タグに原作キャラ崩壊って付け足すべきかなぁ…
「はっはっはっ! 負けた負けた! いやはや自分もまだまだですなぁ〜! 」
「……朝からヤケに楽しそうだね恭ちゃん」
朝食片手に冷めた様子で尋ねる、なのはの姉、美由紀。
「そりゃあもう最高だよ! あっ! お茶のおかわりをどうぞ、師匠!」
ビスケに向けらたその一言に恭也と桃子を除く高町家全員が一斉に吹き出した。
「ごほ…ごほ…っ! ちょ、ちょっとビスケちゃんが師匠って何よ⁉︎」
「ん? 何ってそのままの意味だが…」
「ビスケちゃん…」
ジト目で見つめるなのは。
「まてまてまて! 私は認めたわけじゃないよ! これはこの子が勝手に突っ走ったまでの話で……」
「そんな! 師匠は俺を見捨てるんですか⁈」
「うっ…いや…見捨てはしないけど……」
「 ですよね〜‼︎ あ〜ビックリした。もう。勘弁して下さいよ、師匠〜」
「ビスケちゃん…」
より深いジト目になるなのは。
「もう勘弁して…」
ガックリと肩を落とし頭を抱えるビスケ。
どこか不機嫌そうに御飯をかき込む美由紀。
そんな我が家の様子を見て終始ニコニコと笑顔を振り撒く桃子。
新生高町家、今日も元気です。
「寝坊している間に何があったの……?」
フェレット、お前は泣いていい……
後日、退院した高町家の大黒柱、士郎になのはは、ビスケとの出会い(魔法少女と襲撃者のことは除く)、そして本当はさみしくて仕方なかったと言う思いを伝え無事大団円を迎えた。
そして…
「恭也の好きにしなさい。御神流に二ノ太刀はないよ」
「はいっ! 父さん」
「なんでそうなる!」
有耶無耶のうちにビスケの弟子の班が押されていた。
「あの…私も弟子にして欲しいの!」
なのはの言葉にピタリと止まる三人。
「なのは…危険に身を晒すことになるんだよ? 覚悟はあるかい?」
「はい! 覚悟はできてるのっ!」
「…よし。ならば最早何も言うことはない!二人共、全力全開で事に当たりなさい」
「「はい!」」
「ツッコミどころしかないんだが…ユーノ後任せたわ」
「ようこそ………『蔑ろの世界』へ…………」
「ユーノ……なんか今まで悪いことしたね……」
「今更遅いやいっ」
いや、お前誰だよ……
その後、美由紀が夕飯の時間になったことを知らせに来るまで馬鹿騒ぎは続いた。
時を隔てて博麗領内では…
「はい。つまり我が領内の高町なのはは、何事もなく無事、と。 はい…はい…了解です。請求された品と現場のアフターフォローはこちらで引き受けますので、そちらは引き続き作業に当たって下さい。それでは」
電話を終えふぅ、と安堵の息を洩らすめだか。
「霊夢様が上手くやってくれたみたいですね」
「はは。それこそジュエルシードを超えた奇跡ですね」
「ですがやはり現場に他惑星の転生者がいなかったことが気になります。まさか双方、他の二惑星のうち一つにのみ絞っての介入でしょうか?」
「それに関しては、また別の機関が鋭意取り調べ中です。ただ、今はこの局面を乗り越えることができたことに感謝したい。被害請求が少なく報告書に追われる機会はなるたけ減らしたいですから」
遠い目をするめだかに小さく首肯する牛股権左ェ門だった。
一方、天海領は、少々厄介な事態に陥っていた。
「馬鹿な! どうして見つからないんだ!」
男は目の前にある矢鱈と長いテーブルをおもいきり叩きながらそう叫ぶ。
「どうしたドクター? そんなに慌てて」
「ッ! …天海様。報告が上がったのですが、どうにも奇妙な話で…我が領内においてジュエルシードの反応など最初からなく『原作崩壊』が自然発生してしまったようなのです」
「ほう……それは他惑星での結果が原因しているのではないかな? 俗に言うバタフライエフェクトというやつだね」
「……随分、悠長ですな。よろしいのですか? このまま放っておいても」
「起こってしまったものは仕方あるまい? 私の役割は、冷静に成り行きを見て逐一、対応すること。間違いはけして許されないわ」
「左様で」
「ただ解せんな」
春香の一言で室内の空気が一気に重くなる。
「恐らくこの先、『いつか』原作は始まる。その『いつか』を正確に把握しているわけではないはずなのにも関わらずどうして他からの妨害がなかったのか」
その意見にハッと息を飲む筆頭愚民(他惑星でいう幹部)の面々。
「…考えたくはありませんが恐らく事が一つの惑星を中心に推移しているため、と言う事でしょうか。ですがそれならばなぜ今回に限ってこのような事に……」
「それがわかれば苦労はしないよ、ドクター。君は一々、原因やそれに伴う結果の理由付けを考えなければ済まないのかい?」
「い、いえっ。そのようなことはけして!」
冷たい汗を垂らし否定の言を述べるドクター•ゲロ。
(相変わらずのプレッシャー…しかし……)
星国旗を背後に一段高い指令席に足を組んで座る春香に議場すべての視線が集中する。
皆の意見はある想いに統一されていた。
((((((美しい……)))))
星を束ねる程のカリスマ…天海春香の天海春香たる由縁であった。
「ふふふ…楽しくなってきた。この局面、君たちはどうでるのかな? ミク、霊夢?」
アイフォンの待ち受けを見ながら呟く春香だった。
ちなみにこのツンデレ具合も彼女の魅力となっているらしいことを本人は知らない。
だから別にあざといと言うわけではないのでその点、勘違いしないであげてください。
ところ変わって、無事、天海領に侵入した川神•バレッタ組はというと……
「どうして動かない…DIOは何を考えている⁉︎」
地面に拳を叩き立てながら吼える百代にバレッタは視線のみを向け呟く。
「カッカッしても何も意味はないよ。やつもリスクを恐れたんだろう。DIOの強みは臆病過ぎるくらい臆病なことだ。介入者が多いであろう第一陣は避けたかったのさ」
「そこは裏をかくところだろう!」
「統計や正攻法のみが受け入れられる時代が来たのさ。武器商人の立場からしてみればさもありなん。ありがたい話だよ」
バレッタはくつくつと笑う。
「解せね〜。無効試合なんていつぶりだぁ? あ〜もう! イライラするなぁ‼︎」
百代がイラだたしげに頭を痒ていると突如、一人の女が現れた。
「我が主の意向になにやらご不満がお有りのようですね。ミス?」
「「!」」
百代とバレッタは慌てて構えを取るが、その時には既に女は背後に立っていた。
「そう構えないでください。話をしましょう」
「…それはちょっと出来ない相談だぜ。だってあんた強いんだもん」
(バックを取られた…この私が…面白い!)
