バイオ歴史改変:EDFのターン   作:ハヤモ

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前書き
敵との距離、構えてから即射撃姿勢で斜め構えなCARシステム、壁際で構えれば隠れ撃ちなリーン、攻撃を受けてから直ぐ撃つと片手撃ち、トドメの1撃に口に銃口突っ込んだり、背後に回って頭をズドンなど、状況で撃ち方が変わって格好良い
あとはリロードの仕方など。確認動作や残弾の有無で動作が変化するのも、前作に続き好きな人がいるかも
チャームのキーホルダーはダサいという意見もありつつ、サイトなどのカスタムで見た目が変化するのも格好良い?
コスチュームによってムービーが微妙に変化するのも細かい

ラクーンシティでドンパチしていきます
コネクションのBOW実験場となってるし、廃墟だし、もう守るべき市民はおらず、いてもゾンビとBOWなので遠慮は要らない
EDF6の荒廃世界線感。けれど装備は潤沢
ノリと勢い、火力で進んでもろて


121.悲劇の残滓と謎の白スーツ

EDFの持ち込んだ物資で装備を整える2人。

レオンはDSO拳銃のアリゲータ・スナッパーにドットサイトを取り付け照準をし易くし、コンペイセイターを取り付ける事で発砲時の跳ね上がりを抑制。 命中率を高める。

そして只野から受け取ったマグナムリボルバーのレクイエムを受け取り、元鞘の脇ホルスターへ戻した。

弾薬や医療品を補給しアタッシュケースへ収納。 長物も遠慮なく取得。 遠距離用にボルトアクション式狙撃銃KFF70。 近距離での集団戦にセミオート式自動散弾銃のSGN-K12。 それぞれをスリングでクロス状に背負った。

只野も無遠慮に漁って携行。 今ある自動小銃PA-11SLS現代改修カスタムのまま、銃身の上下左右のレールシステムにアクセサリを取り付けていく。

フロントサイト後方にワンタッチ式低倍率スコープとするマグニファイア、銃口近くにフラッシュライトとレーザー測定器。

弾倉は2つ合わせたツインマガジンにして、素早いリロードが出来るようにする。

スローターEZにはポンプ部分に縦持ちグリップ、サイトにドットサイトをつけ、銃身側面にシェルキャリア。 弾薬を補給しつつ、他の武器も緑コンテナから取得する。

火炎放射器より上位互換な火炎砲、それより火炎の勢いが凄いマグマ砲を持っていく。

バックパックには手投げ式の歩兵用焼夷弾……テルミット弾。 揃ってゾンビや生物兵器を燃やす気だ。 汚物は消毒である。

 

 

「只野、準備は良いか?」

 

「そっちは?」

 

「できた。 行こう」

 

「そうしよう。 ここにいる、一部の正義の味方諸君もついてきてくれる。 先行部隊もいる。 楽な仕事になるさ」

 

「戦車もあるしな。 そう願うよ」

 

 

そういい、一向はラクーン中心部ARKへ出発。

グレースを救う為。 エルピスの謎を解明する為。 コネクションを潰す為に。

 

 

「戦車砲を使う。 鼓膜やられるなよ」

 

 

只野は戦車に乗り込むと、レンジャーとフェンサーの混合部隊が随伴歩兵となり、左右に張り付いた。 更にエアレイダーも歩兵部隊に随伴する形。

只野は戦車の360度円筒カメラを回し周囲を確認後、最短ルートを作る為に大通りに横たわる倒壊ビルに主砲を向けた。

そのままトリガーを引けば、140ミリ多目的榴弾砲による砲撃がビルを吹き飛ばす。

ガラガラとコンクリが崩れ、鉄筋が折れ、目前に大穴が空けば、そのまま道となる。

この繰り返しならば、いつ倒壊するか分からない廃ビルの中を進んで迂回する必要も無い。

 

 

「少なくともコレで役に立った。 満足だ」

 

「1発屋か? 仕事は始まったばかりだぞ」

 

「壁になるから、細かい奴は処理してくれよ」

 

 

