僕のヒーローアカデミア Legend of Chimera   作:夢野飛羽真

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年末なんで絶賛書きまくっております。
感想とか高評価貰えるともっと頑張れるんで皆様よろしくお願いいたします!


USJ編
第11話 マスコミ騒動!騒ぎの前兆


龍也達がようやく雄英での生活に慣れてきた頃

朝からとある騒動が起きていた。

 

「オールマイトの授業はどうでしたか?」

 

「質問に答えてくださーい!」

 

オールマイトが雄英で教鞭を取るということは世間からかなり注目を集める話題であった。

その為朝から多くのマスコミが校門前に集まっていた。

 

「あの~授業送れちゃうんで通してもらってもいいですか?」

 

マスコミの取材の対象は生徒であった。

質問攻めに遭う生徒達は少し困った様子で門を潜ろうとしており、龍也もその例外ではなかった。

 

「いや~しんどかった~」

 

何とかマスコミを掻い潜った龍也は急いで校舎内に入っていく。

 

「おはよう、緑谷君。今日は朝から大騒ぎだね。」

 

「おはよう。うん、マスコミの人いっぱい居てビックリしたよ。」

 

下駄箱付近で緑谷と合流できて龍也自身安堵の表情を見せながら教室へと向かっていく。

 

「そういえば、手の怪我大丈夫?」

 

歩きながら龍也は包帯が巻かれている出久の腕を見る。

昨日のヒーロー基礎学の授業で超パワーをぶっ放した結果また出久の腕はダメージを負ってしまっていた。

 

「まだちょっと治療中かな。後でリカバリーガールのとこにも行ってくるよ。」

 

「そうか…しっかり個性をコントロールできるようにならないとね…」

 

「うん…制御してみせるよ…!」

 

雄英の保健医であるリカバリーガールの個性は治癒。

相手の治癒力を活性化させる代わりにかなり体力を使わせてしまうので大怪我を負ってしまった場合は、治癒を何度かに分けないと先に相手の体力が底を尽きてしまう。

緑谷出久もリカバリーガールに頼りっきりでは良くないと思い普段からどう制御すればいいかしっかりと考えていた。

 

「何か教えれることがあれば協力するよ。いつでも頼ってきてよ。」

 

「ありがとう…!大崎君!」

 

龍也の頼もしい言葉に緑谷も喜んで笑顔を見せつつ教室に向かう。

 

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「ここの日替わり定食は絶品だね!」

 

午前の授業やホームルームを終えた後、昼食を食べるために食堂に来ていた。

母さんは平日は忙しいみたいで昼食は尾白君ら僕の友人たちと一緒に食堂で食べることにしていた。

今日注文したのは日替わり定食。唐揚げとチキンカツが両方入っているのはズルい。

 

「この組み合わせ最高だね!」

 

「カツ丼もうめえ!」

 

「俺はラーメン気に入ってるぜ!」

 

今日は尾白君の他に切島君と上鳴君も一緒にご飯を食べに来ている。

彼らのリアクションを見る限りカツ丼やラーメンと言った日替わりじゃないメニューも食べてみる価値がありそうだ。

 

「今度僕も食べてみるよ。それとさあ、今日の午後って自分の委員決めないといけないんだよね?」

 

「そっか、朝に学級委員は決めたけど、そっちはまだだったか…」

 

今朝のホームルームでは相澤先生からの指示でクラス委員長を決めたんだけど色々と予想外の展開が多かった。

立候補者が多すぎて投票で決めることになったんだけど、基本的に全員自分に投票していた。

 

「けど意外だな~オメーが立候補しねーなんてな。」

 

「クラス委員はあんまやってみたいって思わなかったからね。」

 

僕は元々立候補していなかったから投票に徹することにした。

 

「じゃあ、誰に入れたんだ?」

 

「僕は飯田君に入れたよ。」

 

その時投票したのは飯田君。

入試での緑谷君に対する行動で印象は悪かったけど、共に過ごすうちに真面目でいい人ってことが分かった。実際緑谷君にあの件は謝って仲良くなってるみたいだし。

僕の票と彼自身の票を合わせて飯田君には2票入っている筈だった。

 

「けど、飯田の票数って1票だけだったよな?」

 

上鳴君のご指摘の通り飯田君に入っていたのは僕が入れた1票だけだった。

 

「恐らく彼は他の誰かに入れたんだろうね。緑谷君か八百万さんのどっちかに…」

 

今回複数票を獲得したのは3票で委員長に当選した緑谷君と2票で副委員長になった八百万さんだ。

 

「飯田のことだし多分そいつらに入れてそうだよな。」

 

多分彼は真面目そうだから自分的に一番相応しいと思う人に入れたんだろう。

一先ず緑谷君が委員長になったのはおめでたいことだ。友人の僕としても非常に嬉しい。

 

「確かに、緑谷君も八百万さんもしっかり委員長の責務をこなしてくれそうだし…」

 

飯田君が2人のどちらかに入れた理由は何となく分かる。

2人共責任感は強そうだし、頭もよく回る方だろう。

この2人とか飯田君に任せておけば問題ないだろう。

 

「ところで、大崎は委員長立候補しなかったってことは他にやりてえのがあんのか?」

 

「僕はね…」

 

『ゥウーーーーー!!ゥウーーーーー!!』

 

委員に関する話をしようと思ったその時、食堂中にサイレンが鳴り響いた。

 

『雄英バリアが突破されました!!』

 

雄英バリアが突破されたって言ってるけど…

あれって確かこの雄英高校を外敵から守ってる重厚な壁とか門のことだよね?

