猫を愛しすぎた少年
長門連助は、遅刻した反省文を書かされ、その衝動からかすぐに眠りにつく!
だが、その横には不敵に笑う少女の姿がいた…

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猫又と少年。

 

猫又とは

日本妖怪の一つであり、年老いて死んだ猫が化けて出る猫の妖怪であり、特徴的なものといえば、尻尾が2つなことだろうか。

 

ただ、その性格は人間と同じ多種多様な為、人間に害を為す者もいれば、また飼い主の元に戻って恩返しをすると言った実に人間らしい性格をしている。

 

話が長くなったが、1人の猫好き少年がいた。

 

ある路地裏では、この少年は猫を死ぬほど愛でており野良猫などを撫でてると病気などになってしまうからやめなさい!と親に言われるも、

「うるせえ!猫から移った菌や病気は愛だ!」

だと意味のわからないことを言い撫でる。

 

この時小1である。

 

そして今日も学校に行く途中に5匹くらいの猫を撫でまわし遊んでいた。

 

 

 

「はぁん…今日もかわいでちゅなぁ…玉、ナース、若杉、タラ、アンシャンレジーム…お?気づいたか

そうだぞ、今日はスーパーボールと美味しい美味しいいつもの

Special mix food♡

を持ってきたんだよ〜はぁ…今日もみんなかわいでちゅねー…」

 

そう甘い声で言いながら、この少年は猫と遊んでいた。

ちなみに今の時間は、10時15分

ちょうど学校の3時間目の授業をしているところだ。

 

そしてかれこれ少年は2時間くるい遊んだ上、

別れを惜しんだのか学校に猫を持ってきた為、先生に説教を喰らった上に、反省文を書かされてしまったという。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学校で放課後反省文を書かされていた為帰りが遅くなり、暗い夜道をぶつぶつと文句と猫に対する次の行動を呟きながら、ただぼーっと歩き、家に着くと不思議と疲れていたのかベットに寝転がるとすぐに意識が薄れていった。

その時少年は、薄れていく記憶の中で次は何して猫達と遊ぼうかと悩んでいると熟睡してしまった。

 

「ふふふ…」

そう、彼女の存在にも気づかないほどに…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…はっ!」

 

目覚めた少年は、いつのまにか寝てしまった為目覚ましもかけ忘れたなぁと思っていると体に違和感を感じた。

重いのだ。体が重い動けない…と思い、目線を下げると

 

 

 

猫耳をつけ、尻尾も付いて動いている猫耳少女がいた。

 

少年は冷めた目で見つめていると強引に猫耳娘を退け、

床にそのまま落ちた猫耳娘は「いたっ!」と反応すると、んーっと腕を真上に伸ばした後、目をこすりながら「あっ起きたのにゃ?」と言う。

 

「ちょっと寒かったから体に引っ付いちゃったにゃ。にゃはは

ごめんにゃさい。」

「黙れ…」

「…んにゃ?」

 

「その安直な、にゃ語尾、そしてわかりやすい猫耳、さらには尻尾がふたつときた…全く…何故こうもねこの素晴らしさをそのままで理解する阿呆うどもが何故こうも…」

と突然、ぶつぶつ愚痴を言う少年を前に猫耳娘はポカーンと口を開けていた。

 

「ちょっちょっと!普通猫耳娘と言ったらなんかこー…萌え?るものがあるはずじゃにゃいの!?」

「うるさい語尾が癪に触る

まともに喋れないのか?」

「こっこいつ…

ワッチも普通に喋れるにゃら普通に喋りたいにゃ!」

「はぁー?だったら普通に喋れよ猫娘。」

「出来ないからこんなガミガミ強く否定してるんでしょ!このドアホ人間!」

 

「はっどうだか」と鼻で笑うと猫娘は「うぐぐぐ…」と言いながら少年を睨んでいた。

 

「まぁいいにゃ…おい人間

要件を端的伝えるからよーく聞けにゃ」

「あっ俺これから学校なんで、あざしたー」

「おいおいおいおい!まつにゃまつにゃ!話を聞いてくれにゃ!

たのっおいちょっちからつよっ…待って待って!おねがしますにゃ!ほんとに!ほんとに命がかかってますにゃ!お願いお願い協力してにゃ!

