アルフレッドを追いかけよう!
ロックフォート島の囚人、看守達は殆ど死亡、ゾンビ化。 EDF隊員は連中に情け容赦なく銃撃を浴びせていく。
そんな中、僅かな生存者が見つかった。 ロドリゴという看守だ。
この者はクレアを捕えた人物にして、一方でバイオハザードが発生した際は牢を開けてクレアを解放してあげた人物でもある。
その後は重症を負い衰弱していったが、そこはEDF。 持ち込んだワクチンや医療用品で応急処置の後、ヘリに乗せられ脱出を果たした。
「クレア、生き延びてくれ……」
一先ず遠ざかるヘリの中で彼は呟く。
これで自分だけ生き延びて、助けた筈の彼女が死んだら面目無い。
だがもし、もし生き延びて会う機会があれば、その時は。
他にはクレアは只野と共に行動する最中、合衆国政府エージェントの道を歩むレオンに連絡。 EDFが参入しているとはいえ一応救助を求めた。
とはいえ政府エージェントの手前、勝手に動けなかったレオン。 代わりにクレアの兄クリスに伝え、彼が向かう事になる。
この時当然というか、政府もロックフォート島の惨状を知る事になり、米軍部隊が編成され派遣される事になった。
ラクーン同様、島を吹き飛ばし証拠隠滅を図られる事を危惧したEDF。 出来る限り任務を急がせる。 証拠を集めるだけ集め、脱出させるのだ。
「只野、何故クレアを止めなかった?」
本部からのお叱り無線。
対して只野は淡々と答える。
「いやー、兄貴に会わせたくて」
「巫山戯るな。 個人の情に流されては、首謀者への手がかりを失うぞ」
「大丈夫です。 何とかなります」
そう言うや、無線が切られた。
「おい只野!? くそっ、またか」
ロックフォート島の時間は進む。
EDFもまた進む。
ベロニカ計画を終わらせる為に、只野は進む。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
「ゲームをしよう!」
断るッ!
と言いたいが、進めます。
今はアルフレッドが奥へと逃げて行るところを追い掛けている形だ。
「アレクシアはゲームが好きでね。 そんなゲームに勝てたなら脱出用にアシュフォード家の飛行艇を贈呈しよう。
訓練所に来たまえ。 それをクリアすれば脱出目前だ」
「いや、そんなの無くてもノーブル隊やヘリ部隊に回収して貰うから」
「釣れないな。 でもこうならどうだい?」
突然響き渡る警報音。
無機質な音声で説明のオマケつき。
『自爆スイッチが作動しました。 島内の全ての施設を爆破します。 職員は速やかに脱出して下さい』
アンブレラ恒例というか、自爆するそうな。
逃げなきゃなので動きます。
「はっはっはっ! じゃ頑張りたまえ」
「くそっ、アイツ玩具に飽きやがった!」
「只野どうしよう。 今から外に出て間に合うかどうか……」
「訓練所とやらを抜けて、その先の飛行艇のある場所を目指す。 ついて来い」
「なんだアイツ! 俺より詳しいんじゃね?」
「相変わらず初めてとは思えない行動力だ」
弾幕を張りながら、狂った訓練所内を突き進む。
狭い通路状の施設内に入れば、仕掛け爆弾があるわゾンビがいるわで面倒だったが、先陣を切り弾幕を張ってゴリ押した。
PA-11より取り回し易いM1で良かった。 咄嗟の判断の連続だからね、閉所の接敵は。
こんな所で死神ハンクは訓練していたのかね、そんな手紙があった様な気がする。
取り敢えず無線を飛ばして、他の部隊と話す。
「こちら只野二等兵。 ターゲットのアルフレッドが島の自爆スイッチか何かを押しました、直ちに撤退して下さい」
『なに? またか、お前らは別の手段か?』
「そうです。 いつも通りです」
『あいよ。 死ぬなよ』
無線終了。
ラクーンの件があったからか、任せてくれる。
「マジで奴の言葉を信じるのかよ?」
「飛行艇はある。 それに乗って脱出だ」
という頃には訓練所を突破してました。
壁をローリングや銃撃で破壊してショートカットする方法もあるんだけどね、それするとアルフレッドの機嫌悪くなるからね。
「はっ! この程度かよ、物足りないぜ!」
「スティーブ、落ち着いて」
「そうだぞ、先は長い。 なぁカルロス」
「お前の所為もあってな」
否定出来ないね、うん。
島の制圧、脱出がメインなら飛行艇に乗らない方が良いのであるし。
でも乗らないと事故という事で南極基地行けないんだよ。 俺二等兵だし権限ないし。
「あったぞ、飛行艇だ!」
スティーブが叫び、クレアと共にコックピットに乗り込んでいく。
俺とカルロスも乗らないとヤバいので乗ります。
「こんな島ともオサラバだ!」
コックピットに行けば、席に座りスロットルレバーを操作するスティーブ君。
君、何処で習ったの。 ハワイで親父に……は、どこぞの名探偵的になっちゃうか。
「スティーブ……」
レバーを操作するスティーブの手に、クレアは手を重ねる。 うん良い雰囲気。 ゴリアスブチかましたい。 ないけども。
そうして島から出て離水する飛行艇。
背後では地表で連続爆発、炎上する狂ったロックフォート島。
「ヒャッホウ! やってやったぜ!」
「良くやったスティーブ君。 後はEDFに任せてくれ、最寄りの空軍基地に着陸する」
「おう。 後はプロに任せたぜ!」
操縦席を代わり、操作盤を弄る。
ベルサイユ基地はパリだから遠い。
Q6空軍基地も……って、考える必要ないか。
てかこの飛行艇は着水しなきゃだし。 陸地じゃなくて。
「うおっ、なんだ?」
クレアと交代したカルロスが言う。
いくつかスイッチや表示を確認して、俺を見た。
「只野、自動操縦になってるぞ」
「どういうこと?」
「マニュアルに出来ねぇのかよ!?」
「駄目だ、コントロール出来ない」
「嵌められたな、アルフレッドに」
「くそっ! 何処に拉致られるんだ?」
慌てる面々に俺は静かに言う。
「放棄されたアンブレラ南極基地さ」
「南極!? なんでまた」
「さっきアレクシアの事を言ったろう。 奴がいる場所に行くよう仕向けられてるのさ」
「何の為に……」
「案ずるな、現地にもEDFがいる。 それに本部にも連絡しておく、味方は多いぞ」
「安心して良いのか悪いのか」
ここでドカン、と変な衝撃。
スティーブが窓から後ろを見て報告。
「フロートに何か付いてる!」
「私、見て来る」
「待て待てクレア……俺とカルロスが行く。 クレアとスティーブはコックピットにいなさい」
「はぁ……嫌な予感しかしねぇよ」
「でも行くしかないだろ?」
「だな。 仕事の時間ってね」
俺とカルロスは貨物室へ。
そこには側壁に大穴を開けて侵入してきたタイラントがいるではないか!
……うん、これも知ってた事だけど。
「ラクーンにも似た奴がいたな!」
「弱点は同じだろうさ。 でも油断するな」
さて戦いましょう。
飛行艇からミサイルで押し出して、汚ねぇ花火にでもなって貰います。