バイオ歴史改変:EDFのターン   作:ハヤモ

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前書き
カ◯コン製ヘリが出た時は、どれだけの人が想像し、その通りになった事か…
当作では堕ちる前に堕とす(矛盾)
パイロットは掘り下げは無かった気がする…何かしらストーリーはあるかもですが、離陸から墜落まで早かった気もしますね…カ◯コン製ヘリとしては新記録なのか?


118.アンブレラの呪い

 

 

「ヘリとパイロットらしき人がいるぞ」

 

「レギオンの手下か。 こんな状況なのに律儀な忠犬だ。 噛まれるなよ」

 

 

別館手前のヘリポートには、ヘリとパイロットのハリーという男性が待機していた。

レギオンの手下か不明。 周囲に他の人影なし。

只野は銃口を向けて警告。 敵か判らない場面では、民間人であろうとも妙な動きが出来ないように両手を頭に置き地面に伏せさせる。

が、ゾンビだらけの環境だ。 そこまではしない。 それに抵抗するような撃つだけだ。

 

 

「動くなEDFだ! ここで何をしている!」

 

「ま、待て撃つな人間だ! 俺はハリー、ボスを待っているだけだ!」

 

 

慌てて両手を上げ、無抵抗の意志を示すハリー。

ボスってのはレギオンなのか、どこぞのウェスカーモドキかは不明。 たぶん後者。

だが只野達にはそれも判らない。 どうせ行けば判る話だ。 とはいえ目の前の男を放置してゾンビに喰われても面白くない。

 

 

「脚を怪我している。 奴らに噛まれたか?」

 

「こ、これは……元からだ」

 

「本当か? 騙そうとしてないか?」

 

「騙すだって? 俺が何を見てきたと思う!?」

 

「わかったわかった。 落ち着けよ奴らが来るぞ」

 

「信じてくれ頼むよ。 このままじゃ生き延びれない。 助けてくれ」

 

 

そう言うハリーだが怪しむ只野。

お約束風になればヘリを操縦中にゾンビ化して墜落の流れかなと妄想してしまう。

原作ではヘリが離陸する際、地下研究所の騒ぎで逃げ出した、或いは集まってきたゾンビがヘリにしがみつき、ガラスを破られ操縦を邪魔される。 副操縦席にいたグレースが自分の所にある操縦桿を握るも努力虚しく墜落。 その時に木の枝に刺さって死亡した。

その為、グレースがいなければとか、余計な事をしたから墜落したんだという意見もあったかに思えるが、グレースが操縦桿を引く努力をしなければ、不時着に失敗して建物や地面に刺さり即爆散、全滅していた可能性もあったのではないか。

もしゾンビに集られていなくても、脚を怪我しているハリーがゾンビ化するという展開もあり得たかも知れない。

 

 

「そうだ、EDFが来たってならゾンビを何とかしてくれるんだろ? 俺は被害者だ助けてくれ。 それが軍人の勤めでもあるだろ? それかボスがヘリの鍵を持って、そこの建物に行っちまった。 取りに行ってくれよ。 俺の足じゃ奴らから逃げられない」

 

 

都合良くペラペラと喋られるが、この惨事から逃げたい気持ちは分かるだけに全てを責められない。

それに何か情報を持っているなら、後でゆっくりと吐いて貰いたい。

 

 

「あいにく急いでいてね。 だが鍵のある場所とやらには丁度行くところだ。 あったら持ってきてやる」

 

「助かる」

 

「ヘリポートはウチの部隊も使いたい。 いつまでも此処に居座られては迷惑なのもある」

 

「理由がなんであれ頼んだぞ!」

 

 

言葉を背に、見送られる只野とレオン。

レオンからすれば余計な時間、仕事だった。

 

 

「只野はおつかいか。 泣けるぜ」

 

「茶化すなよレオン。 あくまでついでだ。 アイツを逃すつもりはない。 後続に保護という名目で捕まえて貰う。 そんで情報を吐かせる。 その前に死なれたら困るだけだ。 その点、グレースとエミリーもだ」

