ありふれていた月のマスターで世界最強   作:sahala

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 いやはや、まさかここまで筆が乗るとは……。というかこれ、一足早い月下の夜ですね。ではどうぞどうぞ。


第三話『とある夜の想い出』

 雫が彼に初めて会ったのは、小学六年生の冬だった。

 

 父親・虎一から大事な話があると言われて、執り行われた家族会議。

 そこで虎一は亡くなった親友の息子を家に引き取りたいと言ってきたのだ。

 

『あいつとは……孝明とは、昔に約束したんだ』

 

 幼い頃からの親友が突然亡くなり、しばらく意気消沈した姿を見せていた虎一は大きな決断をした顔で家族と向き合った。

 

『お互いの身にもしもの事があったら、遺された家族は必ず面倒を見る……俺達はそう誓い合ったんだ。それに、あいつの息子———白野は最近になってようやく目を醒ましたけど、記憶喪失になった上に身体に問題を抱える様になって……親戚達は白野の前でも厄介者を押し付け合うかの様に言い合いをしているんだ』

 

 虎一は自分の家族達に土下座しかねない勢いで頭を下げた。

 

『頼む……白野を家に引き取る事を許してくれないか? 同じ子供を持つ親としても、大事な親友が遺した一粒種があんな状況にいるのは見てられない。どうか……頼む』

 

 虎一の必死な姿に祖父・鷲三と母・霧乃は顔を見合わせる。

 

『まあ……お前もキチンと考えた上での決断じゃろうから、儂は別に構わんが』

 

 八重樫家の現当主でもある鷲三は、チラッと雫を見た。

 

『問題は、雫がどう思うかじゃな』

『ねえ、雫。貴方に新しく男の子の兄弟が出来るんだって。雫はどう? 嫌だったりしない?』

 

 霧乃が優しく聞いてくる。ここで雫が一言、「イヤ」と言えば、この話は無かった事になるだろう。しかし、雫は静かに頷いた。

 

『ううん、いいよ。お父さんの大事な友達との約束なんでしょう? その子を家族にしても良いよ』

 

 ———実の所、雫は知らない男の子が家族となる事に喜んでいたわけではない。むしろ、最近まで“王子様だと思っていた男の子"に失望した事がキッカケで、男子に対してなんとなく苦手意識まで持ってしまっていた。

 しかし、雫は相手の期待を裏切れない性格だった。幼い少女には不釣り合いな程に場の空気に合わせる事を覚えてしまい、父親が必死に頼み込む姿を見て、「断ったらお父さんが困る」と思ったから了承しただけだった。

 

 家族会議から数日後。件の男の子が、八重樫家に住む様になった。

 記憶を失くしたとしても、実の父親達の事を忘れないで欲しいという虎一の願いから、あえて八重樫の苗字は名乗らずに父親の苗字である「岸波」のままで。

 それから一週間くらい、雫は新しい家族とどこか他人行儀な生活が始まった。別段、無視をしたわけではない。しかし、同年代の男の子が一緒に住む様になったという事実に、なんとなく居心地の悪さを感じていた。

 

 それが解消されたのは、冬の寒い夜だった。

 

『寒っ……』

 

 その夜、雫は夜中にトイレに行きたくなって目を覚ました。旧い日本屋敷に独特の長い廊下を歩いて、自分の部屋に戻ろうとした雫だが、ふと縁側に誰かいる事に気付いた。

 

『え……あれって………』

 

 それは、一週間前に家族になったばかりの男の子———岸波白野だった。彼は寝巻きのまま、縁側に座って空を見上げていた。

 

『……ああ。ええと……雫さん、だよね?』

 

 何となく近寄った雫に気付いた白野は静かに微笑んだ。その表情はどこか大人びていて、幼馴染の男の子達とは違う物を感じた雫は居心地が悪い物を感じながらも、逃げ出す気にはなれなかった。

 

『……何をしているの?』

『うん。ちょっとね、月を見ていたんだ』

 

