「こんばんは、今日もやってくよ」
『待ってた』
『わこつ』
『わこ』
『遅かったじゃないか……』
「ちょっと色々準備をしててね。まあそれに関してはすぐに分かるよ」
『何やろなあ』
『もう本人がSNSで言っちゃってるんだよなあ』
『久しぶりのバトルなんじゃないか?』
「確かにバトル配信は久しぶりかもね。バトル自体は裏でたまにやってたけれどね」
『コルサさんとのバトルは良かった』
『ボウルタウンのジムリだっけ? 草タイプ同士とは思えないバトルしてたなあ』
『草タイプの二人がいきなり炎とドラゴンテラスタルしたらそらそうだ』
『あのバトル見てタルップル捕獲したトレーナーです』
「コルサさんは同じ草ポケモン使いのよしみで偶にお話ししたりするよ。機会があったらその時の話でもしようか」
『是非頼む』
『実際ジムリーダーって機会ないと話聞かないからな』
『ナンジャモとかくらいじゃない?』
『カエデさんとかシフト入ってる時だと少しお話しできたりするぞ』
『お菓子は好きだけど虫ポケモンはちょっと……』
『虫も愛してやれよ』
「さて、そろそろ準備もいいらしいから登場してもらおうかな。こちらナンジャモさんです」
「ちょっと紹介雑じゃない?! もっと他にこうあったでしょ!」
「でも、初登場じゃないですし。それにナンジャモさんが自分のアカウントで説明してたからこっちはいいかなって……」
『これはグラスフィールド』
『仮にもパルデアの代表たるジムリーダーか、これが……』
『一般トレーナーに負けてしまうジムリーダーの立場よ』
『一般トレーナー(専用タイプジムリより詳しい解説付き)』
『何なら電気タイプも若干負けてるんじゃないかって思うんだけど』
「さて、ナンジャモさんのアカウントでも言ってましたが今日はナンジャモさんとのバトル回です」
「今日こそ勝たせてもらうぞ! 対策はバッチリしてきたし!」
『ジムリが本気出して対策までしてくるの草なんよ』
『まあ前回の3タテがあったから』
『どうせストリンダーは入ってるぞ』
『ストリンダーはエレキネット☆氏に対するアドバイスだから(震え声)』
『SNSでコルサさんがアドバイスしてたって聞いたけどマジ?』
「コルサ氏には色々と情報をもらってきたからね。それもあるから今日は勝たせてもらう!」
「うちの子達も偶にはバトルしたいだろうしいいですよ。それじゃあ始めましょうか。前と同じく、3vs3の勝ち抜きルールで行いますね」
『もう流しながらじゃん』
『これは前に見たことある流れですね』
『頼むナンジャモちゃん勝ってくれ! 俺ナンジャモちゃんの2-3終わりに賭けてるんだ!』
『負けに賭けててグラスフィールド生え散らかした』
「今日は勝って気持ちよく明日の配信迎えさせてもらうからね!」
「どうぞどうぞ。では」
「行って! ストリンダー!」
「お願いします。
☆☆☆
『で、ナンジャモが負けたって訳だ』
『遅刻組に対する説明雑すぎて草』
『実際問題1匹で完封されるのはどうなんだ?』
『ナンジャモ側も素人目だけど鍛えてるように見えたけど……?』
『それはもうここの配信主がおかしいだけよ』
「みんなもポケモンへの理解を深めればこれくらいは出来ると思うけど」
『無理無理無理無理』
『どこまで覚えてたりするん?』
「各ポケモンのタイプ、特性、技タイプとおおよその威力、追加効果、持ち物の相性、物理特殊のアタッカーか受けかの判別、後はテラスタルした場合のパターンとか諸々」
『普通の人間には無理なんだ』
『もしかして頭の中にポケモン図鑑埋め込んだ?』
『怖いのはこれマジで覚えてそうなのがヤバい』
『マジどころか実際に覚えてるぞ。確かテストしたことあった気がする』
「みんなにポケモン言ってもらって目隠しで情報答えるクイズやってた時だっけ。ジニア先生に協力してもらって企画したやつだね」
『ジニア先生が苦笑いでコメント出来なかった事件』
『Q1. にほんばれ状態の炎テラスタルしたいのちのたま持ちスコヴィランのオーバーヒートをシャリタツが食らった時のダメージ期待値を答えよ。なお各個体の強さは最大としそれ以外のステータス変化、能力変化は無いものとする』
『??????????』
『一体何語なんだ……』
『答えが分かる分からない以前に答えがあるのか?』
『まず技の威力を数字に変換できる時点で何かおかしいことに気がつけ』
「あの後クラベル校長先生からポケモン図鑑の正式な開発部門に入らないかって誘われたね」
『どうりで図鑑のUI変わった訳だ』
『ジャッジ機能とか言う便利システムもしかして主がプログラミングしたの?』
「そうだね。ジャッジ機能と技分類、後ポケモンの経験値のおよその数値化はジニア先生と相談して実装したよ」
