『またね』と言う名のおまじない   作:Kakeru_kakecha

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第五話

 

 秋になった。辺りは夕日と紅葉で紅く、そして橙の色で溢れていた。

 

「もうすっかりみんな受験モードだよな」

「そりゃそうだよ、うちの高校は進学校だもの」

「確かに、そういえばそうだったな」

 

 凛は最近よく学校を休んでいる。体調が良くないのだろうか。

 

「大学はどこに行くか決めた?」

「いや、まだだな」

「だよね。でもそろそろ決めないとやばいよね」

「姫乃はもう決めてそうだよな」

 

 そういえば凛に大学のことを何も聞いたことがなかったな。

 

「じゃあ、俺今日塾だからここで。じゃあな!」

「うん、またね」

 

 秋になって龍は塾に通い始めた。僕と凛は何も習い事はしていない。そろそろ僕も塾に行った方がいいのかな。

 

 そうだ。凛が休み続きだからちょっと連絡してみようかな。

 

優『ずっと学校休んでるけど大丈夫?』

 

 3人でここ最近は遊んできたけど卒業したら皆お別れかな。寂しいな。

 

 

 

 

 

「ただいま」

 

 家に帰っても誰もいないのは寂しいことだと思う。ついさっきまで龍と騒いでいたせいか、いつもより寂しく感じる。

 

 凛に送ったTINEが帰って来ていた。

 

優『ずっと学校休んでるけど大丈夫?』

 

凛『大丈夫だよ』

 

優『そっか。よかった。進路は決まった?』

 

凛『うーん。まだかな』

 

優『僕もだよ、、、そろそろ決めないとまずいよね」

 

凛『そうね。そういえば、最近学校どんな感じ?」

 

優『いつも通りだよ。強いて言うなら、皆凛の事を心配してるかな」

 

凛『なら早く学校に行きたいな』

 

優『うん。早く体調治して学校きな?』

 

凛『頑張る!!』

 

 凛は元気そうだ。こうやって1人でいる事がときどき嫌になる事が、一人暮らしのデメリットなんだろうな。

 

 よし!ご飯食べて、風呂入って早く寝よ!

 

 

 

 

 

 数日後

 

「おはよ。いや〜、急に雨が降るものだから濡れちゃったよ」

「お、おう!おはよう!」

「ん?どうかした?」

「いいや?何もないぜ?」

 

 そうだろうか。なにか龍に違和感を感じるのだが。。。

 

 

 

 

 

「朝礼を始めるわ。まず最初に。姫乃さんが親の仕事の関係ということで、急に引っ越す事になったわ」

 

 ・・・・は?

 

「みんなに何も言わずに行くのは寂しいと言うことで、ビデオメッセージをもらっているから流すわね」

 

 ・・・・聞き間違いじゃ、、、ない?????

 

 

『おはよ、みんな。まず、急な転校が決まっちゃって挨拶もできなくてごめんね。今まで短い間だったけど楽しかったよ。ありがとう。またどこかで会える時が来るかもしれないから見かけたらその時は声をかけてね。またね』

 

 

「はい、と言うことで・・・・・・

 

 何か先生が言っているが今は何も聞こえない。僕の携帯を確認してみるが、何も連絡は来ていない。

 

 どう言うことだ????




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