 

「そうだ、グレースについてだが。 ヴィクターのPCの中にグレースの写真と、エルピスというワードがあった。 シェリーに調べて貰ったが、CIAやペンタゴンにも情報が無いらしい。 心当たりはあるか?」

 

「無い。 エルピス……パンドラの箱の底に残った希望? それか小惑星帯の星の1つ? 俺が考えても仕方ない。 情報部に問い合わせよう」

 

 

話しながら別館に入り、早速地下研究所と思われる入口に侵入。 ゾンビが入ったポッドやら、赤い液体が入った巨大な容器……たぶん変異型tウィルス……を尻目に進む。

 

 

「情報部、応答してくれ」

 

『こちら戦略情報部です』

 

「グレースの経歴に不審な点は? あとエルピスというものについて情報はあるか?」

 

『グレースはラクーンの生還者の1人、フリーのジャーナリストのアリッサが迎え入れた養子と思われます。 そんなアリッサはアンブレラ創始者の1人であるスペンサーにインタビューしたとの情報あり。 不確かですが、その際に得た機密情報を狙い、或いは口封じで8年前、レンウッドホテルで殺害された可能性があります。 養子であったグレースも、何かを知っている可能性から狙われている、というのが現在の推測になります』

 

 

なんと、グレースの母アリッサは本当の母親ではなかったらしい。

しかもアリッサは、かのアンブレラ創始者、スペンサー卿と会いインタビューをしていたまである。

そのせいでグレースは狙われている。 辻褄は合うか。 しかし本人は何も知らず、敵側が勝手な思い込みなどで狙っている可能性も否めない。

 

 

「エルピスについては?」

 

『詳細不明です。 分かっているのは、スペンサーが最後に残した何か、という事です。 これまでの生物災害や、かつての本人の思想から、ウィルス兵器の可能性が示唆されます。 それはラクーンシティ中心部の地下、スペンサー直轄のアンブレラ研究所ARKにあるとされています。 その為、独自に動いているBSAA北米支部含め、世界中の特殊部隊や犯罪組織がエルピスを狙っているというのは過言ではありません』

 

「ああ、そういうこと。 未だにラクーンシティの跡地にゾンビやBOWがいるだけじゃ飽き足らず、コネクションと思われる人間や謎の特殊部隊の出入りが観測されているのも、そのエルピス絡みという事かよ」

 

『概ね、その通りかと思われます』

 

「ますます安心して死ねない話だ」

 

 

只野は嘆いた。

ギデオンをしばいて終わりという話ではなくなってきたからだ。

まだラクーンシティでアレコレとヤバいのが跋扈しているなんて。 一体いつになったら呪縛から解放されるのか。 いや今こそその時か。

 

 

「何か判ったか?」

 

「アンブレラの呪いなのが判った」

 

「もうサプライズは懲り懲りだって言え」

 

「アンブレラはもういないじゃない。 連帯保証人がいるとしたらEDFじゃなくて、悪名高いトライセルとかHCFの人間、そして謎の組織コネクションだ。 丁度、ソイツらが現地、ラクーンシティ中心部にあるスペンサー直轄だった研究所、ARKとやらを占領してるんだろうから尚更だ。 そんで、そこにはエルピスなるヤバそうなブツがあるんだと。 だが現地や情報の雰囲気からして、未だに誰の手も渡っていない。 手にするにはパスワードか何かでもいるんだろう。 その鍵がグレースなんじゃね?」

 

「連中のけつ拭きはしたくない」

 

「しばいて叩け。 そうするしかないだろ」

 

「だな。 ヴィクターはそこと縁がありそうだ。 逃げるとしたら、そこだろう」

 

「今は此処にあるモノを物色するぞ」

 

 

それぞれが手分けして、レギオンの地下研究所を漁って回るが、大した成果を得られない。

そこら辺のポッドの中にはゾンビが入ってるし、赤い液体やら、それら研究レポートらしき書類や端末があるが詳しく調べる時間がなかった。 間も無くして自爆シーケンスが作動、崩壊を始めたからだ。

