ぐだ子「ウチの特殊なサーヴァント達の話」   作:合将鳥

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戦う

 

 

 ある日の事。カルデアの倉庫に訪れた立香は、ダ・ヴィンチ、マシュ、ネモと共に行った定期的な素材確認の折に、幾つか不足分を発見した。

 特に今日明日に切れる様な量でもなかったのだが、念には念という言葉もある。マシュの言葉もあり、立香は複数のサーヴァントを伴ってアガルタへレイシフトしていた。

 

 

 

 レジスタンスの本拠地であった桃源郷の辺りに飛んだ一行は、目当ての素材を落とすゴーレムを探して既に数十分歩いている。だが、それだけ歩いても他のエネミーすらも発見出来ていなかった。

 

「すまないマスター、私の方では発見出来なかった」

「わかった、ありがとう。一旦降りてきて」

「心得た」

 

 すると、空から索敵していた黄金の鎧を着た青年・アイオロスが結果を告げに戻ってきた。少し足を伸ばして、本来の生息域から離れた密林まで飛んでもらったが見つからないらしい。

 

 続けて、アイオロスとは別方向の町まで飛んでいたチームも戻ってくる。

 

「マスターさーん! こっちもいなかったよー!」

「ア、アマゾネスの人達も、いませんでした……」

『ゴーレムどころか他の敵さんも見ないなんて珍しいですよねー』

 

 若干落ち込んだ様な声で結果を知らせるのは、桃色のフリフリした衣装に身を包んだ白髪赤目の少女・イリヤと、彼女のおっかけになっているサキュバスの様な衣装の少女、うてなことマジアベーゼである。

 

「うーん、イリヤちゃん達も無しか……そっちはどう?」

 

 二人(と一本?)の報告を聞いた立香は、傍らのマシュと共にメモを取る。そのまま今度は、現在自分達を乗せている大蜘蛛を駆っている純白の女性・白織に訊くが、彼女も否定を示す様に首を振った。

 

「……こっちもだ、まるで反応が掴めない」

「少なくとも、気配を感知できる範囲にはいないみたい」

 

 立香とマシュの後ろであちこちに視線を巡らせていた絢爛な装いの二人組、グランとジータも溜息を吐いて首を振る。

「そっかぁ……」

「先輩、どうしましょうか?」

 飛んでいた三人が蜘蛛の上に降りた事を確認して、マシュが今後の指針を問う。

 

「……うん! 皆、一回村の中に入ろう!」

「わかりました。皆さんもそれでよろしいですか?」

 

 マシュの確認に、全員が頷く。そして白織が大蜘蛛を方向転換させ、一行は桃源郷内へと足を進めた。

 

 

 

「あ~……もしかしたらと思ったけど、やっぱりいないか」

 

 里の中に入り、一応と思い視線を巡らせるがエネミーの姿は無い。立香は肩を落とす。元々休憩目的で里に入ったのだからいない方がいいのだが、ここまで探して見つからないとなると、どうしても探してしまうのだろう。

 しかし、立香が落胆した途端……

 

 

「! アトミック・サンダーボルト!」

 

 

 突然アイオロスが振り返り、背後に向かって拳を振るう。

 

 皆が驚いていると、何かが崩れる音と共に呻く様な声が響く。確認してみれば、そこには胸に大穴を空けたゴーレムの姿があった。

「先程まで反応はありませんでした!」

「一体どうやって現れたんだ!?」

 マシュとグランが困惑しながらも臨戦態勢を取る。気づけば、いつの間に現れたのか周囲をゴーレムに囲まれている。

 その内の一体が立香目掛けて飛び出してきた。

 

「……マスター!」

 

