僕のヒーローアカデミア Legend of Chimera 作:夢野飛羽真
時間かかってしまってごめんなさい。
体育祭の2種目目は騎馬戦だった。
各々がチームを組んで、作戦を立て始めている。
そして、僕達のチームは…
「左側は俺に任せてよ。後ろも尻尾で対処できるし。」
左側の後騎馬は尾白君。個性の尻尾で左側や背後から来た相手に対処してもらう。
「なら、右側は俺だな。」
右側の後騎馬は心操君。彼はもう一人のチームメイトからの推薦で仲間入りした。
普通科の心操君の個性を知っている者は少ない。A組、及びB組のメンバーからすれば、未知の存在である。
だからこそ、皆の不意を突いて戦いを有利に進められる。
「前騎馬は僕だね。」
そして僕は前騎馬担当だ。
仮面ライダーダイモンのスペックを活かし、皆をリードして戦う予定だ。
「で、俺が騎手だ。次の種目に連れて行ってやるから、俺にしっかりついて来い!」
そして、チームリーダー兼騎手は笠井君だ。
「大崎、アンタとは最後の決勝で戦うからな。今はそのために共同戦線だ!」
「僕も君と戦うのは、体育祭の最後だと思っているよ。」
仮面ライダー同士の戦いを行うなら、午後に控えた決勝で…
そんな2人の思惑が一致したため、ここは2人揃って次の競技に進むために、共同戦線を組むことにした。
「それで、獲物はどうする?」
「俺の獲物は…B組だ。」
「クラスメイトなのに良いの?」
僕はてっきり、狙うなら1000万ポイント持ちの緑谷君だと思っていた。
爆豪君や轟君も狙っているだろう…
けど、笠井君の標的は彼自身のクラスメイト達であった。
「アイツらはクラスぐるみでA組を陥れようとしてんだ。気にすんな…」
「クラスぐるみって…」
「ああ、クラスの物間って奴がお前らに対抗心燃やしててな…クラスの奴らで組んで、A組を一網打尽にしようって企んでやがったんだ。俺はそういうのは気に入らねえ…」
USJでのヴィラン襲撃。それ以来僕達は、世間からの注目も浴びてしまっている。
だからこそ、対抗意識を燃やされる事になってしまうのも致し方ないことだ。
「陥れるって考え方、ヒーローとして許せねえ!テッペンに上がるならAもBも関係ねえ…そうやってクラスで徒党を組むってやり方に、俺は賛同できねえ…」
「なるほど、けどテッペンに上がるならAもBも関係ないんだよね?」
彼の考えも頷ける。けど、それに乗るのは僕のクラスメイトを贔屓しているようにも思えてしまい、引け目を感じてしまう。
「だから、狙うなら全員だよ。A組だって緑谷君狙いで、僕らの方に視野が向いていない筈だ。ポイントはまあ、奪いやすい筈だよ。」
狙える騎馬は全員狙う。着実にポイントを稼いで次の競技に進むのが一番の目標だ。
「そういうことなら良いぜ。まずは次に進む。それが最優先事項だ!」
そして僕達以外のチームも次々と組まれ、その陣容が明らかになってきていた…
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緑谷チーム 10,000,325
緑谷出久 (騎手)
常闇踏陰 (後騎馬)
麗日お茶子(後騎馬)
発目明(後騎馬)
轟チーム 615
轟焦凍(騎手)
飯田天哉(前騎馬)
上鳴電気(後騎馬)
八百万百(後騎馬)
爆豪チーム 665
爆豪勝己 (騎手)
切島鋭児郎 (前騎馬)
芦戸三奈 (後騎馬)
瀬呂範太 (後騎馬)
笠井チーム 665
笠井鉄虎 (騎手)
大崎竜也 (前騎馬)
尾白猿尾 (後騎手)
心操人使 (後騎馬)
拳藤チーム 225
拳藤一佳(騎手)
柳レイ子(前騎馬)
取蔭切奈(後騎馬)
小森希乃子(後騎馬)
