バイオ歴史改変:EDFのターン   作:ハヤモ

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前回のあらすじ
ドミトレスク変貌


104.ドミトレスク

ドラゴンの様な見た目に変貌、空を飛び始めたドミトレスクだが、只野とイーサンは殺る気だ。

只野的には化物を散々見てきたし、イーサンはベイカー邸での経験がある。

既に獲物を狩る目だ。 狙いを定めている。

撃てば当たる。 そら今も。

 

 

「その肉も骨も貪り食ってやるわ!」

「やれるもんなら やってみろよ」

 

「ドラゴンねぇ。 EDFは大戦時代、その手に苦労したというが、アイツはそうでもないんだろうな」

 

 

不敵に笑み、只野とイーサンは左右に散開。

城壁にそうように小刻みに移動する。

固まっていると纏めて吹き飛ばされてしまうのと、分散する事で相手の狙いを定めなくし、どちらか狙われても片方がカバー出来る様にだ。

そして、カバーという意味では他にも味方が。

 

 

『只野准尉!』

 

 

村外周部、スカウト部隊から通信。

 

 

『城周辺で怪物が飛び回っています!』

「今、ソイツと戦ってるんだよ。 援護して」

『了解! 狙撃を開始します!』

 

 

刹那。

ドォン、ドォン、と山に城に響く銃撃音。

スカウトが狙撃銃で撃ち始め、何発かはドミトレスクに命中。

 

 

「ギャァッ!」

「よし、効いてるぞ!」

 

 

遠くの山々で煌くマズルフラッシュ。

銃撃音的にも近くではない筈だが、それでも空中を飛び回る目標に偏差射撃等を考慮して当てる隊員らは凄かった。

 

 

「狙撃!? 味方か!」

「そう。 偵察隊だから碌な火力は無いが」

「いや、十分頼もしい!」

 

 

仲間の援護を受け、イーサンの士気は上がる。

負けていられないと小銃を構えフルオート。

弾幕を張れば、飛び回る相手とはいえ被弾面積の大きい体、何発もの弾丸が相手の体を食い破る。

 

 

「さっさと堕ちろ!」

 

 

只野も負けじと、下手な鉄砲数撃ちゃ当たるとばかりに撃ちまくる。

ボルトアクション式なので連射は効かないが、倍率スコープを弄らずに直射。 視界を広く確保しつつも攻撃を続ける。

続けながらもイーサンにアドバイス。

 

 

「体上面、飛び出ている人間の部位が弱点だ、出来たらソコを狙ってけ!」

 

「分かりやすくて助かるね!」

 

 

とはいえ、それなりの速度で飛び回る相手。

狙いを定めるのは難しい。 それでもチャンスを逃さまいとEDF脅威の3桁マグを駆使して撃ち続け、好機が巡る。

 

 

「その腹を切り裂いて、ハラワタをブチ撒けてやるわ!」

 

 

突っ込んで城壁にしがみついてきたのを只野はローリング回避、イーサンはフルオート全弾を弱点に叩き込む!

 

 

「ア"ア"ッ!」

 

 

悲鳴と共によろけるも、くたばらない。

デカさもあってか中々しぶとかった。

 

 

「血が! 血が足りない!」

 

「ッ、ぐあっ!」

「イーサン!」

 

 

怪物は巨体を暴れさせ塔の壁を破壊。

イーサンを開いた穴に入れるように吹き飛ばし、更なる閉所、塔内部へ追い詰める。

 

 

「もう他に逃げ場は無いのよ、イーサン!」

「くっ」

「さっさと、その肉を喰わせなぁ!」

 

「イーサン! 昇るんだ、早く!」

 

 

イーサンは言われるまでもないと、放り込まれた塔、その階段を駆け上る。

只野はKFFを撃って援護。 素早くボルトを下げては戻しを繰り返し、残弾の許す限り攻撃を加え注意を逸らす。

 

 