 それに対し、動いたのは白織だった。白織はゴーレムの拳を鎌で受け止め、続けて動き出した一体と共に纏めて斬り払う。

「フォイア!」

「ふんっ!」

「やあっ!」

 続けてイリヤが魔力弾を撃ってゴーレムを牽制し、そこへグランとジータが迫る。グランが二刀流で腕を斬りつけ、ジータが槍で核を貫く。

「お願いします……!」

 ベーゼがゴーレムの残骸を鞭で叩くと、その破片達は魔力を纏って魔物に変わりゴーレムに向かっていく。

「マシュ、マスターを頼む! 私は前に出る!」

「はいっ!」

 立香をマシュに任せ、アイオロスは白織が抱えている十数体のゴーレムに向かっていく。接近と同時に膝蹴りが頭を砕き、振り返りながら放った拳が別個体の身体を砕く。

 

「白織殿、助太刀する!」

「……」

 

 白織は無言ながらも頷き、アイオロスに背中を預ける。そしてグランが斧と鎌、ジータが剣と銃を持って背中合わせに立つ。更にイリヤとベーゼが並び立って空から杖と鞭を構える。

 

 

 立香とマシュを中心に三角形を形成する形になり、一行は殲滅戦に突入した。

 

 

 

 

 

────────────────────────

 

白織

 

クラス:ランサー

 

偶然と奇縁の果てに、神へと至った蜘蛛の魔物。その儚げな見た目に油断すれば、即座に今生に別れを告げる事になる。

 

筋力 D 耐久 C-

敏捷 D- 魔力 A+++

幸運 B 宝具 A

 

身長/体重:不明

出典:蜘蛛ですが、なにか?

地域:エルロー大迷宮

属性:混沌・悪 性別:女性

 

 

クラススキル

 

対魔力:A

生後まもなく魔術を学んだ彼女は、魔術に対して攻守共に高い適性を持つ。人間の行使できる術で彼女を害するのは不可能に近い。

 

騎乗:C+

虫の類、特に蜘蛛に関しては、魔物であろうと乗りこなせる。

 

単独行動:A++

彼女本人の魔力保有量も高く、長期間マスター無しでも現界可能。

 

陣地作成:B

彼女の造る陣地は、そのものが罠としての側面も持つ。

 

気配遮断:B

人知れず何千何万という命を刈り、争い合う国同士を裏から操った彼女は、暗殺者としても高い適性がある。

 

神性(蜘蛛):A

後天的に得たものであるが、正真正銘れっきとした神である為ランクは最高。

 

領域外の生命:A

異世界の神々の末席に連なる一柱であり、彼女に連なる者はフォーリナーの適性を得る。

 

 

固有スキル

 

邪神の寵愛:A→EX

悪辣なる魔神に愛された証。彼女の姿はこの邪神に似せて作られている。

 

殺戮技巧:A++

彼女が会得している、生命を終わらせる技術。その中でも、人・竜・機械に対するものに造詣が深い。

 

毒牙のカリスマ:B

彼女は戦場において、水面下から敵勢を崩す為に自ら鍛えた暗殺者集団を率いていたという逸話がスキルになったもの。

 

 

『必殺・四対八光邪眼』

ランク:A 種別:対軍宝具

レンジ:1~100 最大補足:視界

ひっさつ・しついはっこうじゃがん。

次元の壁に穴を開け、異空間に存在する無数の分身体と共に放つ多種多様な邪視。その全ての視界が共有されている為、ある意味逃げ場は無いと言える。

 

 

コミュニケーション能力が低く無口キャラに見られる彼女だが、酒が入れば途端に饒舌になる為、酒乱・酒豪・呑兵衛の者達と仲が良い。

また、カルデアに来てから目を見せる様になったらしい。

 

 

 

 

 

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柊うてな/マジアベーゼ

 

クラス:アルターエゴ

 

魔法少女を愛し、憧れるごく普通の女子中学生。……だったのだが、あれよあれよという間に悪の組織の総帥になってしまった変態。

 

筋力 C 耐久 A

敏捷 B 魔力 A

幸運 B 宝具 C

 