鱗チーム 175
鱗飛竜(騎手)
宍田獣郎太(前騎馬)
庄田二連撃(後騎馬)
鉄哲チーム 705
鉄哲徹鐵(騎手)
骨抜柔造(前騎馬)
泡瀬洋雪(後騎馬)
塩崎茨(後騎馬)
峰田チーム 425
峰田実(騎手)
障子目蔵(前騎馬)
蛙吹梅雨(後騎馬)
青山優雅(後騎馬)
葉隠チーム 390
葉隠透(騎手)
耳郎響香(前騎馬)
砂藤力道(後騎馬)
口田甲司(後騎馬)
物間チーム 305
物間寧人(騎手)
円場硬成(前騎馬)
回原旋(後騎馬)
黒色支配(後騎馬)
小大チーム 165
小大唯(騎手)
凡戸固次郎(前騎馬)
吹出漫我(後騎馬)
鎌切チーム 70
鎌切尖(騎手)
角取ポニー(前騎馬)
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『さあ上げるぜ鬨の声!雄英体育祭!合戦の刻だ!!』
チームを組み、騎馬を組んだ生徒達が、次々とフィールド上に馳せ参じていく。
各々の組の合計ポイント数を示した鉢巻を頭に巻いた騎手達は、仲間達に指示を出して開始と同時に個性を使って攻勢を仕掛けようとしていた。
「さて、こいつらも使わしてもらうぜ…」
笠井チームの騎手である仮面ライダーセンチュリーの手には、オーインバスター50と幾つかのバイスタンプが握られている。
これらは龍也が作った武器で、仲間が使うことも可能である。
『問答無用で行くぞ!残虐バトルファイトのカウントダウン!3!!』
「狙いは…」
「一つ」
『2!!』
「準備はいいな?」
『1!!』
『スタート!!』
開始と同時に多くの騎馬達が、一斉に緑谷チームに襲い掛かる。
彼の持つポイントは1000万、獲得できれば1位通過は確定だろう。
早速B組の骨抜が地面を沼地の様に軟化させ、緑谷チームの動きを阻害している。
「さてと、狙いは…右斜めのアイツだ…!」
「了解!」
笠井チームの初めの標的はB組鱗らのチームだ。
「笠井!?」
龍也ら笠井チームの騎馬達が鱗チームの方に舵を切れば、一気に前進していく。
その様子に、鱗らも緑谷チームへの攻勢どころではなくなり、笠井チームの方を向き、自身の個性で生成される鱗を発射して牽制する。
『キングクラブ!スタンピングストライク!』
キングクラブバイスタンプが押印されたオーインバスター50の銃口から、蟹の甲羅を模したエネルギー弾が発射され、鱗の弾幕を一瞬で吹き飛ばす。
『オオムカデエッジ!』
それと同時に前騎馬の仮面ライダーダイモンがキメラドライバーを操作し、オオムカデのエフェクトを足に纏わせて一気に加速し、鱗チームに迫る。
「しまった!鉢巻が!」
急加速して近付いた笠井が、鱗の鉢巻を奪いそのポイントを得る。
そしてポイントを得れば、笠井チームは次の獲物に狙いを定め、飛び掛かっていく。
「まずは一本いただいたぜ!この調子で取りに行こう!」
オオムカデのエフェクトに乗り、笠井らのチームはA組の葉隠、耳郎らのチームに迫る。
「ちょっ…大崎!?」
緑谷チームを追っている途中だった彼女らは、突如襲い掛かってきた龍也達に驚きつつも、耳郎が自身の耳から伸びるイヤホンジャックを彼らに向けて伸ばす。
そのイヤホンジャックが身体に刺されば、彼女の心音を爆音の衝撃波として体内に送りこまれ、例えライダーの装甲で守られていたも失神は避けられないだろう。
その危険性を分かっていた龍也は、咄嗟にオオムカデのエフェクトを消し、地面に踏みとどまる。
「あのイヤホンジャック、触れてしまったらすごく厄介だ…」
「確かに厄介だね…」
「俺達も中距離での攻撃手段は無いのか?」
