バイオ歴史改変:EDFのターン   作:ハヤモ

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前書き
ハンクなのか分からん、部隊のボスと交戦。
お互いに話には聞いているようですが何者か


128.???特殊部隊ボス戦

 

 

『ここARKでは、あなたの行動は監視下にあります。 指定エリア以外への侵入は固く禁じられています。 また情報の記録・発信は如何なる理由であれ許可されません』

 

 

エントランスに流れる自動アナウンス。

その空間にある骨格標本のオブジェクトを尻目に、一向は遠慮することなく深部へと侵入していく。

 

 

「趣味の悪い飾りだ。 完成当初からあるのか、コネクションが設置したのか知らんけど」

 

「意味不明なパズル仕掛けにされてないだけマシだな」

 

 

雑談混じりの中、突然の銃声と照射音。

先行していたコマンドが、再び特殊部隊と接敵、交戦したようだった。

 

 

「ッ! まだ守備隊が残っていたか!」

 

「EDFがいるぶん、戦力増量中なんだろ」

 

「加勢してさっさと終わらせる!」

 

 

走り出す只野とレオン。

長めの直線通路を抜けようとした刹那、向かいの自動扉が開き、2眼レンズのガスマスクの男が現れる。

 

 

「……噂で聞いた気がするな」

 

「まさか死神? 手に斧を持ってるが」

 

 

他隊員のように様々な光学機器をつけたヘルメットはなく、ベストや武装はシンプルだが、そこに猛者の風格さえ感じられる。

背中にはClatterカービンと思われる小銃。

ホルスターにはP320らしき拳銃。

斧はシンプルな構造のモータルエッジ。

更に手術メスのようなカランビットナイフ。

 

謎のガスマスク男、特殊部隊のボス。

USS関係者なのか、それこそ死神ハンクなのかは不明。 わかるのは敵だということ。

やがてガスマスク越し、くぐもった声が響く。

 

 

「予備部隊は?」

 

「必要ない。 こちらで処理する」

 

 

刹那、突っ込んでくるガスマスク!

 

 

「来やがった」

 

「遮蔽物もナシに、迷いがないのか!」

 

 

レオン、咄嗟に拳銃を抜き発砲。

只野も一瞬遅れてフルオート。

銃撃が肩に当たるも、奴の勢いは止まらず、そのまま近接戦へ。

 

 

「こなくそ!」

 

 

レオンは斧に持ち替え、只野は小銃を槍や剣代わりに振り回し、銃床で叩こうとするも。

 

 

「EDFのジン・タダノ。 数多の修羅場を潜り抜けたと聞くが、対人格闘は苦手か」

 

「ぐはっ!?」

 

「只野!」

 

 

斧の振り上げを受け、倒れてしまった。

それも関節部、アーマーの継ぎ目、僅かな隙間に刃を捩じ込むような攻撃。 的確に有効打を、弱点を突いてくる。

 

 

「ちっ!」

 

 

レオンは取っ組み合いをしながら、通路の脇、ガラス窓を突き破り、敵共々下へ落ちていく。

そこは太いパイプの柱が並ぶ、赤く、薄暗闇の不気味な空間だった。

 

 

「ごほっ、ごほっ!」

 

「レオン・S・ケネディ。 最後に会えて良かったよ」

 

「……熱烈なファンだ。 サインがいるか?」

 

「噂通り、無駄口が多い」

 

 

僅かな赤い照明に照らされた演出空間の中、猛者同士、斧同士がぶつかり合い、火花が散っていく。

 

 

「病んではいても錆びてはいないか」

 

「俺の心配か? 意外だな」

 

「勘違いするな。 任務遂行が優先事項だ」

 

 

赤い薄暗闇の中、金属音と共に黄色い火花が散り、刹那的に明るくなっては消えていく。

一方、只野は上の通路で血を流し、苦悶の表情で転がっている。

 

 

「くそ……レオンを助けねぇと。 このくらいなんて事ねぇだろ俺! 今までの苦痛と比べれば!」

 

 

メディカルポーチから、出血を抑える止血剤と止血帯、緊張性気胸を緩和する為のペン型針な減圧針が床に転がる。

 

 

「ぐああ……!」

 

 

患部より前を痛いくらいにバンドで締めて、止血対策を施すと銃を持ち直して、よろよろと立ち上がった。

 

 

「レオンを援護しねぇと……」

 

 

割れた窓から下を覗く。

レオンとガスマスクが斧で鍔迫り合いを繰り広げている。

銃口を向け、眉間に皺を寄せてトリガーの遊びを殺すも、すぐ人差し指を伸ばした。

 

 

「駄目だ近過ぎる。 体も痛くて照準もブレる。 コマンド、無事か?」

 

「こちらコマンド! 敵の予備部隊と交戦中、手が離せない!」

 

「……さて、どうする?」

 

 

レオンを信じて先へ行くべきか?

その逡巡を察してか、レオンから息苦しそうにも指示が飛ぶ。

 

 

「俺に構わず先に行け!」

 

「ッ、わかった。 勝てよレオン!」

 

「ああ。 只野はグレースを助けろよ」

 

 

これが最後の会話にならない事を願いつつ、お互いに信じて二手に別れるのだった。

 

 

 

 

 

「うおおっ!」

 

 

斧と斧、体術を交えたぶつかり合い。

偶に銃声が赤闇に響くも、お互い照準から素早く外れ合う。

だがそれも終わりがきた。 レオンの斧の連撃にガスマスクの持つ斧が弾き飛ばされ、せめての抵抗に振り翳したナイフも飛び、最後は首元に斧の刃が刺さり、斬り伏せられた。

レオン、息を整えてシェリーに一報する。

 

 

「厄介な奴に会った。 噂以上にタフな奴だった」

 

「レオンが褒めるなんて珍しいわね」

 

「奴の斧……貰っておこう。 早く只野と合流して、グレースを助けないと」

 

 

戦利品となった相手の斧を回収し、レオンは先を急ぐ。

お互いに知っている様子だったが、何者だったのだろうか。

果たしてこの特殊部隊のボスが、かつてのUSS関係者、それこそ死神ハンクだったのか、関連作品に出てくる他の隊員なのか、アンブレラの遺産の1つだったのかは分からない。

 

だが今はと先へ往く。

まだ暫く戦いは続く……。




後書き
操作設定や運次第かもですが、操作可能になった瞬間、ボスに即死攻撃ができて、成功すれば即終了できるという
倒したあと死体?を見ると手袋が外れており、レオンと同じように黒い痣がありましたね。彼も病に冒されていたのかも
戦闘中、あくまで任務優先と言うも、最初咳き込んでいるレオンを見て銃を抜かないという優しさ。台詞的に最後の任務のつもり、死に場所を求めていたのか
部屋に戻ると死体?が消えますが、ゲームの負荷的な事情なのか、匂わせか、DLCで語られるのか不明
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