「俺の事は眼中に無いってか!?」

「お前の相手はイーサンを喰ってからよ!」

 

「ゴフッ!?」

「タダノ!」

 

 

尻尾を払われ、只野は吹き飛ばされた。

そのまま城外へ落下。 イーサンと離れる。

 

 

「EDF隊員だ。 大丈夫と信じよう……!」

 

 

謎の希望を残しつつ、イーサンは塔最上部、雪山が囲む景色に取り残される。

その周囲をグルグルと飛行する怪物。

素早くて狙いを定められずにいると、向こうは勝利を確信してか高笑いと驕りを見せた。

 

 

「恥ずかしがらずに正直に言いなさい、この私が恐ろしいって!」

 

 

やがて屋根を突き破り、入ってくる。

瓦礫に怯むイーサンを見下すドミトレスク。

 

 

「それじゃ、楽にしてあげるわね!」

「畜生ッ!」

 

 

簡単に諦めてられない。

イーサンは残弾の限りを撃ちまくる。

カチッ。 弾切れになれば、即座にホルスターから拳銃を抜き連射。

そんな様が滑稽だとドミトレスクは高笑いしつつ、 大口を開けて喰らおうとした刹那。

 

 

『だんちゃーく、いま!』

 

 

無線越しの可愛い声。

そして爆音。 ドミトレスクが、爆ぜた。

 

 

「うおおおお!?」

「か、はっ……!!?」

 

 

爆風で転がされるイーサン。

何が起きたか分からないまま倒れるドミトレスク。

その重みと爆発に耐えかねた床が抜け、イーサンとドミトレスクは共に地上階へと落下するのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「血を舐めたり、舐めた態度取って勝ち誇る奴は酷い目に遭うべきだよね!」

 

 

EDF製アンドロイドTOWAはドヤった。

手には携行型の大型ミサイルを発射する発射筒プロミネンスが。

カバーは外れ、熱を帯びている。

装填されてるは1発で、予備が無ければ終わりだと潔くポイと大筒を捨てる人形。

そうして明るく独り言を放ち始めた。

 

 

「私には補助装備の機能も内蔵しているからね。 ロックオン支援装備の力で遠方の敵を短時間でロックオン。 そうして発射した大型ミサイルは見事、婦人に命中したのでしたー! パチパチ……いてっ」

 

 

そんな彼女の頭をはたくは、先程落下した只野。

EDF隊員の謎スキルで、高所落下ダメージを無効にした事で助かっていたのだ。

とはいえ尻尾に殴られた影響は残り、口から血を流しているが、舐めてはいない。

なお落下時に変形したKFF50はポイしてる。

 

 

「おいこら駄人形、イーサンも巻き添えじゃねぇか! レーダー上、生きているみたいだけど!」

 

「良いじゃん生きてるなら儲け物だよ! それにさぁ、 見事直撃させた私を褒めてよ!」

 

 

人の命を何とも思ってなさそうな怒り具合にイラつかされつつ、只野は反論する。

 

 

「ざけんな、自動追尾するモノだろ」

 

「塔の周りを飛び回られている内は、トップアタックのミサイルとはいえ城壁が邪魔になったり、急な動きで外れる恐れもあるし。 でも天井崩してくれつつ、動きが止まったあの瞬間なら当たりやすいなーって」

 

 

いうほど可能性が高い訳じゃ無いと思うが。

ただ可能性がある、というだけだ。

 

 

「そういう問題じゃない。 はぁ……イーサンを迎えに行くぞ」

 

「はーい」

 

 

駆ける只野と人形。

一方、イーサンは正史通りの展開を見せ、ローズの頭部入りフラスコを手に入れた。

 

 

「なんだこれ……」

 

 

なんだかんだ正史寄りの展開である。

ただハイゼンベルクの絡みが未だない。

歴史は修正されるにしても、懸念材料があり続ける内は油断出来ないだろう。




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