んにゃぁぉぉぉおおぉぉぉぉお!!!」

 

野太い奇声を上げながら少年を引っ張って引き止め、なんとか話を聞く体制に入る。

そして、猫娘が何故少年のうちに上がったのかを説明した。

 

 

 

 

 

 

 

「…要するに…

俺のオーラ?っていうのを少し頂いたらお前は帰るってことだな?」

「そうですにゃ!そうですにゃ!」

 

頭を上下に高速運動する猫又は、少年を肯定した。

 

というのも、人間からたまにだが、過剰に出るオーラというのがあるらしく、それは猫又にとって麻薬みたいなものであり、少しのオーラなら大丈夫だが、摂取しすぎると麻薬中毒みたいになってしまい、なりふり構わず暴走してしまうためそのオーラを回収するというのが、この少女、猫又の目的であった。

そしてこれに対する少年の答えは

 

 

「警察行きましょうか。」

「にゃんでにゃ!!」

「いやなんか頭のおかしいことを言ってる人がいるって…しかも不法侵入だし…あー精神科医でもいいか

とりあえず行きましょう。」

「にゃんで、ワッチが頭おかしい人前提で話を進めるにゃ!?

頼むから、ワッチの話を信じてくれにゃ!!!!!!」

「…はぁ…では証拠をお見せくれまっす?」

「にゃ?ふふふ…

ほらわかりやすい耳に、尻尾も二つあって動くにゃ

ほら動かぬ証拠がこんなにもあるにゃ!」

「いやドヤ顔で言われても…

今は機械が発達してそういうのを作れると聞きます。

どうせ、お前の猫耳と尻尾二つは何処かで操作してるやつがいるんだろ?

俺は知ってるぞ。」

「うわっ、めんどくさいにゃねぇ…」

 

呆れ気味にいう猫又。

だが、このままでは学校に遅刻すると思い学校へ行く準備をする少年を不思議そうに見る猫又は少年に、

「何か用事かにゃ?」と聞くと、少年はめんどくさそうに

「学校行くんだよ。」と答えると、猫又は次に

 

 

「んじゃわっちも学校に行くにゃ」

 

と言うと、少年の顔はポカーンとして何を言ってるんだこいつ状態であったがすぐに否定する少年。

 

「いや無理だが」

「大丈夫にゃ!」

「何が…ぁぁあぁぁあ?」

 

「ふっ驚いたか、人間

わっちは、人の姿にも猫の姿にもなれるにゃ

最近の猫又は人の姿にもにゃれるようになってるにゃ…ってにゃにゃっ…っちょっ、人間

なんでジリジリ近づくにゃ、おいさっきまであんなわっちに興味にゃさげだったのに…おいっつかむにゃ、ちょっわっぁっ」

 

 

次の瞬間、猫又の喘ぎ声で部屋が響き渡った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…悪かったって…」

「…死ねにゃ…」

 

そう会話している少年と、カバンに入りながらわかりやすく拗ねている猫又は、結局猫又を連れて学校へ登校していた。

 

というのも別の人がオーラが強く出ていたら回収するという理由で連れていくことになった。

ただ長門が出した条件として

なるべくカバンの中にいることを条件に学校へ潜入を許可した。

そして透明化が出来ると言われてるためそれも条件に加えた。

 

「…あのさ、それで俺のオーラ?はいつ回収するの?

夜とかか?というかどうやって回収するんだ?」

「まあ一つ一つ答えるにゃ

まずオーラの回収は製造秘密で作ったお札で回収するにゃ

まあおでことかに貼ったら5分くらいで終わるにゃ。

あっオーラを回収した後は、動けにゃい状態に、にゃっちゃうからそこらへんご了承いただけると幸いにゃ」

「…夜でお願い。」

 

そう雑談をしていると猫又はそうだ、と何かを思いついた。

 

「人間、お前のにゃまえ教えてくれよ」

「長門連助(ながとれんすけ)」

「…おっおう?にゃんかえらい簡単に教えてくれるにゃね…」

「まぁ?猫には優しくが俺の心情なんで

さっきは悪口言って悪かったな。」

「…はっはぁ…

あっ、わっちの名前はタマネっていうにゃ

今日一日だけよろしくにゃね」

「よろしくね」

 

と柔らかい感じで返事をした長門は、ふと疑問に思ったことをタマネに聞く。

 

