クソ面倒なショタでも、救ってくれるんですか!?   作:ノイマンⅡ

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第四話

「アホですか……?」

 

 リューや他の団員達は戸惑った様子を見せる。

 確かにエルフという種族の中でも度が過ぎる潔癖性を持つリューは【アストレア・ファミリア】の中で、唯一男の団員である咲人のことを苦手としている。

 

 しかし、それを差し引いても受ける印象は良い子である。

 

 輝夜の語る咲人の像は自分の持っている彼への印象とはあまりにもかけ離れている。

 

「ああ、そうだとも。己の醜悪さを必死に覆い隠し、本当の自分と掛け離れた自分を演じているその姿も、それで隠せていると思っている杜撰さも、その全てがアホとしか言いようがない」

 

「で、ですがそれは善いことなのでは?良い子になろうとしているのでしょう?」

 

「そうだな、それだったら確かに良いことだろう。だが、愚弟のしてることは自分を殺していることと同義だ」

 

「どういうーー」

「さらにもっと気に食わないのは、まだ9つのガキにそんなことをさせている自分たちだ。その程度のガキなんて感情剥き出しにして、存分に怒り狂って癇癪でも起こせばいい。なのにファミリアへの信用だの、民衆の視線だのを気にしてそうしない」

 

「分かってるように口をきいてる私でさえ、何故そんなに我慢してるのかは、完全には分からん。ただ間違いないのは私たちが原因の一つということだけだ」

 

 語り終えた輝夜は重い溜め息をつき、目を伏せる。

 

 リューやライラ、ネーゼたちは初めて知ったここには居ない彼の真実に驚愕を隠せていなかった。

 

 だってそうだろう。口数は少なくて、少し暗い少年だったが、いつも自分たちのことを率先して手助けしてくれていた。

 

 細かいことにも気配りが出来る優しいその姿が、偽りだと言われて納得など出来るはずがない。

 

 

 

「そうね、だからこそ彼にはアリーゼのような彼の本当の自分を引き出し、受け入れてくれる人が必要よ…」

 

 

 

◆◆◆

 

 

ーーーただ()()()()()()()なんでそっちに居るのか少し気になっただけだよ

 

 急激に神エレンの雰囲気が変わった。

 

 神威を発動したわけでもなく、ただ確かに見開いた目をこちらに向けているだけ。

 

 そのはずなのに息が乱れ、動悸が激しくなる。

 

「君が『正義の使者』の中にいるのは、かなり辛いんじゃない?」

 

 神は全知零能。だが、多くの神々は人の『本質』を見抜く目を備えている。

 

 咲人の本質である()()()()()()()()()()さえ、神の御前では筒抜けだった。

 

「お言葉だけど、神様!咲人は立派なうちの団員よ!」

 

 まるで咲人が爪弾きにされている様な言い方をする神に対して、アリーゼは反発する。

 

「確かにファミリアの一員ではあるのだろうし、周りは認めてるけど、君自身にとっては肌が合わないんじゃないかな?」

 

 反論しようにも、喉が震え、声にならない掠れた音しか出てこない。

 

 その事実に決して向き合おうとしなかった咲人に、神は突きつける。

 

「軽く見た感じ、団長さんはいいね。『正義』の在り方を迷いながら模索し、考え、『答え』を出そうとしている。これなら他の子供たちにも期待できそうだ」

 

「それに比べ、自分を取り繕う為に正しい行動を取るだけの君は、はっきり言ってつまらない以前の問題だ」

 

「全知零能であっても、絶対の『正義』に確信を持てなくても、これだけは断言できる」

 

 

「お前は『正義』でさえ無いよ」

 

 

「ぁ………」




本当に短くてすまんぬ
そろそろ主人公の覚悟ガンギマリさせなきゃ…
次回はやっと『大抗争』突入します

ちなみに主人公くんがもし闇派閥に居た場合、才能の塊みたいなアルフィアがやってきた時点で、劣等感刺激されまくりで自死するか、嫉妬に狂って突っ込んで死にます。
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