突破されたってことはまさかヴィラン!?

 

「おいおい、どうすんだよ!?」

 

「とりあえず逃げるか?」

 

「あ、それならここに逃げるといいよ。」

 

ガンデフォンを取り出してアプリを操作すれば研究室空間へのゲートが開く。

 

「3人共一旦入って!」

 

「お、おう!」

 

尾白君、上鳴君、切島君の3人と共に研究室空間に入って一時的に非難する。

 

「なあなあ、ここってどこなんだ?機械類とかいっぱいあるけどよ…」

 

「ここは僕の個性、ラボラトリーで作られた研究室空間さ。」

 

研究室空間に他の人を入れたのはデッドホークによるバスジャック事件以来だ。

 

「個性?オメーの個性ってあの変身する奴じゃねえのか?」

 

「いいや、あれはこの空間内で僕が作ったんだよ。この空間内で僕が作った物も僕の個性の一部になるんだけどね。」

 

「す、すげー」

 

僕の個性について初めて知った上鳴君と切島君は唖然としている。

 

「てか、ここだったら色んなアイテムとかあるんだろ?何で昨日の戦闘訓練とか個性把握テストで使わなかったんだ?」

 

次に切島君の口から出てきた疑問は雄英に来てから仮面ライダーキマイラしか使っていなかったことに関してだ。

 

「その答えは極めて簡単だ。僕が作ったサポートアイテムは戦闘よりも災害救助向きなんだ。だからこそ丁度今の状況にピッタリなんだ…てことで、何か使えそうなの探してくるよ。尾白君はパソコンで食堂の様子を観察してて…」

 

「OK!」

 

と言っても自分達がいる研究室の真向いの部屋に災害救助で使えそうなアイテムは幾つか置いてある。

その中からドローンと拡声器を持って3人のいる研究室に戻る。

 

「さて、状況はどうかな?」

 

「ちょうど良かった。これ見てみろよ…」

 

と言って切島君に外の様子を監視するための映像を見せられるとそこには壁に非常口のマークのような姿勢で張り付いている飯田君の姿があった。

 

『皆さーん!!大丈夫っ!!』

 

食堂の混乱を収めようとしていたのは僕だけではなかったらしい。

出入口の上から飯田君が他の生徒達に呼びかけをしているようだ。

 

『ただのマスコミです!!皆さん落ち着いて行動してください!!』

 

飯田君の呼びかけで食堂の混乱は収まったようだ。

 

「スッゲー、あの混乱を沈めやがったぜ。」

 

「やるじゃん!飯田!」

 

飯田君のお陰で今回の騒動は収まり、雄英バリアを突破したというマスコミ達は警察のお縄になった。

僕達もタイミングを見計らって食堂に戻り、食事を済ませ午後の授業、そして放課後のホームルームに臨んだ。

 

「ほら、委員長。始めて…」

 

「でっ、ではっ…!他の委員決めを執り行って参ります!」

 

八百万さんに促され緊張でがくがくな状態の緑谷君が進行を務める。

 

「けど、その前に良いですか…?」

 

「え…?」

 

「委員長はやっぱり…飯田天哉君が良いと思います!」

 

と、その前に緑谷君から委員長を飯田君にやってもらいたいという提案が為された。

 

「あんな風に人をカッコよくまとめられるんだ…僕は飯田君がやる方が良いと思うよ!」

 

緑谷君達も食堂にいてたからあの非常口の場面も見ていたのだろう。

だからこそ、彼には委員長としてクラスを引っ張る力がある。そう思って緑谷君は譲ることにしたのだろう。

 

「俺はそれでもいいと思うぜ。緑谷もそう言ってるし。確かに飯田、食堂で超活躍したしな。」

 

少し緑谷君の言葉に戸惑いを感じていた飯田君の背中を押す様に切島君も賛同の意を示している。

 

「ああ、それに非常口の標識みてえになってたしな~」

 

上鳴君も切島君に続いていく。恐らく僕を含め食堂での一軒を知る者達は飯田君にかなりの信頼を寄せている。

 

「委員長の指名ならば仕方がない!以後はこの飯田天哉が委員長の責務を全うすることを約束します!!」

 

こうして、非常口こと飯田君の委員長就任が決まったのだった。

頼もしいクラス委員長が誕生し、クラスはまた纏まっていくのだった。

 

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その夜、龍也は自身の研究室で大型のデスクトップパソコンと向かい合っていた。

 

(マスコミが雄英バリアを突破した騒動、普通じゃないよね…何か裏にあるな……)

 

今日の騒動に何かヴィランが絡んでしまっているのではないかと彼は感じていた。

 

(完成させないと…新しいバイスタンプを…)

 

パソコンに接続されているのは琥珀色と紫色のバイスタンプであった。

そのスタンプに描かれているのはタコ、クロサイ、オオムカデの3種類の生物だった。

 

(しっかり頼むぜ。トライキメラバイスタンプ!)

 

 

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