僕のヒーローアカデミア Legend of Chimera 作:夢野飛羽真
雄英体育祭開幕です。
カッコイイアクションシーンをご期待ください。
雄英体育祭当日
広大な雄英高校の敷地は体育祭一色に染め上がっていて、屋台まで出店している。
マスコミやプロヒーローなどの関係者も、この場に訪れており、既に食事を購入している者もいる。
彼らは例年、3年生のステージをよく見に行くのだが、今年の注目は1年生のステージであった。
ヴィランからの襲撃を乗り越えた彼らを一目見ようと、客席には多くの関係者が押し寄せていた。
「あーあ、コスチューム着たかったな~」
「公平を期すため、着用不可なんだよね。」
その更衣室では、生徒達が体操服に着替えて始まりの時を待ちわびていた。
コスチュームは基本的に、サポートアイテム等が付いてしまっているので、アイテムを多く持っていたりする方が有利である。
(ちなみに僕のベルトとかは個性扱いなんだよね。)
一方、龍也が個性:ラボラトリーで作成したアイテムは、彼の個性の一部として扱われるのでキメラドライバーやバイスタンプも、この体育祭で使うことが出来る。
「緑谷…」
これから始まる試合に向けて、気持ちを整えている緑谷に轟が話しかける。
「轟君…?何?」
「お前、オールマイトに目えかけられてるよな。別にそこ詮索するつもりはねえが、お前には勝つぞ。」
轟が緑谷に対して、突如宣戦布告をする。クラスでもかなりの実力者の行動に、控室内は騒然とし、切島が止めに入る。
「おいおいおい、急に喧嘩腰でどうした!?」
「仲良しごっこじゃねえんだ…それと大崎、爆豪。お前らの強さもよく分かっている。だから俺の踏み台にさせてもらうぞ…」
「ああッ…!?」
轟の闘志は爆豪や龍也にも、広がっていく。
彼の言葉に怒りを覚えた爆豪が飛び掛かろうとするのを、切島と上鳴が抑える。
「僕にも宣戦布告?まあ受けて立つよ。」
一方、龍也の方は冷静を保っていた。
轟の言葉に対しても普段通りの口調で立ち上がって彼に歩み寄る。
「続きはグラウンドでやろう。戦いのリングはそこだからね。」
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いよいよ迎えた雄英体育祭。
父さんと母さんは姉さんの応援に行ってしまった。姉さんは今年がラストイヤーだから仕方ないけど、その代わり美味しい弁当を用意してくれた。
家族からの応援をしっかり受け取って、今日の体育祭優勝を狙って頑張っていくとしよう。
『雄英体育祭!ヒーローの卵達が我こそはと鎬を削る、年に一度の大バトルッ!てゆーか、どうせテメーらアレだろ!?コイツ等だろ!?ヴィランの襲撃を受けたにも拘らず、鋼の精神で乗り越えた奇跡の新星!!ヒーロー科ッ!1年ッ!A組だろぉおおおおおおッ!?』
プレゼントマイク先生のマイクパフォーマンスと共に僕達A組が競技場内のグラウンドに入っていく。
お客さんで埋まったスタジアムの座席を見てみれば、緊張と興奮で胸が高鳴っていく。
『さあ、話題性では後れをとっちゃいるが、こちらも実力者揃いだぁッ!1年ッ!B組ィッ!』
続いて笠井君率いるB組がスタジアムに入って来る。
笠井君は背が高い方なので、他の生徒達より頭一つ抜けて目立っている。
そして、普通科、サポート科、経営科と雄英が誇る各学科のクラスの生徒達が、次々とグラウンドに入り整列していく。
「選手宣誓!」
さて、今年の1年生の主審はミッドナイト先生だ。
18禁ヒーローの美しい姿に、生徒も客席の人々も頬をピンク色に染めて、喜びを表している。
主に男性陣だが…
「ミッドナイト先生!なんちゅー格好だ!」
「流石18禁ヒーロー」
それはクラスメイトの切島君や上鳴君も例外ではない。
「18禁なのに高校に居てもいいのか…」
「良い!」
峰田君、鼻の下を伸ばすのやめなさい。
しかしながらこちらのミッドナイト先生、過去にコスチュームの露出度に関する法律ができるほど過激なコスチュームを着ていたらしいが、今も男性の情欲を誘うようなコスチュームを着用なさっている。
「…」
ん?なんか耳郎さんが睨みつけている様な気がするが…
「静かにしなさい!選手宣誓!1-A!大崎龍也!」
さて、ここで選手宣誓の時間だ。
