「ここどこ…?」
気がついたら真っ白な空間にいた。
「君は死んだのじゃ」
あぁ…なるほど。
「じゃああなたは神で私はこれから転生するんですね」
「概ねあっとるがエラくドライな反応じゃな。本当に転生してよいのか?」
「構いませんよ。因みに場所も指定しません。どのみち人生なんてどう転ぶかわからないんだし転生先は転生先で好きなように過ごしますから」
「…そうか。じゃあさっさと送り出そうかの。ではこのボックスから紙を一枚引いてもらおう」
そういうと突然目の前に箱が現れた。
箱にはおもっきり『特典』と書いてあった。
「……これ拒否権とかないんですか?」
「ないのう」
わぁお。とっても素敵な笑顔ですね…
「仕方ないですね。わかりました」
で引いた結果が
「『博麗霊夢(mugenの禍霊夢仕様)』 ……マジですか?」
「おぉっ! こいつはまたド偉いもんを引いたの! 」
「いやいや……本気でいらないんですけど」
「え…何でじゃ? 『次元を司る程度の能力』じゃよ? つまり大概のもんを好き放題出来ちゃうんじゃよ?」
いやまぁそうかもしれないけどね?
……ハァ、とは言え拒否権はないんだよな……仕方ないか……
「ってなわけでさっそく行っておいで!」
神がそういうとお約束通り落とし穴に吸い込まれていった。
目が覚めると今度は、真っ黒な空間にいた。
て言うか多分ここ宇宙だ。
目を動かし周囲を確認するとすぐ近くに人影を二つ確認出来た。
「……博麗霊夢に初音ミク? 転生者か?」
こちらが声をかける前に向こう……どう見ても天海春香にしか思えない人物が声をかけてきた。
「そういう君も例によってここに…?」
「あぁ。神を名乗る爺さんから『天海春香(二次創作における閣下仕様)』とかいう巫山戯た特典付きでな!」
うわぁ……周囲に勘違いされ続けるんだろうな……苦労しそう。
「御二方はまだいいですよ……」
見ると初音ミクが一人頭を抱えていた。
「『初音ミク(アペンド仕様)』なんてどうすればいいんですか!
そもそも戦闘できるキャラじゃないし!
生前だって別に歌うまかった訳でもないのに……
いきなり宇宙空間に放り出されて……もう一度死ねってことですか?!」
「ま、まぁまぁ。一旦落ちついて。何も戦いが出来る必要はないで…「貴女の存在がここを東方プロジェクトっていうルナティックな世界に昇華させているんですよ‼︎」……はい、さーせん」
「…お前、もしかしてmugenの禍霊夢か?」
「あ、バレちゃった?」
「うわあぁぁぁぁあ!!!! やっぱり戦闘特化チートだぁぁぁあ!!!!」
初音さんがサイドテールを振り乱して叫んでる横で天海さんは小さくため息をついた。
「どっちにしろ現状確認は必須ね。とりあえず宇宙空間に放り出されてまだ生きてる段階で私たちは、不死になった可能性が高い。これは禍霊夢の持つ能力というわけでもないし、多分私とミクには『程度の能力』なんてない」
まぁ普通に考えればそうかな。でもそれだと敢えて閣下バージョンやアペンドにする必要はないよね。
「おそらくイメージだ」
「イメージ?」
「そう。私には全てを平伏させるイメージがある。つまりこれが能力になるんじゃないか?」
っ‼︎? I WANTか‼︎ あぁ…だから閣下…納得だわ。てことは……
「思い切りチートですね」
「うん…」
では初音さんは……
「私とは異なる種類のカリスマじゃないかしら。歌を通して全てに愛される程度の能力とか、歌が武器になったり周囲に影響を与えたりするとか」
こりゃまたチート。ぶっちゃけ魅力と洗脳は卑怯すよ…
「じゃあ私たちは今からこの力を鍛えていけばいいんですね⁉︎」
うぉっ⁉︎ 初音さんいきなり元気になったな…まぁ鍛えるもなにもまずは他に確認しておくことがありそうだけど。
「とりあえず今のところ私たち以外、この宇宙にはいない…つまり適当に居場所を選べるってことよ。私はこれから適当な惑星を選んで一から世界を創るわ。まぁいわゆる神様ゴッコってやつね」
ま、マジですか…天海さんマジぱネェな……
その後、解散となった(別れる際、天海さんに一緒について行こうとした初音さんが拒否られてガックリしてた)のだが、これからどうしようかなぁ。とりあえずやることないしブラブラするしかないけど…
「……また会えるよね?」
多分次会う時には、それぞれの立場が変わってる。私たちは、自分が住み良い世界の神様(偶像)にでもなっていることだろう。
「二人の創る世界か…面白いかもな!」
…いややっぱ少し恐いかも…だけど……
「私もやってみるか!」
こうして私は心機一転、新たな一歩を踏み出したのだった。
初めまして。あずき@(あずきあっとまーく)と言います。
小説処女作がこんな痛いものですいません。その辺はしゃーねぇなぁと目をつむって頂けたら幸いです。
それでは短い付き合いになるかもしれませんがよろしくお願いします。