『またね』と言う名のおまじない 作:Kakeru_kakecha
「お疲れ様でした。明日から夏休みだけどあまり弾けすぎない様にね。それでは、、、解散!」
「「「「よっしゃーーーー!!!!!」」」」
今日は終業式。明日から僕らは夏休みだ。凛とあの時からどうなったって?
「ねぇねぇ!明日から2人はどうするのー?」
こんな調子で変わりなく友達のまま過ごしてる。まぁ、僕の気持ちが冷めるわけではないのだが、、、
「俺は明日から1週間沖縄に旅行だぜ!」
「いいなぁ。僕も行きたかったよ」
「向こうで写真撮って送るわ」
「ありがとう!」
「私にもお願いね」
「おう!」
さて、僕はどうしようか。何も夏休みすること決まってないんだよなぁ。
「凛は何か予定あるの?」
「えっ、あ、ううん。実は何もないんだよね」
凛は何か気まずそうに言った。最近こう言うことが増えてきた。それもこれからの事に関してだけ。
「どうかした?」
と聞いてみるが、決まって凛は
「ううん、何もないよ」
と言うのだ。
「じゃあさ、再来週のどこかで3人でどこか行こうよ」
「いいよ。龍君は?」
「俺も再来週なら大丈夫だぜ」
よし
「おうけい。じゃあ続きはまたTINEで話そうか」
「そうだね、そろそろ帰ろう!」
「ただいま〜」
再来週か、用意しておかないとな。
優『みんなどこ行きたい?』
龍『俺は久しぶりに水族館行きてーな』
凛『私も水族館かな』
優『僕も水族館、、、』
龍『なんだ全員同じかよ笑』
みんな一緒なんて気が合うな。
凛『それじゃあ再来週のいつ行く?」
優『水曜日はどう?」
凛『私は大丈夫』
龍『俺も大丈夫だぜ』
優『オッケー。それじゃあ・・・・・・』
「おーい、こっちこっちー!」
「おう!はよっす!」
「おはよ」
「おはよう」
「さて、そろったし行こうか」
今日はみんなで水族館に行く日。近くの駅にみんなで集まって行くのだ。
やっぱ映画の時も見たけど、凛の私服かわいいな。
「水族館まで何分かかるかな」
「1時間くらいだったと思うよ」
「じゃあさ!トランプしようぜ」
「いいね」
「やろうやろう」
ということで皆でトランプをする事になった。
結果は、ババ抜きは表情に出やすい龍が最下位だった。途中でジジ抜きに変えたが何故かこれも龍が最下位。持ってるなぁ。
「着いた!」
「思ったよりも近場だったね」
そう会話しながら水族館に入って行く。
「「「おおおおぉぉぉぉぉ!!!」」」
「美味しそうだな!」
「水族館でそのセリフ言う人初めて見たよ」
「そりゃ良かったな!人生初体験だ!感謝しろよ!」
「「褒めてない」」
「ありゃ?」
それにしても綺麗だな。こんなに水族館って綺麗だったかな。
「見ろよ!ジンベイザメいるぜ!」
「子供か!まぁ、気持ちが分からないでもないけど」
水族館の中には多くの種類の魚がいた。途中で凛が何か寂しそうな表情をしていたのが気になったが、聞いてみてもうまくはぐらかされて答えてくれなかった。
「ふあぁぁぁぁぁ!楽しかったね!」
「うん!満足満足!」
「楽しかったな!」
「それじゃあもう帰ろうか」
「そうだね」
「また夏休み中に遊びに行こうな!」
「もちろん!」
僕らが水族館を出た時にはすっかり辺りは暗くなっていた。遊び疲れた僕たちはそのまま家に帰った。 凛に家まで送ろうか?と聞こうかと思ったが、やめておいた。
「今日から学校か。あっという間にだったな。龍は宿題終わったのかな」
僕たち3人は夏休みの間、水族館の他に動物園や遊園地などに行った。
そろそろ学校に行かないと遅刻する時間だ。
「行ってきます」
いつも通り歩いて学校に行っていると、すぐそばに車が止まって中から凛が降りてきた。
「ありがと、お父さん」
「大丈夫か?」
「うん!行ってきます!」
「あぁ、行ってらっしゃい」
そんな会話が聞こえてきた。
「優、おはよ!一緒に行こ」
「うん、いいよ」
凛は今まで自転車登校だったと思うけど、どうしたんだろう。
「いやー、車の中から優が歩いているのが見えたから一緒に行こうと思ったんだ」
「そうなんだ。いつも自転車だけど、どうかしたの?」
「ううん。たまたまだよ、たまたま」
「そう?」
その言葉は自分に言い聞かせているように聞こえてが、あえて言わなかった。
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