バイオ歴史改変:EDFのターン   作:ハヤモ

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前書き
執務室行って地下
原作で地下に行くのはグレース。光が苦手なBOWに攫われたエミリーを奪還しに勇気を出して暗い地下に向かう流れだったり。後半は別の場所。脱出の為のヘリの鍵がそこにあるというので向かったらレギオンの研究所だったり、ヘリの運命か墜落して、エミリーが致命傷を負ったり、ゾンビから逃げて教会にたどり着いたり、更に逃げた先の浄水場でドンパチしたりします
当作では避難させたので、代わりにレオンと只野が派手にやらかし。ボスもショートカット気味に倒します


117.地下処理場と真っ暗オバケ

 

 

「奴の執務室にあったPCをシェリーに調べて貰った。 やはりtウィルス症候群についての資料があった。 いよいよだな」

 

「なんだ、シェリーはオペレーターになったか」

 

 

意外だと反応する只野。

前は悪党シモンズの駒にされ、現場で戦うエージェントだったが、事件解決後は安全な後方に回されたようだった。

今まではハニガンだったが。 彼女はどうしたのだろう。 他のエージェントを担当しているのか、別の仕事か。

 

 

「ああ。 だがシェリーもtウィルス症候群を発症している。 時間は無い」

 

「そうか……あの地獄から約28年だというとのに。 彼女の場合、Gウィルスの残滓もあった筈だ。 これが運命だとしたら酷い仕打ちじゃね?」

 

「今降りたら死ぬだけだ。 希望があるなら縋りたいね。 只野もだろ」

 

「まぁな。 あの時のEDF隊員も発症している。 治療の手掛かりは俺も欲しい……制圧部隊を待つ時間も惜しい。 どうせ地下に隠しているモノでもあるんだろう。 行こうぜ」

 

「どこかで聞いた話だ」

 

「全くだ」

 

 

どれだけいるんだというゾンビを蜂の巣にしながら、地下室の入り口へ向かうも、一部のゾンビが変異している事に気付く。

変異型tウィルスで体組織が再生する際、二次変異で頭や、稀に他の場所に大きな腫瘍ができた見た目で、俊敏な動きをするゾンビだ。

 

 

「グギャア! グギャアアア!」

 

「強化種まで出てきやがった。 汚染が酷くなってきたらしい」

 

「只野の仕事が雑だからだ。 ちゃんと頭を撃ち抜いたのか?」

 

 

かつてラクーンなどでも、tウィルスによる突然変異があったが、その手のものだ。

通常ゾンビが強化されたクリムゾンヘッドならぬ、ブリスターヘッド。 変異を防ぐには予め破血アンプルを打ち込むか、頭部を破壊しなければならない。

中途半端に胴体などで倒したり、破壊の程度が弱いと変異してしまうようだ。 しかも腫瘍が破裂した際に飛び散る体液を浴びた他の感染者は二次変異する事があるという、非常に厄介な存在である。

 

 

「いちいち診てられん。 俺は医者じゃない」

 

「グギャアアア……!」

 

「医者も匙を投げそう、だ!」

 

 

レオンは落ちていたバールのようなものをゾンビに投げつけた。

見事に刺さり、勢いのままに倒してしまう。

 

 

「アンタは気楽そうだ」

 

 

撃ちまくる只野。

マガジンが空になると、最後の空薬莢を排出した後にボルトが後退した位置で止まり、廃莢口がオープン状態に。

只野は薬莢が噛んでない事を一瞥した後、マガジンボタンを押してロックを外す。

弾倉が自重で落下した刹那、素早く銃身を横に捻り、その勢いで横に排出。 足下に落ちて邪魔にならないようにする。

すぐさま新しい弾倉を叩き込み、ボルトリリースボタンを叩いてボルトを前進させ薬室閉鎖。

再びトリガーを引けばEDF製、装弾数3桁の謎マガジンから吐かれるライフル弾の弾幕が、変異種だろうと何だろうと押し流していった。

 

 

「レオンも撃てば?」

 

「そうするさ。 さっさと終わらせよう」

 

 

レオンもDSO拳銃、白銀フレームのアリゲータ・スナッパーで残党の頭を次々と撃ち抜いた。

 

 

「消灯オォ……」「感染者ダアァ……」

 

「自己紹介ご苦労だ」

 

 

病んでいても命中率は高い。

この分なら、まだまだ介護は要らなそうだ。

 

 

『こちら本部。 間も無く制圧部隊が到着する』

 

「了解。 こっちはDSOのレオンと合流し、大凡の範囲で感染者を片付けた。 早く来ないとギデオンは逃げるし仕事が減るぞ」

 

 

などと上にまで軽口を叩いたせいか。

戦略情報部から新情報というテイで、研究所に向かえと遠回しに言われる。

 

 

『こちら戦略情報部です。 地下にギデオンの秘密研究所がある可能性があります』

 

「……仕事を増やされた。 が、丁度良い。 レオンと共に調査に向かう。 もしギデオンがいたら逮捕。 無理なら射殺を試みる」

 

『御武運をお祈りします』

 

「という訳だ。 レオン、行けそうか?」

 

「当然。 迷っている暇もない」

 

 

そうして2人は地下に行けそうな、待合室とはうって変わる木枠の廃墟のような部屋へ。

そこから地下に降りれそうな脆い場所を見つけると、只野がCA5特殊工作爆弾をセット。

派手に爆破すれば、地下処理場への空間が剥かれたのであった。

 