キュラキュラキュラと履帯を響かせ、前進する戦車。 左右側面に張り付く随伴歩兵。 後方からついていくレオン。

道中、ゾンビの群れが行く手を阻むが、戦車の榴弾砲が群れを吹き飛ばし、フェンサーのハンドガトリングによる掃射がミンチにし、細かく散る相手にはレンジャーがブレイザーを照射して蒸発させる。

 

 

「進路妨害をしてくる感染者は即応しろ!」

 

「滅菌作戦から生き延びた奴、何体いる?」

 

「知るかよ。 よく今まで外に出なかったな」

 

 

レオンは手助け程度に拳銃を撃ち、まだ息のある奴の脳天に斧を振り下ろして叩き割る。

路地裏から不意打ちして飛び掛かるゾンビの攻撃を素早く避けて後方に回り、脳天にレクイエムでゼロ距離射撃して吹き飛ばしたり、口を開けたところに拳銃を押し込み、血肉の代わりに銃弾を食わせてやった。

 

 

「シェリー、聞け。 ゾンビの大群に襲われた。 EDFからの情報通りだ」

 

「そんな、あり得ない! 滅菌作戦のミサイルで全て消えた筈よ!」

 

「何か裏があるな。 BSAAも来ているようだ。 幾つか拠点を構築している。 放棄されたのが多いようだが」

 

「何か分からないか調べてみる」

 

「無理するなよ」

 

 

レオンが話している間も、只野の戦車を筆頭としたEDFの部隊はグングンと進む。

それをコネクション側は察してか、それとも実験の為にばら撒かれていたBOWが立ち塞がる。

巨大な蜘蛛の巣が目立ち始め、その強度は車すら浮かせるほどの丈夫さときた。

 

 

「こんな生き物がいなさそうな土地で、自然界ではあり得なさそうな巨大な蜘蛛の巣? BOWじゃんこんなの」

 

「周囲を警戒!」

 

 

只野と隊員らは嫌な予感がした刹那、その主となる大蜘蛛が直ぐにも現れた。

その巨体にも関わらず廃ビル、瓦礫の側面をゆっくりと移動し、部隊に這い寄る影。

コネクションが研究開発したBOWの1つだろう大蜘蛛、タイタンスピナーだ。

 

 

「シャアアア!」

 

「上だ!? なんだこの大蜘蛛!」

 

「撃って撃って撃ちまくれ!」

 

 

随伴歩兵がブレイザーとガトリングを一斉射。

拳銃弾程度では効き難い、強靭な体を持つ相手だったが、そこはEDFの武器。 堂々と硬い正面を焦がして内側へと抜けていく熱線。

 

 

「シャアアッ!?」

 

 

堪らず壁からずり落ち、地面でひっくり返る大蜘蛛。 一方的な捕食者、その不意打ち、もしバレて反撃されても耐えられる筈が、まさかこうもあっさりとやられるとは、大蜘蛛は思っていなかったろう。

 

 

「一気に叩け!」

 

「糸や子蜘蛛を吐かれる前に潰せ!」

 

「28年前にも大蜘蛛はいたらしいが、コイツは別口の生物兵器か!?」

 

「知るかよ! いいから叩け!」

 

 

隊員らは容赦なく囲い込み、ブレイザーの熱線を浴びせ続け、フェンサーの1人が巨大鉄槌、ヴィブロハンマーを振り下ろせば、煎餅のようにペチャンコになって動かなくなった。

 

 

「クリア! 前進!」

 

 

只野は動揺する暇もなく、号令を出して戦車と指揮下の歩兵隊を進ませた。

レオンはまたかと愚痴る。

 

 

「ラクーンシティに帰ってきたって気がするよ」

 

「アンタが言うならそうなんだろう。 28年前は、あの大蜘蛛が可愛く見えるくらい悲惨だったんだろうな。 只野准尉もその地獄に派兵された1人だったと聞くが……」

 

 

若い兵士は当時を知らない。

それだけ時間が経過したのだ。 レオンは言う。

 

 

「ああ、悲惨だった。 そして俺は何も出来なかった。 守りたかった人が大勢いた。 だが救えなかった……只野はその渦中でも、手に届く範囲で必死に足掻いて、何人もの人を救った。 だが全体からすれば、ほんの一握りだ……もうあんな悲劇は繰り返させない」

 

「協力するよ……でも、その時のゾンビやBOWが未だに跋扈しているなんてあり得るのか?」

 