身長/体重:不明

出典:魔法少女にあこがれて

地域:日本

属性:混沌・悪 性別:女性

 

 

クラススキル

 

対魔力:A

魔術を扱う者達と戦ってきた集団の長であった為、本人の資質も伴って高ランク。

 

騎乗:B

彼女は天性のサディストであり、いかなる相手でも攻めの側である。

 

気配遮断:B

暗殺者としての技能ではなく、正体を隠すという性質から。

 

狂化:EX

普段は大人しい少女だが、相対する者が自身のストライクゾーンであり、かつ自らの理想的な行動をとった場合、秘めた性癖が解放されると同時に理性が吹き飛ぶ。またその時、彼女の外見にも変化が生じる。

 

領域外の生命:B+

彼女自身は特に神との繋がりは無い。普通の人間の筈……である。

 

単独顕現:B

本来は単独行動の筈だった。召喚などを必要とせず、単独で現世に現れる事ができるスキル。時間逆行などによるタイムパラドックスによる消滅や即死攻撃の類を全て無効化する。

 

 

固有スキル

 

カリスマ:C++

一軍を率いるのに充分なランク。

 

悪の総帥:A+++

カリスマが変化したスキル。悪・混沌属性の味方をさらに強くし、善・秩序を持つ敵を弱体化させる。

 

調教技巧:A

彼女が生まれ持つ、穢れなき存在を汚す才能。彼女のそれは天賦の才であり、自覚無く振るわれる事もある。その力を味わった者は、被虐の喜びに目覚めるらしい。

 

魔力放出(欲望):B

彼女の愛と欲望が混ざり合い捻じ曲がった性癖の解放。その様は味方からも「クソヤバ女」と呼ばれる程。

 

 

『加虐の笑み、支配の鞭』

ランク:B+ 種別:対善宝具

レンジ:1~50 最大補足:変身ヒロイン全て

サディスティック・フルスタ・ドミネイト。

本来は彼女専用の武器という程度のものだったが、サーヴァントになった事で宝具へと昇華された。触れたものに悪性を与え、善性の者に振るえばその気勢を奪っていく、彼女の欲望の具現化。

 

 

キアラ、カーマ両名曰く「自分とは同類」との事。事実、この世界の存在でないにも関わらず、彼女はビーストⅢの候補であったらしい。

だが当の本人はその様な事を露とも知らず、イリヤ達に萌えている日々。

 

 

 

 

 

────────────────────────

 

グラン&ジータ

 

クラス:ライダー

 

不思議な少女との出会いをきっかけに、父を探す旅に出た双子の兄妹。星を巡る旅路の中で、二人は幾多の英雄と出会い絆を結んだという。

様々な武器・術を身につけた二人は、非常に多くのクラス適性を持つという。

 

筋力 B 耐久 B

敏捷 B+ 魔力 B-

幸運 A 宝具 A

 

身長/体重:不明

出典:グランブルーファンタジー

地域:ファータ・グランデ空域、ザンクティンゼル

属性:中庸・中立 性別:―

 

 

クラススキル

 

対魔力:B

二人は魔術、呪術、錬金術等様々な術に触れてきた為、高ランクの耐性を有する。

 

騎乗:A+

生前の二人は世界の核心に迫る程の神秘に関わり、場合によっては神獣すらも乗りこなすという。

 

単独行動:B

マスターからの魔力供給無しでどこまで動けるかというスキル。このランクならば二、三日は活動可能。

 

陣地作成:C

少なからず魔術師として活動した事もある二人は、それなりに陣を作る事が出来る。

 

道具作成:C+

陣地作成に比べ、こちらの方が逸話が多い為比較的高くなっている。

 

気配遮断:C

暗殺者、隠形としての経験からこのスキルを獲得している。

 

神性(偽):B-

神の血縁ではないが、数多の神性に愛された為スキルとなった。

 

