僕のヒーローアカデミア Legend of Chimera   作:夢野飛羽真

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いよいよ仮面ライダーキマイラの戦闘シーンでございます。
どうぞ楽しんでいって下さい!


第6話 いざ実技!キマイラVSロボット

雄英の広大な敷地の中に幾つも点在する演習場

これらの演習場は実際の市街地と遜色ない見た目をしており内装以外は完全に再現している。

市街地でのヴィランとの戦闘を想定した訓練や授業でよく使用されているが、1年に1度だけ別の用途で使われる。

それが雄英入試の実技試験である。

 

『ツインキメラ!』

 

他の受験生達の前を走る大崎龍也は腰にキメラドライバーを巻き付けてビルに囲まれた道を走り、手に持ったツインキメラバイスタンプをベルトに装填する。

 

『キング!ダイル!Come on!キメラ!キメラ!キメラ!』

 

「変身!」

 

走りながらベルトに取り付けたスタンプを横に押し倒すと、ベルトの電飾が2つ光る。

 

『スクランブル!キングクラブ!クロコダイル!仮面ライダーキマイラ!キマイラ!』

 

仮面ライダーキマイラへの変身を遂げた龍也は仮想敵と呼ばれるロボット軍団に向けて突撃する。

自身の姿を捕捉して鉄の腕を振ってくる仮想敵の腕をそのまま掴めばそのまま自身の身体の方に引き寄せて持ち上げ、彼の上で持ち上げられた仮想敵の身体が投げ飛ばされて地面に叩きつけられる。

 

「まずは一本…」

 

背負い投げで仮想敵を倒した後も攻撃の手を止めない。

仮面ライダーキマイラを標的とした仮想敵達が押し寄せて来るが頭部にパンチを次々と撃って抉りとっていく。

 

「ありがたいね…こんなに集まってきてくれんのは……」

 

仮想敵を3体ほどパンチで殴り飛ばして行動不能に追い込めば、次に向かってきた個体の腹部を前蹴りで蹴飛ばし、バランスを崩したところで頭部にハイキックを放って打ち落とす。

 

「けど僕に勝つには500年早い!」

 

最初に仮想敵に突っ込んできた龍也を狙って押し寄せて来る仮想敵の数はかなり多い。その内数体は他の受験生の手によって横取りされてしまうが大半の機体はパンチやキックで頭部を始めとする中枢部を次々と破壊されて機能を停止していく。

 

「これで大体…10体目!」

 

自身に攻撃を仕掛けようと襲いかかってきた四足歩行の2Pヴィランの右前脚関節部を蹴りあげれば電気回路ごと機械を構成する金属が抉られて引きちぎれる。

足を一本失ってバランスが崩れたところ、胸部にパンチを2発受ける。

ボディを守る鉄の板に大きな窪みを作られてしまい、機能停止に陥ってそのまま動かなくなる。

 

「これもポイントが高いやつだ!」

 

今度は後部にある2つの車輪とアームで移動してくる3ポイントの仮想敵が龍也に向かってくる。

 

「動きが単調すぎる…」

 

その仮想敵が腕を振るうも、大振りなその攻撃を屈んで難なく避ければ 、一気に敵の間合いまで距離を詰めて頭部を掴み膝蹴りを入れる。

 

「ざっと20点ってとこかな。」

 

1番大きい仮想敵を倒したがまだまだ戦いは序盤、自分に向かってくる仮想敵を倒しつつ他の場所に移動してはパンチやキック、投げ技で次々とポイントをゲットしていく。

 

「これで30点ッ…」

 

順調に仮想敵を鉄屑へと変えていく中で龍也はある受験生の活躍を目にする。

 

「アイヤー!」

 

赤いジャージの様なズボンと白いTシャツを着た一人の少年。

その腕は鱗の様な物に覆われており、その鱗を遠くの敵に弾丸の様に発射して撃ち抜いていく。

鱗に貫かれた仮想敵達は次々と機能を停止していく。

 

「遠距離攻撃か。僕も使ってみよう…」

 

龍也は己の格闘センスを磨き続けていたが、これだけでは接近戦にしか対応できない。

その様なことは龍也自身よく分かっており、遠距離の敵に対する対抗手段もしっかりと作っている。

赤色と水色のスマホの様なものを取り出し、様々なアプリが内蔵された多機能携帯電話形態のフォンモードから銃形態のガンモードに変形させれば自分の視界に入った仮想敵を2,3体撃ち抜いていく。

 

「あんなのアリ!?」

 

鱗の個性持ちの受験生がガンデフォンを使う龍也の姿に驚いている。

銃を持ち込む受験生がいるのは常識人な彼にとっては想定外の事だった。

 

「一応これも僕の個性の一部なんだよね。」

 

龍也の個性、ラボラトリーで作られた物は全て龍也の個性の一部として扱われている。

それ故に自分で作ったキメラドライバーやバイスタンプをこの演習場に持ち込むこともできており、当然お手製のガンデフォンを試験で使うことも容認されている。

 

「まだまだいくよ!」

 

移動しつつ仮想敵の集団を見つければガンデフォンを撃って牽制しつつ、接近して頭部を蹴り上げる。

味方がやられ、龍也を標的と定めて攻撃をしようとする2P仮想敵の腰部分に潜り込むようにタックルして押し倒せば、頭部に組み付き首を引きちぎる。

 

『クロコダイルエッジ!』

 