 そう言って、見上げた空には綺麗な満月が浮かんでいた。空気が澄んでいて、星空も都会にしてはよく見える夜空だった。

 

『きっとあの満月は俺が記憶を失う前も、変わらない月だったんだろうなぁ、って思ってね』

『……ねえ、記憶を失うってどんな感じなの? お父さんやお母さんの事、本当に覚えていないの?』

 

 雫はつい、無礼だと思いながらも聞いてしまった。だが、白野は怒り出す事なく、困った様な笑みを見せるだけだった。

 

『どう、と言われてもね……何にも覚えていないからね。悲しいとか、辛いとか、そういった事もなーんにも』

 

 ———それは、あまりにもまっさらな答えだった。失くした記憶を悲しむのでなく、ただ真っ白な紙の様に純粋に白野は答えた。

 

『……虎一さん達には感謝しているよ。記憶が無い上に、よく倒れる様な俺を引き取ってくれて。前の家族の事とか、()()でしか確認出来なくなったけど、大丈夫さ。あの月みたいに、俺は変わらずにここにいるから』

 

 そう言って、静かに微笑み続ける白野。

 月明かりに照らされた彼の横顔は穏やかで———雫は何故か寂しさを感じた。

 ふと、月明かりがそうさせるのか、かぐや姫の物語を思い出してしまう。

 故郷を思い出して、月を見ながら悲しそうな顔をする絵本の挿し絵と白野の顔が重なる気がして、そして物語の結末の様にそのまま満月に吸い込まれて行きそうな気がして———雫は思わず、白野の袖を掴んでいた。

 

『雫さん……?』

『雫。それが私の名前。家族だから、呼び捨てにして良いから』

 

 驚いた顔をする白野に、雫は宣言する様に言い放つ。そして、白野をまっすぐ見たまま聞いた。

 

『ねえ、白野って何月生まれなの? お父さんから、私とは同い年だとは聞いたけど』

『ええと……確か虎一さんから聞いた話だと……』

 

 白野が記録に残されていた自分の誕生日を伝えると、雫は一つ頷き———宣言した。

 

『私がお姉ちゃんだからね!』

『……え?』

『私の方が数ヶ月先に生まれたから、お姉ちゃんだから!』

 

 一方的に姉宣言をする雫に白野は驚いた顔になる。

 後になって思うと、随分と子供っぽい宣言をしたものだ。だが、こうでもしないと白野が———新しく家族になった彼が、何処か遠くに行ってしまう気がして、雫は気付いたら言葉にしていたのだ。

 

『八重樫流は家族を見捨てないって、お爺様が言っていたの。私は白野のお姉ちゃんだから、白野の事を見捨てないの。だから……』

 

 そんな寂しい顔をしないで。そう言いたいのに、何故か言葉に出来なかった。言葉に出来ないのがもどかしくて、雫は白野の手をギュッと握っていた。

 そんな雫に———白野は握られた手を重ねた。

 

『……うん。ありがとう、雫……お姉ちゃん』

 

 その笑顔がとても綺麗で———雫は冬の寒さを忘れるくらい、胸が暖かくなった。

 

 ***

 

「う……んっ……」

「白野! 目が覚めたの!?」

 

 白野が目を開けると、最初に枕元に座った雫の姿が飛び込んだ。雫は涙ぐみながら、白野の手を握る。

 

「良かった……白野が目を覚ませなかったら、私はどうしたらいいか……心配ばかりかけさせて……!」

「雫……ごめん、また心配をかけさせたみたいだ」

「良いわよ、ちゃんと目覚めてくれたもの」

 

 雫を安心させる為に白野はベッドから起き上がり———ふと気付いた。

 

(あれ……身体が、軽い?)