(あちゃ〜百代のやつ、悪い癖が出てやがる。拳で語り合うとなると殺しが出来ないからやりずらいんだっつーの! まったく)
「それより自己紹介頼むよ。話し合うにはまずそれからだろ? パッキンちゃん?」
「これは失礼。私(わたくし)は「話なんて後でいいだろ!」…よろしいですか?」
「黙ってろ百代。空気を読めないやつは嫌いだよ」
「うっ、ごめんよバレッタ。だから嫌わないで〜」
「あっ、コラ! 抱き着くな鬱陶しい! 欲情するのは後にしな!」
「よろしいですか…?」
「あ、あぁすまない。このバカは無視してくれ!」
「それでは失礼して…私(わたくし)の名は咲夜、咲夜ブランドー。彼の偉大な父、ディオブランドーの実娘が一人であります」
スカートを摘み小さく頭を垂れる咲夜。
「ッ! 咲夜…」
「ブランドーだと?」
(只者じゃないと思ったがまさか娘とは)
「なるほどさっきのはスタンドの力ってわけかい。タネが明ければ面白くもなんともないねぇ」
百代がニタリと笑う。
「いえ、私個人のスタンドは持ち合わせておりますが父のそれとは異なります。だがそれだけ。ただそれだけ」
「…ヒントのつもりかい? この場合はハンデ? スタンド使いにとってスタンドを有しているかどうかは知られたくない懸案なんじゃないのかい?」
「心配ご無用。それに実際貴方方はなんら反応出来なかったではありませんか」
「「確かに」」
「仲…よろしいんですね。羨ましい」
「おや、姉達とは険悪な仲なのかい?」
「……」
「姉って言っても義姉だろ? 腹違いの。やだねぇ浮気男はロクでもないよ」
「…っさい…」
「その点、私は一筋だからね。可愛い女の子はとことん愛し尽くす! 女の子一筋で個人は特定しないけどね!」
(ダメじゃねぇか…)
「う……っ」
「「う?」」
「うるせぇんだよこのビチグソどもが‼︎ いつまでもわーきゃーハシャギやがってうおっとおしいぞ、オラァ‼︎!」
突如豹変した咲夜。拳を握り締めながら白目を剥いて舌と鼻を垂らしている。
「「……なんかゴメンね」」
「今更……遅せぇんだよ!」
「「ッ!」」
(また消えたッ)
慌てるバレッタに対して百代は冷静だった。
「ッ! そこだ!」
「ぐっ!」
百代の正拳突きが決まる。
咲夜は大量の血を吐きながら吹き飛んだ。
「お、おい。すげぇじゃねぇか! 一体どうやって…」
「知らん!」
「は?」
「なんか慣れたっぽい!」
「…呆れるわ。相手が可哀想になるくらいに」
バレッタが閉口している間に再生を終えたらしい咲夜が静かに立ち上がる。
「なんとも厄介な相手ですね。ますますお父様には遭わすわけにはいかなくなりました」
「ハッ。バレッタの言う通りチキンなんだね。玉なしかい? いや玉はあるか。大家族万歳!」
「…本気でいきますよ? なるようになると思わない方がいい。ただそれだけ」
ユラリと怪しい動きを見せる咲夜。
その腕には先ほどまでなかったパネルらしきものが巻き付いている。
「スタンド!」
「気を付けろ! 距離を取れ」
しかし…
「「‼︎?」」
(足が…!)
(動かねぇ…!)
「影縫いだ。ナイフを落とした。超単純ゆえにかなり無敵…それが我がスタンド『チョコレート•ディスコ』得と味わうがいい」
「マズイ…百代! まだ慣れてない⁈」
「ゴメン! もうちょい!」
「逃がさないですよ。『ザ•ワールド』‼︎」
「「なにぃ⁈」」
ドォォォォオン‼︎
ゴ…ゴ…ゴ…ゴ…ゴ…ゴ……!
止まった時の中で咲夜の手から大量のナイフが投擲される。
(さ…最悪だ……!)
「………」
絶対絶命の大ピンチ。果たして二人は生き残ることができるのか。
ドォォォォオン‼︎
⬅︎To be continued……
【登場スタンド解説】
『チョコレートディスコ』
ジョジョの奇妙な冒険 第7部に登場するスタンド。
どんなタイミングであろうと、どんな方向や角度からの自分への攻撃であろうと、そのエネルギーや物質の同じものを、X軸Y軸の座標のところへ正確に落下させる事ができる。超単純。ーそれしか言わない。ー