ソロモンを名乗っていた何者かが藤丸さんに似た何かに倒されたことで焼却された人理は元に戻ったとしても、特異点は未だに発生しているようで、藤丸さんは忙しい日々を過ごしているみたいだ。
正月の時のように休める時は休んでいるようだが、それでも最近の藤丸さんは多忙である。
疲れが見えるようになってきた藤丸さんには休んでもらうことにして、部屋で休んでいるようにとロマニからも言ってもらった。
藤丸さんを心配して付き添っていたマシュが言うには明らかに疲れていた藤丸さんは部屋に戻ると直ぐに眠ってしまったらしく、あの様子ならしばらく起きてくることはないとのことだ。
サーヴァント達も藤丸さんのことを心配していて、何か自分達にできることはないかと考えているサーヴァント達は多い。
そんな藤丸さんを心配して集まったサーヴァント達によって、疲れているマスターを労う会というものが結成されたらしく、それぞれが様々な意見を出していた。
疲れているマスターを労う会のメンバーに清姫と源頼光が混ざっていたので、変態が暴走した時のストッパーとして呼ばれた僕は、疲れているマスターを労う会の近くで待機することになる。
「ますたあの身体には疲労が蓄積しています。ここは、まっさあじなるものを試してみるのはいかがでしょうか。全身を隅々まで揉みほぐして疲れたますたあの身体を癒すのでございます!そう、そしてその役目は私がやりましょう!ますたあの柔肌に触れることができると考えただけでもう、辛抱堪りません!今すぐ清姫がますたあの元へと参ります!」
「はい、貴女はアウトですね」
暴走しそうになった清姫を僕が糸でぐるぐる巻きにしておいて、動けないような状態にしてから他のサーヴァントに清姫を清姫の部屋まで運んでもらった。
やっぱり変態は暴走したかと呆れたような顔をしている他のサーヴァント達。
気を取り直して疲れたマスターを労う会の面々は、再び意見を出しあっていく。
カルデアに風呂やサウナを作ってマスターに湯治をしてもらうのはどうなのかという意見が出た時、源頼光の目が輝いたかと思えば、早口で捲し立てるかのように喋り出す源頼光。
「風呂は命の洗濯とも言うようですね。そして古来より日本には裸の付き合いというものがあるのです。我が子であるマスターと母である私が共に風呂に入るのは何らおかしいことではないでしょう。そう、我が子と母が裸の付き合いをすることは当然のことです!マスターの背中も前も下も全て全て母である私が綺麗に洗ってあげなくてはいけませんね!」
「はい、貴女もアウトですね」
疲れているマスターを労う会なのに、完全に自らの欲望に一直線でフルスロットルしてる源頼光も僕が糸でぐるぐる巻きにしておき、他のサーヴァントに源頼光の部屋まで運んでもらう。
源頼光が暴走したりもしたが、湯治という意見は悪くないものだとサーヴァント達は思ったようで、風呂とサウナを技術者系サーヴァント達に作ってもらう為に頼みにいくようだ。
その後、疲れているマスターを労う会の面々の頼みを承諾したダ・ヴィンチを筆頭とした技術者系サーヴァント達。
技術者系サーヴァント達も意見を出しあい、日本人である藤丸さんが落ち着けるように日本式の風呂がいいだろうということになったらしい。
という訳で日本系のサーヴァント達にもデザインに関して話を聞くことになったようで、日本から来ている僕にも話を聞きに来て、デザインを決めた技術者系サーヴァント達は風呂とサウナをカルデア内に作っていった。
その作業は疲れているマスターを労う会の面々も手伝ったようで、急ピッチで進められた風呂とサウナの作成。
マスターである藤丸さんには内緒で作られた風呂とサウナが遂に完成し、お披露目となる。
シャワーだけしかなかったカルデアに作られた風呂とサウナに喜んだ藤丸さんは早速使ってみたようで、日本式の風呂とサウナに満足してくれたようだ。
しっかりと湯に浸かったり、サウナで汗を流したりしてスッキリした藤丸さんは、日々の疲れが結構取れたみたいで、晴れやかな顔で笑っていた。
そんな風呂上がりの藤丸さんに冷たいジュースを僕が差し入れしておくと、かなり喜んでいたかな。
腰に手を当ててジュースを飲んでいた藤丸さんが美味しそうにジュースを飲んでいたからか、子供系サーヴァント達にジュースをせがまれることになり、ひたすら僕はジュースを作ることになってしまったが、材料は沢山あるので問題はない。
まあ、疲れているマスターを労うことはできた筈だ。
疲れているマスターを労う会の活動は、今回で終わりかと思っていたが、どうやら会自体は、まだ続けていくらしい。
細かい藤丸さんの疲労もチェックするようにして、疲労が蓄積されているようであれば強制的にでも休ませるつもりだそうだ。
マスターである藤丸さんが、また疲れているようであれば、この会が再び活動を開始することは確実だろう。
ちなみに、マスターを変態達から守る会という会も存在しているらしく、マスターを変態達から守る会に参加しているサーヴァント達は、まともなサーヴァント達しかいないようだ。
しかし単独で変態達を止めることができるサーヴァントはいないようで、単独で変態達を止めることができる僕がカルデアに現れてからは、密かに僕を救世主扱いしていたらしい。
マスターである藤丸さんに負担をかけないように、変態達との攻防を密かに続けていたマスターを変態達から守る会の面々。
変態達のストッパーになる僕がカルデアに来てからは、だいぶ心労が減ったようで、ようやく胃痛からも解放されたと僕に涙ながらに感謝をしてきたサーヴァント達は痛々しかった。
僕がカルデアに来るまでの間に、マスターを変態達から守る会の面々は、よほど苦労をしてきたのかもしれないね。
死後に、こんな苦労をするとはサーヴァント達も思ってはいなかったのだろう。
変態と遭遇することもなく生涯を過ごしたサーヴァント達が、死後に変態に振り回されることになるとは、ちょっと可哀想だと思わなくもない。
まあ、変態の数としてはカルデアよりも僕が居た冬木の方が多いから、冬木の方が魔境なような気がするかな。
いや本当に、冬木については、どうなってるんだろうと思うよ。
普通に変態多すぎだよね。