 

 寝起き独特の頭がボーッとする感じはあるが、いつもは鉛の様に重く感じる身体が嘘の様に軽く感じていた。

 まるで———身体の中に、未知のエネルギーが巡っているかの様だ。

 

「白野、大丈夫? 頭は痛くない? 熱はもう平気? メイドさんに水を持って来て貰う?」

「い、いや、むしろ今は元気過ぎるくらいだから、全然……メイド?」

 

 過保護なくらいに迫る雫に遠慮した白野だが、聞き慣れない単語に疑問符を浮かべた。

 改めて辺りを見回す。そこは老舗のホテルの様な豪華な客室の様な部屋で、白野が寝ていたのは天蓋付きのベッドというテレビでしか見た事の無い様な代物だった。

 

「雫……ここは何処なんだ? それに……あの後、どうなった?」

 

 頭がハッキリしていくにつれ、意識を失う前の状況を思い出してくる。すると、雫は真面目な表情になって白野の質問に答えた。

 

「ここはハイリヒ王国のお城よ。あの後、私達は“神の使徒”とかいう救国の勇者一行として、お城に招かれたの」

「“神の使徒”……やっぱり、みんな戦う事になったのか?」

「全部、光輝のせいよ!」

 

 ギリっと奥歯を噛み締めながら雫はここにいない幼馴染に文句を言った。

 

「光輝が軽はずみな発言をしたから、みんながなし崩しに戦争に参加する事になって……! 何を考えているのよ、いつもみたいな揉め事を解決するのとは、ワケが違うのに……!」

 

 光輝は正義感の強い性格から、誰かに頼まれ、時には自分から率先して揉め事に首を突っ込んでいた。そのせいでトラブルになる事もあり、その度に香織や雫が火消しの為に奔走する事もあった。しかし、今回はいつもより規模が違い過ぎる。

 

「あのイシュタルという人……すっごく怪しいのに、疑いもせずに安請け合いするなんて……私達に人を殺せ、って言われているのを分かってなかったのかしら?」

 

 それは白野も同感だった。イシュタルの話した内容におそらく嘘は無いだろう。しかし、召喚された生徒達になんとしても魔人族と戦って貰いたいという意思が見え透いていて、白野は彼を完全に信用出来なかったのだ。事実、光輝が参戦を表明した時、密かにほくそ笑んでいた姿を見て、白野はあの時に光輝を止めようとしたのだ。

 

「そうか……いや、でも仕方ないのかもしれない。あの様子だと、断ったら『エヒト神のお告げに逆らうとは何事だ!』という感じで、俺達は捕まっていたかもしれないから……」

「だとしても、もっと上手いやり方があった筈よ! 皆の意見を聞かないで勝手に決めて……白野みたいに戦えない人だって、いた筈なのに……!」

 

 光輝を擁護しようとした白野だが、雫は聞く耳を持たなかった。病弱な弟分がいる雫にとって、白野すらも参戦する事になってしまった光輝の行動はあまりに軽率過ぎた。いつもの様に、自分や香織が頭を下げればどうにかなる問題では決してない。

 

「……雫はどうしたんだ?」

 

 白野が静かに聞くと、雫は不満そうな顔で答えた。

 

「……参戦する、って決めたわよ。どのみち、それしか選択肢は無いもの」

 

 地球より遠く離れた異世界に飛ばされ、自分の衣食住すらも確立されていない。帰る方法も分からない以上、どんなに胡散臭くてもイシュタルの言う事を信じる他なく、雫は苦渋の決断ながらもハイリヒ王国で“神の使徒”として戦うしかなかった。何より———。

 

「ねえ、白野……私が白野の分まで頑張るから、白野はここで帰りを待って———」

「いや、それには及ばないよ」

 

 雫の言葉を最後まで聞かずに白野は遮った。

 

「心配してくれてありがとう……でも大丈夫。何故か分からないけど、今は身体がすごく軽いんだ。これなら———俺も雫達と戦うよ」

「でも! 戦争なのよ!? 死んじゃうかもしれないの! 本当に帰れるかも分からないのに……それなのに白野まで死んだら、私……!」

 