「さあな。 骨と皮のようなゾンビにしてもだいぶ怪しいが、それでここまで大きく成長できるBOWがいるとは思えない。 情報通り、ARKで研究開発されたBOWを解き放っているんだろうさ」

 

「実験兼、俺達侵入者の始末用に、か」

 

「だが止められない。 コネクションは地下でパーティ騒ぎかもな」

 

 

主要な人物、非戦闘員はEDFが来ると分かって退避したか、オートメーション化で元々いないか。

いるとしたらアンブレラの亡霊レギオンと、コネクションのゼノ、ソイツらに拐われたグレース。

後は防衛用の部隊と、BOWが解き放たれているか。 何にせよ敵は倒すだけだ。

 

 

「レオン聞こえる?」

 

「シェリー? なにか分かったか?」

 

「BSAAなんだけど、北米支部が本部から独立して動いてたみたい。 ペンタゴンがBSAAに圧力をかけていた形跡を見つけた」

 

「内紛事件があったな。 関係があるのか?」

 

「これ以上はわからない。 政府の監視レベルが上がったの」

 

「あまり無茶はするなよ」

 

 

BSAAも一枚岩ではないようだ。

ARKのエルピスを狙い、ここラクーンに来ているBSAAは独立している北米支部か、それとも本部絡みか。

コネクションの圧力に屈するなら、ARKには来なさそうな気もするので、北米支部のような気もする。 逆に言いなりになるのが嫌で、他の支部がエルピスを奪取して主導権を握ろうと来ている、とも捉えられるだろうか。

と、色々と妄想はできるが情報が断片的で、まだまだ不明点は多くある。 政府とコネクションがつるんでいるとしたら、一筋縄ではいかないだろう。

だとして歩みを止める訳にはいかなかった。

 

 

「DSOで何か分かったか?」

 

 

只野は霧散越しに聞くが、レオンは横に振る。

 

 

「いや。 大方、EDFと同じだな」

 

「結局は直接乗り込むしかないか。 そうしたところで尻尾切りされるだけかも知れないが……BOWの生産拠点の1つは潰せる。 もしかしたらtウィルス症候群の治療法も現地にあるかも知れない。 希望は、必要だ」

 

「心配するな。 お前達がいる。 EDFがいる」

 

「弱気か? らしくない。 ここは死に場所じゃない。 いいから生きようぜ」

 

「まだ働かせる気か?」

 

「EDFに転職するか? 火力で明るいアットホームな職場だぜ? 俺1人に戦わせる場面が多いくらいには」

 

「夜でも明かりがついてそうだな」

 

「だろ? おっと、前方にBSAA部隊の亡骸だ」

 

 

戦車が停止すると、前方にBSAAが拠点にしていた廃墟と、近くに転がる特殊部隊員の死体。

 

 

「何かにやられたらしい。 ゾンビか?」

 

「そういうやられ方じゃない」

 

 

恐らく全滅したものと思われるが、頭や手足が吹き飛んでいて、引っ掻き傷や噛み傷といった生物兵器による攻撃っぽくない。

丁度、1人のヘルメットに映像を記録するカメラ媒体があった為、レオンが自身の端末とコードで繋ぎ映像を確認。 EDFと共有する。

 

 

「これは……」

 

 

映像記録はミーティングから始まっていた。

滅菌作戦は感染拡大阻止が目的ではなかったという噂話、これからARKに行ってエルピスを奪取するぞと分隊行動開始。

拠点から出た直後、先頭の隊員の頭が吹き飛び、続いて他の隊員もやられていく。

どこから撃たれたかも分からず一方的にやられていくも、最後には白いスーツを着た、金髪ピアスのグラサン男が映る。

手に持つのはバレルの長い拳銃1丁。

たぶんトップブレイク式の単装ハンドガン。

20世紀中盤のモデルをカスタムしたリデンプションという、貫通力のあるライフル弾を使用するものか。

発砲する度に装填しなければならず、見た目からも実戦向けではなさそうなのに、それだけで特殊部隊を一方的に倒したというのか。

それとも別に仲間がいて、狙撃したのか。

とにかく、最後はそれをカメラに向けるようにして、映像と最後の隊員の命は途切れてしまった。

 