「そういやなんでタマネちゃんは昨日俺が寝てる時にオーラを奪わなかったんだ?そういうこともできたはずでしょ?」

「タマネちゃん…

にゃあー…一応猫又にゃいでのるーるにゃ

人間から許可なしにオーラを奪うことなし

っていうるーるというか、いまのとっぷの方針にゃ。」

「ふーんそっか。」

 

と呟くと、鞄から顔を出しているタマネの頭を撫でた。

 

「そういやタマネちゃん…まさか学校でそのまま会話しないよね?」

 

「あーだいじょぶにゃ」

 

『頭で考えれば脳内会話ができるにゃ

これでいいにゃろ?』

『ありがてぇ…』

 

 

タマネに感謝を示した長門であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学校に着き、授業をぼーっと受けていた長門は、その間ずっと猫のことを考えていた。

そして昼休みの時間になり、弁当を取り出した際タマネががむすっと

した顔で「にゃぁ〜…」とため息をついていた。

 

『それで、オーラ強強マンはいたのか?』

『んにゃ?にゃはは…いねえにゃ…

まぁそう簡単に見つかるとかは思ってにゃいにゃ』

 

「そっか」と呟くと、弁当を開けて中に入っている米を食べながらそう言えばと思いついたことをタマネに聞いてみる。

 

『なぁ、そのオーラって強い奴の傾向とかないのか?』

『…にゃいにゃね…完全に突然、現れる感じにゃ

にゃから、わっち達の仲間もオーラを見つけるのにかにゃりの人員を割くというか、それが仕事ににゃってる感じにゃ』

『仕事って?』

『仕事は仕事にゃ

オーラを回収するのが大半にゃんだけど、それと全国的にはトップが4人いて、その誰かのリーダーに集めて回収するって感じにゃね。』

『ほーん、あんま人間と変わらんのな。』

 

そう頭で会話しながら飯を平らげていると、突然横から「長門くん」

と声をかけられる。

 

「こないだまた遅刻して怒られたんだよね

やっぱり、長門くんは相変わらず少し変わってるよね。」

「…宮澤…あははまぁ、な…野暮用があったんだよ。」

「ふーんそっかそれでな長門…くん用事があって」

「ごめん、トイレ行ってくるわ。」

「待って!今日の四時、生物室で待ってるから!」

 

宮澤は長門にそう叫ぶと席を立って逃げるようにトイレへ向かった。

その様子にタマネは?と頭に浮かべて脳内に直接聞き込んだ。

 

 

『どうしたのにゃ?ともだちじゃにゃいのか?』

『…まあちょっとな、気まずい。』

『ふーんそうにゃのかぁ。それで、行くのかにゃ?…っ‼︎…』

『いや…行かない…』

『にゃぁ…あの宮澤って人間…

オーラめっちゃ出てるにゃ』

『は?』

『だっだいじょぶにゃ!直ぐに猫又を呼んで対処してもらうから』

『行くわ』

『…んにゃ?』

『タマネちゃん

俺は、猫の味方だよ。』

『ほへっ?あっ…はい…ソッスカ』

 

 

あの気まずそうにしていた雰囲気を出していた長門の手のひらを返す態度にタマネは少し感心しつつも、呆れていたという。

 

 

 

 

 

 

 

 

そうして放課後まで猫のことを考えていた長門は、時々タマネと脳内で会話しつつ時間を潰し四時に生物室へ向かった。

 

『タマネちゃん札の用意は。』

『だいじょぶにゃ』

『よし行くぞ。』

 

作戦はこうだった。

長門が例のオーラ回収の件を、説明し拒否したら強引にタマネが背中にお札を貼る、そして、許可が降りた場合改めてお札を長門が無理やり貼って家まで送りつけるといった作戦だった。

 

そうして扉を開けると宮澤は席に座って窓を眺めていた。

 

「あっ、れん…長門くん来てくれたんだ。」

「おー…まぁな…何かあったのかなって」

「ん?んーと…あははっ…やっぱ緊張すると、こんな言葉が出なくなるんだな…」

「…」

「あっえと…なっ長門…あのな…」

 

 

「何をチンタラとやってるの?ハルくん」

「っ!?」

「ミョウガさん…」

 

長門が瞬きをした瞬間、謎の女が宮澤の横に立っていた。

 

ただ一目でわかる。

猫耳としっぽがその女にはついていた。

 

『おい…こいつまた別の猫又じゃ…!