 

「薄暗いな。 光が苦手な奴とやらがいそうだ」

 

「どこへ行っても歓迎パーティだろうな」

 

「人気者は辛いね。 サインでも書いてやれ」

 

「銃を貸してくれ。 それで書く」

 

「制圧部隊から借りな。 これは俺のだ」

 

 

地下へ飛び降りるように入り進めば、下水道のようで、置いてある設備から絶対用途が違うであろう事が理解できる。

先ず地下牢がある時点で普通の場所じゃない。

あと、死体処理用のベルトコンベア。 起動すればベルトコンベアが回転する切断機に向かい、次々とぐちゃぐちゃのミンチになっていく。

赤く染まった排水は腐臭、血生臭さが酷い。

 

 

「刺激的な場所だ。 鼻が曲がる」

 

「死体処理場として使われていたな。 にしても数が多い。 上もかなりの数だったが、下もどんだけだよ。 よくもまぁ今まで隠し通せてきたなおい」

 

 

悍ましい光景だ。

どれだけの人がギデオンの研究の犠牲になったのだろうか。

だがそれも終わりだ。 必ずギデオンを捕まえ、悪夢を終わらせるのだ。

 

 

「遊ぼウウウ!」

 

 

そして照明の落ちた場所、ダクトを通って襲ってくる大型BOW。 フォルムは人間寄りだが、大きな頭と目玉は醜悪だ。 特殊な個体だし、手術着らしきものを着ているから何かしら手を加えられた被験者だろう。

 

 

「コイツがグレースの言ってた光が苦手な奴か。 まさかエミリーとは別の部屋にいた子の成れの果てか?」

 

「コイツにはマグナムを3発以上喰らわせたと思ったんだがな。 別個体か再生したか。 何にせよまた倒すだけだ」

 

 

そう言って、それぞれ撃ちまくる。

一応、効いているようだが、動けなくなる前に逃げ出すし、時間が経てば再生してしまうようだった。

 

 

「おいおい、ダクトを逃げ回るのか。 そうして神出鬼没に襲ってくるとか卑怯だぞ」

 

「隠れんぼに付き合う暇は無い」

 

「なら……本部聞こえるか?」

 

 

いつ出てくるか分からない大型BOWにビクビクしながらでは、落ち着いて調査もできない。

そこで只野は本部に連絡。 仲間の手を借りる。

 

 

『こちら本部』

 

「砲撃支援を要請する。 俺がいる地下に大穴を開けてくれ。 もう直ぐ夜明けだ、光に弱いBOWを始末する」

 

『火力支援受託。 間も無く砲兵の攻撃が始まる。 直ちに退避せよ』

 

『カノン砲ファイヤ! 弾着まで○○秒!』

 

『巻き込まれるなよ!!』

 

「よしレオン、直ぐに退避だ」

 

「本当お前……派手過ぎだぞ」

 

 

無茶苦茶をする只野たちEDFに、レオンは怒りと呆れ混じりの表情を浮かべながら、共に元きた道をよじ登り、ダッシュでその場から離れる。

間も無く、砲兵隊の無線が鼓膜を震わした。

 

 

『だんちゃーく、今ッ!!』

 

 

ヒューッという風切音と共に聞こえた刹那、轟音が再び療養所を震撼させる。

只野とレオンは息を切らしながら振り向けば、貫通力の高いカノン砲弾が施設の天井をぶち抜き、更に下に広がる処理場まで連続で次々と抜けていく。

 

 

『砲撃やめ!』

 

 

剥かれた穴から夜明けの光がどんどん差し込んでいけば、中にいた光に弱い大型BOW、ザ・ガールは甲高い悲鳴を上げる。

 

 

「ギャアアアア……ッ」

 

 

太陽光でドロドロに溶けてしまった。

なんか弱点に晒されたからあっけないが、再生力や神出鬼没振りは脅威で、職員達が駆除に失敗、全滅したような事が資料から読み取れたと思う。

なんでこんな特性のBOWが生まれたのか、只野たちには理解不能だったが、取り敢えず1つの脅威は排除できたのだった。

 

 

「よし。 これでギデオンをゆっくり探せる」

 

「……床のシミになってなきゃ良いな」

 

「安全な所にいるんじゃね? 知らんけど」

 

 

そんな無責任な只野の発言がフラグだったのか。

再び情報部から連絡が入る。

 

 

『新しい情報です。 別棟にも地下施設がある可能性があります。 急行してください』

 

「……こっちじゃなくて離れの建物にギデオンがいるかもってよ。 行こう」

 

「泣けるぜ」

 

 

まだ療養所での戦いは続く。

謎解きは火力で吹き飛ばして解決する脳筋仕様なものの、ギデオンはのらりくらりと追跡から逃れていった……。

そして、本来ゾンビ共にびくびくしながら謎解きしたり、血液からどこをどうやってか弾薬などを作って戦う筈だったグレースはというと。

 

 

「なに!? なんなのよもう!」

 

「何の音? なんだか怖いよ……」

 

 

エミリーと共に、戦車の中で震えていた。

いうて装甲は厚く、仮にゾンビに群がられたところで痛くも痒くも無いので安全ではあった……。




後書き
夜明けにはまだ早かったかも
でもサクサクと進みたい気持ちから…
レクイエムはシリーズのオマージュがあり、中にはCG映画のモノと思われる展開もありましたね
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