バイオ歴史改変:EDFのターン   作:ハヤモ

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前書き
ARK入口前へ。植物型BOWと交戦。


126.CX-P-001プラント43戦

孤児院跡地を通るも、ミサイル被害が多大な地域故か、道なき道を進んだ先。

そこは奈落だった。 巨大な穴の底は光が届かず暗闇で、その癖に巨大な植物の蔓が繁殖。

しかも意志のある動物のように襲いかかってくるときた。

発声器官でもあるのか、それとも摩擦音なのか、奇妙で不快な鳴き声をあげるまである。

 

 

「キェエエエエ!」

 

「おいおい、今度はなんだ?」

 

「既視感が。 例により弱点は火だろ」

 

 

あまりに連続したBOWとの遭遇のせいか、妙に冷静に、どこか白けながら。

只野は大きな燃料ボトルが上部に取り付けられた大型の銃を構える。 それは火炎放射器の上位互換……マグマ砲だ。

 

 

「汚物は消毒だァ!」

 

「キェエエエエ!?」

 

 

トリガーを引けば、空気が膨張して響く轟音と共に、前方直線上に凄まじい勢いで噴出する火炎が形成される。

その炎は一瞬で蔦を熱く抱擁。 蔦は不快な悲鳴をあげ、奈落の底へ燃え落ちていった。

 

 

「オマケの落とし弾だァ!」

 

 

今度はバックパックから焼夷榴弾……テルミット弾を取り出すと、安全ピンを抜いて投げ捨てるように奈落に落とす。

暫く自由落下し、弾は闇に呑まれたがしかし、深い底の方で刹那的に明るくなれば、僅かな悲鳴が遅れて反響してくるのだった。

 

 

「まだまだいそうだな。 ARKの番人か?」

 

「問題はどう降りるかだ。 EDFの特戦はどうやって降りた?」

 

 

レオンは周囲を見やり、底に降りる方法を探る。

すると、BSAAの武器コンテナがあり、その近くにロープが底へと垂れていた。

 

 

「BSAAが設置したのか。 アレで降りられそうだが、当の部隊は全滅したか?」

 

「さてな。 おっ、もっと良いのあるじゃん」

 

 

他にも特戦が後続の為か、蜘蛛型地底タンクデプスクロウラーが放置されている。

それら残置物を使えば、何とでもなりそうだ。

 

 

「ほんじゃ俺は蜘蛛型タンクでのんびり降りるわ。 コイツの四脚アームは壁や天井を歩けるからな。 レオンはロープな」

 

「良いね。 男と相乗りする趣味は無い」

 

「悪いな、コイツは1人乗りなんだ」

 

 

結局はその通り、別々に降下する事になる。

そうして深い深い闇の底へと降り立てば、案の定、植物型BOWの巣であった。

道らしき道を進む度に、岩壁を伝う蔦が動き出し、行く手を阻み、口と化した花弁を汚くクパァしてきたが。

 

 

「食人植物ねぇ。 昔は人型がいた気がしたが、いないのか。 詰まんねぇなぁ?」

 

 

只野、デプスの武装で蹴散らした。

前面の固定武装FK2000ガトリングを撃ちまくりながら、機体左右に取り付けられた連射性のあるラピットバズーカを撃ちまくれば、その弾幕と爆炎になすすべなく樹液を撒き散らし枯れるのを待つばかり。

そうやっていたすら進めば、ARK入口前。

そこに陣取るは天井から垂れ下がる親玉。

 

 

「丁度ARK入口前に陣取ってら」

 

「随分と活きが良い観葉植物だ」

 

 

CX-P-001プラント43

販売価格:$100,000,000〜(1億ドル也)

アークレイやラクーンで確認された植物のウィルス感染体を、BOWとして改良した試作型。

ARK入口前で繁殖しているのは、搬出時の事故で流出した為。 除草はレオン達に押し付けか?

 

 

「その声は只野准尉とレオン・ケネディ!」

 

 

それに対して光線を放っていたのは、先行していた特殊作戦コマンドである。

その1人が此方に気付き声を掛けてきた。

手には高出力の原子光線銃ブレイザー。 たぶんEXAかプラネット型か。

 

 

「おお、生きてたか! けどさ、こんな奴に手間取ってるとか、高価な武器を預かる特殊部隊として恥ずかしくないの?」

 

「お前達と一緒にするな、といいたいが。 言い訳すると我々のブレイザーの相性の悪さや、先程までBSAAとBOWの三巴だったんだ」

 

「で、BSAAは?」

 

「コイツの蔦の薙ぎ払い攻撃で一網打尽。 岩壁のシミになっちまった」

 

 

デプスの大型ライトで周囲を見やれば、なんかそれっぽい血痕が広がっている。

残念ながらBSAAの先行部隊は全滅したらしい。

あいや、EDFとレオン的には敵だったろうが。

 

 

「仕方ないから加勢する」

 

「どうせ枯れるんだろ。 さっさと済まそう」

 

「枯れるってか燃やす。 除草タイムだ」

 

「助かる」

 

 

只野、デプスから降車すると、マグマ砲を燃料の限り放射。 その勢いで射程はそこそこ、そして元の威力が高い事で、先の方ほど急速に冷えて威力が落ちる分をカバー。

 

 

「どうだ暗い地下が明るくなっただろう?」

 

「キェエエエエ!!?」

 

 

蔦に引火すれば、導火線のように火柱が本体へと走り抜け、あっという間に全体が焼け落ちた。

 

 

「火に弱過ぎだろ。 いやEDF製が強いのか。 何にせよ、こんなのがBOWとか売物になるのか疑問だな」

 

 

後に残るは黒く焦げた燃えカスだ。 異物が消えて空間が開けると、その先には巨大な金庫扉のような円形の入口が見えた。

 

 

「おら道が開けたぞ。 ARKへ突入だ」

 

「ありがとう。 ここからは我々も同行する。 コイツには遅れをとったが、この先で役立ててくれ」

 

「EDFは頼もしいね」

 

 

そうしてEDFとレオンはARKへ到達。

内部へ突入する事となる……。




後書き
プラントは搬出時の事故で入口前で繁殖する事態に陥っていたようですね。バイオ世界の安全管理はガバガバのイメージなので今更かな(麻痺
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