タマネ?他の猫又に来てもらったのか?いやそれにしては仲が良すぎないか?まさか俺たちと同じ感じの作戦じゃあ…』

 

慌てふためく長門がタマネに質問をすると、彼女からの応答がなかった。

とりあえず、落ち着いて状況を判断するため、その女に質問をする。

 

「あの…ミョウガさん…とかいったか?

あんた…その…何者なんだ?」

「ん?あぁ…随分落ち着いているのね。

あーそういや聞き忘れてたわ…タマネっていう子と会わなかった?」

「…

すまないが何をいってるかわからない。」

「ふふふ…知ってる感じね、オーラが揺らいでるわよ」

 

どんなオーラだよぉぉぉぉ…と脳内で考えていると、タマネが 『…逃…げる…にゃ…』と長門に告げた。

 

『…タマネちゃん…なんか言葉が辿々しくないか?大丈夫?』

『あっ…

…この猫又はミョウガ…さんといってかなりやばい猫又にゃ…オーラの回収率はトップクラス…リーダーではにゃいけど、いわゆる独裁者みたいなもので…

そしてわっちは…目をつけられ…て…そのわっちはその…いじめられてて…』

『…』

 

「聞こえてるわよぉ〜?タマネちゃん?」

「!?」

 

 

動揺する長門を目の前にしてふふふと笑うと「引っかかったぁ♡」と可愛らしげに言う。

 

 

 

「脳内会話はもちろん聞こえないわよ〜そんな特殊能力ないしね

ふふふ…

まあいいわ要求は二つ

タマネを差し渡すこと

そして、あなたのオーラを回収させて?

そうしたら、貴方とこの子の身は保証するわ。」

 

と自信たっぷりのことを言うミョウガは、長門を完全に舐めていた態度をとっていた。そして長門は冷静に質問する。

 

「タマネちゃんを引き渡したら…

いやタマネちゃんはどうなるんだ?」

「…ぷふふふ…もちろん…

 

いじめてなるべく苦しませてから殺すのよ。決まってるじゃない。」

「…俺がこの場で断ったら?」

「…うーん…断ったあなたにも責任取ってもらうわ。

タマネちゃん諸共、殺す…ふふっ

あっオーラもついでに回収するけどね。

 

「なんで…」

「…?

だってぇ…タマネちゃんなんて居てもいなくても同じじゃない?

この子、オーラ回収なんて一切出来ないし使えない子を生かしておく理由とかあるの?」

 

 

ミョウガが言ったことによって長門の眉間が内側に歪み、そしてその場は静寂に包まれる。

そして、その静寂の中、とっ…とっ…と足音が聞こえた方向に振り向くと

タマネが出てきてしまい長門が慌てて逃げるように促す。

 

「タマネちゃん…!だめだ!出てくるな!逃げろ!」

「…ッ…ごめんにゃ…

わっちのせいでこうなっちゃった…から責任…取らないといけないにゃ…

にゃはは、大丈夫にゃ確かにミョウガさんの言う通りにゃ。

わっちが生きてても何もできないのは事実にゃ…

にゃから、わっちが終わらせる…」

 

そう言うと、タマネの瞳から涙が溢れる。

その涙は、悔しさや、死ぬことへの恐怖が嗚咽となって出て来ており、抑えられなくなっていた。

そんな様子を宮澤が慌てた様子で「ちょっちょっと…」と呟く。

 

「ミョウガさん、おっ俺、長門を連れてきたらなんでもするってことで協力したけどこれはやりすぎじゃないのk…」

「うるさいわね、オーラ回収して黙らせておこ。

第一、あなたがこの子の…長門連助くんの死んだ猫を同人誌にして売ったことはちゃんと覚えておくから

宮澤くん、貴方もあとで殺してあげるわ。」

 

とおでこに札を張り、宮澤を黙らせる。

「さて。」とミョウガが呟くと長門達の目を貫く。

 

「タマネちゃん?こちらにいらっしゃいな。」

「…」

「…改めてごめんにゃさい」と長門の方を見てお辞儀をしたタマネ。

 

「わっちのせいにゃ

にゃから、お前が死ぬ必要はないにゃ

…にゃはは…うん…なが…いやおまえはここから逃げるにゃよ?