神殺し:B

神、または神に連なる存在を打倒した事で、二人は優れたランクを得た。

 

 

固有スキル

 

蒼天の守護者:A→A++

騎空挺を駆り、数多の苦難を乗り越えて空の世界の守護者と認められた二人の称号。その逸話がスキルとなり、名の通り空の下でその真価を発揮する。

 

武芸百般:B

多種多様な戦闘方法に通じ、様々な戦闘に対応できる。ランク次第では神をも相手取る事が可能。

 

六道十天の英雄:EX

世界に散らばる伝説・神話級の武具を保有し、また使いこなす事が出来た証。比類なき英雄の証拠とも言える。

 

 

『蒼穹を舞う翼、星獣の咆哮』

ランク:A 種別:対脅威宝具

レンジ:1~666 最大補足:星の果てまで

グランサイファー・ワイルドハント。

二人の冒険の記憶を攻撃として具現化した、超広範囲飽和攻撃。絆を結んだ英雄や星の獣、集めた武具の力を一気に開放する。

 

 

二人一組のサーヴァントであり、二人で一つの霊基を共有している。だが意外と制限が緩いのか、ある程度ならば離れて行動する事も可能。しかし互いにシスコン・ブラコンである為、離れているところを見た者はいない。

 

 

 

 

 

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アイオロス

 

クラス:アーチャー

 

女神アテナに仕える戦士達の中でも、最高位に位置する十二人の一人。仁・智・勇全てに優れた武人であったが、邪悪な策略によって若くしてこの世を去った。

 

筋力:A 耐久:B

敏捷:A+ 魔力:B+

幸運:E 宝具:B

 

身長/体重:187cm・85kg

出典:聖闘士星矢

地域:ギリシャ、聖域

属性:秩序・善 性別:男性

 

 

クラススキル

 

対魔力:B

神に仕える戦士であった彼は、それに見合う高い適性を持つ。

 

単独行動:A

生前に得た経験の恩恵により、弓兵適性も相まって最高ランクのこのスキルを得るに至った。

 

気配遮断:B-

生前に隠密行動の心得も得ていた為、本人の能力の高さも相まって高ランクとなっている。

 

神性(偽):A

女神アテナの血を浴び、その加護を受けた鎧を身に纏っている事、更に彼の死後に多くの者から神聖視された事から、人間の身でありながら最高ランクの神性を得ている。

 

信仰:B+

神に仕える戦士の証。味方に神性持ちがいる程その強さを増す。

 

 

固有スキル

 

小宇宙の闘方:A++

アテナに仕える戦士達が持つ独自の戦闘の型。古今東西ありとあらゆる武術を取り込んだ実戦型の動きであり、天才と呼ばれた彼のそれは最高峰に位置する。

 

太陽の鎧:A

彼の纏う黄金聖衣は太陽の光を具現化した物と言われており、冥界の冷気すら遠ざけるという。

 

第九感覚:EX

ナイン・センシズ。生きた者が意識を保ったまま冥界で活動できる感覚領域「阿頼耶識」を超えた未知の領域。他に到達した者がおらず、また本人もあまり語らない為詳細は不明。

 

 

『十二宮を束ねる黄金の矢』

ランク:EX 種別:対神宝具

レンジ:1~108 最大補足:地球全土

ゾディアック・エクスクラメーション。

地球を永遠の闇へ飲み込まんとする冥王を打倒する為に放たれた、黄道十二宮全ての力を込めた眩い太陽の一矢。この宝具の発動中、彼は十二人の黄金聖闘士全員の小宇宙を宿している。

 

 

カルデアに召喚された彼は、その経歴もあってギリシャの英霊、その中でもアルゴノーツのメンバーと特に親しく、ケイローンに授業を受けているという。

また、ギリシャ異聞帯でアテナの力を使ったという経緯から、マシュとも良好な関係を築いている。噂では聖闘士として鍛えようとしているとか。

 

 

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