのかもしれない。

 

頑張ってくれとしか言いようがないけど、ちょっとアーチャーには優しくしてあげようかな。

 

これからもアーチャーには守護者として頑張ってもらうので、壊れてしまったら困るからね。

 

適度にストレスを発散させてあげる為に、アーチャーがやりたいことをやらせてあげるとしよう。

 

まあ、平行世界の衛宮だとしても衛宮は衛宮だ。

 

衛宮が僕の友達であることは、変わらない。

 

それだけは確かなことだね。

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