クソ面倒なショタでも、救ってくれるんですか!?   作:ノイマンⅡ

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『花弁』に『花』有り
『花』には『枝』有り
『枝』には『樹』有り
 そして全ては
『種』にて始まり終わり有り

 全くもってその通りだ。
 しかし、一つの『樹』から生えているにしては、些か()()()()()()()()()()とは思わないかい?
ーー顔無しの男




ー正邪決戦編ー
第零話


 狭く薄暗いダイダロス通りの路地裏を、鬱陶しいほどに輝く月が照らす。辺りは()()()()()()()()を恐れて、人気は全くない。

 

 剣旋が響き、赤い花弁が舞い散る。

 

 少女は轟々と揺らめく炎を纏った剣を片手に迫る。

 

 少年は迎え撃つ為、両足を軽く広げ、刀を構え、その瞬間を待つ。

 

 既に互いに満身創痍。加えて、七日間にも渡る激しい闇派閥との戦闘により、両者は体力の底が既に見えていた。

 

 交差する手前、少女の強い意志を内包する翠眼と少年の暗く濁った蒼眼が交わる。言葉は要らない。互いに千の言葉を語り尽くしたあとだ。

 

 少女は右手に持った剣を袈裟懸けに振り下ろした。まともに受ければ爆炎を発し、絶大な力でもって押し切られるだろう。

 

 少年は少女の必殺を前に一瞬目を閉じる。

 

ーーー瞬間、少年はすぐさま目を見開く。

 

 血液と魔力が集中して、歪な血管が()()()()()に浮かび上がる。

 

炎華(アルヴェリア)ッ!」

「柳生新陰流勢法・天狗抄…!!」

 

 確かな偉業として輪廻に刻まれた一人の剣士がその生涯を掛けて編み出した剣術が今蘇る。

 

 剣を交わすことなく、少年は爆炎を上げる剣の三寸先にて最小限で避けた。茹だるような熱さを振り払い、後の先を取るように刃が閃く。

 

花車(はなぐるま)

 一閃、右切上でもって少女の右脚を浅く切り裂く。

 剣を振り抜き、魔法を放ち終えた少女は反応できない。

 

明身(みょうしん)

 二閃、刀が振り上げられた状態から切り落とされる。

 少女が無理矢理身体を捻り、戦闘衣(バトルクロス)のスカートを軽く引き裂くに留まる。

 

善待(ぜんたい)

 三閃、身体を大きく捻り刀を左から右に振り抜く。

 急いで引き戻された少女の剣が身体の外に大きく弾き返される。

 

手引(てびき)

 四閃、右肩を左下から振り上げた刃が軽くなぞる。

 

乱剣(らんけん)

 五閃、返し刀で峰を使い少女の側頭部を殴る。

 

 少女は地面に膝がつき、身体が傾いて、ついには崩れ落ちた。

 

 

 荒い息を整えつつ納刀すると、少年は倒れ伏した少女の浅い刀傷から流れる紅い血を見る。懐から出した()()に話し込む素振りを見せた後、最上級回復薬を少女にばら撒く。

 

 少年はそのまま導かれるように暗い路地裏の奥へ踵を返し、やがて闇に姿を消した。

 

ーーーーーーーーーー

side ???

 

 光が一片も差さない寂れた廃墟の地下奥深い部屋の中、男神たちは今の光景を映し出していた神の鏡から顔を上げる。

 

「下界には、こんな訳の分からない『未知』が存在してとは、まさか思ってもいなかったな」

 

『魔法による別世界の死した偉人・罪人の能力行使、いや本質はもっと別のところにあるか…?』

 

「何にせよ、楽しませてくれよ。オレたち邪神が英雄譚と同じくらい大好きな悲劇(カタルシス)ってやつをさぁ」

 

『お前と一緒にするな、タナトス……』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ところでさ、これバレたりしない???バリバリ【神の力(アルカナム)】使っちゃってるけど、大丈夫???」

 

『無問題だ。今回は()()に含まれる。態々、天界に居る神々が隠蔽を重ねてくれているからな』




 意味深なことばかり言っててホントにすいませぇぇぇん!!文量も次話から上げてきます!!

 風呂敷広げまくってるけど、これ作者ホントに全部回収できるんか…?(恐怖)

 


 高評価と感想を下さると作者のモチベが上がりまくり、投稿速度が上がる………かもしれません(ヘタレ)
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