 いつもの凛とした姿をかなぐり捨て、ヒステリックに雫は叫ぶ。

 ———これが雫の内面なのだ。本当は怖くて叫び出したいのに、周りの期待を裏切るのがもっと怖いから凛とした姿を取り繕い、光輝の事も鬱陶しく思いながらも幼馴染として突き放す事も出来ず、誰よりも苦労を背負い込んでしまう女の子。

 いま、雫は恐れていた。地球とは全く違う異世界で戦争に巻き込まれ、自分や幼馴染達の命が失われるかもしれない。それどころか、自分の家族である弟分まで死ぬかもしれない。

 もしも親友である香織や家族である白野が死んだら———雫は二度と立ち上がれなくなる気がしていた。

 目に涙すら浮かべる雫に———白野はそっと涙を拭った。

 

「え……?」

「ありがとう、雫。そこまで心配してくれて」

 

 白野は静かに微笑む。それはいつかの冬の夜に見た、白い紙の様に穢れの無い綺麗な顔だった。

 

「でもね、忘れないで欲しいのだけど……俺も雫の事を大切な家族と思っている。だから、俺も雫に死んで欲しくない」

 

 白野は立ち上がり、雫の前に立った。

 昔は自分より低かった背が、いつの間にか並ばれるくらいに大きくなった。

 そんな事を雫は考えてしまっていた。

 

「だから……俺にも雫を守らせてくれ。八重樫家は、絶対に家族を見捨てない……そうだろ?」

 

 家訓を持ち出して、宣言する白野。そんな白野を見ていると、雫は先程までの荒れた気持ちが治まってくる気がしてきた。

 

「……ズルいわよ、家訓を持ち出してくるなんて。そんな風に言われたら、断れないじゃない」

「君が俺を家族として見てないなら、断ってもいいけど?」

「冗談でも言わないで。分かったわよ……でも、無理だけはしないでね?」

「雫もね。雫だって女の子なんだから、男としてカッコいい所は見せたいさ」

「弟のくせに生意気よ。あ〜あ、昔は雫お姉ちゃんって、素直に後をついて来てくれたのに……」

「さすがに今はそう呼べないなぁ……」

 

 周りの目もあり、中学に上がるまでの短い期間でしか使わなかった呼称を持ち出されて、白野は思わず苦笑した。

 

 王城の夜は、静かに更けていった。

 

 ***

 

『ええと……■■■■■さん、だっけ? 何でその様な事をするか、真剣に分からないのだけど?』

 

 学校の教室の様な部屋で、彼は目の前の女性に戸惑う様な視線を送った。

 露出の多い和服を着こなし、狐耳を生やした女性は蠱惑的な視線を送りながらしなを作った。

 

『そのですね。ようは、貴方を私の色香でおぼれさせ、寝首をかければしめたもの。そうでなくとも情が移れば戦いで手が緩むのでは、というマスターのあまったれた戦略といいますか―――』

 

 はあ、と彼は気の無い返事をする。ここまで目的をズバリと説明しているのに、鈍い人だと思いながらも狐耳の女性は心の中で舌舐めずりをしていた。

 

(なんと穢れの無い魂なのでしょう。あの自称・フェミニストに召喚されていなければ、私がこのイケ魂をマスターに出来たでしょうに……)

 

 彼女のマスターは、元は資産家だったという。しかし、地上は石油を始めとした資源は枯渇し、家も余裕が無い状態に陥ったそうだ。だからこそ、彼女のマスターは願いが叶うというこの戦いに参戦した。

 

『君はあの少年を籠絡したまえ。上手くいけば、拾い物だがね。私? 私にはやる事がある。下賤な仕事など、従者がやるべき仕事だろう?』

 

 ……■■■■■■はマスターを選べない。その事をこれほど悔やまなかった時など無い。あのマスターは、自分の事を使い捨ての道具くらいにしか思っていない。それを理解していながらも、狐耳の女性は素直に従った。それが■■■■■■として、在るべき姿であるからだ。

 

(私の身体を見知らぬ男に穢せなどという最悪な命令だとは思いましたが……このイケ魂なら、まあ良しとしましょう。つーか、マジヤベ! 穢れが無さ過ぎて、私好みに染めちゃいたいとか思っちゃうんですけど!)