それじゃばいば「誰が逃げると言った?」

 

 

「…んにゃ?」

 

そう言うとミョウガに近づきながら

「俺は…俺は…自殺未遂を2回したことがあってだな…

その1回目はテレビ番組でやっていた猫が喧嘩をする姿…

あれを見た事で首を吊ろうとしたことがあるんだよ…

そんな俺に猫が猫を殺すために見捨てろと?ふざけるな。

だったら俺をその美しい爪でころしてく…ゲフンゲフン

それなら俺は!

お前をもふころす!」

 

「は?」

「んにゃ…?」

 

もふころす、と高々に宣言した長門はミョウガのツボに入ったのかふふっ…と笑い出す。

 

「モフ…殺す?ですって…?

笑わせるなッッッ!!!!!!」

 

長門の言葉にキレたミョウガが、人と同じくらいの大きさで猫化し、長門を襲う。

 

そうそれが狙いだった。

勝算は低かった。やつが猫又化すると言うのが勝利への肝だったからだ。

長門の体に無数の傷が付く。

その引っ掻き傷に気持ちよさを覚えているがそんな余韻に浸ってる場合ではない。

長門は気持ちよさに溺れそうになったが、ある奥義をする為に構えをとる。

そんな長門に警戒を少し強めるが、奴を痛めつけて動けなくさせることがミョウガの考えていることだ。

そして、まずは立てなくさせようと足をズタボロにすると動いた瞬間。

 

長門が奥義を炸裂させる。

 

「猫猫モフモフ手○キテクノブレイクッッ!!!!!!」

 

 

説明しよう!猫猫モフモフ手○キテクノブレイクとは

幼稚園児から鍛えた猫の為にある手のひら(本人談)には感覚的に覚えている無数の猫のツボを同時に押すという、約100個ある長門の奥義の一つだ。

 

そしてその奥義が起きたのは一瞬であった。

手を広げ前屈した長門の背に、ミョウガが口から涎を垂らして「にゃ…んにゃぁあ…にゃほへ…」と言い、目が上に向き、アヘ顔を晒していた。

 

「…ほんとにたおしちゃった…」と呟くタマネは唖然としていたが、すぐに長門の方へ向くとズタボロになった姿を見て、怒りが込み上がっていた。

そして、タマネがズタボロになりながらも長門は立っている所へ人の姿に変わり、長門の前に立ち思いっきり胸ぐらを掴む。

 

「にゃんで!にゃんでそこまでしてわっちを助けた!?

そんなお前がボロボロににゃる必要にゃいのに…!わっちを…助ける必要にゃんか…にゃいのに…」

 

「タマネちゃん

言ったでしょ?俺は猫の味方だって。

猫が猫をいじめるなんてましてや殺すなんて耐えられなかった。

…俺さ…最低かもしれないけど…

君がいじめられていた苦しみとか辛さとかその時感じていたことは俺には分かんないから…

だ…からさ…たった一言助けてって言ってくれ

そうしたら俺、君をた…ゴフッ…」

 

傷から血が大量に垂れていたため、貧血を起こしたのかぶっ倒れた。

そんな様子にタマネは慌てて長門の傷をどうにかしないとと周りをドタバタしていたという。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてその後、長門の肩を担ぎ家に運んだタマネはすぐに応急処置をする。

長門の寝言の「はぁ…爪気持ちよかったぁ」という発言に呆れつつも回復できるお札とオーラ回収お札2枚を額に貼り付けたあと、タマネは長門の寝る側でぎしっと音を立てて座った。

 

「猫の為ならにゃんでも出来る…か…」

そう呟くと長門の頬を撫でた後、長門の手を持ち上げ自身の頭に乗せる。

そして長門の手を自身のほっぺたに触らせて

 

 

 

「ありがとう…れんすけ…」

 

耳まで赤くなり少しだけ暖かくなった頬は、タマネにとって一生忘れられない気持ちとなった。

 

 

 

 

 

 

「あれなんで僕学校なんだ…?

ってやばっ…こんな時間に学校をうろちょろしたら怒られる…」

 

20時に目が覚めた宮澤はその後、見回りの警官にとっ捕まれ死ぬほど怒られたあと、反省文を100枚書かされたという。

 

 


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