生徒代表は入試1位の僕であり、指名されれば大きめの朝礼台の上に登りマイクを手に取る。
「宣誓!僕は今日ここに至るまでに、A組だけでなく他のクラスの人が心の中に秘めている思いを、幾つも聞いてきました。」
この前教室で宣戦布告した心操君の様に、ヒーロー科編入を狙ってる人もこの中には大勢いるだろう。
それにこの雄英高校で、チャンピオンを目指しているのは僕だけじゃないのは確かだ。クラスメイトの緑谷君や爆豪君、轟君だけじゃなくて、笠井君率いるB組の人達だって1番を獲りたいはずだ。
「皆この1日に色んな思いを込めてると思いますし、各々にストーリーがあると思います。だからこそ僕も、本気で勝ちに行きます。正々堂々、本気の戦いで競い合いましょう!」
宣誓を終えて朝礼台を降りる頃には、スタジアム中から送られる拍手が僕を包み込んだ。
ここに居る全員勝つ覚悟。それが決まった僕の手には既に、トライキメラバイスタンプが握られていた…
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「さーて、それじゃあ第1種目行きましょう。いわゆる予選よ!毎年ここで多くの者がティアドリンク!!さて運命の第1種目!!今年は……コレ!!!」
ミッドナイトによる第1種目のアナウンスと共に、画面にその競技名が表示される。
「障害物競走ッ…!」
「計11クラス全員参加のレースよ!コースはこのスタジアムの外周約4km!」
予選と表現される通り、この競技では全生徒から次のステージへ行く者を選抜する。
「我が校は自由が売り文句!コースを守れば何をしたって構わないわ!さあさあ、位置に付きまくりなさい!」
妨害行為などのアンチヒーローな行為は禁止であるが、やって来る障害物の対処や、移動には個性を使うことが可能である。
そして、上位の者が次の競技に参加できる。次のステージへの切符を掴むため、計11クラスの生徒達がスタジアムの出口付近で開始の時を待つ。
「君もベルトを使うんだね。」
「まあな、これが俺の個性だからな。」
開始地点では、龍也がキメラドライバーを、鉄虎がサイクロトロンドライバーを腰に巻き付けて立っている。
『トライキメラ!』
『オク!サイ!ムカ! Come on! キメラ!キメラ!キメラ!』
「お前のベルトうるさくね?」
「そんなことはないさ。」
2人が一度お互いの方を向き、ベルトを操作する。
「変身!」
『スクランブル!オクトパス!クロサイ!オオムカデ!仮面ライダーダイモン!ダイモン!ダイモーーン!』
『センチュリー!』
仮面ライダーダイモンと仮面ライダーセンチュリー、多くの生徒達の中で2人の仮面ライダーが並び立つ光景に、観客たちは思わず声を上げる。他の者より頭抜けて目立つ2人に既に多くの客が注目している。
「さあ、起つ時だ!」
「俺がこの雄英体育祭、試してやるぜ!」
「スタート!」
2人が変身を終えると同時に、ミッドナイトによって競技開始が宣告される。
『さあて!実況していくぜ!解説Are you ready? ミイラマン!』
『無理矢理呼んだんだろうが…』
実況席にはプレゼントマイク、解説席には相澤が座っており、競技の様子を見守りつつマイクの前で喋り始める。
『早速だがミイラマン!序盤の見どころは?』
『今だよ…』
この時スタジアム内部から、外周に出るための出入り口には全生徒が押しかけている。
通路内は満員電車の様な鮨詰め状態になってしまい、多くの生徒が思い通りに個性を使って動くことが出来ていない。
『最初に抜け出て来たのは大崎と笠井だ!!』
先に通路を抜けて外周へ飛び出してきたのは、ダイモンとセンチュリー。
仮面ライダー特有の脚力でスタート時から一気に駆け抜け、他の生徒らの波にも飲まれず一気に駆け抜ける。
その後ろから周囲を凍らせた轟、彼が凍らせた地面を爆破しながら飛んで回避する爆豪らが続いて出てくる。
「さあ、このままいくよ!」
遂に始まった雄英体育祭
その頂点に上るための篩が今かけられ始めたのだった。
笠井鉄虎(かさい てとら)
個性:センチュリー
何らかの要因で彼に宿った個性。
仮面ライダーセンチュリーに変身することが出来る。
本来は親子2人で変身するライダーに1人で変身できているがその詳細は…