近付けばイヤホンジャックに餌食になる可能性があり、遠距離ならばこちらから鉢巻を奪うことは出来ない。同じ間合いでならまだ戦いやすいと考えた心操は、龍也に良い対抗手段が無いかと問いかける。
「言っとくけど僕の中で勝利の法則は…決まってるよ!」
己の憧れる戦士、仮面ライダービルドの台詞と共に、キメラドライバーを二度操作する。
『オクトパスエッジ!』
すると、タコの姿をしたエネルギー体が現れて、その触手を耳郎らに向けて振り回す。
耳郎のイヤホンジャックは2本、タコの脚は8本、互いを鞭の様に振るいぶつけていくが、手数が多いのはタコのエネルギー体の方だ。徐々に耳郎を押していく。少しずつ後退する葉隠チームの騎馬を見て、龍也は笠井に合図を送る。
「笠井君!今だよ!」
その言葉と共に、タコの触手が笠井の身体を掴んで持ち上げ、葉隠らに向けて一気に振るう。
「透明女…そいつは貰うぜ…あと、服着ねえと恥ずかしいことになんぞ!」
「あ!私の鉢巻!」
触手に掴まれながら弧を描く様にスイングされた笠井は、その円周上で葉隠に手を伸ばして鉢巻を掴み取った。
「逃げるよ、尾白君。」
「こうやって使えばいいんだね。」
競技のルール上騎手が地面に足を付けなければ、一時的に騎馬がバラバラになっても問題ない。
『オクトパス!スタンピングストライク!』
一時的にオーインバスター50を渡された尾白が、オクトパスバイスタンプを押印し、その銃口からタコ墨の様な黒い靄を放つ。耳郎らの視界で彼らを捉えれなくなってる合間に、龍也が上から降ってきた笠井の身体を受け止め、すぐに騎馬を組み直す。
「スリリングな作戦だったぜ。おもしれえ…」
「またほかのチームに仕掛けるかもね…」
「やっぱ大崎…強い…」
ようやく、墨の靄が晴れた時には、耳郎達は次の獲物を探す龍也らを見送ることしかできなかった。
そして間もなく、騎馬戦は後半戦に突入しようとしていた。
戦いの軸は1000万ポイントを持つ緑谷出久と彼を狙う騎馬達、目に入った他の騎馬に次々と攻撃を仕掛けていく笠井と龍也らのチーム、奪われたポイントを取り返そうとする葉隠らのチーム、そして…
『おや?A組緑谷と大崎以外パットしてねえな…って爆豪!?』
虎視眈々とA組を狙う物間らB組のチームだった。
B組の物間チームと鉄哲チームがかなりポイントを稼いでトップ4に躍り出ているのに対し、轟チームは既に圏外に出てしまっており、爆豪チームに至ってはポイントが0になっている。
「笠井君、今のポイント数見た?」
「ああ、B組の奴ら、やっぱやりやがったな…」
B組は最初に結託した通り、A組生徒から次々とポイントを奪っており、その行動を主導している物間本人もちょうど爆豪から鉢巻を奪って対峙しているところだった。
「笠井、俺達はどうする?」
「俺らはあくまでポイント多く持ってる奴から奪うだけだ。そうだな…」
笠井らのスタンスはあくまで、近くにいる者かポイントを多く持っている者から奪いに行くことである。
その標的にA組もB組も関係は無い。次の競技に進める圏内までポイントを稼ぐのが最優先事項である。
「確実に次に行くなら…もう600,700Pぐらいは欲しい…てことで、狙いはアイツらだ…」
笠井の指が指し示す先にいるのは、鉄哲チームだ。
鉄哲チームは元々の鉢巻のポイント数が705Pであり、緑谷チームの1000万Pに次いで高いポイントである。
少なくとも笠井らは、元々の自分達のポイントと合わせれば、上位に入って次の競技に進むのは確定だろう。
「それじゃあ、ラストスパート…攻めていこうか!」
続きは早めに出せるように頑張ります。
アニメの消化とテストで忙しいですが来週中には出します。