間桐慎二は一人で暮らしたい   作:色々残念

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カルデア編その10、亜種特異点F 前編

今日も新たな特異点が発見されたがその場所は、また冬木であるらしい。

 

しかも僕の世界の冬木であるようで、それを知った平行世界の冬木組のサーヴァント達が、以前と同じように部屋に閉じこもってしまったみたいだ。

 

やはり冬木組は、変態多数なあの冬木には行きたくないみたいだが、それも仕方がないことなのかもしれないね。

 

まあ、カルデアには他のサーヴァントがいるので特異点に向かうメンバーは問題はないようである。

 

僕とマシュに、エルメロイ二世を依代にしている諸葛孔明さんがマスターの藤丸さんと一緒に冬木に向かうことになった。

 

亜種特異点である冬木にレイシフトした僕達は探索を開始してみたが、冬木に少年達以外の存在が確認できないことに気付く。

 

この冬木は少年達以外が存在できないように変えられてしまったのかもしれない。

 

もしもそうだとするならば、そんなことを考えそうな存在に心当たりがある。

 

というか間違いなく桜が原因なような気がした。

 

何らかの理由で手に入れた聖杯に桜が、少年だけの世界にしてほしいとでも願ったんじゃないかな。

 

そう考えると納得できてしまうのが物凄く嫌だね。

 

マスターである藤丸さんにその考えを伝えておき、間桐家に向かうことを提案していると人の形をした薄っぺらい影のような何かに追われている少年達を発見。

 

考える前に身体が勝手に動いていた僕は、影のような何かに拳による攻撃を叩き込んで消滅させた。

 

どうやら影のような何かは物理攻撃が効く相手ではあるらしい。

 

概念系の相手であった場合は、それを壊せる攻撃を加えなければいけないところだったので、楽な相手であると理解できたのは悪いことではないだろう。

 

助けた少年達が何か知っていないかと思って話を聞いてみると、たまに冬木では影のような何かが出現して、少年達を拐おうとしてくるみたいだ。

 

今まで少年達が拐われそうになった時は、金髪の少年や赤髪の少年と青髪の少年に助けられていたそうで、影のような何かに拐われた少年達は今のところはいないようだった。

 

金髪の少年と赤髪の少年に青髪の少年、その存在には心当たりがあるけど、確実にギルくんと衛宮にお祖父様だと僕は思う。

 

年齢的には少年とは言えない衛宮やお祖父様も、どうやら少年であると判断されているらしい。

 

外見が少年であるならオッケーであるということなのだろうか。

 

この大雑把に欲望に素直なところが桜っぽいなと物凄く思うけど、この特異点は、やっぱり桜が原因じゃないかな。

 

そう思っていると、慌てている少年達が僕達に助けを求めてくる。

 

少年達を纏めあげて教会に匿っていた金髪の少年が居る教会が白髪の女性に攻め込まれていて、金髪の少年が追い込まれていると少年達は言った。

 

「藤丸さん、悪いけど僕は先に教会に行くよ」

 

それだけ藤丸さんに言うと、僕は迷わず教会までの道のりを全速力で駆けていく。

 

到着した教会は荒れ果てて半壊していて行われていた戦いの激しさがよく分かった。

 

教会の内部に入ると対峙するギルくんと白髪で黒い服を着た桜の姿が見えたが、戦いは続いているようで、金色の波紋から武具を射出するギルくんに対し、桜は影のような何かを操り放たれた武具を弾いている。

 

「ハァハァ、夢にまで見たギルくんを、こうして間近で眺められるだけで興奮が半端ないですが、今日はもう行くとこまで行っちゃおうかと思います!まずはギルくんの匂いを堪能してから、味も確認しておきましょう!そしてそれからは、お姉さんと良いことしましょうねギルくん!優しくしますから大丈夫です!兄さんなんて忘れさせてあげますよ!」

 

外見が多少変わっていて何か無駄に強くなっていようと桜は全く変わっていないようだ。

 

とりあえず僕は桜の背後から近付いておき、渾身のバックドロップを桜に決めておく。

 

「イッタイ!アタマガァ!」と言いながら床で、のたうち回る桜を掴んで追撃のボー・アンド・アローを極めた。

 

「今度はコシガァ!」

 

悲鳴を上げる桜の身体を容赦なく弓のように反らせながら、桜の腰へとダメージを与える。

 

「助かりました慎二お兄さん」

 

「何か桜が強くなってるのは聖杯の影響なのかな?」

 

「いえ、魔神柱とやらの生き残りが原因みたいですよ、この人の変貌は」

 

「そうなんだね」

 

「私にボー・アンド・アロー極めながら平然と話さないでください兄さん!私の腰が砕けちゃいますよ!ショタっ子に腰砕けにされるならまだしも、これは納得いきません!」

 

「まだ余裕ありそうだから延長するよ桜」

 

「いやああああああああああ!腰が駄目になっちゃうぅぅぅぅぅ!兄さんの鬼畜ぅぅぅぅぅ!」

 

桜の悲鳴を聞きながら、ボー・アンド・アローを続けていき、ギルくんに詳しく話を聞いていると、藤丸さん達も教会に到着した。

 

腰を痛めた様子の桜が動けないだろうと思っていたら「新たなすんばらしいショタっ子の気配がします!」と言い出した桜が諸葛孔明さんに向かって匍匐前進で突撃していく。

 

「ショタっ子になあれ!」

 

諸葛孔明さんの足を掴んだ桜がそう言うと諸葛孔明さんが少年の姿に様変わりしてしまった。

 

「何だこれ!お前何をした!」

 

口調も外見相応になってしまった諸葛孔明さんは、随分と若々しくなってしまったようだ。

 

「グフフフ、今の私に触れたものは、一部の例外を除いて皆ショタっ子になるのです!やっぱり貴方も、すんばらしいショタっ子じゃないですか!とっても良いですよその姿!興奮してきました!これからお姉さんとえっちなことしましょうね!それはとても気持ち良いことですよ!」

 

満面の笑みを浮かべながらも諸葛孔明さんから手を離さない桜が、そんなことを言っている。

 

「全く反省してないみたいだね」

 

とりあえず僕はキャメルクラッチを桜に極めておくことにした。

 

「再びコシガァ!」

 

再び悲鳴を上げる桜が手を離したところで、桜から素早く距離を取った諸葛孔明さん。

 

物凄く嫌そうな顔で桜を見ていた諸葛孔明さんだったが、気を取り直してギルくんから詳しく話を聞くことにしたらしい。

 

藤丸さん達がギルくんから話を聞いている間もキャメルクラッチを続けていた僕と、技を喰らっていた桜。

 

話が一段落した頃合いで、桜を解放した瞬間「今日はこの程度にしておいてあげますよ兄さん!」と涙目で痛そうに腰を手で押さえた状態で言った桜は、自らの影に素早く沈んで姿を消す。

 

普段通りなら動けるような状態ではない程度に痛めつけたが、まだ動けた桜は打たれ強くもなっているようだ。

 

ギルくんに話を聞いたところによると、今の桜は平行世界の魔神柱によって、平行世界の桜の可能性を引き出された状態となっているらしい。

 

白髪で黒い服を着たような状態となっていた桜は、平行世界だとあんな力を手に入れていたようだが、別世界の自分の力を手に入れても、この世界の桜は変態であるということは全く変わっていなかったな。

 

随分と、この世界の桜は我が強いのかもしれないね。

 

まあ、多分桜が聖杯を持っているだろうから、次に会ったら逃がさないようにしよう。

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