 

 

『自爆シーケンスが作動しました。 職員は直ちに退避してください』

 

「また避難か? 泣けるぜ」

 

「ヴィクターの罠だろ」

 

 

施設が自壊し始めた。

中央部に鎮座していた大きな容器のガラスが割れて、大量の赤い液体が床を沈め、ポッドからは次々とゾンビが起き上がっては襲ってくる。

 

 

「ウボァ……」

 

「邪魔すんじゃねぇ、どけ!」

 

「良いのがあった。 使おう」

 

 

只野はフルオート掃射で薙ぎ払い、レオンは壁際に設置されていた消化器のようなもの、中身の破血剤をゾンビの群れに噴射。 ゾンビは暫く痙攣したのちに次々と破裂していく。

 

 

「全員を相手にしてたら心中になっちまう。 道だけ作って、さっさと地上に戻るぞ!」

 

「賛成だ。 後始末は俺じゃないしな」

 

 

梯子を昇って地上に上がった刹那、地下から爆音。 施設は大きく爆ぜた。

重大な証拠も一緒に吹き飛んだろう。 なんにせよレギオンを追わねばならない。

 

 

「やれやれ全くだ」

 

「お、おいあんたら。 また派手にやらかしたらしいが、ヘリの鍵は持ってきたよな?」

 

「あ、スマン。 仕事に夢中でさ」

 

「何してんだ! ふざけるんじゃないぞ!」

 

 

一方的に頼んでおいて、文句を言われてしまう只野たち。 まぁ了解した手前、無責任さを責められるのは仕方ないが……。

そんな時。

 

 

『攻撃開始!』

 

 

突如、ヘリが爆ぜた。

空飛ぶ要塞、HU04ブルートのサイドドアのガンナーがドーントレス重機関砲を発砲、貫通力のある大口径弾が直撃した為だ。

 

 

『邪魔だぞ民間人! ヘリポートを空けろ!』

 

「俺のヘリがあああ!? お前ら正気か!」

 

「まぁ、後で賠償金は貰えると思うから」

 

「どこまでも泣けるぜ」

 

 

なんと制圧部隊の大型ヘリ、ブルートが邪魔だからと民間のヘリを破壊してしまうという暴挙にでた。

まぁ地球防衛軍は地球を守るのが仕事であって、邪魔な建物や乗り物は破壊しまくってきたから。 そのつもりがなくても、戦闘の余波が激しくなりがちで、破壊された物品は数知れない。 つまり今更である。

 

 

「へ、へいたいさん! たすけて!」

 

「この声は……エミリー?」

 

 

またも別の声、幼女の声が聞こえてそちらを見やると。

ドクターギデオンと、謎の金髪グラサン野郎に攫われ、ヘリにぶち込まれるグレースの姿が!

エミリーが見えない目で、暗中模索の手探りのようにグレースにしがみつくも、すぐに払い除けられてしまう。

 

 

「ああ! グレースが攫われてる!?」

 

「ここからじゃ狙い撃ちできないな」

 

「本部! 鍵となるグレースが攫われた! 離陸するヘリを追ってくれ!」

 

『了解。 奴の行き先はラクーンシティ中心部ARKと思われる。 ただちに制圧部隊とは別に追跡部隊を編成し向かわせる。 ラクーン郊外、アークレイにいる監視部隊にも連絡した。 只野准尉も武器弾薬を補給し追跡。 グレースを保護せよ』

 

「了解。 レオン、来たヘリに乗るか?」

 

「俺の車がある。 先に行ってるぞ」

 

「なら俺もバリアスっていう愛車で行くわ」

 

「頼もしいね」

 

 

そうして場面はラクーンシティへ移っていく。

28年ぶりとなる原点の街。

地獄となった現場は、今……。




後書き
療養所の後半、エミリー救出後。本編物語を進める上では関係ないであろう、しかし最難関であろう謎解き要素がありますね…自力で解けた人はいるのでしょうか…とりま、ヒントの場所や、それで最初のパズルを解けた人は凄いと思うの
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