 

「随分と厄介な奴がいるな」

 

「何だコイツ。 新世界の神になるとか厨二病を爆発させた末にクリス達にボコられて死んだウェスカーみたいじゃねえか……tウィルス症候群と見られる黒いアザが顔にでているな。 ラクーンの生き残りなのか、他で感染したか、スペンサーの新人類計画な、蠱毒の儀式的な事になったウェスカー計画絡みか。 それとも奴のクローンなのか。 また分からん事が増えたなオイ」

 

「シェリー、白いスーツの男について調べられるか?」

 

「CIAやペンタゴンにも情報が無いわ」

 

「幽霊まで絡んでいるとはな」

 

 

ますますややこしくなってきたが、白スーツの男はゼノといい、コネクションの人間らしい。

それなりに重要なポジションなのかも知れないし、見た目や能力も宿敵ウェスカーを彷彿とさせ、病んだレオンでは歯が立たず衝撃を受けるものの、今のところ資料もなく、ポッと出たと思ったらコイツと決戦するような機会はなく、アッサリ退場するので、結局何だったんだコイツという残念感は否めない。

今後明かされるかも知れないが、この世界線ではどうなることやら……。

 

 

「悩んでも仕方ない。 時間が無い、行こう」

 

 

結局それしかなかった。

不安を押し込み、ARKへ進軍する一向。

道中、再びBSAAの拠点……コンテナとテントを発見。 思いっきりBSAAの名前が入っており、そこまで隠密性は考えてないのかと内心ツッコミを入れつつも、中にある端末や物資を漁っていく。

 

 

「またBSAAの拠点だ。 今度はテントやコンテナ発電機。 ちゃんとした陣地だったのか?」

 

「中は荒れてるな。 慌てて逃げたらしい。 端末にロックが掛かってないな……やはり、BSAAも中心部を目指していたようだ」

 

「近くには、かつて陸軍が設置したバリケード。 破壊しようとして起爆装置が設置されているが部品が足りていない。 BSAAは作業途中だったんだろうな……まぁそれも戦車があれば意味はない」

 

 

只野は言うや、バリケードに即砲撃。

ドカァンと爆音が響けば、網状のバリケードは周辺のコンクリ壁ごと跡形もなく消し飛んでしまった。

 

 

「BSAAの連中が見たら泣いて感動しそうだ」

 

「連中は死んだか、ゾンビになったか。 まだ生き残りがいるなら捕まえて情報を吐かせるとして……俺達は先に進もう。 先行部隊は別ルートで前進したみたいだ。 BSAAのようにやられてなきゃ良いが。 特殊作戦コマンドだったか、並大抵の事じゃ死なないと思いたいが、白スーツ野郎がいるからな……」

 

「まぁ良いさ。 シェリー、コンテナの中に軍用バイクのフリージャーがあった。 これでショートカットだ」

 

「了解。 市の中心部まで国道419号で15マイルよ……道路状況は?」

 

 

周囲を一瞥するレオン。

道路はガタガタ、車が固まって道を塞いでいる。

 

 

「レオン?」

 

「ああ。 悪くないね」

 

 

レオンらしい軽口だった。

只野達EDF隊員らは呆れながらも、バリケードの奥、市の中心部へ向かう事になる。

 

 

「俺達もフリージャーを要請する。 現地で合流しよう」

 

「あまり待たせるなよ」

 

 

レオンはそう言い、バイクに乗ってひと足先に向かうのだった。

そして道中、同じようにバイクに乗ったレギオンや時速100kmを出せるという狼型BOWに妨害を受けるという、熾烈なチェイスが始まるのであった……。




後書き
グラサン白スーツの男、ウェスカーモドキなゼノは何者なのか…
あとクローンの話はややこしい…
BOWの販売価格がARK内の資料で出てきましたが、かなり高額に感じる?戦車並みか、それ以上なような?それらを倒せるレオンやクリス達は何なのか…
あと、ムービーにあるシェリーが飲んでいた薬、痛み止めだとか?だとしたら、デスクワークをしているシェリーも辛いのに、現場で戦うレオンはどれだけの激痛等の中で戦っていたのか。強靭な精神力、いや、もはや執念で動いていた可能性?
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