『頼むから俺の会社に来てくれ』
『いやいや、ここは是非にもうちにだな』
『これはリーグ関係者にお声がけされるのも納得』
『結局リーグは断ったんだっけ?』
「うん。連続してバトルできるほど体力無いし、そもそも陽の光がダメだから出張とかも出来ないし」
『この虚弱体質よ』
『天は二物を与えずって言うからなあ』
『既に大量にもらってるじゃねえか』
『コイキングですら陽の下で跳ねてるのに……』
『ところで、そろそろ触れないのか?』
『やめてやれよ……今はそっとしておこう』
「……ナンジャモさーん。そろそろ元気出しましょう」
「どうせボクは一般トレーナーにストレート負けするざこジムリーダーなんだ。そのうち噂を聞きつけたリーグ関係者にクビにされるんだ……」
『完全にやられてるじゃねえか』
『二度もストレート負けすればこうもなる』
『でも、手加減が一番やっちゃいけない行為なんだ!』
「ナンジャモさーん、この後もう一個企画あるんですけれどそっちに行ってもいいですかー?」
「こんな惨めなボクを使っていただけるならどうぞ……」
「じゃあ出しますね。出ておいで」
『いつもとのギャップでグラスフィールド生えてきた』
『何だこいつ?』
『どう見たってサンダースだろ』
『サンダースにしては黄色く無いんだが』
『黄色じゃ無いサンダースってなんだよ』
『まさかだけど色違い?』
『は? 色違いなんてそうそういないんだが?』
『滅多に見ない定期』
『初めて見たわ色違いポケモンなんて』
『一生見る事ないままとか普通だからな』
『うちのサンダースが見た事ない顔で威嚇してて草生えた』
「みんなの言う通りこの子はサンダースの色違いですね。群れからはぐれて弱ってたところを保護したって経緯があるんですけど。ナンジャモさんにお世話を頼みたいと思ってて」
「え? ……ぇぇえええ?! 何でボク?!」
「電気タイプに詳しいですし。それにうちに居ても昼間とかは外に出られないからストレスとかも心配ですし。それならナンジャモさんに預けようって話です。ジニア先生にはもう伝えてあるので心配無いですよ」
『めっちゃ羨ましい』
『実際色違いって体色違うだけで追い出されるらしいな』
『サンダースならまだしも目立つ色のやつとか喧嘩売られるんやろなあ』
『だから色違いって少ないのか』
『発生率自体低い上に野生だとどうしてもな』
「でもボク色違いのポケモンとか育てた事ないし」
「ポケモンセンターで検査して普通の個体と大きな差はないそうですよ。単に体毛の突然変異らしいので普通のサンダースと同じように育てて貰えばいいらしいです。後オモダカさんから撮影の許可も出てます」
「それって……」
「配信に出してもいいそうですよ。乱獲しろって訳ではないですけど、色違いの個体を見つけたら保護してほしいって呼び掛けの条件付きですが」
「預からせて頂きます!」
『くっそ現金で草』
『頭の中じゃシビルドンがダンスパーティ開いてるぞ』
『まあ色違いなんて配信で出したらそら見にくるわ』
「それと月一の経過観察を提出してください、と言ってもどんな感じで過ごしてるかをそのまま伝えればいいらしいです」
「オッケー! じゃあ早速よろしくねサンダダダダダダ?!」
『これは前途多難ですね』
『早速警戒されててグラスフィールド』
『野生で酷い目あってただろうしそらそうよ』
「じゃあ今日はこれにて終了ということで。お疲れ様でした」
「そ、それじゃあ皆のもの〜。ゲストのナンジャモでした! お疲れ様ー!」
『お疲れ様』
『ちゃんと世話してあげるんだぞ』
『乙』
『お疲れちゃん』
『おつ』
『おつ』
『お疲れ様でスター』
『ナンジャモの方も見に行くぞ』
『お疲れさん』
『乙』
主人公 ♂
バトルでは手を抜かない系トレーナー。最近とあるトレーナーに目をつけられ始めているらしい。
ナンジャモ ♀
以前のバトルに続き3タテされメンタルアウト。しかし根性でふんばる。次の日サンダースを配信でお披露目し無事バズった。ハラバリーは嫉妬で混乱した。
モロバレル ♀
ずぶといHBブッパさいせいりょくくろいヘドロ物理耐久型。キノコのほうしでいやらしい攻め方をしてくる。光合成とクリアスモッグで簡単には落とされない要塞で時折イカサマする。キノガッサに並々ならぬ因縁があるらしい。
サンダース ♀
色違い個体。野生で酷い目にあったらしくそのため保護してくれた主人公に懐いている。ナンジャモにはまだまだデレる気配はない。
ジニア先生 ♂
主人公と一緒にポケモン図鑑アプリをアップデート。しかしアプデ後の図鑑より高性能な主人公の脳みそにドン引きした。