さらに自身の周囲を仮想敵が取り囲むと、キメラドライバーのスタンプ部分を3回押し倒しツインキメラバイスタンプ内に秘められたクロコダイルの力を開放する。ワニのエフェクトを自身の右足に纏わせれば360°回るように1回転回し蹴りを放つ。

 

「ハアッ…!」

 

蹴りによってエネルギーの余波が周囲に伝播し、その力を乗せた蹴りを喰らってしまった仮想敵達の体内にある電気回路にバイスタンプから放たれたエネルギーが流れ込み爆発四散していく。

鉄屑となった仮想敵達が地面に転がり機能を停止すればそれらの規定されていたポイントが龍也に加算されていく。

 

「約50ポイントと言ったとこか…」

 

割と高得点を稼げたと確信した龍也だがその足は止まらない。

更に仮想敵を倒すために周囲を走り回って探そうと考えたがその時、轟音が辺りに響き渡った。

 

「なんだよアレ!?」

 

「に、逃げろォ!!」

 

突如演習場内に現れたのはビルの高さを超す大きさの巨大なロボットだった。

地面や周囲の建物に向けてその巨大な腕が振るわれ、その巨体を戦車の様なキャタピラの脚が支えている。他の受験生達に向けて周囲のビルや地面を崩していきながら迫る仮想敵。だがこれこそプレゼントマイクが説明していた0Pのお邪魔虫である。

 

「大丈夫!?しっかり立って!」

 

その中で逃げ遅れ、転倒してしまった受験生を立たせて逃がそうとする一人の少女の姿があった。

 

「あの子は…」

 

その少女は先程移動のバスの中で龍也が見かけた少女であり、彼は一度会ったことがあるように感じていた。

 

「危ない!!」

 

転んでしまった受験生と彼を起こそうとする少女に向けて0Pヴィランの腕が振るわれてしまう。

鉄の拳が彼女らに迫っているのに気付けば龍也は彼女らの前に飛び出して拳を受け止める。

 

「逃げろ!」

 

「あ、ありがとうっ…」

 

龍也は仮面ライダーキマイラの持つパワーを使って拳を受け止めたまま、これ以上彼女らの方に進んでいかない様に踏ん張っている。

 

『キングクラブエッジ!』

 

そしてキメラドライバーを2回押し倒す操作をすれば蟹の鋏を模したエフェクトを右腕に纏わせて仮想敵の拳に打ち込めば、押し返されて肘部分の関節が押しつぶされてしまう。

その衝撃が機械の拳を振るった仮想敵の右腕の肩にまで伝わって接合部が剝がれてしまい、脱臼したかのように肩が外れてしまう。

 

「これで腕は使い物にならなくなったね。」

 

『クロコダイルエッジ!』

 

キメラドライバーを3回操作して右足にワニの頭を模したエフェクトを纏わせて飛び上がり、バタ足の様に足を動かしながら仮想敵の腹部に向けて降下していきワニのエフェクトが顎を閉じるのに合わせるように鋏み蹴る。

 

「下半身も封じたッ…!」

 

腹部をこの一撃で抉られてしまえば装甲の大穴が破られた様に開き、頭部のコンピューターからの指示を伝達する回路が断ち切られてしまい、キャタピラの動きが止まる。

 

「このまま倒しきる!」

 

少し仮想敵から離れて距離を取るとツインキメラバイスタンプのアクティベートノックを押してからキメラドライバーを操作する。

 

『マッドリミックス!』

 

キングクラブとクロコダイルの姿を模したエネルギー体が龍也の周囲に現れ、龍也と共に飛び上がる。

 

『必殺!カオス!ツインキメラチャージ!』

 

左足を突き出した体制で仮想敵の胸部に一直線に進んでいく。

2つのエネルギー体を纏ったキマイラの飛び蹴りが仮想敵の胸部に突き刺さり、貫通すればその場所には大穴が開いてしまい金属片やコードが辺りに散らばっていく。

背中にあるバッテリーの壊されてしまい、動力を失ってしまった仮想敵の巨体は火花と煙を上げながら地面に崩れ落ちていく。

 

「なんだよアイツ!」

 

「やりやがった!あのでけえの倒しやがった!!」

 

「ミッション、コンプリートだ。」

 

「試験!終了~」

 

地面に金属が落ちていく鈍い音が周囲に轟いたかと思えば、次の瞬間プレゼントマイクによって試験終了のアナウンスが為される。

それと共に戦闘終了を知らせるようにサイレンが鳴り、他の仮想敵と臨戦態勢に入っていた他の受験生達も手を止める。

 

「さて、帰るか。」

 

結果はしっかり出した。

それ故にこの場で龍也にやり残したことはない。

友人の尾白が待っているだろうと思い変身を解除して出口に向けて歩いていく。

 

「あの人って…」

 

龍也が既視感があると感じていて仮想敵の攻撃から守られた少女、耳郎響香は自然と彼のことを目で追っていた。どこかで見たことがあるような少年の姿に過去のことを思い返していた。確かに昔よりも背は伸びて顔立ちも端正になっているが髪色などの特徴は全く一緒であった。

2人は嘗て悪の組織デッドホークが起こしたバスジャック事件に巻き込まれた者同士である。

あの時事件の解決に奔走した2人が再び雄英で会う日はそう遠くないだろう…

 

 

 




次回は改めて主人公大崎達也の設定を投稿しとうと思ってますので読んでいただけると嬉しいです。
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