 

 ゲヘヘ……と淑女にあるまじき笑いを内心に隠しながら、狐耳の女性はチラリと和服の裾を捲り上げる。

 

『ささ、据え膳食わぬは男の恥というもの。マスターの思惑とは別に、貴方様の事は個人的に気に入っております。どうぞ……バッチコーイ♪』

 

 かつて宮中の上皇すら手玉に取った女の技を披露しようとし———身体に、バサリと上着を被せられた。

 

『へ?』

『あのですね、■■■■■さん。ちょっと色々と言いたい事があります。そこに座って下さい』

 

 ピンクな空気で籠絡したと思った狐耳の女性は、真剣な表情で自分を見てくる彼に思わず間抜けな声を出してしまう。

 

『まずですね、こんな事はやっぱり間違っていると思うのです。こういった事は、まずお互いを知ってからですね———』

 

 彼の言った事は、はっきり言ってありきたりな台詞だった。

 自分を大事にしよう。女の人だから、それは大切な人の為に取って置くべきだ。

 それなのに———つい聞き入ってしまう。それは会って間もない自分を真剣に案じたものだったからだ。

 

(こ……この人です! この人に間違いありません! ■■、ついに仕えるべき主を見つけました! 我、彼方にこそ栄えを見つけたり———!)

 

 正座してお説教を聞きながらも、狐耳の女性は死後も含めた長年の果て、自分が心から仕えたいと思う人間を見つけた事に喜んでいた。

 

(いやいや、ちょっと待て。落ち着け、私。まだ慌てる様な時間じゃない……Be cool、Be cool! 問題はどうやって、今のマスターと契約を切るかなのです!)

 

 あっさりと現マスターを裏切る段取りを彼女は考え始める。こちらから契約の解除を申し出るのはさすがに不義理だし、現マスターを殺して寝返る様な真似は目の前の少年に嫌われてしまうだろう。それだけは避けたかった。

 

(……ああ、そういえば。()()()は負けたら私を生け贄にして、自分だけ地上に帰還しようとしてましたっけ)

 

 自分のマスターの魔術の本質は『犠牲と代償』。敗者は死ぬ運命にあるこの■■戦争で、特別な自分が死ぬのは間違っているとか考えて、自分を犠牲に生き延びようとするだろう。

 

(その時になったら、さすがに契約を切っても問題ありませんよね? 後は■■■■■のファイアウォールをどう突破するですが……この方なら、貴重な令呪を消費してでも私を助けようとしてくれる筈! そうしたら、私はこの方に大手を振って主従関係を結べるのです!)

 

 既に彼には、彼が召喚した■■■■■■がいるが、仕えた後で蹴落としてしまえば問題ない。黒い計算をしているとは気付かず、自分を案じた説教をしてくれる()()()()に、尻尾をブンブンと振りながら狐耳の女性はほくそ笑んだ。

 

(この■■、必ずや貴方様の元に参りますので……覚悟して下さいね、ご主人様♪)




>雫

 おねショタが似合いそうな子じゃない?
 冗談(半分)はさておき、ここの雫は白野という病弱な弟分が出来た事で姉属性を獲得しています。とある虎も、姉で剣道家だしなぁ……(笑)
 本当に大切すべき家族がいるので、光輝は原作より好感度低めになったと言いますか……。

>狐耳の女性

 うん、こういう書き方もどうかと思うんだ……。とりあえず彼は覚えてないけど、こんな事が昔にありましたよという事で。

>岸波孝明

オリキャラかつ故人。白野の父親であり、八重樫虎一とは竹馬の友だった。妻子を連れて旅行に行った日、車のブレーキが利かずに妻と共に搬送先の病院で亡くなった。しかし……何故か白野だけは、一命を取り留めた。

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